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電車でGO! ドバイへGO!

どーも

 

こないだニュースで、平城遷都1300年祭の公式キャラクターである「せんとくん」がその1300年祭が終了(今年末まで)した後、今度は奈良県のイメージキャラクターとして君臨すると決定したそうな。

事実上の「昇格」。  出世しよった。

たいしたもんやなぁ。

その経済効果たるや・・・

せんとくんクッキー、せんとくんキーホルダー、せんとくんハンカチ・・・

せんとくんの顔面が浮かび上がったせんとくんカプチーノまで出る始末!

そりゃ一年間だけで放っておくには勿体無いわなぁ。

 

お陰様でウチもせんとくんではかなりバタバタさせてもろたしw

大きいFRP製のヤツでトータル56体、小さいスチロール製のヤツが270体も造ったんやもんなぁ。

皆さんが駅の改札やショップでよく見かけるせんとくんの造形、それらは100パーセント、ポップ工芸で製作されたものです。(キーホルダー等の小さいフィギュアは中国製)

実はウチで生まれた彼らの展示される期間というのは、契約上、11月初旬までで、その任期を終えると、恐ろしい「廃棄処分」という道が待っているのです。

せんとくんの版権は近鉄さんが握っておられます。

少し前、その担当者様から廃棄についての相談もありました。

あまりにも可哀想なのでウチで引き取れる範囲でよければ引き取ります・・・と伝えておいたのですが、この辺の話はキッチリしておかなければマズいらしいです。

誤って個人の手に渡るとオークションなどに流され、高値で取引されるといった問題があるから。

ペコちゃんなんかは良い例ですな。

 

でも冒頭で書いた通り、「奈良県の顔」に昇格した彼。

この結果により、ウチで生まれた彼ら、この恐ろしい結末は避けられるのか・・・

今後の動向に注目ですな。

ちなみにウチで生産するこのせんとくんのFRP製の大きな(135センチ)フィギュア、その気になれば購入も可能です。今更ですが・・・

当然、ポップ工芸から直接購入することはできませんが、近鉄様を通しての購入は可能。

ただ、個人では無理かも。法人でしたら購入できると思われます。

金額は台座の仕様などで変わるらしいので要問合せ。

どうです?一家に一匹せんとくん。  キモっ!!誰が買うねん!

 

すっかり秋めいて奈良は観光シーズン真っ只中!

皆さんも近鉄に乗って奈良へGO!GO!

 

 って事で今回の製作日記は「電車」の造形を紹介。

残念ながら近鉄の車両じゃ無いんだけど。

何処を走る電車か解る??

ドバイメトロ1.jpg

もういっちょ!

ドバイメトロ2.jpg

お解かり?

正解はドバイ。

そうアラブ首長国連邦のドバイ。

ドバイショックでグラグラ揺れる街。

おかげで我々の生活もグラグラ・・・はよ何とかしてくれ!

 

このドバイ、ド派手な成金街のイメージがあるけど、されどアラブ。

気温は50℃に達したり湿度100%の日もあったり大変過酷な所でもあるみたい。

個人的なイメージは高須クリニック院長が豪遊してる街・・て感じ。

そんなCMやってたよなぁ? Yes!高須クリニック! って。

 

で、今回の電車の造形、ここドバイの街に初めて開通した列車です。

名前は「ドバイメトロ」 そのまんま。

無人で運行する列車。日本で言う、東京の「ゆりかもめ」みたいなもんかなぁ?

 

でも、こんなドバイでも日本のテクノロジーが!

なんと車両は日本の「近畿車輛」製。

 

     これが証拠↓↓

ドバイメトロ3.jpg

日本で製作しドバイまで運んだんやろなぁ・・

ウチも負けてられへん!なんと今回ウチで製作するドバイメトロの造形も、ドバイへ空輸するのです!

スゲーやろ。

見積もり当初、搬送するコンテナにコンパクトに収まる様、機体を3分割にするという案があったのですが、気温50℃にも達する国でのコンテナ内の温度を考えたら、熱変形などの問題もあるため、一体成形になりました。

 

早速原型のスタート!

社長がハリキッテやっております。既に還暦を迎えたはずなのに・・

ドバイメトロ4.jpg

この様な新幹線の様なノッペリした形状は基準点を把握しておかないと収拾がつかない。

キッチリ寸法を出す。

だんだんそれらしくなってまいりました・・・

ドバイメトロ5.jpg

今回は、現地での展示会用としてのオーダーです。

よって、車両前部のみ。

大きさも小さく。高さ180cm。細かなディテールは無くし、若干ディフォルメします。

 

スチロール原型でも2回ほどチェックがありました。

ドバイメトロ6.jpg

スチロール原型が終わるとFRPの積層の後、パテによる研磨作業!

このテの造形はしっかり何度も何度もパテを入れては研磨、の繰り返しで車のボディの様な平滑な面が出るのです。それ以外に方法はあらへん!

ドバイメトロ7.jpg

この作業は、こないだアメリカから帰国した水内クンにお任せ。

全体の面に綺麗な平滑が出たところで細かな部分の造作。

この辺の細かいパーツの担当はいつもワタクシ守屋が↓↓

ドバイメトロ8.jpg

これも。

ちなみにコレは連結器↓↓

展示会用として、デザインはかなりディフォルメされている様です。

ドバイメトロ10.jpg

 本体が仕上がって、最後のサーフェイサー。

塗装を待つのみ。

ドバイメトロ9.jpg

またバタバタして塗装中の写真撮るの忘れてしもた。

 

よって いきなり完成画像をお楽しみ下さい。

ドバイメトロ11.jpg

で、ワイパーも取り付け。ちなみにハイエース後部用ワイパーを使用(笑

ライト部にはアクリル板のカバーも取り付けてあります。

ドバイメトロ12.jpg

けっこう可愛いオモチャっぽいイメージなんやけど、実車もこんなんやから仕方ない。

この後、木枠梱包が施され、一路、近畿車輛様へ納入。

少しの間、そこで披露された後、ドバイへ・・・・

今頃、ドバイで高須院長を乗せてカッ飛んでるはずや!! Yes! 高須クリニック! 言うて。

しまいに怒られるわ。 帰ろ帰ろ。

 

ではでは。