ブログ

ちょっと箸休め・・・

ども、守屋です。

ここんとこずっとキン肉マンシリーズのブログばっかで肉々しい内容だったので

たまには野菜やお茶漬けなんかも食べたい・・・とお嘆きの読者の方もいるかと思い、今回は

違うキャラの製作日記にしまひょかな?(次回はまた肉りますが何か?)

何せかれこれ半年分のネタが溜まっており、もうファイルがグチャグチャになってます。

さっさとブログ書いて整理していかんと、何をいつ造ったのか、それらはもうブログに書いたのか書いてないのかも解らない状態orz

 

今回書くネタももう3月末に納品したもの。

たま~に以前のブログに出て来てたと思う「せんとくん」書きますわ、今回。

「せんとくん」

もう懐かしい響きやな(汗

時の流れは早いもので・・・・

かつて平城遷都1300年祭の公式キャラクターとして何かと噂になりましたなぁ。

一部では神への冒涜だのかなりキツい内容の物議をもたらした彼。

良くも悪くもゆるキャラ王座の席に登りつめた彼。

最近全く見かけない彼。

 

でも彼は健在です!

この4月にリニューアルというか衣替えというかモデルチェンジというか・・・

ま、とにかく変わりましたよ、  彼。

前回までの片乳出したセクスィースタイルではなく、今回はピシッ!と官服スタイルで公務につきます。

「公務」と書いたが、、あの平城遷都1300年祭のあと、職を失った彼は、その絶大なる「コネ」を生かし見事に奈良県の職員として働いている!  らしい。

そりゃ、公務員やから片乳出てるのはマズいと悟ったのでしょう。

こちら↓↓↓

 

114129481.jpgなるほど。  かなりシブめで攻めますなぁ、兄さん。

 

で、毎度の事ですが「せんとくん」のフィギュア製作となればポップ工芸★★

有り難いです。毎回ご用命頂きまして。

 

では早速製作開始~♪

 

と言っても、いつもそうなんじゃが資料として頂けるのはこのイラスト1枚のみ。

あとはyoutubeなんかで着ぐるみが踊ってるヤツなんかを凝視。

ただし着ぐるみとフィギュアはバランスやボリュームが全く異なるので後姿は基本、妄想で製作。

どんなバランスで造れば自然でなおかつカワイイか・・など。

 

デカいスチロールのブロックに簡単に下書きを入れる。

ホンマに下書きは簡単で良し。削ると全部消えちゃうから。

でも、基本のアウトラインはキッチリと。

せんとくん.jpg早っ!!胴体完成。

あとは頭の烏帽子を造って完成。

完成したら画像を作者である彫刻家の藪内佐斗司先生に監修のため送信。

せんとくん (2).jpg無事、一発OKを頂き、次の工程、原型の表面仕上げへ。

一体の発注の場合、前回のウォーズマンの様にこのスチロールのまま型取りに入るんやが今回は6体のオーダーなので、原型の段階で表面をより綺麗に整えて型取りする。

 

犬神家の如く逆さで樹脂を吹付けられている。

せんとくん (3).jpg樹脂が硬化したら綺麗に表面を研磨する。

パテでエッジを立てたり彫刻刀やヤスリなどで細かな部分を再度彫る。

そして型取り。。。

せんとくん (4).jpg

 

せんとくん (5).jpg単純な様で意外と分割数が多かった。

せんとくん (6).jpg

型取りが終わり、型を開け、再び彼と遭遇↓↓

きちんとした離型処理、適切な分割ラインであれば弱いスチロール原型でも破損は無く、綺麗に救出できます。

せんとくん (7).jpgそして今度は型に離型剤を塗る。離型剤は色々種類があり、何を使うかはその人の好みかな?

ウチでは2種類使います。

せんとくん (8).jpgでお次はFRPの積層。このへんはいつもと一緒。

アルバイト君らもだんだん上手になってきた。

みんな頭にフード被ってる。

コレは寒いから。  そんな時期のお話です。

どんだけブログほったらかしてるのがお解かりいただけるショット↓↓。

せんとくん (9).jpgこの前のウォーズマンの記事でも書いたが、ウチの社長、こうやって工場にちょっとイケてる人形があると、いつの間にかツーショットを撮っている、しかも毎回、自分が造りました的なドヤ顔で。

しかしこんな写真、いつの間に撮ってんやろ・・・ウチのスタッフに聞いても誰も知らない。

て事は・・・・みんなが帰ったあと、自分で三脚立ててタイマーで撮ってるのかっ!!!!

悲し過ぎるぞ社長!!一言言ってくれれば撮ったるのに。。

恥ずかしいお年頃なのネ。  よちよち。

 

何か下の写真、中国の兵馬俑みたいなぁ。
せんとくん (10).jpgで、それはさておき、お次の工程。

型から抜き、表面を研磨して整えたら、塗装ですよ。

 

いつもワタクシ守屋、目のマスキングの時、イタズラしてしまう↓↓

作業は楽しくしないとネ♪

しかしネコ目のせんとくん、コワ過ぎやな。。  マユ毛薄いし 悪そっ!

せんとくん (11).jpg塗り終わったらマスキングを剥がす。 作業してて一番テンション上がってくる瞬間かなぁ。

せんとくん (12).jpgこのあと最後の工程、クリヤー塗装及びツヤの調整して完成。

せんとくん (13).jpg完成!

ウチの工場に置いてあるガングロせんとくんとご対面。

せんとくん (14).jpg

せんとくん (15).jpg

せんとくん (16).jpg
せんとくん (17).jpgその後、奈良県庁内にて官服せんとくんの除幕式がありご招待頂きました。

新聞社、テレビ各局、かなりいらっしゃいました。

関係者、地元の幼稚園のチビッコ達も集まり総勢100人(ちょっとオーバーかも)は集まっていたと思われ、その人気は健在。

 

ハイ、毎度の事ですが着ぐるみせんとくんも登場!

せんとくん (18).jpg除幕のあとは自ら県庁玄関口へ運び出し、マスコミにお利口さんをアピールしております!!

あ~あ~・・ カーペットからはみ出しとるがなせんとくん。  ↓↓

せんとくん (19).jpgあまり出しゃばり過ぎる着ぐるみせんとくんにフィギュアせんとくんご立腹な様子。

一切、目を合わせません。

 

謝る着ぐるみ。。。  フィギュア無視!!

せんとくん (20).jpg      見よ!この微妙な二人の表情を!!   ↓↓↓

せんとくん (21).jpg

ダメだコリャ。  この二人の確執、収まらないわ  きっと。

 

 

ではまた。  守屋でした。

 

 

 

 

 

等身大ウォーズマン!! 塗装編

ども!守屋です。

梅雨も明けましたねぇ。  いよいよ夏本番。

常時作業場の気温は35度前後です。  2階の作業場は45度を軽~く超えとります。

こんな暑い時でも研磨の作業やFRP貼る時は使い捨ての長袖ツナギを着て作業する。

これがまた蒸れて暑いんやわ。

数十分着て作業したらもう下に着てるTシャツはズクズクの乳首スケスケ。  イヤ~ん♪

オマケに常に身体に悪い有機溶剤を扱うので活性炭の入った防毒マスクしてるので体感温度的には

サウナ状態。

八月になったらもういっちょ暑くなります。暑いというより熱い感じ。

こまめに水分補給せにゃマジで命が。。。

こうやって事務所でブログ書いてる時はエアコン効いてるからイイんやが汗かいた後なんか

逆に身体冷えたり、作業場と事務所出との入りが激しいと今度はその温度差でしんどくなる。

去年くらいまでは「ワタシゃ冬より暑い夏が好きやわ」とか言ってたんやが今年から訂正。

「やっぱ春秋が好き」

だってもう人生折り返し地点過ぎた初老ですもの。  許して。

 

さて等身大キン肉マンシリーズ第一弾のウォーズマン、前編と後編でまとめるつもりやったが

いらん事を書き過ぎて塗装工程を後編に入れれず「塗装編」てことで書いてます。

前回の「後編」で見事ガチガチの凶悪FRP製に変貌したウォーズマン、このままでも

大理石の彫刻みたいで気に入ってたんやが塗らん訳にゃいかんので塗装。

 

 

お預かりしている1/10フィギュアをそのまま参考に塗ると、どうしてもオモチャっぽくなります。

等身大の造形はこのあたり、大変苦労します。

1/10のフィギュアだとそのままの色でもかなりカッチョ良く見えるのですが、いくらその色味がカッチョ良いからといって、まんまその色で塗装すると所詮巨大フィギュア。。。って感じになります。

ポップ工芸が造る(目指す)のはミニチュアをそのまま大きくした「巨大フィギュア」ではなく、

あくまで「等身大造形」。

コレ、意味は似て非なるモノです。

当然、参考にせにゃならんのは下のムキムキおっさんの様な、実在する人物。

しかし個人的にボディビルダーって妙な気がしてならない。

何なんでしょ?この競技。

下のオッサンなんかひっくり返ったカブトムシに見えてしまう。

   手のひらサイズやったら虫カゴで飼ってみたい  ↓↓

1.jpgでも今回のウォーズマンはこのあたりのオジサンの肌の色味を参考にさせて頂きやした。

一口に黒人さんの肌の色といっても千差万別。

薄い褐色の方もいれば上のオッサンみたいな黒光りさんもいる。

色々考えたが今回の等身大ウォーズマンは後者の「黒光り」系で行こうかと。。

その方が恐怖感増しそうやし。。。

 

では塗装スタート!

先ずは肌以外の部分を先に塗りマスキング。

ウォーズマン1.jpg今回の等身大シリーズは全て「原作カラー」での指示。

こんなブラック肌で黄色のマスキングテープのラインの「アニメカラー」風の方が皆さんには馴染みがあるでしょね。  ↓↓

でも今回は原作カラーの白ラインです。

ウォーズマン2.jpgで、細部を塗り終え全てマスキングした後、肌のベース色を入れます。

下地はこんなベージュ色が入ります。

レア画像!  白人ウォーズマン。  

    何か弱そ・・・

ウォーズマン3.jpgそのベース色の上に少し赤みがかったピンク色系を入れブラウン系を入れる。↓↓

ウォーズマン4.jpg太もものあたり、見えるかな?ピンク系の色がうっすら入ってるのが。↓↓

ウォーズマン5.jpg全体にブラウン系を何色も重ねて行き、気に入らない色味っだったら容赦なくまた下地色を塗り

仕切り直し。↓↓

結構、このピンク系がキモだと判明。

どんどん重ね、深みを出して行く。

ウォーズマン6.jpg

トータル6色くらいの構成でこの深い黒人特有の色味が出ます。↓↓

このはちきれんばかりの大胸筋なんかピクピク動きそうやな。

ウォーズマン7.jpg      しかしデカいね・・・ 身長210センチですから。

ワタシ180センチあるけどリンゴみたいに頭を握り潰されそうや・・

ウォーズマン8.jpg我々のお仕事、常にどんな所に設置されるかを考えて色調しないとダメなんです。

基本、蛍光灯の下で作業するんやが、これが屋外の太陽光の下だとどんな色味に変化するのか逆算しなアカンのです。

この上下の画像でどれくらい違って見えるかお解かり頂けるであろう。。

上の画像は深夜1時くらいの写真。(蛍光灯の影響で緑っぽいというか青っぽい)

下の画像は翌朝9時。窓から太陽光が降り注ぐと、この様に赤褐色に見える。

この平均をとるのがかなり難しい。

ウォーズマン9.jpgそしてマスキングを剥がし、最後の工程、クリアー塗装をします。

今回の様なエアブラシによる塗装は塗膜が比較的薄いのでキズ付やすいのでこのクリアー塗装は

結構厚めに吹く。

でもそのままだとケンタッキーのカーネルおじさんみたいにテッカテカになるのでツヤの調整をします。

部位により全ツヤ有、7分ツヤ、5分ツヤ、3分ツヤ、全ツヤ消しなど調整する。

ウォーズマン10.jpg下の画像で解るかな??

ヘルメット、肩プロテクターなどは全ツヤ有。

肘の白いパッドは全ツヤ消し。

手首のレザー風のリストバンドは7分ツヤ。

肌は部位により3~5分ツヤ。

パンツは5分ツヤ。

 

ざっとこんな感じで調整してます。

ツヤ調整もいちいちマスキングしないといけないのでマジ大変。

ウォーズマン11.jpg黒人の方は手のひらや足の裏はかなり色が薄いのです。

その辺もしっかり再現。

ウォーズマン12.jpgでもやっぱこのアングルが最高♪  ↓↓

最近のフィギュアで顕著に見られる「S字ライン」です。

皆さんも最近のフィギュア、横からよく見てください。

み~んな、こんなS字ラインしてますから。

ウォーズマン14.jpgこ、こ、この首のシワ具合がエエやろ(笑

ウォーズマン13.jpgこのアングルもエエな。   ↓↓

リング上で対戦相手にらんでるみたいで。

ウォーズマン15.jpg恐い目やろーーー!!

ちなみに目にもグレーでグラデーション入れて目ヂカラアップさせてます!

こーゆー部分も手は抜けません。

ウォーズマン16.jpg         ステージで照明当てるとこれまたヤバ杉  ↓↓

           リングに向かう花道みたい。

ウォーズマン17.jpg前編、後編、塗装編 と続いた等身大ウォーズマンのブログ、どーでしたか?

今現在このウォーズマンは通天閣商店街のマッスルショップというキン肉マングッズのみを

扱うショップに展示してあります。

この週末28日は通天閣下の特設広場にゆでたまご嶋田先生やキン肉マン声優の神谷明さん、ガリガリガリクソン氏などが集まり楽しいイベントがある様なので是非!!

ウォーズマン18.jpgでお次はギャルに人気のロビンマスクの製作日記でも書こうかのぅ・・・。

ではまた!

守屋でした。

等身大キン肉マンシリーズその① ウォーズマン!の巻き 後編

どぉーも守屋です。

チョイとご無沙汰です、すんません。

怒涛の忙しさやったけど7月に入り少し落ち着いて来た感じ。

だから最近はわりと早く帰宅してる事が多いです。

今年に入ってず~っと遅くまで仕事してたんで、家でテレビみる事がほとんどなくバラエティ番組なんか全く見てなかった。

いま話題のスギちゃん(もう落ち目か)もテレビでネタをまともに見たのはココ最近。

 

ゴールデンウィークに1日休みもらってオカンらとバーベキューした。

その時にオカンがしきりに「・・・だぜぃ。 ・・・ワイルドだろぉ。」と語尾にそれらを付けてしゃべりやがって、当時多忙すぎてスギちゃんなど全く知らないワタクシはただただ「?」だった。

バーベキューしてたんでウインナーを焼いてたら、オカンが今度はウインナーを指差し「ごてあらぽー♪」と叫ぶ。

しかも何回も叫ぶ。

  ワイルドだろぉ・・ ごてあらぽー・・・・   実に楽しそうである。

「アカン。。 しばらく見ん間にとうとうオカン、ボケてきたカモ・・・・」とマジで思った。ホンマに。

まだまともに親孝行も出来てないのに・・・。

 

「スギちゃん」「御殿場あらびきポークウインナー」を知ったのがその一ヵ月後。

 

忙し過ぎるのもよくないね。 こんな事で余計な心配事が発生しますがな。。。。

オカンはまだボケては無さそうです。  多分。

皆さん、たまにはテレビも見なあきませんよぉー。

 

さて前回のブログの続き、完成してゆでたまご嶋田センセイに太鼓判を捺してもらったウォーズマンのスチロール原型。

そのままでは幼稚園児のチョップの一撃で粉々になるくらいにモロいので、コイツをFRP(強化プラスチック)に置き換える作業を紹介しまふ。

 

 

いきなりやってしまいました・・・

スチロール原型を樹脂で型取りしてる画像が見当たらない・・・

すみません。

下の画像はスチロール原型にFRPを貼り「型」を取ったものデス。

それを今まさに開けるところ。「脱型」  だっけいと言います。

型を開けてるのはこの日アルバイトで呼んだ専門学校生たち。

その人数8人!通常彼らはとある専門学校のフィギュア科の学生。

普段は手のひらサイズの人形ばかし造ってるんで、いきなりの「等身大」に悪戦苦闘!!

何をするにも腕力が必要であることを実感したようでw

DSCN0879.jpg脱型が終わると、お次は型の研磨がございます。

スチロール原型から直接型を取るとどうしても型の表面が少し凸凹してます。

それらを綺麗にペーパーで磨きます。

ここからは人海戦術。

根気よく磨いてもらう。

ココでサボるとこのあと泣くことになるので。

脱型チームと研磨チームに分かれて頑張って頂く。

DSCN0878.jpg型の内側にしっかりと離型剤で離型処理をし、ガラス繊維を置き、そこに樹脂を塗り、これを何度も繰り返し厚みを付けていきます。コレを積層と言います。

無駄に重ねても強度は出るが死ぬほど重くなるので何層重ねるかは経験で判断。

部位によって重ねる数が違う。

設置時、人がぶら下がったり、中には蹴飛ばす人も必ずいるので強度が必要なところは多く、さほど力が掛からない所(頭部など)は比較的薄くて大丈夫なり。

DSCN0957.jpg手などはみんなぶら下がるのでゴリゴリに固めます。

DSCN0959.jpg腰から下は中にゴッツい鉄骨を仕込む。

デザイン上、足首は非常に細いのでココに応力がかかるのでFRPだけでは持ちません。

かなり肉厚のスゴイ鉄パイプが入っているのだ!  重い!!

このパイプだけでも20キロ近くあったはず。

コレくらいやらないとあの新世界の商店街には酒パワーを身にまとったツワモノがいるので・・・

DSCN0966.jpg両面の型にFRPを貼り、その両方を樹脂で接着し一晩置き、翌朝脱型。

産まれたてのウォーズマン。

まだ赤ちゃんなので腕や顔は生えてません。 

数日後ニョキニョキ生えてきます。  キモいです。

DSCN0969.jpg生えてくる予定のパーツたち↓↓

 

DSCN0975.jpg全体のバリを取り、表面を軽く磨いた状態↓↓

仁王像の様。  後ろにフライングでロビンマスク写っちゃってます。

首が無い状態でもワタクシ守屋よりデカいです。

この状態で190センチはあります。

DSCN0978.jpg      セミの抜け殻↓↓

コレさえあれば何個でも量産できます。  イイだろぅ、欲しいだろぅ?

自分用にヌイて部屋に飾ろうかと思ったが玄関に入らない大きさである事が判明。チクショウ!!

DSCN0980.jpg数日後、腕が生えてきました。  凶悪ですな。。。↓↓↓

黄色い部分はパテを入れたところ。

研磨&パテの繰り返しで綺麗な美肌が生まれます。

この右手の武器のベアクロー、個人的にはもっとピンピンに尖らせたかったんやが、設置後の安全面の指導により泣く泣く先を丸める事に。  クソッ!

肉ファンはみんな、このベアクローでケガして流血しながら帰りたいのが本音なのにねぇ。。

肉ファンのみんな、期待を裏切ってスマン。

DSCN0989.jpgこのウォーズマンのベストアングルがこの角度↓↓↓

でもまだ頭が生えてこない。

DSCN0992.jpgおっと! 頭が生えてきたね!

    お祝いに頭をナデナデされてるの図↓↓

DSCN0997.jpgまだ生まれたての赤ちゃんなので首が座ってないのでテープで固定↓↓

DSCN1000.jpgようやく首も座り、早く試合がしたいと申しております。

やはり何度見ても凶悪である。  自分で言うのも何やがイイ感じに仕上がりましたワ。

DSCN1010.jpgんー・・・・  やはりベアクローのツメの先の丸さが悔やまれる。  クヤシイ。。

DSCN1022.jpgこのあと仕上げの塗装に入るんやが前編、後編だけでは収まらんかった(汗

塗装は次回、「塗装編」にて!

ひっぱり過ぎか!  

まぁエエか!

 

ではまた次回お楽しみに!!

 

守屋でした。

 

 

 

等身大キン肉マンシリーズその① ウォーズマン!の巻き 前編

どーも守屋です。

暑いねぇ!

梅雨なのに今日は大阪は晴れてますがな。

外は30℃は越えてるはず。

ウチの工場の2階にある秘密の作業場の気温、さっき計ったらぬぁ、ぬぁ、ぬぁんと49℃!!!

この秘密の作業場、今回の様な有名アニメキャラや公に公表出来ないヤバめ(18禁関係とか)のヤツの原型やらをコッソリ製作する時に使うのだ。

周りが暗く、照明の具合が素晴らしく(ただの蛍光灯やが)、精密な原型を製作する時なんかにゃ原型の表面の歪みなんかがよく見え、かなり重宝するんやが、冬場は水道が凍って蛇口から氷柱が出来、夏場はこの有り様。  って事は夏と冬での温度差は50度やないかっ!!

そんな環境で作業せんとアカンのよ。

前回のブログにも書いたが、こんな環境で仕事しとるから体調悪なるんやろなぁ。

下痢はもう治ったが今は風邪っぽいです。喉が痛い。  グダグダですわ。今日病院行こ。

 

     さて!!

 

タイトルにありますよーに、いよいよ皆さんお待ちかねの等身大キン肉マンシリーズの製作日記を

書かせてもらおかのぅ。

第一弾は「ウォーズマン」から。

なぜウォーズマンからかと言うと、造った順番やから。  それだけ。

通天閣100周年祭での等身大シリ-ズやが、製作にあたり、通常、原型はイラストやら画像などの資料を基ににして製作するんやが、今回は某ショップから販売されている超ハイクオリティなフィギュアを参考に製作が義務付けられた。

そのハイクオリティなフィギュアをリリースするフィギュアショップがここ⇒ http://www.ccp.jp/

     

head_logo.jpg「キャラクター、コンテンツ、プロダクション」で CCP

ま、とりあえずアクセスしてくれ!!

そのクオリティたるもの恐怖すら感じるから。

キン肉マンシリーズや特撮、ウルトラマン等の男臭いラインナップではあるが、ココがリリースするそれらは、国内いや、世界一かも知れぬクオリティ。 

や、現存するそれらのフィギュアの中では間違いなく世界一やわ。

迷わず見れよ!見ればわかるさ!

ウルトラマンなんか見てみ!! 当時のホンモノ画像かフィギュアの画像か解らなくなるで。マジで。

そのラインナップの中のキン肉マンマスキュラーコレクション中にある

http://blog.livedoor.jp/ccp/archives/51456044.html

が今回の原型見本となった訳だ。

人体解剖図はおろか体脂肪率や出身国、アニメストーリーの経緯などを加味しデザインされたフィギュアなのだ。

コイツら(1/10スケール)を等身大にせにゃならん大役を任せられた時、背筋が凍る思いをしたのは

今でも忘れられない・・・。

ここCCPの延藤シャチョー、この人がまた凄い。

何が凄いかて、その経歴。

あるときは航空自衛隊レスキュー隊員、またあるときはプロキックボクサー(元全日本2位、世界3位!ゲロゲロ!!)。

なんでこんなイカツい兄ちゃんがこんなスゲーフィギュアを製作販売してはるのかは全く謎。

物凄い気になる。今度ジックリ聞いてみる。

等身大の原型彫る前に一度お会いしてこのフィギュアに対する熱い思いを伺い、気合の張り手の

一発でも頂戴しようと思ったが、この肩書き見てやめた。  アゴ砕けるわぃ。

 

さ、前置きも長くなってしもたな・・

 

このウォーズマンの原型を彫り始めたのが今年の1月。

この1月をいま振り返り、死なずに今こうして普通にブログ書いてるのが不思議なくらい超超超多忙な1月であったのが画像の日付を見て判明!

下記の画像、全て1月にワタクシ守屋が一人でこなした内容。

   ではご覧頂こう。

先ずは当然ウォーズマンの原型彫り

左手に持っているのがその精巧なフィギュアの腕。

ウォーズマンの最大の武器「ベアクロー」の部分の拳の細部を彫っている所。

丁度10倍の倍率なので計算はしやすいネ。

DSCN0273.jpg細部ばかり気にしてちゃダメです。何度も離れて眺め、ミニチュアとの等身大との身体のラインの比較。

DSCN0267.jpgんでお次はコレ

かのアシックス様の巨大ランニングシューズの原型彫り。

その大きさ180センチだで!!

DSCN0242.jpgそれからそれら・・・

お次はせんとくんの原型彫り。

コレでせんとくんの原型何個彫ったやろ・・慣れたもんデス。

DSCN0369.jpgプレゼン用のゆるキャラのミニチュア原型の製作。↓↓

コレもバカに出来ない重大なお仕事。

このミニチュアがアウトならお仕事流れちゃいますから(汗

意外と責任重大なのだ!

DSCN0233.jpg冒頭でも触れた、2階の「秘密の作業場」にて独りひっそりと製作される原型・・・・・↓↓↓

何でしょコレ?

どうやら女性の大切な部分(お尻)の様です。。。

何に使われるかはご想像にお任せします。

ヒントは大人の方々がお遊びになられます物の原型です。

 

ポップ工芸はこんな「裏ポップ」の顔も持ち合わせるのですよ。

知らんかったやろw 

 モザイク入れるべきやったか? ・・・えぃ!面倒くせぃ!!載せてしまえ!!

DSCN0058.jpgこれらを1月の間に全てこなしてたんか・・・・ 自分でも凄いと思う。

この頃、ウチのスタッフから「守屋さん最近ツヤ消しや」とか「姿がチョット透けて見える・・」とか言われてた。

ホンマに半分死んでたと思ふ。

 

そんなこんなで2月の初旬にあの「ゆでたまご」の嶋田先生直々による原型の監修があるので、何とか完成したスチロール原型↓↓

左下にせんとくんの霊が写ってますがな。。。

つーか、ワタクシ守屋の目、完全にイッてますなぁ。

疲労困憊で瞳孔が完全に開いているのが見て取れますw

DSCN0315.jpgこーゆーカッチョイイ原型が作業場にあると、いつもウチの社長、いつの間にかツーショットを撮っている。↓↓

いつ誰に頼んで撮ってもらってんやろ?誰も知らない。

いかにも今、自分が彫りました的なドヤ顔やがなコレ。

DSCN0359.jpgいよいよ緊張の監修の日。

場所はスパワールド内の大広間。

通天閣100周年事業の関係者も集まり、会場は異様な緊張感が漂う・・

控え室で緊張で固まるウォーズマン。意外と気が小さい。

ワタシ ハヤク イエニカエリタイデス・・・

黙れ!!サイボーグ!  しっかりせい!

DSCN0371.jpgそして大広間の扉は開けられ・・・・

会場からは「おぉぉぉ・・・・・!」とどよめきが聞こえる。

おもむろに嶋田先生のもとへ運ばれる超人ウォーズマン。

 

仁王立ちでマジマジ眺める嶋田先生・・・  

普段優しい顔立ちの先生も、この時ばかりは眉間にシワを寄せ真剣な眼差し。

半分隠れてますが先生の真横にワタクシ守屋も居ます。

DSCN0376.jpgそして一言

 

  「すばらしい・・・ありがとう」

 

この1月の疲れも全てブッ飛ぶ嬉しさでした。

先生とのツーショット

    どや?エエやろ。羨ましいか全国の肉ファン達よ。↓↓↓

DSCN0385.jpgこの後先生、かなりテンション↑↑で、このスチロール原型にタックルされたり技掛けたりしておられました・・

壊されないかヒヤヒヤで。

 

この日お集まり頂いた100周年事業の関係者の方々。

こんなに大勢・・・

凄いプロジェクトであることを改めて実感。

DSCN0382.jpg

この続き(型取り、FRP編)は後日!!!

 

ではまたウォーズマン後編でお会いしましょ♪

守屋でした。

 

 

 

 

キン肉マンプロジェクト!!

ども、守屋です。

前回のブログで書いた通り、キン肉マンとケロロ軍曹の等身大フィギュアの製作で追い込まれ、

これまで経験したことのない位のペースで仕事し、とうとう崩壊しました。身体が。

先週(6月末あたり)、何かチョイと腹が痛ぇなぁ、冷えたかな・・ と思いながら就寝。

夜中の3時あたりにピーピーの予感。

急いでトイレへ。

ズバリ、ピーピー♪  しかも止まらぬ。 微妙に吐き気も。

その後、朝方までに3度ピー。

休みたい。 でも休めるはずも無い状況。  キン肉マン、テリーマン塗らんとアカン。

病院に行く時間も当然無い。

家にあった正露丸とビオフェルミンを朝食の様に大量摂取。

んで片道1時間のバイク通勤。 マンホールや道路の継ぎ目の段差の振動でピー寸前。

何とかコンビニのトイレのお世話にならず無事出社。

当然塗装中もピー祭り。

赤ちゃんの授乳の如く2時間に一回ピー。

このままピーが続くと水分無くなってミイラ化するんちゃうか・・・?

朝飯も昼飯も喰わず三時の休憩に茶を一杯飲み、日付が変わる頃に帰宅しうどんを一杯だけ食べる

生活が一週間続き、なんとかキン肉マンとテリーマン、黄金のマスク、銀のマスクを塗り終える。

6月28日の納品日に無事間に合った。  死ぬか思た。

なぜなら翌日の29日の金曜日は、肉ファンが待ちに待った「肉の日」なのだ。

 

説明しよう。

年間を通し、29日が金曜日の日は、金29で「キン肉」  そう!「キン肉マンの日」なのだ!

今年は6月の29日、この1日だけがその日にあたる貴重な日。

全国のキン肉マンファンが固唾を飲んで待った日。

 

今年大阪では新世界通天閣100周年を記念し、その街で生まれ育ったキン肉マン作者のゆでたまご両先生とのコラボでキン肉マンプロジェクトなるものを発足!http://shinsekai.net/character.html

 

kinnikuman_bn.jpgそのプロジェクトのメインとも言われる等身大超人4体の製作にポップ工芸が選ばれました。

責任重大やがなコレ。

 

その肉の日に通天閣内に「キン肉マンミュージアム」がオープン!

そのミュージアムに展示する、肉ファンなら知らない人はいないであろう「黄金のマスク」「銀のマスク」の製作もさせて頂きやした。 ども。

この両マスクの製作でワタクシ守屋、体調を崩したと言っても過言ではない!

何故か言うと、もう既にスチロール原型の監修でOKが出て型取りし、FRPに置き換え、今日から塗装~♪ て段階で大幅仕様変更で大改造を迫られましたでピー。  んでピーに。。。

コレがそのピーのマスク。 や、黄金のマスク。

黄金のマスク.jpgカッコよろしやろ?大変やってんで。

通天閣にお越しの際は是非このマスクを拝んで頂きたい。ワタシの運が付いてまピー。汚ねーな。

製作中、朝日新聞の記者が何度か工場を訪れ製作途中の金銀マスクを撮影してはった。

         その記事↓↓↓

キン肉マンミュージアム記事.jpg オープニングセレモニーでは両先生もテープカットにいらっしゃいました。

下の画像にある赤タンクトップのキン肉マンはワタシが造ったヤツじゃないよ。

過去に既製品で売られていたヤツです。

キン肉マンミュージアム①.jpg         で、こんな感じで展示されてる。  ↓↓↓

キン肉マンミュージアム②.jpg黄金のマスクの他にバッファローマンのツノやロビンマスク、ウォーズマンの頭部などが展示されておるが、それらは他社が製作したモノ。

 

この肉の日の晩、通天閣真下のスタジオ210という所で、肉の日のイベントが行われました。

200人限定のイベントで600人以上の応募があったそうな・・・・肉ファン恐るべし。

我々スタッフも一応「関係者」て事で特別にお招き頂きました。

イベントの内容はあの、「くっしー」こと串田アキラ氏によるライブ、ゆでたまご両先生のトーク、我々が製作させてもろた等身大フィギュア(1体のみ)の先行お披露目、中井先生によるライブペインティング、握手会、各種肉グッズの販売等々・・・・ピー中のワタシには、かなり濃い内容でしたわ。

串田アキラ氏の生ライブなんて特撮世代のワタシには鳥肌モノ。

幼少の当時、太陽戦隊サンバルカンや大好物の宇宙刑事シリーズ等でかなりお世話になった歌声デス。

テープが擦り切れるくらい聴いてました。

当時のまんまのパワフルボイスで感動。

しかも!この日披露した等身大超人(ウォーズマン)のあまりの出来の良さに串田氏が感動した!

て事で特別にワタシだけライブ直後の串田氏の楽屋へ招待頂き、サインまで頂く始末。

・・・イイのかな、自分だけ。

その後のトークショーでは、ああああの、アデランス中野さんご本人(当時編集員だったそうです)も登場し、当時のヅラ疑惑についても熱く語られておりました(笑

 

そんなこんなでこの7月から正式に始まるこの100周年祭、まだまだイベントも盛りだくさんなので

皆さんチェックくだされ!

このブログ覗いてくれてはる皆さんが一番気になるのはコレでしょな↓↓

              http://shinsekai.net/release/381/

これらについての詳細(製作日記)は、このあとジックリ詳しく連載しますので乞うご期待!!

ではまた!!

 

 

行方不明 第二弾

今回も製作したが写真保存が無かった作品の写真を有るきっかけで

昨夜送ってもらいました

h1800とh500ぐらいのバッグ2点

製作時資料として本物をお預かりしましたが

値札を見ると 我が社が製作した10倍の大きさの物よりも

高かったです さすがブランド物ですね

以前紹介したスニーカーのように素材表現で模索しました
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