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どデカ携帯造形

毎度どーもです。

 

少し前、長く使っていた携帯を思い切って買い換えた。

当然ながら、昔とは違い、今は携帯が高い・・・

皆、平気でン万円な感じ。

いつも機種変更したらけっこう長く使うので、高いけど思い切ってカメラ機能が最高なヤツをチョイス。

ほとんどデジカメ的なヤツを。

13メガ。

当然分割払い。当たり前。

こんな携帯が出てて、今更デジカメ買う人はいるんやろうか?・・・と思ってしまう。

しかも防水ときたもんだ。

でも昔から、この防水携帯ってのが、一体どんな仕組みで防水されてるのかが気になってた。

特に、横の部分のパカッて開くSDカードやら差し込む所のフタなんかが。

ショップから足早に帰り、早速観察。

・・・・何じゃコレ。これで防水かよ。

って思えるほどお粗末なゴムの輪っかパッキンが付いてるだけやん。

 ・・・・大丈夫なんかなぁ。

 

さてさてその頃、工場では超デカい携帯造形製作のご依頼が入りました。

今回はその様子を紹介しまひょ。

 

最近ドコモから発売された携帯のPRイベント用に製作依頼が来ました。

当然PRイベント用なのでデカい。2メートル!!

機種はコレ

携帯1.jpg

今どき珍しいストレート型の携帯です。機種名 L-04B

何故今更ストレート型なんでしょ?

ロンドンに拠点を置く家具や雑貨などのデザイン販売しているStudio Conranによるデザインだそうです。

確かにシンプルながら洗練されたデザインですな。

この横からのアングルに注目!

この微妙な「へ」の字型。

このへの字型にこだわりがあるそうな。

その角度176度

通話中、耳に当てると頬にしっくり馴染む角度、ポケットに収めた時も自然な感じ、とか卓上から取りあげる時取りやすい・・・等々、色々あるそうな。  ふ~ん・・・で?

 

で原型完成

携帯2.jpg

携帯3.jpg

ロゴもバッチリ再現↑↑

 

このカメラレンズ部、当初はご予算の都合でただ丸く切ったシートを貼るだけで結構です。て事だったんやけど、それじゃあまりにもダサいのでサービスで製作。

やっぱこだわる所はこだわらないとねぇ・・

携帯4.jpg

ここから雌型を起こし量産。

今回は15個(!)も量産です。

納期も迫ってるので急げ急げ!

ほんで塗装。急げ!

携帯5.jpg

レッド、ブラウンメタリック、ブラックの三色です。

ブラウンメタリックがかなり微妙な色合いでチビりそうでした。

パールを入れたりしてバッチリ完成!拍手♪ 急げ!

携帯6.jpg

で、この段階でクライアント様ご一行(6名!!)による厳しいチェックが入ります。(原型でも一度チェック有)

この画面部分のくり抜いてある所にモニターを仕込み、映像を映します。

この3個で1セットです。

横の社長との大きさを比較して!デカいのがよくお解かり頂けるショット。

下の黒い台の裏にDVDプレーヤー収めたりで裏は配線だらけのマングローブ状態!

携帯7.jpg

当初の予定ではこの文字キーのボタンは製作せず、のっぺらぼうで行く予定だったんやが、クライアント様の「何か寂しいねぇー」の一言で急遽キーボタン製作。

こんなことよくある話。

引きつりながらも笑顔で「了解でぇ~す」と応答。当然納期は変わらず(汗

商品展示用のアクリル棚とスピーカーも設置。急げ急げーーー!!!

携帯8.jpg

で、出荷当日ギリギリまでかかって何とか完成。

東京、名古屋、福岡の三ヶ所に発送。

携帯9.jpg

これの展示、たったの2日。

その展示が終わると廃棄処分だと。

どんだけ大変やったと思っとんねん!

あまりにも悔しいので名古屋の展示分は引き揚げてポップのショールーム楽園で保護する事に。

こないだ出荷したばっかなのにもう引き揚げです。

夜間の搬出なので眠いが一路名古屋へ。

場所は名古屋のド真ん中、栄の「ラシック」です。

そう、ここはこないだワタクシ守屋が頑張って造った「西郷隆盛像」が安置されている所。

同じフロアーに2つも自分が手がけた作品があるなんて感激です。

携帯10.jpg

調子に乗ってこのあり様・・・

携帯11.jpg

嬉しくて耳から脳ミソが流れているのがお解り頂けると思う の図↑↑↑

たった2日でこんなピカピカなのを捨ててしまうなんて・・・・・・・・・・・・・・・・・

携帯12.jpg

でも朗報が!

東京に展示してあった分は、ドコモさんが気に入ってお持ち帰られたそうな。

めでたしめでたし。

 

ではまたここで会いましょう。

難波八坂神社  その2

暑い!

これは間違いなく梅雨明けやろう。

眠い!

これは間違いなく昨日寝不足やろう。

 

昨夜、営業会議と言う名の、ただの飲み会へ。

会議場は近所の居酒屋、和民(^^;

今後のポップ工芸の経営方針について熱く議論が交わされました。

「ゴ-ヤはどう調理すれば苦味が減るんや?」

「一度下茹でしたら苦味は減るで」

「そんなんしたらアカンアカン、栄養まで逃げてしまうらしいで」

「ほなどーしたらエエんや・・・」 等々

皆、今後の経営方針について真剣に討論いたしました。

気が付けばとっくに終電の時間を過ぎてるではないかっ!!!!!

まぁ、いつもの事ですわ。

誰一人バタバタすることは無く、素直に社長宅にお泊りです。

で、社長宅にて会議は二回戦に突入。

時計を見ると既に3時!

こりゃアカン。明日仕事やし。

おやすみなさい・・・

朝6時、社長が飼ってる小鳥のさえずりで目が覚める。

何とおしゃれな目覚め。

 

でもさすがに眠いな、今日は。

 

 

んでこないだの続き「難波八坂神社」の獅子頭の製作開始。

先ずは資料を集めてスチロールを削り出し。

例の石膏の原型があれば比較的作りやすいけど、そんな大切な物、壊してしまったら大変です。

よって写真とにらめっこ。

獅子01.jpgこの時恐ろしく忙しかったので特急作業!

こまでで一晩。一晩と言ってもその日の夜に原型彫り出して、その日の夜にFRPの積層まで。

よってここまでで約7時間くらい↓↓↓

時計をみると既に深夜2時を過ぎてる。わぉ!はよ帰ろ。

獅子02.jpg

細かな部分の造作はパテで造り込みます。

この様な形状の場合、粘土で原型を造って型を取ったほうが早い場合とそうでない場合がある。

どちらが早く進むかは勘と経験で答えを出す。

と言えばカッコイイが、ただ単に気分で決める事の方が多いかも。

そして休憩もせず、ズンズン造っていきます。ズンズン。

獅子03.jpg

獅子04.jpg

もとの石膏原型のように、すこし荒々しい造作の凸凹感も忠実に表現せにゃなりません。

個人的には綺麗~なラインで造りたいけど我慢我慢。

ほぼ完成。

獅子05.jpg

獅子06.jpgそして塗装して完成。

獅子07.jpg

やっぱ怖いねー。こんなのが神社だなんて。

獅子08.jpg

獅子09.jpg

獅子10.jpg

原型に従い、微妙な左右非対称も忠実に再現しました。

口から水をガ~ッッ!て吐き出す様に改造したいなぁ。

 

あ~  やっぱ今日も眠いっす。

ではまたー!!!!

難波八坂神社  その1

かなりのご無沙汰で。

ちゃんと生きております。

とにかく忙しい。

巨大な(2メートル!)携帯電話造形を15個も造ってて、それのセットアップで超バタバタしておりました。

無事に納品も終わりホッとする間も無く次の仕事(キャラ物2つ同時進行)で振り回されております。

世間はいつの間にかワールドカップも終わったようで・・・

忙しくて全然見てなかったけど。

そー言えば、全ての試合の勝敗を当てたドイツの水族館にいる謎の予言タコ「パウル君」。

ヤツは一体何者なのか?

何故ヤツに勝敗を占ってもらったのか?

試合前から、わざわざヤツに占ってもらう段取りしてたんやから、以前から超能力の持ち主だったのか・・・?

謎は深まるばかり。

でもタコという生き物は本当に頭がイイ。

学生の頃、アルバイトでタコの世話をしてた事がある(どんなバイトやねん)。

水槽の前に餌のアサリ貝を持って立つとニョロニョロ~と腕を伸ばして催促する。

餌を持って無いと完全シカトしやがる。

腕の力も相当なもの。シカトしやがるから棒でつついてやろうと試みると、その棒を引きずり込もうと物凄い腕力で引っ張り返してくる。

その力、大人の人間並み。

そして脱走王でもある。

自分の目玉程の大きさの隙間があるとそこから逃げ出すのである!

よく水槽から逃げ出して床でコペコペに乾燥してたなぁ・・ざまぁみろ。シカトなんかするからや。

自分の未来は予言出来ないみたいやな、タコ君。

 

 

さて長らくサボっていた製作日記、今回は大阪にある「難波八坂神社」の獅子頭のレプリカ造形を紹介しましょかね。

この神社、知ってる方も多いと思うけど、とにかくイカツい神社である!!!!!

           コレだ!↓↓↓

難波八坂1.jpg

難波八坂2.jpg

しかもデカい!ハイエース丸呑みやないか!

夜は目ん玉も光るのかよ!どんだけイカツいねん!

難波八坂3.jpg

難波八坂4.jpgFRPで出来てるのか、ちゃんと鋳物なのかは解らんが、とにかく恐ろしい神社である。

何を思ってこうなったんやろ・・・

まぁ経緯は後々調べてみるとして、今回は、この建物(?)の見本の原型となった、石膏像のレプリカ制作です。

コレがそれ。

獅子原型1.jpg

30cmほどの石膏モデル。

勉強不足のワタシは存じ上げませんが、どちらかのお先生が造られたようです。

後ろにサインらしきものが入ってましたから(汗)

獅子原型2.jpg

獅子原型3.jpg
獅子原型4.jpg若干、荒々しい感もありますが、実に男らしい造りです。

この荒々しい感じもそのままリアルに表現せねばなりません。

本当はこの石膏像に例の建物の様に鋳物風のブロンズ調塗装を直接塗る予定だったらしいのですが、石膏像は壊れやすいのと塗装との相性もあまり良くないという事で、FRPにてレプリカを造ってほしい・・と依頼をお受けいたしました。

早速製作の様子を・・・

と言いたいトコですが、続きは次回!

あまりに眠いので・・・・zzzz