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キャラクター量産 の巻

どーもー! 守屋です。

毎日毎日、納期に追われております。

今やっと、ひとつの案件の塗装が終わり、乾燥待ちの間にブログを書いてます。

この案件も、こちらが提示した納期よりも20日程も短縮して欲しいと言われ

フラフラです。

こないだのデッドプール像の時ももそうやったが、何でこう見積もり時の希望製作期間を

無視されるんですかねぇ。。

こんな納期の無い案件に限って細部の変更がたて続きに。

パソコンの画面上で変更するかの如く簡単に申し付けられます。

造型は一つの変更で、丸一日かかる事がほとんどなのに。

おかげさまで、曜日や時間の感覚が全くございません。

珍しく仏のワタシがブーブー文句連発であります。

 

さて、それはさておき。

先週、弊社へテレビの取材が来られた分の放送が今朝ありました。

関西では人気の朝の番組「おはよう朝日です」 の

「和牛の社長調査隊」というコーナーで取材がありました。

このコーナー、お笑いコンビの「和牛」が超有名な商品や企業の社長さんの下を訪れ

成功の秘訣や、座右の銘などを調査するというもの。

ワタシも朝はこの番組見ながらメシ喰ってるんで、良く知ってるコーナー。

かなり有名な大企業の社長さんが登場し、毎回、物凄く心に残る深イイメッセージや

成功へのプロセスなどを仰ります。

 

最初、局からこのコーナーの取材申し込みの話をワタシが受けた時、

正直 「何でウチみたいな弱小な会社に取材を・・・」と驚いたと同時に、

「エライこっちゃ!はよ社長に取材の事を伝えて座右の銘の一つでも考えといて!」と

伝えないといけないと思った。

何故なら、ウチの社長、座右の銘どころか、コレといった経営方針も一度も聞いた事が無い位の

「なりゆきまかせ主義」  だから。

こんなユルい会社である事が世間にモロバレではないか!

いくら関西ローカルとは言えどもコレはアカン。

早速、社長に番組内容と事情を伝え、皆が感動する座右の銘の一つでも考えておく様、懇願。

「フンフン、解ったー。」  とスマホをイジりながら生返事の社長。

ワタシもこの会社に永い事お世話になっているので、社長の返事の仕方で大体が解る。

「あ~コレ、社長 何も考える気無いわ、アカン。」 と察すワタシ。

 

案の定、今朝の放送を見て予想的中。

和牛の二人に経営方針を聞かれた社長。

何も考えない事ですわ~」

とキッパリ。

 

嗚呼、やっちまった・・・。

思った通りの展開。

嘘でもイイから、こんな時くらいチョット感動すること言ってよ社長・・・。

 

まぁエエか。

ウチの会社らしくて。

いや、アカンアカン!

皆さん、この社長の「何も考えないことですわー」という言葉の意味、実はとても

深イイ言葉なのですよ。

ワタシなりにこの社長の言葉の本当の意味を翻訳(弁解?)いたします。

 

人間の生き方には色々な道がございます。

よくある生き方に、「大きな夢を抱き、それに向けて努力せよ」という考え。

そう念じて頑張れば早かれ遅かれ夢は必ず叶うもの。という考え。

確かに。

 

でもウチの社長の考えは

「日々、時代は変化するもの。一つの夢を追うより、今の瞬間に柔軟に対応できるかどうか?」

大きな夢をもって、今現在を犠牲にしてでも、その夢に向かって努力しても

なかなか報われない この世の中。

だったら今、時代が、世間が求めているものを的確に嗅ぎ取り、後先なにも考えず、

今まさにそれを全力で造り、提供する。

それが次ぎ(未来)に繋がる。

といった考えなのです。  多分。

それらを一言でまとめ過ぎて 「何も考えないことですわ~♪」 てな事になってます。

これでご理解頂けたでしょうか?  実はイイお言葉なんですよ。

(※実はホンマに何も考えていない確率は65%以上。  実にスリリングで楽しい会社です。 てへ)

 

でもね・・・。

ホンマになりゆきまかせの社長なもんやから、ウチの社員達は大変です。

ある意味、社員一人ひとりが社長であるかの如く深く考えながら作業をしています。

ま、社長は反面教師って事で考えないと、普通の会社の社員の様に、何もかも社長や上司任せで

やってるとエライ目に遭いますんでネ。

だからウチの職人達は素晴らしい技術でそれらの「なりゆき」に柔軟に対応する技を身に付けています。

でもまぁ、こんな会社でも番組の制作会社の目に留まって取材の申し入れが有るんやから

何か他の企業とは違うオモロイ匂いがするんでしょうな。

 

 

物凄い長い前置きになってしまったので、今回の製作日記はサラッと行きましょ。

 

ウチの会社、キャラクターなんかの注文が物凄く多いけど、

それらは大体 一体のみの発注。

たまに大きな企業さんなどから一度に複数の発注を頂くこともあります。

今回のケースは5体の発注です。  おーきに。

 

今回は名古屋の建設不動産屋さんのキャラクター「タイセーくん」です。

恐らくキツネさんのキャラクターだと思います。(違ったらゴメンナサイ)

帽子は何と家型をしております。

だいたい、この様な企業キャラクターやゆるキャラってのは、最初に着ぐるみが製作され、

イベントなどで既に活躍しているので、製作用の資料として元のイラストと、

着ぐるみの写真を大量に頂くことが多いのですが、この着ぐるみが

実は造型フィギュアを造る上で、かなり厄介な存在となります。

着ぐるみは概して、元絵のイラストと比べると「似てない」事が多いのです。

しかも人が着て演ずる訳ですから、体型などはイラストとは程遠い形で作られています。

さらに追い討ちを喰らわすかの如く、その「似てない」着ぐるみが先に世に知れ渡って

いるもんやから、元絵のイラストの存在より、着ぐるみのイメージが定着してしまっている。

この様なケースの場合、ウチでは先ず発注元に、「どちらのデザインで製作しますか?」

と聞いてから製作を開始します。

でないと、原型を製作する職人は混乱します。

今回も例外に無く、両方の資料を渡されましたが、キッパリと「イラストに似せてください」

という事でしたので、かなりやり易いケースでした。

最悪な場合、「両方のイイとこ取りでお願いしまぁ~す!」なんて事も。

仕方ないんで、それはそれでやりますが。 ・・・かなり時間を取られます。

 

そんなこんなでスチロール原型もサクっと完成。

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監修のあと、表面に樹脂を吹き付け研磨し、ツルツルに磨き、細部もしっかり造り込みます。

 

今回は量産なので、この原型を型取りし、量産用のメス型を製作します。

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簡単で単純なデザインのキャラクターだと思ったら大間違い。

手や尻尾などバラバラに分割してから型取りしないといけません。

型は合計8面あります。  ↓↓

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この型の内側からFRPを貼る。

凹凸が多いので、貼るガラス繊維のマットが浮き上がらない様に丁寧貼っていきます。

素人がやると型から抜いた時、大量の気泡が表面に出来、月のクレーターの様に

なってしまいます。

バラバラに型から抜かれたパーツを組立て、型の合わせ目に出来た小さな段差の

スジや小さな気泡などもパテで綺麗に埋め研磨します。

この工程は仕上がりを左右する大切な作業です。

(白い部分がパテを盛られた部分です)

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全体のパテ埋めと研磨が終わると、次は表面全体にサーフェーサーという下地剤を吹き付け

細かなキズや目に見えない様な気泡を埋めてしまいます。

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サーフェーサーを吹き付けた後は、更に目の細かいペーパーで磨き上げます。

次の工程、「塗装」の仕上がりにも左右するのでスベッスベに磨かれます。

 

 

いよいよ最終工程の塗装です。

ここは流石にアルバイトさん達には到底出来ない作業です。

熟練の技で望みます。

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最後の最後にトップコートのクリヤー塗装を施します。

テッカテカに塗り終えられたタイセーくん達。

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台座にセットされいよいよ完成!

見よ!この濡れた様な美しいツヤを!

他社の造型品と見比べて頂くとクオリティの違いがお解かり頂けると思います。

社長の思想の基、「何も考えず」に塗っても、さすがにこうは仕上がりません。

コレだけは職人達が考えに考えぬいて編み出した熟練の技です。

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後ろも抜かりは御座いませんよ。

余りのテカテカに周りの風景が全部映り込んでます。

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今回のブログでだいたいウチの会社がどんな会社かお解かり頂けたかと思う。

お察しの通りのユルい社長とユルい社員から織り成されるスペシャルな造型、

それが「ポップ工芸」なのである!!

 

ではまたスペシャルな製作ブログを書きますのでお楽しみに♪

巨大カニ看板

ど~も守屋です。

久々の更新でございます。

前に書いたのは たしか初夏だったはず。

もう秋の気配がしてきておりますので季節を1つ飛ばしての更新です。

いやいや、大変忙しいくてね。

2人もアルバイトが辞めてしまったもんでねー。

なもんで、ここんとこ現場を離れて打合せや事務的な仕事が多かったワタシも大忙しで作業しとります。

まぁ、この方が精神的にも肉体的にも自分には向いてるんだけど。

この様に、ほぼ毎日12時間ほど勤務する日が続いておりますと、ストレスでいつもなら恐ろしい程の

物欲に襲われ、目をつぶると 「ヤ・フ・オ・ク」 の四文字が浮かび上がる程のワタクシ守屋でございますが、

最近はその様な物欲も特に無く、仏の様に穏やかな精神状態で過ごしております。

ストレスが酷い時はヤフオクで、買えもしないし、大して興味も無いランボルギーニの価格を調べて、高い!とか コレ安い!とかヌカしてるのに。

何でやろか?

推測するに、いまスタッフが必要最低限の人数で作業しているからやと思う。

要するに、人を(アルバイトを)管理するという事が、いかに物凄い目に見えないストレスを

与えてくれているのでしょう。 多分。

恐らく他のスタッフ達も同じ心境だと思う。

明らかに自分1人に掛かる仕事量が多いので肉体的にはしんどいはずなんやが。。

それだけこの仕事、人に教えるのが大変難しい仕事なんだと思う。

上手い子は放っておいてもお給料+αという肥料を与えるとグングン成長するんやけどねー。

ただ怖いのは、上手な子ほど肥料を与えないとダメです。

途絶えると途端に枯れて、肥料を求め他の会社へ行ってしまうんで。

恐ろしい恐ろしい。

右肩上がりの優良企業はその辺り、かなりガッチリ押さえてるんでしょうな。

最高の肥料をバラ撒いて。

ウチの会社はそんな余裕は無いので逃げられやしないか、いつもハラハラしてます。

そんな事を考えると、またランボルギーニとか調べてしまうのでこれくらいにしときます。

 

 

   さて。

今回の製作ブログは、先日納めさせて頂きました、「巨大なカニ」の造形看板でございます。

お店は大阪心斎橋の大丸の裏あたりにございます。

カニ食べ放題の 「かに源」http://atelier405.sakura.ne.jp/kanigen/  様よりのオーダーです。

ゴールデンウィーク明けくらいでしたか、オーナー様より

「ポップ工芸さん、カニの食べ放題のお店するんだけど、とにかく目立つ看板造ってよ!」 と

問合せがあり、現場へ向かい、その空きテナントの採寸やら、デザインの打ち合わせなど

かなりの時間を費やしました。

「道頓堀で石を投げればポップ工芸製作の看板に当る。」と昔からよく言われます(?)が、

心斎橋で開店する以上、その造形看板激戦区の道頓堀には絶対に負けたくない!というオーナー様の

熱い希望に応えるべく、かなり大きな看板だったけど、金額的にはかなり勉強させて頂きました。

店舗の壁面、目一杯の大きさでカニを造ります。

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カニの製作は若手や造形師を目指すアルバイトに全て任せます。

カニの造形はウチの会社では登龍門的な造形です。

ワタシも過去に何体ものカニを製作してきました。

この門を通過した若手達は皆、エビやクモなど「足の多い生き物」が嫌いになります。

それくらい何本もの足を造るのは大変な事です。

しかも、どの足も全て微妙~に大きさも形状も違います。

短気な子や面倒くさがりの性格の若手はここで脱落します。

たかが足。されど足なのです。

適当に造っては、まずイイのが出来ません。

今回も例外に無く、間違った形で彫られた足を容赦なく修正させました。

結果、1人のアルバイトがイヤになって辞めました。

まぁ、この程度でグチグチ修正を言われるのがイヤになって辞めてては何をやってもダメでしょう。

自然界ではライオンに喰われる子鹿の様なもんです。

そんな子は淘汰されて当たり前。

少々厳しい様ですが原型の製作を任されるという事は会社の社運を左右するという責任の大きさを学んで欲しいのです。

今回のカニ造形、歴代ポップ工芸の中でも最も大きいカニではないでしょうか。

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見よ!このハサミのデカい事!!

つーかハサミを支えるワタクシ守屋の疲れきった顔が気になる。 

撮影やのに、どこを見つめてるんやろ・・・・

瞳孔とか完全に開ききってるし。。

 

あ、このハサミ、左右で大きさが違うんだけど、それはデザイン上の演出。

限られた大きさ、限られたスペース内で、いかに遠近感を出し大きく見せる為の

アイデアです。

こーゆー所は造形看板を数多く手掛けたポップ工芸ならではの提案です。

でもそれはバランスが大事。

違和感が出ないギリギリまで攻めます。

無事に原型も完成し、FRPのコーティングを行い取り付け金物の位置決めです。

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カニの下に大きな白い紙が敷いてありますが、この紙には1/1サイズのカニの絵が描いてあります。

この絵に取り付け金物の位置を直接描き込み、現場で建物のどの部分に金物が来るかを把握するためです。

適当に金物を取り付けると、建物には窓や突起やら、金物が付けられない箇所が多数有るので事前にチェックする為です。

 

その後、表面のトゲや凸凹を製作し、いよいよ塗装です。

コレは下地の色(クリーム色)を塗った状態。

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その後、赤く染めて行きます。

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看板としてのカニの塗装は、実物の茹でたカニより、かなり鮮やかな赤で塗装します。

本物ソックリのカニの色だと薄すぎて、現場では周りと同化して看板としては見栄えせず、全く目立ちません。

また、現場での日照の具合なども加味し、日光の照射でどの様な色になるか逆算し、色を決めていきます。

そのあたりの加減が非常にむずかしい。

オーナー様からは 「とにかくリアルに!とにかくリアルに!」 と言われるのですが

そこは少し折れて頂き、看板としての存在感を100%発揮出来る様、実物とは違っても変更が必要な部分は変更させて頂きました。

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ようやく本体も完成し、いよいよ取り付けです。

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現場は一方通行の細い路地の繁華街。

夜間は飲み屋街として通行人が非常に多いので、作業は早朝~午前中に限定されます。

電柱から電線がクモの巣の如く張り巡らされた場所でもあります。

電気の線には絶対に触れてはなりません。

電話回線、テレビのアンテナ線などの安全な線は触れても問題なく、そのあたりも

事前に調べておく準備が必要。

狭い路地、入り組んだ電線の為、クレーンなどの重機は一切使えず、全て手作業で

引き揚げて作業。

こりゃ大変。

大きく造ったカニの右手、どれくらい手前(道路側)に迫り出すかはオーナー様に決めてもらいました。

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本当はもっともっと手前に出したかったそうですが、手前に電線が有る(既に線に当っとるがな・・)のと

境界線の問題、通行車両への迷惑など、色々な大人の事情が御座いますので、これくらいで勘弁してもらいました。

(※電話線やアンテナ線は看板等に接触しても良いとの事。むしろ重みで垂れ下がった線を持ち上げて欲しいと関電が言っておりましたので、特に問題無いとの事)

設置後、オーナー様の更なる挑発で、口からスモークが発射されるギミックを投入。

ヒェ~ッ!!

まさに大阪の看板。 って感じに仕上がりました。

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元祖 「かに道楽」の看板が優等生に見えて仕方ありません。

こんなイケイケなカニ看板、ちょっと珍しいね。  まぁそれが狙いなんだけど。

 

オーナー様より、お店の正式オープン前のレセプションパーティーに招待頂きました。

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もう、耳の穴からカニが出てくるくらい目一杯頂きました。

美味しいカニ料理、本当にありがとうございました!!

このオーナー様、物凄い勢いであります。

年内にもう一店舗オープンさせたい!と仰っておりました。

是非、その際はご用命を!!

   巨大カニ看板の完成にご満悦のオーナー様  ↓↓

 

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遠近法とかアングルとかで物凄く大きく見える様に(実際、ごっつデカいんやが)仕上がった看板。

ワタクシ個人的には、金額や設置スペース対しての大きさ、デザインなど、全てにおいて、

かなり 「攻めた」 この作品。

皆さんはどう感じましたか??

エエ感じやないですかー?

 

次は何のネタ書こうかのぅ。

ほなまたーーー。

立体回転看板

 

靴屋さんの回転看板の修理です

車にぶつけられ これで 2回目の修理です

たの部品は 新規に作りますが サンダルはFRP加工なので修復可能です

修理のたびに 新品同様になります

エキスポシティ 色々!!

ど~も 守屋です。

嫌な梅雨ですなぁ。

バイク通勤歴20年以上のワタシにとって最も鬱陶しい季節。

とにかく雨天が何よりも誰よりも嫌いな訳ですわ。

しかも万人が認める雨男。 

朝、家を出ると雨が降り、会社に着くと止む。

勤務中は良い天気。

帰宅時、会社を出ると、ものの3分で雨が降り始める。

もう、このパターンを100回は繰り返してきたと思う。

新しく物事を始める時(初出勤、洋服や新車購入時など)も100%雨。  雨、雨。

はぁ・・・、嫌。

何とかならんもんですかね?

雨乞いのスペシャリストにでもなって副業したろかしら。

 

さて、雨で気分も乗らんので何を書こうか悩んでおります所、テレビで

エキスポシティに建設中だった、高さ日本一の大観覧車が完成し、本日7月1日より運行、とか。

ワタシが生まれた年、大阪万博跡地に出来たエキスポランドがエキスポシティという商業施設に生まれ変わり、そこのランドマークとして建設されました。

このエキスポの前を横切る名神高速は、仕事で毎月の様に走っており、その観覧車が少しづつ完成していく姿をずっと見守ってきてた。

こんな風景、なかなか見れないので結構楽しかった。

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検索画像で見つけた完成予想CG  (このCG、観覧車の芯がズレてて変よなぁ?)

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ゴンドラの中はこんな感じらしい・・・・・。

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アホちゃうか?

誰がシースルーにしろと言った!

高所恐怖症のワタシはこのCG画像だけでも肛門がモゾモゾしてきます。

      しかも

vip

こんなVIPゴンドラも数個あるとか。

今時こんなシチュエーションで愛を語るおバカさんが居るんですかねぇ?

どんな人が乗るんでしょーなぁ。  全力で応援したい。

 

このエキスポシティにも、ウチで製作した造形看板がありますよ。

この大観覧車のスグ横にあるお寿司屋、「大起水産」様の看板。

(お借りした画像)

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赤い柱に巻き付いたお寿司オブジェ。

怪しく間接照明でライトアップされてイイ感じであります。

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完全に外国人観光客を狙ったデザイン。  アメリカンな感じ。

寿司の大きさは1個40cm程度。

ウチの会社にしたら極小クラスだわ。

だって過去にこんなの造ってんだもの。

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寿司だけで2.5mくらいあったはず。

だから目立ちすぎて物凄い人気の看板。

観光客が写真撮りまくっているようです。

この大型看板も実は最初は大起水産さんの看板のように小さいのをたくさん並べるデザインを頂いたんやが弊社がそれを一蹴。

造形看板の激戦区の道頓堀では完全に他店に負けてしまうので、このデザインを提案したところ

高く評価頂き決定!

今回の寿司看板もこんな大きなのを提案したかったなぁ。

だってすぐ後ろには大観覧車、向かいには巨大ガンダムが戦ってんだもの。

ガンダム

マグロの寿司とカリフォルニアロールの寿司をこのポーズで戦わすパロったデザインを提案したかった・・・  嗚呼、残念。

あ、ちなみにこのガンダムは知り合いの造形屋さんが造ったもの。  スゴイねーーー。

今回の寿司造形はウチの若手さんやアルバイト君たちで製作。

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みんなワイワイ楽しんで造ってくれました。

こーゆーのが若手の練習にはもってこいの案件。

大き過ぎず小さ過ぎずで。

 

エキスポシティに行った事のある人は気付いたかもしれないけど、

ここにはいたる所に立体造形のフィギュアや造形看板があります。

弊社も寿司以外にフードコートにあるタイ料理専門の「TINUN」 (ティーヌン)の看板を造らせて頂きました。

トレードマークの麺を高々と持ち上げるムエタイ選手の看板。

このお兄ちゃんを製作。

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先ずはスチロール原型の製作.

いつもながら適当な下書きのワタシの造り方。

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今回のは壁付けのレリーフ(半身)タイプ。

厚みの制限は25cm。

レリーフではなく、完全な立体なら奥行きは60cmくらいは欲しい所を半分以下の25cmで納めないといけないので、いかに立体的に表現するかが腕の見せ所。

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簡単な様に見えて実はこの人物系のレリーフという造形は非常に高い技術を要します。

色々な造形屋のサイトの作品ギャラリーの人物系レリーフの画像見ますが、上手だなぁ、と思えるのは

ほんの、ほんの一握りだと思う。 それくらいに難しい。

極、極僅かにラインや彫り込む角度を誤ると、全く奥行き感は出ません。

その彫る角度は経験でしかないです。

与えられた厚みの中で一番手前の所と一番奥の所の厚みの配分を間違えてもおかしな事になり、

遠近感がゼロになる。  あ~怖い怖い。

 

特に外国のコイン(横顔のヤツね)やカメオブローチなどのレリーフは究極のレリーフだと思う。

こーゆーやつ。

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こんなのは厚み1~2ミリ程度の高低差で構成されてるんやけどホント凄い。

皆さん、ウソだと思ったら粘土買ってきて板の上で造ってみましょう。

腹抱えて笑う作品が出来上がるはずだから。

 

 

幸いスチロール原型は監修でバッチリOKが出たので、FRPでコーティングし塗装。

麺の所が真っ黒なのは、ここにLEDを仕込んでピーカピカさせる為。

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イラスト原図のままの影の塗り分け。

2Dを3D化したものにイラスト同様のネガポジな陰影を無理矢理入れるのは

本当は無理がある。

最初はワタシも断っていたんやがクライアント様の方が どうしてもイラストと同じ陰影を入れて欲しいと

仰ってこられたので何とかやってみる事に。

何故なら、イラストのままのハッキリ塗り分けられた影を立体物にそのまま描き込むと

正面からは良いが側面から見ると訳の解らぬ形の影の部分が現れる為。

でもその辺もギリギリ変な所が出ないようにアレンジして塗装。

イイ感じにまとまり、無事にOKを頂きました。

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レリーフ造形は裏面を製作しないで済むので、全立体造形より価格は安く提供してるけど

ホントは原型製作の段階で、全立体の原型を製作するするより3倍くらい頭を使う。

なので ごっつ疲れるのだ・・

 

なんだかんだで もうすぐ梅雨も明けるので

皆さんお時間があれば是非エキスポシティに足を運んでみて!

観覧車乗って寿司喰ってガンダム拝んで・・・

その他いろんな造形物があるので結構楽しいかもよ。

ワタシはまだ行ってないんやけど、ニフレルっていう水族館もあるので、ちと気になる。

ただ、このエキスポシティ、週末などは外周道路で どえりゃー大渋滞が起こるほどの人気施設の様。

気合入れて行かないとエライ目に遭うぞよ~。  がんばって~♪

 

ではまた! 次は何を書こうかなー。。

 

 

 

 

歯科造形看板色々あります。

どーも!守屋です。

夏に近付くと、だんだん朝の目覚めが早くなってきますなぁ。

目覚ましの時間より早くに目が覚めたりして物凄く悔しい。  もうちょっと寝れたのに。

歳をとると、だんだん朝早く起きるとか言うけど、あれはホンマみたいや。

ウチのオカンなんか朝の3時頃からゴソゴソしとる。

どんだけ早起きやねん、ホンマ。

このままやと、あと数年でオカンは夜行性動物になるかもしれん・・。

ウチには夜行性動物がいるので良い遊び相手になるかな。

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何か解ります? この夜行性動物。

 

このアングルやと解るかな。

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ダンゴムシの様に丸まる動物です。

 

そう、アルマジロ。

詳しくは マタコミツオビアルマジロ と言います。

本当に完全な夜行性動物です。

夜の9時過ぎくらいにゴソゴソと活動を始め、朝の6時過ぎ位に就寝します。

なので、意外と夜行性動物というのは 昼間仕事で家に居ない方にはオススメの生き物です。

このアルマジロ(マコちゃん)、物凄く馴れてます。手乗りアルマジロです。

野生の個体は触ろうものなら、すぐに丸まって護身します。

一度丸まると1時間くらい出てこなくなる事もあるみたいやけど、ウチのマコちゃんは

もう丸まる事を忘れてしまった様で、身体のどこを触ろうが全く平気なのだ。

お腹をさすって欲しがり、自らひっくり返って甘えてきます。

柔らかい腹部を外敵から守る為に強固な鎧を身に付け進化してきたくせに

お腹を触らせるなんて、何て可愛いんや。。

約一万年前にこの地球上に生息していたとされる クリプトドン。

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この生き物の末裔を、いま自宅で飼育してると思うとドキドキしてしまう。  しない?  あっそ。

こんな感じで、身を守る為に身体の一部が特別に進化した生物が大好きなのだ。

無類のカメ好きなのも そのせいです。

先日もこんな植物の実を花屋さんで見つけてしまった。

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見つけた瞬間に、もうレジに並んでました。  値札も見ずに。

まぁ、安いもんでしたけど。

ククミスといわれる種子の仲間。 おもちゃメロンとかとも呼ばれる。

イイですねー こーゆーの。

黄色い物と鎧系の生き物、意味も無く集めてしまうなぁ。  病気ですわ。

 

さて本題。

アルマジロの様に頑丈であって欲しい体のパーツ

      「歯」

その歯を守るスペシャリスト、「歯医者さん」。

以前ブログでも書いたことはあるけど、歯医者さんって本当に

立体造形看板が大好きです。

ウチの会社でも毎月と言ってはちょっとオーバーかも知れないが、

ほぼ毎月の様に歯医者さんからの依頼で造形看板を製作させて頂いてます。

少し前、歯医者さんがご家族でウチにいらっしゃいました。

堺市にございます「山西歯科医院」さま。

http://yamanishi-dental.com

ウチの作品例やブログをご覧になり、造形看板をオーダーくださいました。

まだ最初はデザインも何も決まってない状態だったので、ウチの方で

現場調査させて頂きました。

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院の入り口あたりにキャラクター人形をお勧め致しました所、

ご家族会議の結果、この様なイラストを起こしてくださいました。

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弊社へ御見積もりやオーダーの際、特別にデザイナーのもとで製図された4面図などの

イラストがないとダメだとお思いの方が多いと思いますが、そんなことは御座いません。

簡単なラフスケッチ、しかも正面図のみでも製作は充分です。

お気軽にお問合せください。

 

大きさはお任せだったので、設置場所から割り出し製作開始。

スチロール原型が出来上がったところで、一度お越し頂き、実際の大きさ感などを

チェックしていただきます。

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大きさ、形状など、この段階で確認頂き、変更箇所が有る場合、簡単な変更の場合は その場で修正

したりもします。

無事に監修を終え、FRP製に置き換え完成。

 

 DSCN8241

DSCN8242

バッチリ、イラストのまんま立体化されました。

奥様も大喜び頂きました。

その後、院の前の花壇に設置されました。

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造形看板は、その場所の雰囲気を大きく変える力があります。

この院を訪れるお子様方にとっては「歯医者」という存在は恐怖でしか無いのですが、

このフィギュアが有る事によって、その恐怖心を和らげる効果は少なからず有ると信じています。

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ちなみに、このフィギュアのプロフィールが、後ほど山西歯科医院様より届きました。

 

やっぴくん
5月5日生まれ
AB型
体重:25kg
性格:やさしい
すきなたべもの:やさい
ひそかにすきなもの:ハイチュウ
にがてなたべもの:しそのはっぱ
とくいなこと:はみがき(こまかいところをみがくのがとくい)
 

密かに好きな物がハイチュウですよ。

歯科だけに甘いお菓子は厳しく管理されてるのかな?

チャーリーとチョコレート工場のウィリー ウォンカみたいに。

 

 

本当に可愛がって頂いてるのが手に取る様に伝わってきます。

こーゆーの、造形師として一番嬉しいですな。

 

では、他の歯科医院でも同じ様に可愛がられている(であろう)

弊社製作の歯科キャラクターをダダダダ~ッと紹介しましょか。

先ずはネコちゃん

このネコちゃんは院長を模したデザインだそうな・・・。  でもカワイイ!

歯科 例 (2)

 

 お次、

歯科のキャラクターで最も多い「ウサギちゃん」

歯科だけに歯の頑丈な動物をモチーフにするんですなぁ。

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もういっちょウサギさん

この子は院の柱にブラ~ンとぶら下がるコアラさんの様なウサギさん。

歯科 例 (5)

 

 はい次!

ん~・・・・・。 何故ペンギンが歯科のキャラなのか解らないもの。

かれこれ5~6年前に製作したものやけど、何故ペンギンなのか未だ解読不能。 解った人、教えて!

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 お次!

この子は歯科だっかかな・・? いや赤十字なので病院のキャラだったかな?

まぁどっちでもイイや、可愛いから載せちゃう。

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はいはい次!

このインパクト指数最大のキャラ、超ご立派な眉毛のクマさん。

このクマさんも歯科のご家族様が手描きで描いて下さったイラストを元に製作しました。

勇気を振り絞って、この立派な眉毛の理由を聞きました。

  「院長の眉毛をご覧下さい」とのご回答でした・・・・。  それ以上、何も言えませんでした。

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 次~!!

おっと!この子は いかにも歯科医院なデザインで解り易いデザイン。

右手が動いて歯ブラシで頭をゴシゴシやります。

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 次ー!!

実にシンプル。素朴さが良いです。

コンパクトなのでリーズナブルでもありますよ。  如何ですか?

歯科 例 (4)

 

 もうちょい!

こちらは正統派の裏を行く虫歯菌キャラ。 

30センチほどの卓上サイズ。 カウンターなんかに置くとGOOD!

歯科 例 (3)

 

 まだあるよ!

これは歯科医院さんの間で、最も人気のあるデザイン。

でも造形屋にとっては製作が大変な分類の造形です。

この泡の部分がねーーー。  意外と大変なのよ。

歯科看板

  

  ラスト!

これは皆さんご存知のPontaカードのポンタくん。

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歯科 例 (1)

 

 

どーでしたか?

こうやって見ると、結構面白いでしょ?

どの医院も、一生懸命デザインを考え、医院を訪れる患者様に愛される事のみを追求されているのが

よく解ります。

なので造り手としましても、「可愛くなれ~」「可愛くなれ~・・」と念じながら造ってます。

冗談の様ですが、これはホントの話です。

ポップ工芸の作品には念が込められております。  怖っ!!

 

ではまた!!!

福崎町の天狗 妖怪天国

どーもー  守屋です。

前回、DEADPOOLの製作ブログ書いたら、公式サイトで紹介してくださったり、

皆さんSNSで拡散してくださったりで、最大、通常の15倍ものアクセス数にまで跳ね上がりました。

有り難や有り難や~♪

20世紀フォックス社さんには、もう足向けて寝れないわ。

ホントありがとうございました。

DEADPOOLアドトラックも残す所あと3日ほどの運行です。

関東地方の方は探し回ってちょーだい!

 

さてさて興奮覚めやらぬ状態でお次の造形の紹介しまひょ。

「兵庫県福崎町」と聞いてピン!と来た方も多いはず。

そう、池の中から河童が現れるヤツ、テレビなんかで見たことあるでしょう?

二号機取り替え (78)

コイツね。

テレビ取材とかメディアに取り上げられた事、数知れず。

ナニコレ珍百景でアワードを獲得するなど、全国を暴れに暴れました。

福崎町という小さな町ですが、この河童見に訪れる人はあとを絶ちません。

経済効果は計り知れないそうで、次から次に弊社へ妖怪の造形の発注を下さります。

そもそも、これらの企画の発端は、ここ福崎町役場の地域振興課の小川氏。

この小川氏、昨今流行の「ゆるキャラ」をこよなく嫌い、あんなモン、クソ喰らえと一蹴。

気持ち悪いけど、ちょっとカワイイ、「キモカワ」というものが世間を賑わせ始めた頃、

小川氏は 「んなモン、甘い甘い。アカン!」

       「これからはキモキモの時代や!!!」 と、フガフガ言っておりました。

当初、ワタシはこの小川氏の自論に「??」でした。

だって「くまモン」や「ひこにゃん」が全盛期の時ですよ。

地方自治体など、どこも長い物に巻かれるのが普通でしょ。。

だから、世間にゆるキャラが大繁殖してる訳で・・。

まぁ、ウチとしては造形のお仕事が頂けるのですし、小川氏が鼻息を荒げようが

ゆるキャラを批判しようが、正直どうでも良く、請けたお仕事をキッチリ納めようと、

小川氏と河童造形の打ち合わせ。

小川氏がおもむろに箱から 「コレなんですわ。」  と差し出したのが、

かなりよく出来た粘土ミニチュアの河童。

「へぇ~・・。 こんなの事前に業者に造らせはったんですか?」 と聞くと

「いえ昨夜、徹夜で造ってきました」  と。

  

何を隠そう、この小川氏、相当な腕前のモデラーである事が後々発覚。

過去の作品やらを見せてもらうと、、恐ろしいクオリティのガンプラや、オリジナルの

作品など、完全にプロ。

そりゃ変わった思考回路してはるハズやわ。

となると、こちらもヌケヌケとしてられませんがな。

厳しい小川氏の監修のもと、必死で河童を製作。

鬼の小川氏もこちらの製作する河童の出来栄えに大変喜んでくださり、

もう、小川氏とワタクシ守屋は切っても切れない変態コンビとして現在に至ります。

 

どーでも良い前置きはこれくらいに。

この河童の実績が功を奏し、めでたく予算が下り、次の企画を小川氏から頂く。

「次は天狗飛ばしますんでよろしく~♪」  と、 まるで

また来週呑みにいきましょー。  くらいの軽いノリで、とんでもない事をヌカす小川氏。

もう、あの人の脳はどうなってるのか解らない。ギャラクシーな脳である。

で、今回も早速コネコネと小川氏がミニチュアを造ってきた。

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何やねんコレ?  髪の毛 逆立っとるがな。  ↑↑

 

コレ、何やってるポーズ?  と小川氏に聞くと、

「あ~ それ、逆さまに吊るんよ」 と。  ↓↓

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本来は当然、羽根をパタパタさせて飛ばしたい所なんやが、さすがに福崎町ではディズニーランド程の

資金調達は難しいので、限られた予算の中でのデザインとなります、当然の事ながら。

腕や首の角度などは綿密な打ち合わせの上決定。

右手には福崎町の名産「もちむぎ」を練りこんで作ったどら焼き(実際に販売中)を持たせ、

さりげに物販を意識した欲の塊の像である。

 

ではここからがウチのお仕事。

煮詰まったミニチュアを基に、それを等身大の像へ。

原型は今回も発泡スチロールからの削り出し。

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この天狗は何故か「鬼瓦」にぶら下がっている設定。

「何故」と理由を小川氏に聞いても、「ゴニョゴニョゴニョ・・・」と誤魔化す。

何度聞いても「ゴニョゴニョ・・・・」

多分、ただの思い付きで設定したんやと思う。

ギャラクシーでギャランドゥな脳の彼の発想にこれ以上突っ込むのはご法度。

指示の通りに原型を製作します。

出来上がったボディ部分を福崎町役場の会議室に持ち込み、サイズ感や修正箇所が無いかを協議。

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議長は河童氏に任命↑↑

福崎町PR用の映像を収録するのにウチで製作した着ぐるみバージョンンの河童です。

散々酷使され、開いた瞳孔が元に戻らないくらいにお疲れの様です↑↑

目線がロンドンとパリを同時に眺めておられます。ご愁傷様。

 

無事に一次監修を終え、引き続き製作は続く・・・

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企画当初、重量の問題から(ワイヤーで吊るため)羽根は出来るだけコンパクトに設定してくれ、と

小川氏に懇願して↑↑の様なデザインで一旦は決まったんやが、小川氏はこの画像を見るなり

「もぉ~っと大きくしてぇ~!」と。

小川はん、聞いてましたか?  今回は重量の制限があるのですよ?

最も重量が発生する「羽根」は小さくせんとアカンのですよ、と諭すと

「もぉ~っと大きくしてぇ~!」  しか言わない5歳児に憑依。

アカン、こうなったら企業努力しかない。

仕方無しに氏の希望する形に変更。

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各所、グラム単位での減量で取り戻すしかない。

内部金物の設計から全て洗い直し!

 

内部金物を仕込む為、一度バラバラにされる天狗。

犬神家の一族の如く作業場に放置される下半身。↓↓

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通りがかりの人達は、毎回ウチの工場で何が造られてるのか不思議で仕方ないでしょう。

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出来上がったスチロール原型に内部金物などを仕込み、表面をFRPでコーティングし

表面のディテールを造りこんでいく・・・

 

この段階で天狗の頭に植毛するウィッグの色の色合いを小川氏に相談。

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ウィッグを持つ自分の顔の疲れ果ててる事に気付く。↑↑

そりゃそーだわ、この頃、この天狗とDEADPOOLの製作を同時進行してたのでヘロヘロ。

極度の疲労から頭おかしなって天狗用に取り寄せたウィッグを試着し始めるワタクシ守屋↓↓

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スタッフ達が似合う似合うと言うから、調子に乗って色違いも試す始末↓↓

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ロン毛ウィッグ初体験で興奮し、隣にいた水内クンにも装着させる↓↓

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  「あれ?・・・・。」

ヤバい。どっかの心理教の教祖様にあまりにも似てたので興奮 興醒め。

アカン、アカン。見ちゃいかんものを見てしまったかの様に、そそくさと 皆 作業に戻る。

     ゴメン、水内クン。

 

マジメにお仕事しましょう。   とか言いつつ、あのヅラ、社長にも被せたかった。・・・後悔。

全く懲りてません。

 

 

今度こそ真面目に。

お次は塗装。

お目目や口など、いわゆる小物から。

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塗り終えた部分をマスキングし肌の塗装。

先ずは下地の塗装。

今回の天狗は例外に無く「赤い肌」。

だけど下地の色は普通~に肌色から。

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そのあと赤系を入れていく。

先ほどの肌色が皮膚の透明感を与えてくれます。

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巧く この肌色を残しつつ数種類の赤色を重ねて行きます。

塗る色の順番を間違うと、一瞬で色味がくすんでしまう。

絶対に濁ったりくすませてはいけないのです。

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今回は設置場所が屋外なので、塗装中の物を屋外に出し、太陽光のもとで色味のチェックをします。

通りがかりの子供達やご老人の方にはちょっと刺激が強すぎる光景やな。

 

 

小川氏のこだわりの羽根。

カッコ良く塗りまっせ~!

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多くの謎が込められた鬼瓦もバッチリよ。

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各所のツヤの調整をします。

 

塗装はコレで完了。

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次に福崎町の造形の特徴、小川氏の最も拘る部分「植毛」。

小川氏、前回の河童の時もそうやったんやが、とにかく植えたがります。

そのままウィッグを被せると仕事は早いんやが、そこは小川氏は許してくれません。

ちゃんと毛の生える角度など考慮し、植毛せんとダメです。

なぜそこまで小川氏はヅラはダメで植毛に拘るのか・・・・。

多分、小川さん本人が、アデランスでは無く、マープ増毛法なんだと思います。

今度、福崎町に行って後頭部をコッソリ調べてきます。

冗談はさておき、ここからは笑えない、気の遠くなる植毛作業。

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下穴を無数にあけ、一束ずつ植えて行きます。

狭い部位などはワタシの様な大男では手が入らないので垣内サンにお願い。

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作業は深夜に及ぶ・・・・。

 

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髪型を考え、毛先をカット。

企業秘密の整髪料で毛並みを固定する。

ただガチガチのスーパーハードな仕上がりでは風になびかないので、そのあたりのさじ加減が難しかった。

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天狗本体、やっと完成。

コレで終わりと思ったら大間違い。

この企画、天狗が小屋から飛び出してくる設定なので、その小屋も造らなきゃならん。

アルミフレームで小屋の骨組みを造る。

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この時点で納品4日前。↑↑

あと3日で小屋は完成するのか???

 

 

焼き杉板をフレームに貼っていき

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そのままでは、ただの和風の新築なのでエイジング塗装で古ぼけた感じを出す。

植毛に続き、これまた作業は深夜に及ぶ・・・。

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何とかかんとか納品日に間に合った。

ある意味、DEADPOOLの製作より納期的にはヤバかったかも。

 

 

取り付け当日。

FRP製の茅葺き屋根を現場にて組立。

扉の開閉のモーターやらセンサーやら組み込んで。

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設置場所へクレーン車にて移設。

 

小屋の重さ600kg!!!!!

200kgくらいと思ってた。

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小屋の設置が終わり、ワイヤーに天狗を取り付けが終わった頃は、もう辺りは真っ暗。

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翌朝から細かなセッティングが待っています。

 

ワイヤーはこの様な とんでもない重量のウェイトでピンピンに引っ張られています。

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天狗の飛行(移動)や小屋の扉の開閉などは、こんなスーパーコンピュータ京モドキで制御されます。

スゴイだろー!

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今回の製作の様子はテレビ局が密着取材してました。

最後の作業、「天狗の梱包剥がし」をを番組的に除幕式と捉え、剥がす瞬間を撮影されました。

取材陣より、「除幕は製作者の守屋さん本人の手でお願いします。」 といわれました。

いやいやワタシ、大の高所恐怖症なんですけど・・・。  と言う間もなく高所作業車のゴンドラへ押し込まれ

空中高くぶら下がる天狗のもとへ・・・・。

除幕

高所とか言ってるけど、ほんの4~5mのとこなんですけどねー。

ワタシにとってはスカイツリーの上で作業してるのと一緒。

撮影が入ってるので真面目な顔で除幕しておりますが、もうウ●コもらしそうなくらい怖いのです。

あ~ヤダヤダ。

 

何とか命がけの除幕も終わり試運転です。

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 このワタシを散々苦しめた天狗さん。

記念撮影

毎回、福崎町の案件は本当に気苦労が多いです。

でも自分にとってはカワイイ息子の様なもの。

皆さんに愛されて欲しいものです。

 

もう、来月も福崎町さんから次の妖怪の製作依頼がきております。

小川氏、次はどんな要求をしてくるのでしょう・・・・?

あまり酷い要求の場合は、彼のヅラを引き剥がしてやろうと思います。

 

この天狗や河童の稼動の様子はYouTubeで 「福崎町 天狗」 とか 「福崎町 河童」 とかで検索してみて。

イヤになるくらいアップされてるから。

あと、河童の着ぐるみが登場する超オモロイ福崎町のPR映像もあります。連ねて出てきますので是非見てあげてください!!

あと、全国妖怪造形コンテスト  てのも開催されてます。

http://youkaizoukei.town.fukusaki.hyogo.jp/index.html

これで3回目の開催です。

造形に興味ある人、奮って参加ください!  賞金もあるでよ。

 

ではまた!

 映画「デッドプール」アドトラックの製作 DEADPOOL

ど~も守屋です。

ご無沙汰しております。

今日はもう、くだらない前置きは無しにして、皆さんお待ちかねの

6月1日(水)上映開始の映画

   「 デッドプール 」

のPR用巨大フィギュアを製作したんで、その様子を大公開しちゃいますよ。

今回のPRの方法は身長7mの巨大DEADPOOL像を製作し、それをそのまま巨大なトラックの荷台に設置し、街中を走り回ろうではないか!! というもの。

このパターン、覚えていらっしゃる方もいるのでは?

過去にウチでは、、、

映画 ウォーキングwithダイナソー!!! その①

http://zoukeikanban.com/blog/with/

映画 ウォーキングwithダイナソー!!! その②

http://zoukeikanban.com/blog/with_1/

約2年前にこんなバカげたとんでもない企画を20世紀フォックス映画の宣伝担当のO氏から頂き

無我夢中で造ったのを思い出します・・。

まだ前回は巨大な箱型のアクリルケースに恐竜を入れるカワイイ設定やったんやが、

今回は完全に大気むき出しオラオラ状態での積載だという事で、これまた20世紀フォックス映画宣伝室さんのクレイジーな発想に度肝を抜かれました。 (O氏、どうかしてるゼ!)

早速、御見積。

見積時、製作必要納期を「60日」と設定させて頂き提出。

ありがたく発注頂ける事に。

ところが・・・・・・

中間業者の手違いで約40日ほどの納期で製作せにゃならん事が発覚!!

は、は、20日も短縮!?

当然、もうこのプロジェクトは漂流する氷山の如く、ズンズン押し迫ってくるではないか!!

「どうする?」

「どうするも何も造らなアカンのだよ、コレは」

答えは簡単♪

「不眠不休」で60日を40日にするだけ。

ポップ工芸、前代未聞の大ピンチで御座います。

笑えない状況やが、ここは笑って行きましょう。

眉間にシワを寄せていては死ぬかもしれないので。

 

レッツゴー♪

 

え~、先ずは何はともあれ原型の製作をしないと始まらない。

前回のウォーキングwithダイナソーの時は完全に手作業で原型を彫ったんやけど、

今回は3DCADでデータを製作しCNC切削(機械彫り)で製作することにしました。

何故かと言うと、その方法だと、データが出来上がった所から順次切削工程に移行出来る点。

データ製作とNC切削の両方の時間をトータルで考えると手で彫るのと大して変わらないんだけど、

データの監修を部位ごとに画面上でお願い出来る点も時間短縮で利点かな。

 

3DCADでデータを製作する場合、おおまかに分けて2通りの方法がある。

1つは、完全に画面上でデータを製作する方法。

もう1つは対象物を3Dスキャナーでスキャンしてデータを製作する方法がある。

今回はなんと、配給元の20世紀フォックス映画様よりDEADPOOLのコスチュームをお借りする事が出来たので

それを着て3Dスキャンする事に。

但し問題が・・。

そのコスチューム、当然 現地アメリカで製作されたもの。

   「デカい・・」

装着のマニュアルも同封されてたんやが対象身長が190~193cm以上みたいな事が書いてある。

まぁ、ワタクシ守屋も世間的には大型な180cmなので何とかなるやろ・・あとはデータで

チョイチョイと補正をかけて。。 とか余裕をブッこいていたんやが、何が何が。

腹抱えて笑うくらいサイズが合わない。

そこで急遽、20世紀フォックス映画O氏に連絡。

「ダメだこりゃ」と いかりや長介になりきって報告。

速攻で外タレの事務所に連絡頂きモデルを手配して頂く事に。

身長190ナンボのMr.マイケル到着。

どういう経緯で呼ばれたか、もひとつよ良く解ってないマイケルに、つべこべ言わせず、カタコトでスーツを

着させ、押さえつけてスキャン。

DEAD POOL 3D

「ノープロブレム、ノープロブレム」と、丸一日、1回もトイレにも行かず頑張ってくれたマイケル君。

お昼休みもこのままの姿で、コンビニのカラ揚げ弁当食ってる姿には笑ってしまったが

さすが現役モデルのプロ根性見せて頂きました。  さんきゅーマイケル。

マイケルも頑張ってくれたんだし、こっちも頑張らんとあきまへん。

撮ったデータを合成、修正し、どんどん進めて行きます。

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②データ製作1

②データ製作3

本当は靴底にはこんなのは無いんやけど、遊び心で、あえてカタカナ表記(あくまで日本発信の企画)なので「デッド、プール」のロゴとベルトのバックルの形状をを入れました。

DEAD POOLデータ製作(遊び心)

恐らく20世紀フォックス映画の方からは激怒されるであろうとビクビクしてデータ監修に提出すると・・・

「イイじゃないですか!面白い!」と言って快諾。

20世紀フォックス映画、なんとジョークの解る会社なんや。(O氏、どうかしてるゼ!!)

DEADPOOL本人の役柄のイメージも加味して頂いた上での判断だったんでしょうが、

通常、こーゆー事は絶対に有り得ません。

我々造り手も普段からこんなアメリカンなジョークをちりばめて仕事がしたいと思っているんやが

夢を叶えて頂いてホント嬉しいです。

 

20世紀フォックス映画さん、ただただジョークを許してくれるユルい会社と思っていては痛い目に遭います。

当然、細部の監修は恐ろしいくらいに指摘があります。

今回の3Dスキャンデータは、あくまでMr.マイケル版DEADPOOLに過ぎません。

主演のライアン・レイノルズのセクスィ~なマッチョ体型とは程遠い細身なMr・マイケル。

監修ではライアン・レイノルズの頭蓋骨の形状の特徴まで指摘を受け、データ修正に臨みます。

ただ、当然国内では未公開の映画なので資料が乏しい為、肉付きなど細部のデータ製作は大変。

画像検索で色々かき集めて参考にします。

特に背部の資料は皆無・・・・。

20世紀フォックス映画さんより、この様なポスターやパンフなどの資料を頂いたりして参考にします。

 

 

DEADPOOL_Launch_OneSheet

画像検索していると、映画撮影中のスパイショットのリーク画像なんかも色々出てくるんやけど、

以外や以外、これらのスパイショットが一番参考になったりします。 皮肉な話ですが。。

 

 

そうして何とか鬼監修を経て出来上がったデータを基に、NC切削機でギュンギュン彫り出します。

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1枚の大きいスチロールブロックからこんな風に彫り上がります。 ↑↑

小さい手に見えるけど、ホントはこんなにデカいのだ!!  ↓↓

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実寸の約3.7倍の大きさ。

マシンで彫り上がったパーツは細かい部分はユルく彫り上がっているので、そこは手作業で手直しを入れないと使えません。エッジを深く削ったりピンピンに尖らせたり。

手直しを入れたパーツ群に、お次はFRP(繊維強化プラスチック)を貼って行きます。

薄いガラス繊維を樹脂を用いて貼って行きます。

ここでも巧くガラス繊維を貼らないと折角エッジを立てた部品もユルユルな仕上がりになってしまう。

この工程は仕上がりに大きく影響します。

普段、仏の顔で接する事を念頭に置いているワタシですが、

職人達に対し、かなり厳しく怒鳴りつけてしまった。

ピリピリムードで作業は進みます・・。

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おケツに群がる職人達。

今回、20世紀フォックス映画さんが顔の次にこだわっておられた部位。 それは 「お尻」

丁寧~にFRPを貼る様に指示。

この様に一つの案件にスタッフ全員投入して一ヶ月も作業するのはポップ工芸史上初の事です。

大抵、数人は違う案件を造っているんやが今回は別。

全員の意思や技量、モチベーションなどを一つにまとめる事の難しさを改めて勉強させて頂きました。

小分けにされたパーツにFRPを貼り、表面にパテを入れ、平滑に研磨した後、各パーツを

組み立てていく。  ↓↓

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いくら高精度で切削されたパーツ群も微妙な寸法公差があります。

そのまま組み立てると上手く合わなかったり、パーツが大きい故に、ほんの数ミリのズレが先端では数センチの大きいズレになるので少しずつ削って修正を入れながら合わせていきます。

 

 

納品後、走行中に万が一外れては大事故に繋がり兼ねない重要なパーツは自分で取り付け。

未来のある若手職人達に責任を負わす訳にはいきません。

最もジジィである私が裁かれれば良いのです。

背中の刀などがそれにあたります。

内部に強固な鉄骨を入れて補強します。  ↓↓

ぶら下がっても大丈夫なくらいに補強しときました。

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やっと全体が見えてきました。

この段階で、納品一週間前。  何とか予定通りに進んでいます。  ↓↓

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全体に組み上がってはいるんやけど、そのデカさから全体のバランスを工場内で遠目に確認する事が出来ない。

頭の方からか、つま先の方からしか眺める事が出来ない。

真正面から遠目に眺めて確認出来ないので、最後の最後までドキドキな心情で製作。

お陰で抜け毛が止まりません。

健康診断で胃にポリープが複数見つかりました。

私の魂が擦り込まれたDEADPOOL像。

皆さんどの様な心情でこのブログを読んでいるのでしょう・・・。

鼻をほじりながらお菓子食べて適当~に読んでるでしょうけど。

まぁイイや。

暫しお付き合いを。

 

最終のサーフェーサー(下地剤)を吹きつけ、いよいよ塗装の工程へ・・・

塗装は最も重要な工程、と唱える造形屋、原型師も多いと思います。

どれだけ緻密に製作された原型でも、この塗装工程でヘタをこくと、

ただの学芸祭の装飾品と何ら変わりません。

慎重に行かなければなりません。

当然、塗装は弊社工場内で行なわれるんやけど、蛍光灯の灯りの下での

調色、塗装となる。

この蛍光灯の灯りがクセ者で、屋外の太陽光の下で見た時に、全く違った色味になってしまう。

その辺りの補正は職人の経験と勘だけが頼り。

通常、小さな人形とかなら1色塗っては屋外に持って行き、太陽光の下で確認出来るんやが

このデップー様は7メートル。

デカすぎて容易に出し入れできないのは当然、シークレットな製作状況下もありそれは出来ない。

今回、その調色を、冒頭で紹介したウォーキングwithダイナソーで小さい方の恐竜を製作した

垣内サンに一任。

何の迷いも無く調色してきたので若干心配っだった。

その下地色となる赤を塗る垣内サン。

1463212334621 誰もが鮮やか過ぎるのではないか?とも思われる色で塗装を始める彼女。

1463212368506

この画像を20世紀フォックス映画、O氏へ転送するや否や、早速、電話が・・。

「ちょ、ちょ、ちょっとこの色、明る過ぎやしませんか??」と。

「いやいや大丈夫。お任せください。」

きっとO氏は不安で一杯だったでしょう。

当然、デップー様はこんな色では御座いません。

もっともっと薄汚れてボロボロなのです。

ちゃんと次の工程を計算した下地色。

お次の工程は、このDEADPOOLのスーツの生地の特徴、

メッシュ地のラバーの様なレザー生地の様な質感を出す作業です。

DSCN8272

製作当初は納期の関係から、このメッシュ調塗装は諦める様に他のスタッフから言われていたんやが、

私自身、どうしても諦めきれず、何とか時間を作って行なった作業。

スタッフのみんな、頑固ジジィの我侭を聞いてくれて本当にありがとう。

お礼に胃のポリープを一つずつ差し上げようぞ・・。

 

この7メートル像のサイズに合ったメッシュ生地を探しに何軒もの生地屋さんを手当たり次第に回ったんやが

結局イイのが探せず・・。

知り合いの、衣装などを製作する職人さんに相談。いくつもの候補を探し出してくださり、何とか

このデップー像にピッタリのピッチの生地を入手する事が出来ました。

お礼にこの職人さんにもポリープを・・・

もう、ポリープネタやめとこ。 しまいに怒られるわ。

 

何とか貴重な納品ギリギリな一日を頂きメッシュ調塗装を終え、次の色へ。。

⑥塗装3(マスキング塗り分け)

赤い部分をマスキングし黒い部分の塗装へ。

画像では普通に黒一色で塗っているかの様に見えるけど、実は各パーツで黒のトーンを変えています。

画像で見える範囲だけでも5色の黒に塗り分けられています。

微妙な違い、解るかな? 解んねーだろーなぁ・・。

こーゆー誰も気付かない様な所やけど、モノが大きいだけに、単色で塗ってしまうと、物凄く安物臭い仕上がりになります。

先ほどのメッシュ塗装もやけど、たった数メートル離れると、メッシュ調であることは誰にも解りません。

でも、それらの色が重なって初めて出る色合いはベタ塗りや普通のボカシ塗装では絶対に出ないのです。

本物のメッシュ生地と同じ構造の塗り分けで初めて出る色合いです。

恐らく、今 全国を走り回っているこのDEADPOOL像が、この様な凝った塗装をされている事実を

誰一人知らないと思います。

でも本物のスーツとウリ2つな色合いである事は誰もが感じ取ってくれていると確信しています。

それでイイのです。 我々のお仕事はこーゆーものなのです。

ウンチクはこれくらいにして次行きまひょ。

 

次はエイジング塗装と呼ばれる塗装。

その名の通り年月が経ち、古ぼけた様な雰囲気や汚れた感じを出す塗装。

この作業は全体の統一感が重要な為、何が何でもワタシ独りで行なわせて頂く作業。

凹凸感も数倍に見せる事が出来る魔法の塗装。

DSCN8290

1463212403242

でも一歩でもやり過ぎると取り返しの付かない恐ろしい作業である。

もし、万が一、この作業をやり過ぎてしまうと、極端な話、一旦 真っ白に塗り戻して1からやり直しです。

でも怯えて少な過ぎると特有の質感は出ません。

 

お次の工程。

エイジング塗装は、非常に塗膜が薄いのでキズ付き剥がれ易い為、それを保護する為、

クリヤー塗装を行ないます。 そう、女性のマニキュアで言う所のトップコート。

テカテカでご覧の様にローションまみれの様な変態チックな雰囲気が漂っております。

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この状態では下ネタ大好物なDEADPOOL様でもさすがにご立腹でしょうから、ツヤの調整を行ないます。

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上の画像をご覧になって、お解り頂けますでしょうか?

部位によって微妙にツヤが違う事を。

顕著なのはふくらはぎの所や肩パッド部分などのツヤ感。

本物の衣装は、これらの部分は完全にレザー素材でして、レザー特有のツヤ感が御座います。

ブーツも然り。但し靴底のゴム部分はツヤを控えてあります。

時間も無いのに大変だけどウソはつけないのよ。本物がこうなっているのだから。

 

次に予め造っておいた小物パーツも塗装し、貼り付けます。

DSCN8277

DEADPOOL 完成 (1)

ベルトや帯類は実際に布を縫製して製作。

時間が無いのに時間の掛かる事ばっかやってます。

でも、こーゆーところで質感がグッと高まるから。

DSC04970

 

DEADPOOL 完成

やっと完成でございますー!!

DEADPOOL 完成 (10)

どのアングルから見ても抜かりの無い様に最終チェック。

グローブのカーボンケブラー繊維の様な模様もキッチリ再現。

これも大変やったなぁ・・。

スタッフみんなイライラしてたのを思い出す・・・・・・・・

DSC04979

DEADPOOL 完成 (9)

アップで見られても大丈夫。

この質感に20世紀フォックス映画 O氏も太鼓判を捺して下さいました。

完成したのは納期当日。トラックが到着する直前まで色々やってました。

間髪入れずトラックへ積載です。

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思いの他   「重い・・・」

手積みとなるのは解っていたので最小限の重量になる様、FRPの厚みを調整したけど、

デカものは重い。

お陰さまで積み込みの際、ウチのスタッフの水内君の腰が玉砕。

使い物にならないお爺さんになりました。

約3週間休んでおられます。

どーしましょ。

 

そしていよいよ旅立ちの時がやってまいりました。

DSC05081

最近はメディアへの露出がめっきり減ってしまった「せんとくん」が、ここぞ!とばかりにカメラ目線で自分アピールしております!

皆さん、デップー様もだけど、せんとくんも応援してあげてくださいな!

今の所、せんとくんの方が国内では知名度高いんだから。

 

翌日、大阪駅のグランフロント内で除幕式が行なわれました。

体調不良で入院されてた第64代横綱 曙 太郎氏が入院先から駆けつけてくださいました。

DEADPOOL除幕式 (5)

当日はあいにくの雨模様で除幕がスパッ!と出来ず、ズルズルと除幕でしたが、それがまた焦らされて

ドキドキしました。

この時、初めて真正面から遠目に眺める事が出来ました。

DEADPOOL除幕式 (2)

やっぱデカいわ。

物凄いモノを任されてたんやなぁ・・と今更ながら実感。

3Dスキャンの時、扮してくれたMr.マイケルも京都から式典に駆けつけてくれました。

DSC05172

DEADPOOLに合わせて真紅のシャツを着てくれましたよ。

粋な計らいですな、さすがモデルさん。

 

このアドトラックは6月5日まで巡航します。

運行スケジュールはTwitterなんかで確認できます。

#デップー発見  #デッドプール #DEADPOOL なんかで追跡してみて。

日本の映画の公式ツイッターでこのアドトラックについてライアン・レイノルズ本人がリツイートしてくれたんやで!

それと、コミック原作者のロブ・ライフェルド氏もTwitterでネタとして取り上げてくれたり!

も~コレ凄すぎと思わない!?

世界もが注目するこのトラック、是非追っかけて目に焼き付けてちょーだい!

ポップ工芸のスタッフの魂がすり込まれたDEADPOOL像です。

ギックリ腰で死にかけの水内クンにもエールのお言葉を頂戴できれば

きっと回復が早まるはずです。

ライアン・レイノルズ氏にこの気持ち、届かないかなぁ・・・。

届くとイイなぁ。

 

映画 「デッドプール」 は6月1日(水) TOHOシネマズ日劇ほか

 全国ロードショー です!!

http://www.foxmovies-jp.com/deadpool/

世界120カ国でぶっちぎりNo.1の大ヒット作!

みんな!映画館へ急げ!!!!

 

ポップ工芸のブログ史上、最も長文になり申し訳ございませんでした。

少々熱くなり過ぎた様です。

長々とお付き合いありがとうございました。

守屋でした。

 

次は何のネタ書こうかな。

© 2016 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

 

映画「DEADPOOL」宣伝用巨大フィギュア製作しました!

6月1日全国ロードショーの映画「DEADPOOL」の巨大フィギュアを製作しました。

全長7メートルの巨大フィギュアを、これまた巨大なアメリカントラックに積載し

現在、日本中を爆走中!!

走行場所の日程詳細などはTwitter(#デップー発見、#デッドプール)や公式サイトなどで

ご確認ください。(東京、名古屋、京阪神)

巨大フィギュアの製作の様子は近日中にブログでアップします!

迄ご期待!!

         製作ブログはこちら↓↓↓

 映画「デッドプール」アドトラックの製作 DEADPOOL

DEADPOOLアドトラック2DEADPOOLアドトラック (1)DEADPOOLアドトラック (3)

天狗まみれ

はいどーも!

早速ブログ放置気味で全国からお叱りの声を絶賛受付中の守屋です。

 

いや~忙しかったのよ。

まぁ、年度末は毎年こんな感じで干からびたスルメイカの様になっておる訳ですが・・

年度末までに片付けないといけない仕事ってのは、だいたい役所や自治体などからの発注分ですわな。

何とか今年も、その呪縛から開放され枯れ枯れスルメイカから一夜干し程度に身体が回復し、今こうして

パソコンに向かってブログが書ける余裕があります。

しかし・・・

次の波(しかも大波)が直ぐ目の前に来ております。

詳細はまだ明らかには出来ないんやが、ザックリ言えば巨大な人物(キャラかな)を造らないといけません。

見積時、60日の製作納期を提示していたんやが、間に噛んでる業者の手違いか、それを30日程で製作せにゃならん事態が目の前にあります。

当然五月のGWなんぞワタシには解読不明なワードになってます。

前代未聞の納期で納めないといけない。

チームワークがモノを言うので、ここは巧くコントロールせんとね。

頑張るしかないので頑張ります。

心の頼りはキューピーコーワゴールドα のみ。

この小さい錠剤に命を懸けないといけないなんて。。。。。。。

我ながら、なかなかのギャンブラーやな。

昨今、スポーツ界の賭博問題でマスコミは騒いでおるが

そんなのに比べりゃワタシの賭けの方がヤバい賭けなんちゃうか?

嗚呼、今回も助けておくれキューピーさん。

 

 

さて、今回のブログは冒頭にも書いた、ワタシの天敵、お役所からのお仕事です。

随分前に兵庫県福崎町役場から河童の造形の依頼を受け製作、その河童が物凄く有名になり

マスコミに大注目されてYAHOOニュースのトップに出たり、ナニコレ珍百景では優勝したり、

それはもう世間を騒がせた、と言ったら過言かも知れんが、それくらい騒がした造形物。

知らない方は「福崎町 河童」などで検索を。

その福崎町役場で第1回妖怪造形コンテストっつーのを開催しまして

http://youkaizoukei.town.fukusaki.hyogo.jp/

(現在、第2回も無事終了。第3回も決定しております、是非ご参加を。)

そのコンテストで優勝した作品は等身大FRP像で製作し福崎町の河童の横に設置される、というもの。

第1回のお題は「天狗」

一般部門での優勝作品がコレ

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A0006_3A0006_6

素晴しい作品です。

この作品を等身大にします。

元のミニチュアがある場合、3Dスキャンで読取り機械彫りで行なう場合もあるし、そのまま手作業で彫る場合もあります。

今回はアナログ手作業にて製作。

ブログみて下さってる方は手作業の方が見てて楽しいと思います。

では製作開始!!!

先ずは下書きを。

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ワタシの場合、下書きなんてこんなもんです。

良い子はマネしない様に。

よく色んな造形屋のブログありますが、見ていますと、まぁ几帳面に丁寧な下書きをされている方を

よく見かけます。ほとんどの方がそうされているようです。

でもね。

丁寧に描いた下書きなんて一撃で消えてしまいますのよ。

こんな風に。

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必要な情報はアウトラインのみ。

丁寧な下書きなんてクソ喰らえです。、無駄無駄。

私達の様に造形師と呼ばれる職に就く人間は大まかに分けると二種類に分類されます。

ひとつは、ただただ感覚のみで彫る(造る)タイプ。

もうひとつは、その都度 採寸、採寸採寸・・・でキッチリ造るタイプ。

出来上がりは同じだとしても後者は物凄く時間が掛かる事がほとんど。

ワタシは顕著な前者。感覚だけで生きる変態。

ポップ工芸の職人は感覚タイプがほとんどだと思う。

なので、たま~に応援で呼んだ職人さんがウチの原型彫りの速さに驚愕する事が多々あります。

ウチらはこれが普通やと思ってやってるんで逆に驚いたり。

よそはどんだけ時間掛かってるんやろ? て。

あとスチロールの彫り方も職人によって大きく分けて二通りあると思う。

 

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ひとつは上記の画像くらいまでニクロム線、と包丁でザクザク、バリバリと一気に彫り、その後ワイヤーブラシとサンドペーパーなどで粉まみれになりながら細部を削り出すタイプ。

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もうひとつは、物凄く良く切れるナイフ(自作ナイフが多い)で仕上がりギリギリまでナイフ一本で切り出し、最後のほんの少しだけペーパー類で丸めて仕上げるタイプ。

もうお解かりの様にワタシは完全な前者で全身スチロールの粉まみれで奮闘。

帰宅後、風呂に入るとスチロールがプカプカ浮かぶ事も。

パンツの中の恥部もスチロール祭りな事も。 あー恥ずかしや。

 

後者のナイフ一本でやるタイプは神経質な職人が多い気がする。

下書きもしっかり描くヤツが多い。

潔癖でスチロールにまみれたくないんやろね。

そんなヤツ、スチロール頭からブッ掛けたくなります。

当然、仕事メッチャ遅いです。早い人も知ってますが。。

 

まぁ、人それぞれ。

どーでも良い話。

次行きまひょ。

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ボディ部はだいたい完成。

次は頭部

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見よ!この適当な下書きを   ↑↑

でも大丈夫。感覚人間だから。

ツボは押さえて下書きしてます。

ワタシにしか解らない下書き。暗号みたいなもの。

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で、だいたい本体はこれで完成。

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今回の造形、一番大変なのは、意外と「羽根」の部分。

人の手の触れない所への設置だと大した事無いんだけど、子供らがガッツリ触る可能性ある場合、

羽根の様な薄いパーツは中に強固な金物を入れないと、いくらFRPは強化プラスチックとは言え

折れる時は折れます。

ゴッツい金物を中にいれなとダメです。

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この羽根だけで40kgくらいあります。

この金物全てが天狗の中に納まります。

微妙な羽根の角度など溶接時にきっちりとミニチュアと合わせる事が必要です。

こんな時に『感覚』で生きる人間は強いです。

適当(当然、物凄い考えはしますよ)にフィーリングで決めます。

『キッチリ派』の人間ならこの鉄骨も丸1日かけて一から図面を引くでしょう。

 

 

さっきのスチロール原型にFRPをコーティングし、表面の細かいシワなどはパテで造りこんでいきます。

この場合、スチロールで基本形を造りパテで細部を造って行くパターンか、粘土で一から造るパターンか

いくつか方法はあるんやが、デザインの内容、仕様などでパターンは決めます。

今回は仕上げがブロンズ像風なので、極端な細かな造り込みは不要なので、こーゆー造り方です。

とにかく、どんな造り方が一番早いかがカギです。

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全身も同じくFRPコーティングしたのちに台座に乗せ、目線などを設置現場を想定して決めます。

福崎町の担当の方と幾度と無くメールにてやり取りし、目線、固定角度を決めます。

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詳細が決まったら表面の処理をしていきます。

黒いサーフェーサーを吹いて表面を鋳物特有のザラついた梨地に仕上げます。

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そして塗装。

先ずは目玉から。

ここ(福崎町)のブロンズ像は何故か目玉だけは生き生きと生きている様な仕様で塗ってくれ、と

注文があります。

詳しい事は解りません。

どーしても気になる方は福崎町地域振興課へ行って聞いてください。

多分、「内緒ょ、ウフフ・・」と言われるでしょう。

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ミニチュアに合わせた色合いで塗ります。

 

その後、塗った目玉をマスキングし本体をブロンズ調に塗る。

ご存知の様にブロンズ像も色んな色のタイプがあります。

おはぐろ調の真っ黒の物や、緑青(ろくしょう。銅の青サビ)の物、黄金色などなど。

今回のケースはお任せだったんでカッコよくなる色味で塗りました。

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そして台座には銘板を入れます。

銅板製エッチング仕様。

銘板完成

この優勝作品の作者、稲村さん、有名映画の小道具なんかも手掛けるプロでした。

映画のエンドロールに名前が出るくらいの方でっせ!

最近まで全然知らずに造ってました。(ちなみにこの天狗は去年の秋に製作したものです)

知ってたらプレッシャーで押しつぶされていたかもしれないので逆に良かったわ。

 

設置の様子は次回書こうかのぅ。

タイトルが「天狗まみれ」となっとりますが、この案件の後も、同じ福崎町役場より、違う天狗の製作の依頼があり、それも立て続けに書きますんで暫く天狗にまみれて頂きます。

覚悟しといてください。

 

ではまた!

出勤で外へ出ると 家の前の道路が ピンクの絨毯 ふっとバックミラーで後ろを見ると      2本のラインが  まるで雪道の轍のようでした      車を止め 写真一枚撮りました

 

 

家前には サクラの巨大古木があり 先日満開になったばかりです

さくら古木 

今日は雨で 風も少しあり 花びらも 吹雪のように散っています    この日曜まで もってくれたらと 思ってましたが 花見どうなることや

【ぱっと咲いて ぱっと散る だから そんなサクラ がいいのかな】

 

原型ひとつ彫れない若手の従業員たちも  今は何所の造型屋よりも高度な技術を習得しているし   営業関係や雑用も私がいなくても すべてこなしている

最近良く耳にしますが 創業者経営の企業【大塚家具.ジャパネットタカタ.ニトリ.ヤマダ電機など】が 若手に会社を委ね経営革新を図ってるいるところが多いですね

社内的に 作新会社での期待感を醸成する良い機会であると思う、                         また対外的には新しいブランドを構築し会社のイメージを刷新する  いい機会だと思う

会社を今まで以上に盛り上げるには 老兵は 引き時かな

 

 

 

小屋

 

 

 

温室 いろり部屋 に続いて またまた小屋の製作です

今回は プライベートでなく 仕事としての製作です

 

 

基礎枠は いつもなら木の角材ですが 今回はアルミで組んでいます

小屋

 

 

 

壁面は 焼きすぎ板 屋根はわらぶき屋根です   全体をFRPで加工する予定でしたが 納期の関係でわらぶき屋根のみがFRP加工になりました

板壁やアルミのむき出しの柱などは エージングで 古びた感じにしてます                    画像クリックでUP小屋

 

 

 

タイトル写真のように 屋外の高所に取り付けています

いったいこの小屋は 何に使うのでしょうか

囲炉裏部屋

冬でも バーベキューが出来るようにと ウッドデッキを囲炉裏部屋に改装しましたが              寒い2月3月に 囲炉裏部屋でデバーベキューを3回ほど行いました   晴れの日は 部屋の中は 暖かくて 快適です(雨の時でもしめきっているので寒くはありません)が 使用していると問題点がいろいろと出てきました

炭火のときは 問題ありませんが 炭の着火時や かまどを使って羽釜で炊飯するとき 薪を使用するので 煙が出ます 目がしみて大変です 全面窓になっているので 一部を開けて 煙を出してますが                          対策として フードを付けるか 換気扇等の強制換気を 考えてます

窓や扉は すべて 透明アクリル板を使用しましたが 使用後雑巾で窓をこすると 煤で真っ黒になります       ガラスのところは それほどではありません  アクリル板なので静電気の影響で 煤を吸い付けるようです       対策としては アクリを ガラスに変えるしかないようですが  予算や加工の面で無理です  静電防止剤を塗るか こまめに掃除するしかありません

 

いつも 昼間ばかりですが 今回  夜に バーベキューで無く鍋パーティーを行いました

囲炉裏部屋

 

もちろん炭火です

酒も入りなんとなく気分も乗ってきたので 部屋の蛍光灯を消し 裸電球1つにしました (本当はランプが良かったのですが)

窓の外は  山の稜線の上に 星が見えます

炭も少なくなったので 今度は 薪をくべ キャンプファイヤーの雰囲気を出してみました

 

【彼女と二人きり 向かいに座っている彼女の顔が 薄暗いランプの明かりと 薪火の炎でゆらゆらと照らされ………】          お父さん 「火消えるで」  ハットわれに返る

 

いろり部屋

 

 

 

 

廃材利用

物干し場に板を流してウッドデッキ テラス を作りましたが 前回ご紹介したように 冬でも 利用できるようにと サンルーム風の 囲炉裏部屋に改築しました そのときの デッキの板を庭の片隅に積み上げていました

 

これも以前ご紹介した 温室ですが テラス部分は FRP防水の塗装仕上げだったので 余った板で ウッドデッキにする事にしました

befor

サンルーム DIYafter

温室前テラス

板を敷くと 敷か無いとでは 雰囲気は全く違いますね

仕事においても 形状は同じようなでも  一手間(お金) 掛ける掛けないとの差は大きいでね

一手間掛けると 見積額も上がってきますが やはり 良い物が出来ます

 

 

 

 

塗り直し祭り~♪♪

ども!守屋です。

先日、通勤のバイクを買い替えましてね。

通勤だけで年間15000kmほど走る(1日約50km)ので、この8年で

3~4台くらい乗り継いだかな。

通勤で使うからデカいのはNG。

車の間をすり抜けなアカンので。

昔は結構デカいバイクで通勤してた時もあったけど、スリ抜けできないから

結局、車通勤と変わらないくらい時間が掛かってしまうのよ。

だから最近は125ccのスクーターで通勤してた。維持費もゴッツい安いし。

でも最近、打ち合わせなんかで京都やら他府県に行く事も多くなり、125ccではチョットしんどく

なってきたんで、高速も乗れる少ーしだけ大きいのに買い替えよかな、と。

どの車種にしようか悩んでると「中途半端な排気量やけど、155ccのスクーターが良いのでは?」と

バイク屋。

155cc?なんじゃその変な排気量は。 普通125ccの上は250ccでしょに。

おもむろにバイク屋がカタログを提示してきたバイクが、YAMAHAの「マジェスティS」てバイク。

あ~これか。2年前に発売開始されたヤツやな。知ってる知ってる。

個人的にはこんな中途半端な排気量のバイクは大嫌いなんやけど、車体の大きさ(適度に小型)やし

積載量もまぁまぁ。

でも何か、欲しい!て気は起こらなかったんやけど、バイク屋がもう1枚、同じマジェスティSのカタログを

持ってきた。

「今年、YAMAHAが60周年で特別カラーのマジェスティを販売してますねん、テヘ。」 と。

見てみると・・・

「ゲゲっ!!大好物の黄色やんか!」

YAMAHAで言うところの「インターカラー」というヤツ。

三度の飯より黄色が好きなので

 

     即オーダー。

 

majesty s

何を隠そうこのワタシ、泣く子も黙る黄色大好き人間である。

多分、脳ミソも黄色かと思われ。

ヘルメットは高校生の頃からこのインターカラーのタイラレプリカ(往年のライダー、平忠彦モデル)を

代々被り続けている。

これで何個目やら・・。

このヘルメットもそろそろ寿命なので、またこのモデルの最新版買います。

どれだけ黄色好きと聞かれると困るんやが

昔乗ってたアメ車、シボレーブレイザー シルバラード。

    どやさ。

1441273737321

最近ではもう絶滅したかと思われる、この様なラジコンの様な大改造車。

ボンネットの高さはワタシの身長と同じ高さの180cm。

タイヤの直径1.1m。

車幅は10トンダンプと同じ2・4メートルもあったバケモノ車。

運転席からの視線は観光バスの乗客と同じ高さ。

こんなオバカな車が大流行した時代もありました。

この車、カリフォルニアから輸入(空気の乾燥したカリフォルニアの車は程度が良いのが多いのだ)して、

自分独りでコツコツ改造した。

最初は真っ黒の糞ノーマル車だったけど足回りを大改造して最後に

お約束の黄色にペイント。

どんだけぇ~。

もう15年程前に手放したが今でも誰かが大切に乗り継いでくれているようです。

現在は京都市内に潜伏している模様。

上の画像も、友人が とあるイベントのパーキングで見つけてきて画像を送ってきてくれたもの。

あー懐かしや懐かしや。

身の回りの物を売りたい時、黄色く塗れば守屋が飛びつきます。 是非お試しを。

 

さてと。

 

色のお話しでしたので、今回の製作日記は塗装のお話しを。

 え~・・

FRP造形の寿命は何年くらいですか?

という質問をお見積時に時々耳にします。

難しい質問なんやが、FRP自体は数十年経っても健在で、古い遊園地などの遊具などで

よく見かけます。

でもそれらの長期ストックされている物は定期的にリペイント(再塗装)が行なわれています。

結局の所、表面の塗装が風雨や紫外線等により侵され、それをさらに放置していると

塗装が剥がれ、FRP自体が紫外線等のダメージを受け、劣化します。

何年で塗り直し?と質問も多いけど、こればっかりは「解りません」というしかない。

造形物の置かれる環境が大いに影響するから。

日向、日陰、風雨、子供のアタック、イタズラ、使用する色味など状況は様々。

でもだいたい平均して5年前後に塗り直しで帰ってくるのが多いかな。

ほとんどが子供がよじ登って靴で付けたキズだとか強風でひっくり返してしまったとか

誤って収納時に壁にガリッ!とやってしまったとか。

 

でもご安心を。

バッチリ塗り直せば新品時の輝きが取り戻せますんで諦めないで下さいな。

この造形物さん達も上記の最もたる状況でボロボロに。

コリャ酷いわ。

(ビフォー)

DSCN7974

DSCN7960設置場所は海遊館の隣のマーケットプレース入り口。

水族館に連れて来てもらってテンションMAXのクソガキ様が最初に目にする場所に設置されております。

当然、ヤツらの標的はこれらのお人形さん。

まぁ、面白いくらいにまとわり付きます。よじ登ります。

グーで殴りたくなるんやけど、実はコレが造形師としての誇りとなります。

我々の造る造形物はお子さんに気に入られてナンボの世界。

クライアント様もハラハラしますが、望んでおられた光景。

仕方ありません。  

登りなさい。

気の済むまで舐め回しなさい。

物言わぬ造形物。

嗚呼・・・可哀想に。

 

キレイキレイしてあげましょ。

(アフター)

DSCN8077

古い塗膜は全て削り落とし、傷は全てパテで補修。テカテカ。

DSCN8082

これらの全塗装の作業は比較的難しい作業では無いのでアルバイトや若手スタッフさん達にさせます。

 

さて、次が問題やがな。

 

先ほどは長い年月が経ち、全体の塗り直しやが、お次は最も難しいとされる

「部分補修」  という作業。

比較的新しく、全体のキズは無いのに誤って移動中に一箇所だけ擦れてしまったりした場合の補修。

先日ブログでも書いたドギーマン様の等身大フィギュア、大好評で全国各地のイベントに

ひっぱりだこらしいんやが、先日トラックの荷台でケースに擦れてしまったらしく、哀れな姿で

戻ってきました。

最悪な事に一番目立つ所に最大のキズが。。ドギー口先右側 (NXPowerLite)

キャティー右耳先端 (NXPowerLite)全身至る所に傷が付いてしまっていたので全塗装を勧めたんやが、さすがに予算的に厳しいので

部分補修コースでオーダーを頂きました。

ただ、この部分補修てのがやる方としてはかなり厄介で、キズ部分の色に調色した塗料をただ塗っただけでは逆にキズが目立ってしまう事もあります。

よく、オートバックスなんかでタッチアップペイントを買って塗ってエライ事になっている車をよく見かけます。

塗らない方が目立たないのに・・・  とか思うくらい。

プロの板金塗装屋さんでないと難しい世界です。

実はこのワタシもこれだけのキズ(しかもツヤ消しなので調色が難しい)なので綺麗に直せる自信は無く、

クライアント様には「完全には直せないかもですよぉー。。。」と予め伝えておりました。

このフィギュアはウチの若手ナンバー1の垣内サンが以前塗った物なので、

何色と何色混ぜてこの色作った?と聞くと、、「ワタシが責任持って直してみます。」と神対応。

でも、さすがに難しい作業なので心配になり、工場の隅から覗いたり横で写真を撮ったりしていると、

「塗り終わるまで見んといて下さい!!」と

まるで鶴の恩返し状態でカーテンを閉められました。

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DSCN8061

 

ものの30分後、カーテンは開けられ・・・・・・

            じゃーん!!

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かかか完全に跡形も無くリペイントされているではないか!!!!!!!!

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なんじゃこの娘は・・・。

恐ろしい技術の持ち主、いや何か特殊なハンドパワーを持った超能力者か、いやいや宇宙人か、

あ!サイババのお弟子さん!?

 

結局、どーやって塗ったかは教えてもらえず。

 

やはり怪しいぞ・・・・

サイババのお弟子さん説が今の所有力説。

 

ではまたーーーーーーー。

沢から水を引く

沢から水を引く

今回のDIYです
庭の水やりに 水道水を使っていますが ここの水道代が市内と違って結構高いのです

夏場 庭木 畑  花とひととおり散水するのに約1時間  朝夕2回     なので               水道代もバカになりません(嫁さんの愚痴)

裏庭の隣は山で境界に少量の水がチョロチョロと流れています(庭より1m低いところ)
その水を利用したいと思ってましたが  引越し当時は初夏で 雑草や竹藪で 上流へ入っていくことが出来ませんでした
草木も枯れたので昨日  取水場所を探しに 上流へ登って行きました
上流は小さな沢になっています

沢 上流

 

25mほど入ったところに 堰を作るのに適した場所を見つけました
(取水場所と 庭の水の出口との高低差を 取るため )                                     取水口は 砂や枯葉などでホースが詰まるので  台所の三角コーナーの水切り網を利用しています

取水口

 

ホースは太めの透明ホース使用(ゴミつまりや  エアー噛み【エアー抜きが簡単】が外部から確認出来る)

沢からのパイプライン

 

ホースからは思った以上の量がでています  (7ℓ/分)                                    水は24時間垂れ流しなので 植木の水やり以外の利用も思案中

沢から取水

 

 

つぎの DIY課題

錦鯉の池    水の流れる庭園 (曲水)   小川とビオトープ池       滝(儀岩はお手の物)     水車小屋   わさび、セリ、クレソン栽培      アヒルの池       究極はプール
それから
空調(夏冷たく冬温かい)    発電にも利用できるかも

湧き水なので 飲料水として使用したいのですが  (たぶん美味しいと思うのですが)
上流には民家などはないのですが 野生動物がいるので 又水質検査もしていないので 暫らくお預け

 

追申

算数ですが  1分間に7ℓ  1時間で420ℓ  1日24時間で10000リットル

1ℓは1kg  10000ℓ すなわち1日10トン まさか

もう一度計量しなおします  計算も間違ってるかも

 

いろんなビリケンさん

どぉーも!

イイ感じの連日更新ですよ。

 

社長の自宅界隈では、もう鶯が鳴き始めてとか・・  春やねぇ。

でも春になると女性の方なんかは電車などで変なおじさんとか多く出没する

嫌な季節ともいいますなぁ。

変なおじさんと言えば、こないだ清原が覚醒剤で逮捕されよったな。

まぁ、随分前から噂になっとたが、いざ逮捕されるとやっぱりその衝撃は大きかったわ。

ニュースなんかでPL時代の映像とか現役バリバリの頃の爽やかな容姿が映ると

なんでこの人は変なおじさんになってしもたんやろ?とか思ってしまうね。

清原は通常の7倍とかの覚醒剤使用反応とか出てるとか言ってたけど

ホンマやめられへんのやろね・・・。  常習性のあるものは何でも怖いわ。

ワタクシ守屋も今、常習性の有るモノにはまり込もうとして危機感を覚えている。

本当にヤバイ。。。  止めれない。

それは・・・

      「コイケヤのカラムーチョ」

そう、激辛の代名詞とも言われるスナック菓子。  

ワタシが確か中学生の頃、発売された。

その頃のスナック菓子の味のバリエーションはカレー味、サラダ味、チーズ味、コンソメ味、それくらい。

辛い七味の効いた柿の種くらいが辛さの王道って感じだった。

初めて食べた時の衝撃を今でも忘れない。

飛び抜けた辛さ、今まで経験した事のない味の濃さ。

昨今の激辛ブームや濃い味の食べ物の発端は、間違いなくこの商品が発売されてからだと

ワタシは思う。

日本人の健康の基準を大幅に下げてしまった恐ろしいお菓子であるとワタシは考える。

ワタシもおっさんになってあんまりスナック菓子なんかは食べなくなってんけど、

つい先日、スタッフの垣内サンが家から持ってきて目の前でバリバリボリボリ物凄い勢いで

食べている。

それはもう、故ウガンダ氏がカレーライスを飲み物の如く食べるが如し!

   あ、あの・・ ひとくちちょーだい。。

「モグ・・・・・。」

「んーーーー!!!!!!   旨し!!」

その日の帰り、コンビニで一袋買って帰ってしもた。

速攻で完食。

これは危ない。清原どころではない。

このままでは通常の7倍は食べてしまいそうなので垣内サンに相談したところ、

「あーーー・・・ えらいこっちゃ。」

「もうムリやわ、大袋は絶対に買わずにスリムパックを買ってリハビリしなさい」

と言われた。

そーゆー彼女も言わずと知れた末期的常習者である事は言うまでもない。

 

 

さてと。

いま、ホームページのリニューアルに伴って、会社のPCが破裂しそうなくらいに溜まった

造形の画像を整理している。

いろいろ造ってきたなぁ・・   懐かしくなる。

同じキャラクターでも何回も造ってるのがあったりして面白い。

通天閣でおなじみのビリケンさんなどが良い例。

ちょっと紹介しよかな。

コレなんかは最もスタンダードなヤツね。↓↓

DSCN7095

ホワイトバーージョンのも有り。

DSCN7458

こんなのもある。

串カツ持ってる。

ベタだけど解りやすくてイイね。

DSCN5733

木彫り風バージョン

CIMG3777

お次は上半身バージョン。

DSCN3553

それの全身、横綱バージョン。

DSCN4336

こんなのもあるよ。

キューピーちゃんバージョン。

現代風なアレンジやね。

DSCN6151

 ここまでアレンジしたものも。

DSCN6085

まーだまだ画像あったけど今日はこれくらいにしといたるわ。

 

さ、今日もカラムーチョ買うて帰ろかなぁ~♪

だまされた思って1回食べてみ?

止まらなくなる恐怖を覚えるから。

 

ではまた!

大きいのから小さいのまで・・ 卓上フィギュアの製作

いよいよスギ花粉の季節到来です!!

皆さん、頑張ってクシャミしてますか?

いかがお過ごしでしょう? 守屋です。

例外になくワタシクも毎年、ヘ~ックション!!の鼻ズルズルの目カイカイで、毎年1月の中旬から

毎日薬を飲み、右ポケットには点鼻薬、左ポケットには目薬が無いと生きた心地がしない地獄の数ヶ月。

がしかーし!

2~3年前から、年々花粉症の症状が軽くなってきており、

今年はまだ全然クシャミの予兆すら無い。 薬も一粒も飲まなくて大丈夫、 最高!

自分的には 「日々の行いが良いから、イイ感じに体質改善されてきたんじゃね~の?」と思ってたら

オカンが一言、 「アンタそれ、ただの加齢やで、老いて花粉すら感じない鈍感な身体になっただけ。テレビで言うてたわ」 とバッサリ。。

これはさすがに凹むわ。

 

ま、ヂヂイのお話はさておいて、前回のブログでも書きました、ウチの若手ナンバー1スタッフの垣内サンの

製作の様子を今回も書きます。

前回のブログで過去の製作事例をいくつか紹介した中で、ペットフードのドギーマン様の犬と猫の大きな

等身大のフィギュアの記事があったと思うんやけど、再びドギーマン様から連絡があり、

「前回の等身大フィギュアが凄く好評で、社内会議で次は卓上サイズの

フィギュアをお願いしたいんですが・・・」  とオーダーを頂きました。

ニヤリ・・・。

「やっぱりリピート発注頂けたたわ」 とワタシと垣内サン。

 

このお仕事、長いことやってますと、再びリピート発注頂けるかどうか解って来た気がします。

つーか、自分達的に、「イイのが造れた。」と思える作品を納めさせて頂くと

ほぼ100%、そのクライアント様から再びお仕事が頂けます。

努力を認めて頂けホント有り難い瞬間です。

 

今回は約30センチの卓上サイズなので2体とも垣内サンに製作を依頼。

我々の製作する造形物は、製作物の大きさ、デザイン、職人の好みなどによって

原型の素材を何で造るか判断します。

通常のそこそこ大きい物は、いつもブログで紹介する様に、基本的に発泡スチロールで製作やが、

モノが小さい今回の様な時は、各種粘土、樹脂、発泡ウレタンなどで原型を造る。

今回、大きさ、デザインで垣内さんがチョイスした素材は発泡ウレタン。

この段階で素材のチョイスを誤ると、やたら時間が掛かったりヘタすりゃ失敗する事も考えられます。

スチロールと発泡ウレタンの違いは(製法、素材が全くちがうんやけど)素材の粒子の密度や硬度。

ご存知の通り発泡スチロールは適度な硬さで加工が容易な為、昨今の造形屋ではメインとなる原型用素材。

発泡スチロールも発泡倍率というのがあって率が低い硬質のものは粒子が細かくガチガチで重い。

細かなデザインの時や、ある程度強度が必要なスチロール造形の時なんかに使う。

発泡ウレタンてのはもっと粒子が細かく、より繊細なデザインの時に使うと有効。

それ以上に細かなデザインの時は粘土系。  そんな感じです。

 

では製作開始!

スチロールの時と同じくアウトラインを決め、そのラインでカット。

発泡ウレタンは非常に加工しやすい素材です。

ナイフ、ヤスリなどで仕上げます。

ただ、粒子が細かいので紙ヤスリなどで削るとザラザラした砂状の粉で非常に不快。イ~ッ!てなる。

前回、等身大のものを造っているので彼女は非常にスムーズに進めます。

DSCN7926

ものの数日で完成♪  楽勝や、と言うてました。

但し、このままでは簡単にポキッ!と折れてしまう強度なのでFRPに置き換えます。

その為にはこの原型を型取りする必要があります。

型取りの前にこの原型に樹脂をコーティングし、更に磨き上げ細部の造作も入れていきます。

仕上がった原型をシリコンゴムで型取りします。

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出来上がったゴム型に今回はFRPで成形します。

キャストという樹脂を流し込む作り方もありますが。

1456383956794

形状によっては上の画像の様にバラバラにしないと型取りが出来ない事もあり、非常に面倒なのだ。

簡単な形状に見えても犬の方のドギーちゃんは6パーツにも分かれて成型。  あーしんど。

全てのパーツが抜き終わったらバリなどを取り、さらに表面を仕上げ塗装へ。

卓上サイズになると塗装の塗り分けのマスキングが大変!

ワタクシ守屋の様な大男や巨人は指が太くてこのサイズになるとピンセットやらを駆使して

やっとの思いでマスキング作業をするんやが、下の画像よく見ると、彼女の指が工具の如く直角に曲がり

自在にマスキングテープを押さえてるではないか!!凄し!!

その指オッサンも欲しい!!

DSCN8056

彼女の直角フィンガーが織り成すドギーマンハヤシのフィギュア「ドギーちゃん&キャティーちゃん」の

至高の仕上がりをとくとご覧あれ!

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DSCN8088

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普通、入社3年強でこの表情、雰囲気はなかなか出せないわ。  ↑↑  たいしたもんだ。

完成したこのフィギュアをご覧になったドギーマンの担当の方、

「え~わ~!」「コレはえ~わ~」「めっっちゃえ~わ~」と連呼されて喜んでくださいました。

( ※ 「え~わ~」は関西弁です。標準語では「イイねー」の事です )

 

このフィギュア達、この3/31~4/3に東京ビッグサイトで開催されるイベント「インターペット」で

ドギーマンハヤシ様ブースにて披露されるそうです。

行かれる予定の方は是非ご覧下さい!

 

ではまた次回ーーーーーーーーーーー!!

 

梅に鶯

暖かくなったり寒くなったり

先日庭に 霜柱が立っていたかと思えば 蕾だった梅が立派に咲き誇りました

2・3日前から 鶯も 啼き出しています

フキノトウ も芽吹いてます

しもばしら-霜柱 都会生まれの人には 見た事の無い人が多いでしょう  私も生まれて初めてこの年になって見ました  霜柱の上を歩くと ザクザクと鳴きます

以前は 全く季節感が無い生活でしたが こちらに 引っ越してからは 家の周りから日々の変化が感じ取れます

こんな心境になるのも もう年のせいかも (67歳です)訂正しました

現在工場の仕事は  若手がすべて こなしてくれています   そろそろ隠居生活に入ってもいいかなと思うこのごろです

季節柄 皆様もお体に 気をつけてください

キン肉マンなフカヒレマン

どーもぉー  守屋でございます。

頑張って今日もブログの更新で御座います。

先日、半年ぶりにブログを更新しますと有り難い事に、ず~っと横這いだったアクセス数が

書き込んだ翌日から1.5倍に上がりました。

こんなワタクシのクソブログでも首を長~くして待っておられる変態な方が沢山いらっしゃる事を

実感できました、、  ほんと有り難いデス。   おーきに。

でも1.5倍に上がったとは言え、半年で10分の1に下がってしまったアクセス数・・・。

どーにかして過去の数値を取り戻すべく、社長と熱く協議しておりました。

 

社長曰く、アクセス数なんてどうでもイイ。

大事なのは検索ワードで、いかに検索ランクの上位を狙い新規顧客を獲得するか。   という自論。

ワタクシは守屋は、検索で訪れてきて下さった方をブログなどで更にリピートしてもらい、アクセス数を稼ぎ、上位ランキングの足しにするか。

これ、卵が先かニワトリが先かの水掛け論で、正直どちらが欠けてもダメな話。

 

 

熱く議論する社長とワタシの後姿を見ていた若手スタッフの垣内サンが一言。

「二人が言い合ってるけど、今はそんな事どーでもイイ話で、一番大事なのはウチのサイトに

訪れて来たお客様が、ウチのサイト見てココの店に絶対に仕事を頼みたくなるかどうか、や。」

「私なら今のサイト見ても頼もうとは思わない」

「もっとギャラリーの写真とかトップページの写真をイイやつに変えて、ゴチャゴチャ重複したレイアウトも

一度見直す必要があると思う」  と。

 

  確かに。

 

三人集まれば文殊の知恵。

個々が思う所を認め合い、ただ頑張れば良いのです。

 

何だかんだゆーて、サイトの管理上で一番大事なのは

飽きられない様に 「マメに更新すること」

 

これに尽きます。

さぁ、これからの変貌に期待してください。  頑張るでよ。

でも、いくら良いサイトで集客が完璧でも、結局の所ウチの会社の様な

技術を売り物にしている会社はヘタな商品を卸す事は絶対に許されません。

でも世の中の要求するクオリティは年々高くなる一方です。

なので各スタッフにのし掛かる重圧も、一昔に比べ相当なものだと思われ。

今までは、ややこしい(難しい)案件の造形はワタシ独りでこなしていかないとダメで、

その間、どうしてもピリピリしてて他のスタッフやアルバイトさんの指導が

おろそかになっている状況の中、シオシオなワタシを助けてくれる救世主的存在が、

上記の垣内さんであります。

過去のブログの中でも何度か紹介してきた。↓↓ (クリックすると内容が見れます)

映画 ウォーキングwithダイナソー!!! その①

♪ペットフードはドギ~マン♪

 

大きい事は良い事だぁ。  その1

 

大きい事は良い事だぁ。  その2

などなど・・・。

 

ウチに入社してまだ4年に満たない彼女。

でも最近は同業者の造形屋さんに打合せで会った時など、彼女の噂がチラホラ出てまいります。

同業者間でも彼女の技量の高さが取り立たされているようで、

良き後輩として鼻高々であります。

 

今回の製作日記は、その垣内さんの製作事例を紹介しまひょか。

横浜中華街にございます 「公生和」 様  http://www.kouseiwa.com

フカヒレ入りの「フカヒレまん」で有名なお店です。

創業86年(!)の超老舗なのだ!

TVなんかでも見たこと有る人も多いのでは?

そのお店のキャラクターの「フカヒレマン」の等身大フィギュアのお仕事を頂きましたので

垣内さんに製作の指令を出しました。

当初彼女は、以前に映画テルマエロマエの宣伝用に製作した阿部寛の像

(クリック↓↓)

テルマエロマエ2 ルシウス像

の原型にトライし、なかなか上手くいかず人物像の製作を苦手としており、

彼女自身、人物像の原型彫りは避けているようでした。

でもこのままではアカン!とワタシは判断したので今回は無理矢理にでも

彼女に彫らせました。

幸い今回は超リアル造形では無く、あえてマンガ風にユルく造る指示だったので

人物像の練習ととしてはうってつけだったのです。

フカヒレマン 原型

身長150チョイの彼女が180cm以上のブリブリマッチョな大男を彫るのですから大変です。

常時台に乗っての作業が続きます。  ↑↑

どうした事でしょう・・・。

あれほど苦手としていた人物像ですがサクサク彫り進めます。

何だかんだでたったの3~4日で完成させてしまいました。

原型完成

人物彫った事が有る人やフィギュア造る人なら解ると思うけど、こーゆー腕組みのポーズって

難しいんよねぇ。

粘土やと盛ったり削ったりして何度でも修正可能で気楽やけどスチロール造形は彫刻なので彫り進むのみの一方通行です。物凄く神経使って疲れます。

多分彫れなくてギブアップして助けを求めて来ると思ってたけど、バッチリ出来上がっとるがなコレ。

原型完成

ここでクライアント様の原型監修が入ります。

当然、一発OKを頂く事ができました。

彼女もホッとした様です。

このあと戦闘員(アルバイトさん)によるFRPコーティングとパテ研磨。

パテ研磨

でも垣内さん、バイトさん達の研磨が気に食わず、結局自分で研磨してました。

お次は塗装の工程。

グローブがオバチャンの食器洗い用みたいにピンクやが、これは赤や黄色など色を塗る場合、下地の色が

透けて影響し、発色が悪くなるのでその為に入れる色。

面倒やが手間は惜しみません。

このお仕事をやっていて一番笑える工程が塗装のマスキング中。↓↓

この瞬間にクライアント様が来たらヤバいと思う。

DSCN7648

別パーツで造ったマントも綺麗に塗装。

DSCN7656

クリヤーを塗ってテカテカにしていよいよ完成!!

簡単に言ってるが、この様なそこそこデカイ物を全体的に曇りなくテカテカに塗るのは

かなりの技量を要します。

本人さんもこのクリヤー塗装に関してはまだまだ納得がいってないご様子で、

日々研究の様です。

充分テカテカやと思うんやけど・・・・。

これ以上、勘弁してよ。

DSCN7682

 

腕に何やら文字が・・・                  ↓↓↓

DSCN7686

腕には『公生和』のタトゥーが!!!   イカツい!!

しかし物凄いツヤや。

何度も言うが、ここまでのツヤを出すのは本当に技術がいるのだよ!

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そして発送し無事に到着。

フカヒレマン君、お店でどんな感じで頑張ってんやろ・・・って思って店長さんのfacebook覗いてみると。。。

 

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ええ感じにイジられているようです。

でも店長さん、物凄くこのフカヒレマンを可愛がって下さっている様で、facebookに度々登場してます。

こーゆーのが一番嬉しいネ。

旧正月で賑わったであろう横浜中華街。

むこうの方々もこのフカヒレマンの写真撮ってあちこちでアップしてるやろから、

コレの存在は今や世界中に知れ渡っているのでしょうなぁ。

 

造った本人さんが一番喜んでるよ、フカヒレマン君。

 

次回も垣内さんネタで行こうと思ふ。

では!

 

 

黒門市場 3

 

またまた続きです     黒門市場の オブジェは全部で 7匹です

たい

くえ

クエクエ3クエ1

 

まぐろ

まぐろ

以上7匹

この製作の様子

http://diary.fc2.com/cgi-sys/ed.cgi/popp/?Y=2008&M=6

2008/4・5・6月の過去ブログで紹介してます

モニュメントは大きいほど インパクトがあります                                     弊社では魚類は よく作る造形です 大きなもので10mのマグロ(築地)  なかには小さなものも作ります

魚造形

これは シンガポールに送った レストランの装飾オブジェです(半身)  壁付けなどの場合は 半立体で 裏は平らになってます   値段も半身なので少し安くなります といって半額には なりません

 

魚の値段ついでに

のど黒

のどぐろです

先月 納品に石川県へ行ったとき お土産にと トロ箱に4匹ほど入って 値札が7900円と書いてあったので これくださいといって 氷を入れてもらって お金を払おうと….事件勃発   『あの  34128円です』と不服そうな顔

ソウです 1箱でなく 1匹の値段です

高級魚とわかってましたが まあ1匹2500円 4匹で10000円ぐらいかなと思ってました             なんと高い魚なのでしょうか

当然キャンセルしました  でも いっぺん食べてみたいなあ

 

 

 

黒門市場 2

 

黒門市場の魚モニュメントの作品

過去の製作日記から 見つけてきました

写真のみですが 紹介いたします(一部です) 大きさはすべてわいど3mあります

渡り蟹

ワタリガニ

 

伊勢えび

伊勢えび

余談  上写真の人見て下さい                                                                                                昔 使い捨ての作業服として白いツナギを着て作業していました

休憩時間など  白い服を頭からかぶった白装束の人間が2・3人     工場前で ウロウロしていると   いつも近隣の人や 通行人に 異様な目で見られます

そうです 当時  (なんやらサティアン)と話題になっていた時期です    サリン製造工場ではないかと 疑っているようです

ということで  それ以後は 白を辞めて紺色の作業着にしました 以上

ふぐ

ふぐ

ふぐ2

ふぐ3ふぐ4

たこ

たこたこ2

 

まだまだ続く 一寸待ってね

 

お久しぶりで御座います!!!

ど~も!!

どーもどーも。

数ヶ月ぶりの書き込みの守屋です。

恐らく去年の8月くらいからの放置とちゃうかな?

は、は、半年もの放置・・・・

巷では守屋の死亡説や退社説など、いろんな噂が飛び交っておると思われます。

ガッツリ普通に生きて働いております。

言い訳をするとキリがないので多くは言いませんが

兎に角 忙しかったのと、その間に社長がホームページ新しくする!と言ってきたので

その間、全てを任せていたんです。

社長も頑張って、マメにブログを書いてくれてはいたんですが、、、、。

 

そしたら・・・・

 

ぬぁんとアクセス数がその頃の平均の10分の1まで下がっているではないかぁぁ!!!!

えらいこっちゃ。

皆さん社長のブログに興味が無いのか、ホームページのデザイン、レイアウト、検索方法にも問題が

あるのかも知れません。

同業者や知り合い等に新しいホームページの感想やらを聞き込み調査してみると

 

① 何だか堅苦しい感じになってクリエイティブ感が無くなって、面白い物、スゴイ物を

造ってる会社には見えない。

② 普段、せっかくスゴい造形物を作ってるのに、それらのハイクオリティな造形物の画像が

全然使われていない。

③ ギャラリーのページが死んでいる・・。  見にくい。

④ 守屋のブログが楽しみなのに全く更新が無い。   いい加減にしろ!

などなど、貴重なご意見を多数頂戴しております。

ホームページやプロフィールのページが社長の顔ばっかりになってるから

守屋クンら社員さん全員辞めてしまったんか?  社内分裂でもあったんか? という声もありました。

いやいや、それは社長が自分大好き人間やから自分アピールは仕方ないんですが、社内は円満に回ってますョ、  大丈夫。

 

でもホンマに10分の1はヤバい数値です。笑えない数値。

こんなの今まで初めてです。

ウチの会社には営業マンという存在は1人も居ないので、新規のクライアント様はほぼ、

ホームページから検索して来てくださるので、ホームページのアクセス数は業績に

モロに影響します。 多分。

 

まぁ、上記の様に色々原因は解ってきているので、着実に改善して楽しく見やすいサイトにして今まで以上のアクセス数を目指して行きます。

まぁ、一番の原因はワタクシ守屋のブログ放置だと思ってますので。

これからはバンバン更新しまっせ!

打倒、海老蔵ブログや。  頑張るで!

真似して一日5回くらい更新したろかしら・・。

 

今までワタシのブログを何故 皆さんが何度も見に来てくれたのか?

答えは簡単。

「あんな造形物、どーやって造ってんやろ??」

それだけ。

皆さん、造ってるところを見たいんです、知りたいんですよね?

だから今、社長が頑張って日常の出来事をブログに書いてくれててもアクセスが上がらないんやろねぇ。

なので以前は「製作日記、製作の裏側全て見せます!」と書かれていたのを今回「BLOG」に変えたのも敗因の一つでしょうね。

なので・・・

では始めましょう!

    「製作日記」を!!

で、何を書こうか考えたんやけど、去年のクリスマス前に書こう書こうと思って

バタバタして結局書かなかったネタを。

ポルタ シロクマ クリスマス装飾の

「シロクマさん」のスチロール造形です。

去年の11月に京都のポルタに設置されたものです。

知ってる人もいるかもね。

クライアント様は最初、既製品のFRPのシロクマを購入して使う予定っだったそうですが

輸入品で納期が間に合わないという事から弊社での製作となりました。

高さ2メートル超えの巨大シロクマなのだ。

 

まるで巨大ヒグマをあやつるムツゴロウ氏の様である↓↓

DSCN7562 DSCN7563

だいたい3日くらいで完成。 雪だるまも付属。DSCN7579

今回はお客様の手の触れない所への展示なので強度は必要ないのでFRPコーティングは無しです。
出来上がったスチロール原型の表面をスチロールを溶かさない樹脂でコーティングした後、毛並みを

樹脂で造り込んでいきます。

クライアント様からは、とにかく可愛らしく優しい雰囲気にしてください。と言われ続けながら

製作しておりました。

なので今回は、ただリアルなだけではなく、少し可愛さを出す為、表情やボディラインなどにマンガ風な要素も少~し入れてます。  解るかなぁ・・?

スチロール原型の段階や塗装前ではただただ恐ろしい顔に見えますが。↓↓

DSCN7580

そして塗装に入ります。

DSCN7617

普段、気にもしないシロクマの肉球。

「こんな形してるんや・・」

この仕事をやってると、色々な事が勉強になりますわ。

DSCN7634

DSCN7635 DSCN7638 シロクマが手にハチミツの壺を持ってるんやけど、社長がこの横を通る度に、「何でシロクマがハチミツ持っとんねん?シロクマはアザラシやら喰ってるんちゃうんか?」と言う。トータルで4回くらい言われた。

ファンタジーというものは社長の脳には存在しない様で・・・・。

 

早速トラックに積み込み、夜の京都へ納品。

この様な商業施設などのディスプレイ品は夜間の搬入搬出が基本。

このシロクマも例外にあらず。

夜11時に搬入。

搬出は夜の1時でした。

   見よ!この素晴しいディスプレイを!!

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最近流行のエアーバルーンとの組み合わせです。

最近のバルーン造形やらもかなり進化してます。

この透明ドームも、一昔ならシワが寄ったり、メラメラとして透明感に違和感があったりしましたが

最近の技術はスゴイです。綺麗な球体をしています。

それもそのはず。

中のシロクマよりも価格は高いのですよ!そこの旦那。

いつも現場に造形物を搬入する時、やってられない気持ちになります。

当たり前だがウチが造った造形物が会場やイベントのメインの展示装飾品となるのだが、

その価格たるや、全体の装飾品の中で一番安かったりします。泣きそうになります。

でもこうやって色々な装飾品と組み合わせれ、魅力が数倍に倍増されるんだし、そこは我慢しよう。

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裏側にはちゃんと雪だるま君もセット。

クライアント様やお客様にも大変喜んで頂けました。

これだけ凝って予算も掛けたこのディスプレイの展示期間はたったの50日間程でした。

元請けさんに聞くとクリスマスが終わって12月の27日の晩には産業廃棄物として処分される、と聞き、

慌てて京都へ保護に向かいました。

今ではウチの工場の倉庫でワタシが飼育係として余生を過ごしておられます。

社長が言ってましたが、このシロクマを自宅で飼いたい・・・と申し出る猛者もいるようです。

絶滅危惧種のシロクマなので譲りませんよ。

 

では近々また更新しますのでお楽しみに♪

これからも、この「製作日記」よろしくお願い致します。

 

 

黒門市場

きのうのつづき

表彰式の帰り黒門市場へ 食事と 買い物に行きました

黒門市場には 弊社が製作した 魚など7種類の オブジェがあります

まず以前とすっかり 様子がと変わっていました   結構いっぱいの人がいるのに驚きました         話し声を聞くと ほとんどの人が 中国語を使ってます そういえば今日は 旧正月 中国からの旅行客のようです 道頓堀は ふだんから外人が多いのは知っていましたが  ここまで足を運んでいるとは

魚屋さんなどでは 奥を改装してテーブルを並べ そこで調理した 魚介類を 食べるようにしています    中国の屋台街のようで とてもにぎわっています   まるで中国にいるような雰囲気です           わざわざ 中国旅行しなくても 十分中国の雰囲気が 楽しめます

夕食は てっちりに決めて お店に入ると 予約なしではだめといわれましたが まだ早い時間だったので  無理を聞いてもらって 何とか テーブルに着けました

その後 日本人のお客様がこられますが すべてお断りしていました  その後入ってくる客は みんな中国の予約客です      店員さんも 中国語が出来るようです

 

外のお店も メニューは 中国語など複数の言語で書いてありました                        結構高いものばかりで 私には ちょっと手が出ないものばかりですが 中国の人は どんどん買ってます

さすが 爆買

 

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表彰状

昨日 大阪府の大阪中小企業顕彰事業実行委員会より 「大阪ものづくり優良企業賞2015『優良企業賞』」をいただき表彰式に出席いたしました

「匠マーク」の使用が認められました  手始めに 名刺の片隅に この「匠」マークを使用しようと思ってます

表彰式会場風景

ものづくり優良企業賞

この 様子は テレビのニュースや今朝の日刊工業新聞などに取り上げられたようです             また 大阪府発行の 『ものづくり企業』27年版が出版されます

表彰されるということで ドレスコードを守らなくてはと思いますが 正装フォーマルまでは必要が無いと 思います

皇室や総理大臣などから賜る時は 燕尾服  そしてモーニング 礼服と いろいろと場所によって決まりがあるみたいです

今回は                                                              最低限 黒のスーツなら いいかと思い  タンスより取り出して着てみましたが 腹回りが合いません       上着のボタンも留められないし ズボンも入りません (ここ20年 黒スーツなど着る機会がなかった 結婚式などは貸衣装で済ませていたので)

あわてて 服屋さんに走りました  ぎりぎりセーフ 何とか間に合いました                     この20年で 腹も出て 貫禄でもついたのか それとも 老化現象なのかな

この年になると いろいろな場所に 出席する機会が増え 今まで 服装など あまり気にしていなっかたのですが その場にあった服を選ばなくてはならなくなりました

60を超えると 服だけでなく 色んな事にも 気を使わなくてはならない 年齢です

 

 

この後嫁さんと 一緒に行っていたので 食事に 近場の 黒門市場に出かけました     あすにつづく

 

 

 

 

囲炉裏部屋

昨年洗濯干し場を ウッドデッキにし その一部を欠いて バーベキューとかまど(ピザがま兼用)を設置しました

嫁さんから冬でも バーべキューが出来る様にしてくれと要望  温室も出来上がったので 次のDIYにすることに決めました

サンルーム

ウッドデッキをばらし 一からやり直しです

サンルーム

今回は出来るだけ簡単に 安く上げるか いろいろと考えながらの製作です

囲炉裏風にするため 中央を掘り下げてます

枠は 寸三の垂木のみ(アルミのルーフがあるので)

これで終わり(ここまで正味2日) 後は アクリ板をはめるだけ 外が見渡せるように 全面透明板をはめます

上段は煙対策のため スライド式の引き戸にしています こちらのほうが引き戸レール(既製品) が利用でき 簡単に安くつきます (レール1本120円~220円ぐらい)

全景

サンルーム

広さは 6帖有り 8人ぐらいならゆったりと座れます

サンルーム

 

前にあるのは お釜   レンガを組むことで かまどにも ピザ釜にもできるようにしています  鍋もできます

サンルーム

外の眺めも ばっちりです

デッキの時は ケン(愛犬)も上に上がってました これからは中に入れません どこから進入しようか思案しているようです

炭の時は そうでもないのですが かまどでまきをくべるときは 火が点くまでは煙が目にしみます そのときは 窓を開けますが(今後の課題)

製作日数延べ3日で仕上げました

 

 

 

 

映画看板

 

スターウォーズの映画の話が話題になり 昔話を 一席                                当時映画の試写会会場に 案内看板を収めに良くいきまし                              そのついでに 映画を見ることができます

10年ぐらい前の「スターウォーズ」のときにも 甥っ子など連れて行って 映画を見せてあげました 私は見ないで外で 待機して 終わるのを待って 看板を撤去して帰ります

 

また映画の立体看板を作ることもありました (ゴジラ 貞子 日本沈没 ナルニア国 ミニオン raban

ニモ カールおじさん ダイナソー 釣りばか ナイトシアター テルマエ 思い出しただけでこれだけ もっとあると思います)

今日は スチーブン スピルバーグの「宇宙戦争(2005)」のときの看板製作を紹介します

スチロール原型

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凸凹の部分は シンナーで溶かしています

表面加工は その時々によって いろんな道具を考えて使います

たとえば   熱線 ナイフは メーンですが  今回のようにシンナーのような溶剤〈マスキングテープを併用すると色んな事が出来る))    ワイヤーブラシ  バーナー(火気に注意)   スコップ(擬岩)      チェーンソー      錆び落し   ペーパー   ドリル(先に色んなアタッチメント〈自作〉を付ける)    等があります

熱線も      直線だけでなく色んな形にして使います

ナイフも     カッターナイフ   包丁   ペティーティーナイフ    園芸用カマ(Rを利用)              昔はノコ刃を色んな 形状に カットして 研いて刃を付けるなど

自分で研究してください

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映画2

 

 

スチロールの上に塗装しているので 彗星(水性)塗料です そう 溶剤系は 溶けてしまいます

手の上の 血管模様は パテを絞り出して描いてます

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このときに 初めて (エアーブラシ)を使ったように思います

ホームセンターで 安いエアーブラシを買ったが ラッカー系は使用不可とのこと                 今度は高いほうを買いました(安物買いの銭……..  道具は良い物を買いましょう)

水性では鮮やかさがあまり出ないので ウレタンで描いてます                            もちろん 一度全面に黒の水性塗料でコーティングしています

採光を表現するのに 工場の壁に 採光の練習をしたような記憶があります

壁に太陽が2.3個描かれてました

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マイナス5℃

今朝の気温 -5度(先日完成した温室の温度  まだ暖房設備(器具はそろってますが電気がきてません)は取り付けてません 使用目的まだ決まってません

でも温室内のカナリヤは 元気にさえずってます しかし水入れは カチコチに凍ってました

 

 

外の温度はわかりませんが 庭にある手水鉢はツララが垂れ下がり  完全に凍ってます

手水鉢

UPの写真

庭の手水鉢

 

いつもは車で出勤しますが 今朝は 大事をとって 歩いて行きます なにぶん急坂があるので  もし 路面が凍結していたら…….

愛犬を連れて 散歩をかねていきます 25分ぐらいなので  丁度良い距離かな

 

ついでに愛犬の話 温室を 犬の家兼用にしようと思って  犬小屋を温室内に設置していますが なかなか 温室(暖房付の予定)に入ってくれません 階段も上り下りしようとしません

でも犬って寒さに強いですね(元野良犬の子供だからかな) いつもそうですが 今朝のこんなに寒い日でも 外に出て 家の中に入ろうとしません 庭の土は凍っていますが その上に座ってじっとして 家の中の人間の行動を観察してます         自由に出入りできるように ペットドアーはついてます

 

 

 

 

七輪看板

昨年 製作の焼肉屋の看板です

いろんな立体造形の看板を作っていますが それがいったいどこに設置されているか ほとんどわかりません

というのは 製作依頼は 業社様からがほとんどで 弊社は製作のみです

製作途中や完成品の写真は 結構撮ってますが 実際それが取り付けられた現場の写真は皆無です

 

最近ネット上で  弊社製作の作品が 設置された現場写真を 見つけることが良くあります          また 地方などに 旅行に行った時に 見つけることもあります                            (北海道から沖縄まで全国に送ってます)

 

 

昔の思い出 創意工夫

 

卵と同じ時期に製作したものです

原型は卵は金網でしたが 今回鉛筆は何で作ろうか思案しました

今なら 発泡スチロールで 何でも作りますが 当時発泡スチロールは 樹脂で融けるので 使用できないと思っていました(なぜなら 造形の初めての作品である 金龍ラーメンの龍の製作時 発泡スチロールで原型を作りましたが 融けてしまったから)

 

鉛筆2

 

 

鉛筆は高さ 幅が 約3mのC型の形をしてます 思案の結果 木で作ることにしました 6角形の板を円周状に並べて表面にベニヤ板を張ってます

次に問題になったのは 塗装です                                             はじめ緑一色と思っていたのが 木目調にとのこと 当時塗装はガンで吹いてましたが それもできません

木目模様のシートで仕上げようかと思いましたが 面が3次Rなので 張込む技術がありませんし耐久性にも問題があるので あきらめました(屋外に設置)

人伝に エアーブラシでできるのではないかと聞いたが エアーブラシの経験がありません          そこでブラシのできる人を紹介してもらったが 大きすぎてできないと断られました

明日納品です もう人に頼ってられません 自分でするしかありません

いろいろ試しに塗っては消し 塗っては布で拭き捕りしていると ふき取りの後が 木目に見えるではありませんか    これだと 思い徹夜して朝までに何とか完了しました 当時は 今のように 最後にクリアーを吹いてませんでした

鉛筆3

昼過ぎ 引き取りにこられ ぎりぎりセーフ

現在では 疑問点などあると インターネットで結構解決できますが 当時16年前には そんなのありませんし 同業者に尋ねても 断られるのが常でした

自分で創意工夫して解決するしかありません

 

 

昔の思い出 死からの脱出

16年前の作品

一人で造形をしていた時代です 工場は 写真でおわかりのように ガレージのような

処で 間口3.4m 奥行き8mの大きさです

そしてこの卵は 4m×2.5m 高さ1.8m なので残りの作業スペースはほとんどありません

全球なら 入口天井(2.2m)に当たって 工場から出すことができませんが 割れ卵だったので製作可能でした

内外両面仕上なので 原型材質は金網で作ってます

内部加工時は  内部に梯子とロープを使って出入りしていました

 

 

ここで死ぬかと思った 笑えぬ出来事がありました

当時は 塗装時 今のようにマスクを着けてませんでした

卵の中に入って ウレタン塗料の吹き付けをしていたとき 急に意識が朦朧とし 急いで脱出しないとと

思ったが 上手に梯子に登れません 何とか脱出てきましたが(一人作業ですので叫んでも誰も来てくれません)

 

『恐竜の卵から 人間の死体発見』 こんな見出しの新聞に載っていたかも

 

上部開口が 大きかったので大丈夫と思ってましたが ガスは下にたまるようです

何事も 作業時面倒くさがらず 保護具はきちんと着けましょう

昔の小さな工場のとき (小さいがゆえに)いろいろなエピソードがありました 次回の お楽しみに