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等身大テリーマン その1

ども 守屋です。

GWです!

お仕事してますか!

ウチは毎年、盆、正月、GWとは無縁に仕事してます。  が、今年は珍しく暦通りに

お休み頂いております。

GWに連休できるなんて何年ぶりやろか・・・

普段、連休に慣れていないので、妙な感じで巧く休みを有効に過ごせない自分に嫌気を感じる今日この頃、皆様はどう過ごされていらっしゃいますか?

世間は円安やらの影響で海外旅行が不振で国内旅行が熱いようです。

大阪も梅田界隈が大きく変わり、連日テレビなんかでその様子が取り上げられております。

あそこには近畿大学の完全養殖マグロを提供してくれるお店があります。

そこの店内にもウチで製作させて頂いたマグロのレプリカが展示されてます。

養殖マグロか。。 食べてみたいなぁ・・・。

全身がトロと云われてますから。

そのまぐろのレプリカの製作の様子も近日ブログにて紹介しま。

もうひとつの大阪観光名物(?)に通天閣があります。

去年、通天閣が100周年て事で色んな催しがあった中で、一際奇抜なプランが「キン肉マンプロジェクト」というのがありました。

その企画の一つでキン肉マンシリーズの「等身大超人」を4種製作!てのがあり、その製作にポップ工芸が協力させて頂く運びとなりました。

このブログをず~っと見て頂いてる方はご存知でしょうが、最近読み出した方は2012年の7月、8月あたりのブログを見て下され。

ウォーズマンとロビンマスクの製作の模様は既にそこで書いてます。

残りの2体、テリーマンとキン肉マンの紹介が何やかんやでズルズルと書いてない事に最近気付き、

焦って今回テリーマンの紹介をさせてもらいます!!

 

ではスタート!!

 

今回のテリーマンも製作の際の参考資料として、ウルトラマンやキン肉マンなどの超リアル系フィギュアをリリースするメーカー「CCP」様のソフビ製フィギュアが貸し与えられました。

そのフィギュアの精巧たること・・。 コレと同じモノを造るのかと思うと、そのプレッシャーでろくに飯が喉を通らない思いだったのを思い出す。

 

その超リアルフギュア(1/10サイズ)を参考に原型の製作を開始。

今回も当然スチロールにて製作。  ↓↓↓

テリー製作.jpg

上の画像は一次監修のもの。監修は当然かの「ゆでたまご」の嶋田センセイ。

この一次監修にて全体のフォルムなどに狂いがないかチェックしてもらう。

なので顔や細かなディテールはまだユルい状態。

今回も無事に一発OKを頂くことが出来たので次に進みます・・・  と、その前にこんなことして遊んだりも。   ↓↓

テリー製作 (1).jpg同時期に製作してたロビンマスクの原型とにらみ合わせてみたりして。

こんなお遊びが出来るのもワタシだけの特権。選ばれし貴族のお遊び。  エエやろ?こんなデカいフィギュアで遊べるんやで。

気が済むまで遊ばせて頂いたら真面目にお仕事。

お次は緊張の細部ディテールの彫刻です。

割り箸を薄く削ったものにサンドペーパーを接着したオリジナルの武器で細部をすこしずつ削っていきます。

画像の後ろに小さく写っているのが見本の1/10サイズのミニチュアや画像資料。↓↓

テリー製作 (2).jpgスチロール造形は彫刻なので粘土造形の様に盛ったり削ったりが出来ません。

「削る」のみの一方通行です。失敗は許されない。

テリー製作 (3).jpgしまった・・・画像横向いたままやった。。  まぁエエわ。

テリー製作 (4).jpgだんだんイイ感じに仕上がってまいりました。

微妙ぉ~に「乳首」も付けてます。あまり目立たせるとキモいですし、あくまでサラッと男らしく☆

テリー製作 (5).jpgテリーマン特有のクールな表情出てますやろ?
テリー製作 (6).jpg

髪の毛も1本1本例の武器で彫っていきます。気の遠くなりそな作業です。

腕も取り付け原型完成!!

テリー製作 (7).jpg      エグい背筋。

テリー製作 (8).jpg今にも動き出しそですな・・

テリー製作 (9).jpg顔と手首はシリコンゴムで型取りするのでスチロールにシリコンが染み込まない様に下地処理。

テリー製作 (10).jpg          シリコンをデロデロ~♪

テリー製作 (11).jpg胴体はFRPにて型取り。

テリー製作 (12).jpg型を開けて中のスチロールのテリーマンを救出してるとこ。  ↓↓

テリー製作 (13).jpg       その型を用いてFRP成型したもの。↓↓

見た目はスチロールの原型と何ら変わらないけど中にはゴツい鉄筋が入ってるし表面はバットで殴っても割れないくらいの強度の超人に生まれ変わってます。

テリー製作 (14).jpgスチロール原型から直接型取りしたものから成型したものは表面がまだ少し凸凹してるので、綺麗な表面になるまでサンドペーパーで磨き、綺麗にして行きます。

その時アクシデント発生!!

その研磨をアルバイトに任せていた所、ワタシが拘りに拘った、あの「乳首」を誤って削り落としたではないかっ!!!!!

乳首は男のロマン!・・とワタシに怒鳴られ、半泣きでパテで乳首を盛るバイト君。  ↓↓

恐怖で手がガタガタ震えておりました(笑

テリー製作 (15).jpg膝のサポーターも布の質感をパテで入れていきます。

ブーツのミシンの縫い目も表現する凝り様。
テリー製作 (16).jpgキン肉マンマニアなら解るはずやが、このテリーマンとブーツの紐は密接な関係にあります。

よって超リアルに表現する必要がある。

パテや樹脂で製作すると、どうしてもクオリティーに限界がある。

よって、選んだ製作法は「実際にヒモを通す」ことに。

物凄い強度のある繊維で編まれたヒモを実際のブーツの編みこみの様に接着し、その後樹脂を染み込ませガチガチに固めます。

テリー製作 (17).jpg1本1本、不自然な配列にならぬ様、細心の注意を払って作業する。この時点でも乳首を削り落としたバイト君の手は小型犬の様にプルプルと震えております。

頑張れバイト君!!

テリー製作 (18).jpg怯えながらもバイト君が頑張って造ってくれました。

イイ感じです。  もう乳首事件は許してあげようと思います。

テリー製作 (19).jpg膝サポーターやブーツのミシン目、各部位の布の質感、見えるかなぁ?ソックスのあたりとか。

 

テリー製作 (20).jpg色々な技法が盛り込まれたテリーマン、やっと完成です!!

お陰様で監修のゆでたまご嶋田先生、ミニチュア提供のCCP延藤シャチョーにも大絶賛を頂くことができました。

テリー製作 (21).jpg

 

テリー製作 (22).jpgで、この続き「塗装編」は次回書きます!!

お楽しみに!!

 

では皆様よいGWを~☆☆

 

巨大ケーキ!!

ども守屋です。

最近チョット、ブログの更新頑張ってます。  春なので。

暇になった訳じゃ無いんだけどマメに更新してるとやっぱアクセス数もグイグイ来ます。

でもマメに更新すると冒頭ネタに困る。

ま、誰もワタシの冒頭ネタなんて楽しみにしてるんじゃ無く製作日記が見たいだけなんでしょーし、

早速書きますよ、製作日記を。

 

かれこれ何回続けたか、この巨大シリーズ、そろそろ飽きられる頃だろーし今回の巨大ケーキでちょっと一区切り。

次回は何だかんだ言うて書き損ねていた等身大キン肉マンとテリーマンの製作日記書きますんで

肉ファンは固唾を飲んで待っておくべし。

で、巨大ケーキ。

4メートルだよ4メートル。

この4メートルという値、このお仕事やってて意外と多いサイズなのです。

何故かと申しますと4メートルを超えますと、その看板自体が建築構造物(建物の一部)とみなされ、その場合、建物と同じくややこしい強度計算や申請など、扱いがグッと変わるからです。

 

ややこしいお話は置いといて、これだけデカくとも原型はやはりスチロール。

形状はショートケーキなので比較的簡単なんやが、今回はケーキの底部を斜めコの字型にカットして

建物の屋根のカドに傾いてのし掛かる形状。

簡単な様でこれまたややこしい。。。

形状を割り出す社長の脳がショートして頭から幾度と無く煙が上がっていました。

巨大ケーキ.jpg少しでも軽量化して欲しいとの事なので厚み15センチにスライスしたスチロールを貼り合わせ本体を製作。

 

巨大ケーキ (1).jpg画像ではそのデカさは伝わらんと思うが、工場内で見るとただの壁です。  

落書きの様に見えるのは上に乗るイチゴやホイップクリームの位置決めのライン。 ↓↓

幾度と描き直されいるのが解る。

ここでキッチリ決めておかないと見た目のバランスはおろか、肝心な取り付け用金具の位置がズレると大事なのだ。

この位置決めの時は社長や各スタッフ達の意見がぶつかり合うので険悪なムードになることもしばしば。

でも失敗は許されないから皆真剣デス。

巨大ケーキ (2).jpg同時進行でどデカイチゴも製作。高さ1.7メートルなり。

巨大ケーキ (3).jpgんで当然ホイップクリームもデカし。 90センチ。  ひぃっ!

巨大ケーキ (4).jpg原型や金物の仕込が終わると、これを当然FRPにて固めます。

FRPは必要最低限の厚みにしないと、ただ単純にブ厚くしても重いだけ。

どの部分をどれくらいの厚さに設定するかは経験がモノを言います。

しかしデカいね。 船の舳先に見えるね。

巨大ケーキ (5).jpgこれだけデカくてもスチロール原型の段階だったら2人で持ち上げて運べたのにFRPで固めるともう人力で持ち上げるのは無理。

 

FRPで固めたら、今度はパテで質感のテクスチャーを付けていく。下の画像はリシンガンという武器。

液状のパテに砂(人工の軽い砂)を混ぜ、スポンジにあたる部分に吹き付けて雰囲気を出す。

ホイップの所はそれらしくヘラを使い・・・・

巨大ケーキ (6).jpg全体のテクスチャーが出来上がると、次は塗装なんやが、一旦ここで仮組み。

塗装してからだとキズが付いたりするしね。

巨大ケーキ (7).jpg皆で討論した甲斐もあり、各パーツ、ボルトの位置や金具はピッタリに合いました。

 

 

すぐに塗装に入ります。

いつもなら立体的なモノばかり塗っているけど、今回の様な場合は壁画の要素が要求される。

ガンバッテ塗る水内君。

彼はこのイチゴを描いた数時間後、ドイツに3ヶ月ほど修行の旅に出て行った。。

巨大ケーキ (8).jpg先端から見ると益々何を造ってんだか解らない・・・

巨大ケーキ (9).jpg水内君の亡きあと(死んでないョ)、頑張ってシスターズがイチゴのタネを塗る!

物凄い数・・・・・  でもこれでもかなりタネの数は減らしてあります。

まともに造ると大変なのもあるが、看板や造形物として見ると、まんまの数で造ると気持ち悪く見えます。 

同じ例で言うとゴルフボールの造形なんかもディンプル(くぼみ)の数はかなり減らして造った方が見栄えが良いです。   これホント。

巨大ケーキ (10).jpgスポンジの部分の色を塗ったら少しはケーキと解ってきたかな?

巨大ケーキ (11).jpgそして一度全体の塗装が終わると、一旦外に出します。

なぜかと言うとこの様な大きな物は離れて全体のバランスを見たり、実際に太陽光の下で見て色味のチェックをします。蛍光灯の下と太陽光の下だと全く見え方が違うのだ。

せっかくセンパイの水内君が塗ってくれた塗装であれ、まだ薄い・・・と思うと容赦無しに塗り替えます。例えそれが社長が塗った所でさえ、後輩が一生懸命塗った所でさえ。。。

いつかきっとスタッフの誰かに刺されるであろうワタシ。  でもアカンもんはアカン!!

でも塗り替えるには、そのあと、皆を納得させるだけの塗装をしないといけません。

責任重大なの。

結局、イチゴもスポンジも全部塗り替えました。 でへ。   ↓↓↓

巨大ケーキ (12).jpg実は今回の巨大ケーキ製作の様子は、製作開始~現場取り付けまで、ず~とテレビ局が撮影に来ていたのだ!

              その時の模様  ↓↓

イチゴの横にチョコンと座らされ、恐らく撮影スタッフに甘酸っぱい初恋の話などを聞かれていたであろう社長の図。

巨大ケーキ (13).jpg無事に製作も終わりトラックに積み込み。

   カメラマンに逆撮りされる。  何故?

巨大ケーキ (14).jpg

このあとの取り付けの様子は残念ながら画像が無いけど、こちらから当日の放送が見れます!

http://www.ytv.co.jp/ten/sp/asx/sp20121109.asx

 

しまった!肝心なお店のご紹介を忘れてた!!

お店は東大阪にあります。

   創作菓子「真心」 

まごころと書いてしんしんと読みます

http://www.eonet.ne.jp/~nikaido/ へアクセス!

残念ながらワタクシ守屋、まだお店には行けて無いデス。

早く行ってみたい・・・・。

 

ではまた!!

 

 

万田酵素 巨大大根!!!  その②

どーも守屋です。

大阪は桜が満開です。

通勤時に深北緑地公園というトコを通過するんやが、そこの国道沿いの桜がこれまたスバラシイ。

ワタクシはかなりひどい花粉症のエキスパートなんやが春が好きですなぁ。

草木の新芽が出て来だして、何かこう、活力を感じて。

ペットの陸ガメのエサとなる野草(タンポポやらのいわゆる雑草)が採り放題なので春が好き、てのもある。  かなりある。

花見はされましたか?

ウチはそんな暇もなくスタッフ全員ドタバタやってます。

中には夜中3時とか5時まで作業してるスタッフも居てまふ(大丈夫かいな・・)

ここ数ヶ月、いや一年以上、こんなペースで仕事してる気がする。 いや、間違いなくしてる。

スタッフ達、巧くそのストレスを解消してくれてんのかなぁ? 最近ちと心配になります。

ワタシは珍獣の飼育が趣味なので出勤前の世話の時間がストレス解消になる。

それらのエサの時間が至福タイム。

ウチのスタッフにもヘビを飼ってる娘がいるんやが、その娘が先日購入したヘビ(ボールパイソン)が全くエサを食べないらしく、物凄く物凄く凹んでおります。アドバイスしてあげたいんやが、ワタクシ相当色んな珍獣を飼育してきたんやが、ことヘビだけは飼ったことが無くお手上げ状態。ショップではバンバン食べていたそうなんやが・・・

このままではヘビはおろか、ご本人さんもエサを食べなくならないか心配しております。

このブログ読んでてヘビ飼育に超詳しい方、ご一報を。

 

さて前回の万田酵素ドデカ大根の製作に続き、今回はその大根の葉っぱの部分の製作の模様を。

全長8メートル、しかもそれは半分土に埋まったデザインなので本来15メートル以上はあろうかの巨大さ故、その葉っぱも当然デカい。

どんだけデカくても原型はやっぱスチロールです。↓↓

コレは葉の先端部分の一番大きい所の原型。

ただただデカいのでそのへんに転がってるスチロールの切れ端をドンドン繋ぎ合わせて一枚モノにしてから彫る。

大根葉.jpg       高さ、幅も2メートル超え。

大根葉 (1).jpg      その原型を型取りして・・・

大根葉 (2).jpg     形の違う型を数パターン造り葉を量産していく。

大根葉 (3).jpg

 

大根葉 (4).jpgで、量産した葉っぱがコレ  ↓↓

大根葉 (5).jpg    大小合わせ合計100枚もの葉っぱを製作。 社長!こんなに造らせて殺す気か!

大根葉 (6).jpg社長にボヤいてもしゃーないか。

 

でも大根葉の淵はウネウネと面白い形をしているなぁ。

普段、気にもしない事がこの仕事をしていると色々発見できますョ。

 

そうこうしている間に茎の鉄骨も完成。 コイツがまた重い!!  ↓↓

1人ではとても持ち上げる事は出来ない。

高速道路の照明の様。

大根葉 (7).jpgその茎の鉄骨と、予め製作した葉っぱをドッキング。

その作業、深夜に及ぶ・・・・・

大根葉 (8).jpgお菓子の家、自由の女神、大根葉、深夜の屋外、訳の解らぬ不思議ワールド。  ↓↓

大根葉 (9).jpgその後、細かな葉脈の感じをパテで表現。

8メートル上空の部品でも手は抜けない!!

大根葉 (10).jpgこのデカい茎が計16本!さすがに今回は置き場所に困った。。

大根葉 (11).jpg    ゲッ!!またいつの間にか社長が葉っぱと2ショットで写真撮ってる!  ↓↓

       「私が造りました」的なドヤ顔で。  ウソつき。

大根葉 (12).jpgそんなウソつき鬼軍曹は無視無視、 塗装塗装。

大根葉 (13).jpg    スタッフがこびとに見えた・・・ファンタジーな世界であります。 

    物凄いシンナー臭が、より一層、ファンタジーな世界へ誘います。。。  アカン、アカン!!

大根葉 (14).jpgファンタジーとか言うて喜んでる場合じゃ無~い!  一刻も早く現場に送らねば!!!!

 

大根葉 (15).jpg        現場では着々と支柱鉄骨が組まれています。

大根葉 (16).jpgその支柱に先日送った大根本体が被せられ、内部を鉄筋でガチガチに固定されます。

大根葉 (17).jpg    デカ過ぎて何が何やら解らない。  何じゃこの筒は?  て感じ。

大根葉 (18).jpg   

 

    でも葉っぱを付けたらこの通り。  立派な巨大大根モニュメントの出来上がり!!

大根葉 (19).jpg   コレでどれだけデカいか解るかな?  人との比較。  ↓↓  どーよ?

 

大根葉 (20).jpgま~大変でしたわ今回は。

でも万田酵素様も大変喜んで下さった様でスタッフ一同、ホッとしております。

スタッフは皆、この物件を造り終えたところで数キロ体重が減っておりました。 ガビーン!!

 

大根葉 (21).jpgでもこの万田酵素って商品、やっぱ気になる。。。

皆さんも是非、検索してみて。

今、巷は酵素ブームやしチョット購入してみては???

ダイエットとかにもイイみたいやしー。

 

ではまた!!

次は何書こうかの?  やっぱ巨大シリーズか?まだまだあるゾ。。。。フフッ