ども! 久々の守屋です。
サボってた訳じゃないよ!
社長の連載ブログが続いてたので間に入れずご無沙汰で。
台風きてますなぁ。 こんな時期に。
10月半ばやのに先週は30℃超えの日が続いたり、今週はメチャ肌寒いし。。
もうメチャクチャですわ。
作業してる側としてもこの季節の変わり目は面倒くさい。
FRP樹脂にも夏用や春秋用など種類があって気温に応じて使い分ける。
硬化剤の量や促進剤なんかで微調整したりで何かと気をつかうのよ。
寒いと塗装の乾きも遅いしねぇ。とにかく作業性が悪いデス。
ウチの会社はまだ都市に近いトコにあるけど山奥にある造形屋(ほとんどが山奥)は
一体どんなテクニックでこの寒さを乗り越えるんやろ?
溶剤プンプンの工場では火気厳禁なのでデカいストーブは焚けないし。
やっぱ気合で乗り切るか、ダ~ラダラのんびりやるんでしょなぁ。
さて、キン肉マンのネタばっか書いて普通ネタが腐るほど溜まっております!
ドンドン書いていかんとホンマに腐敗ネタになって記憶から消えていくのでジャンジャン紹介
していき(予定)ます!
今回は久々の普通キャラもの。
このテの(1メートルクラス)は毎月数体は必ず造っているので物凄い数のネタはあります。
ホームページのギャラリーの画像なんか大昔のおっ恥ずかしいのばっかなんでそちらも
早く更新せんといかんのですがね。。
今回ご紹介するのは某有名化粧品メーカーのキャラです。
でも、お上品なお姉さんが使う化粧品メーカーなのでペコちゃんみたく店頭に置く看板お人形さんでは無く、社内の研修センター内に置かれるお人形なので一般の方はまずこのお人形に遭遇することは無いと思います。
こんなキャラです↓↓↓
かなりインパクト指数の高いキャラであります。
間違いなく、カワイイ!と コワイ!の二極化されるデザイン。
本社アメリカのデザインだと思います。
ポーズもこのままんまでお願いします。 との事でした。
資料はこの1枚のみ。(いつものことですが・・・)
簡単な様で結構難易度高し!
よって若手に任せるのはチョイト不安があるのでワタクシ守屋が今回は担当。
とりあえずスチロールをニクロム線でカット。
どんなデザインの物でもこんな塊からスタートですよ。
そのあとナイフやサンドペーパーなどで形を整え原型完成↓↓↓
1メートルと小さいのでだいたい2日半くらいで完成です。
このあとクライアント様へ監修をお願いします。
後ろ姿や厚みは全くの想像(妄想&空想&瞑想・・・)で造り出します。
こーゆー時に脳内の引き出し(資料のストック量)が多いか少ないかで作業時間、仕上がりに大きな差が出ます。
だからワタクシ普段からキョロキョロ挙動不審なわけです。
オネーちゃんのお尻ばっか見てる訳じゃないのよ。
勘違いせぬ様。 お勉強です。
そして無事に監修も終え、この原型を型取りします。
スチロール原型に直接FRPを貼りこむ(オーバーレイ)という方法もあるんやけど、
そのやり方だとFRPの厚みの分で細かなディテールがボケてしまうので
繊細な表情が要求される場合や細かなパーツは型取りします。
首はかなり細いデザインなので中に鉄パイプを入れて補強します。
この様に小さいキャラクターほど手間が掛かり、正直、儲けが出ません。
本当にダメです。
じゃ、値段騰げりゃイイじゃん。 て意見もあるでしょうが騰げると確実に流れます。
そのへんは全体の売り上げで配分したいところ。
でも、大小バランスよくお仕事が入るはずも無く、小さいキャラの発注が大量に入った場合、全員
目が死んでおります。
でもこのテの1メートルクラスのお仕事はボリューム的、技術的にウチの若手の育成(教育)に大変重要で、お勉強代として我慢しております。
で、FRPの成型、組み立てが終わり、表面も綺麗に研磨し塗装へ。。。
先ずは瞳から。
ブルーのグラデーションで瞳に吸い込まれるような奥行きを出します。
物凄くコワイですが。
唇もぽってり透明感を。
このあたりの表現は普段から街行くお姉さんを観察しないとダメです。
巧くバレない様に観察しましょう。
慣れればワタシの様にカメレオンの如く、両目別々に観察出来るようになりますから。
毎回、どんなキャラも瞳の塗装中はヤバいです。↓↓
恐怖から幼い子供は夢を見ることでしょう。
このショット、個人的にスキです。 ↓↓↓
まるで寝起きの機嫌の悪いスッピンの様で。
寝起きはどんな綺麗なお姉さんも眉無し、目ヂカラ無しの麻呂さんです。
ブサイクであります。
メイク恐るべし。
出た!今回一番ヤヴァいショット! ↓↓↓
でもこんなキッツイおばはん、たまに商店街に居てるよなぁ。
よかったよかった。 無事完成♪
でもまだこの段階ではテカテカのオイリー肌なのでツヤを調整します。 ↓↓
んでコチラがツヤを調整したもの ↓↓↓
でも全体にツヤを消しまくってはダメです。
髪の毛、靴なんかは適度にツヤを残したり瞳や唇なんかはツヤを出してよりセクスィーにします。
この辺も普段から綺麗なお姉さんを眺めていないと出来ません。
観察が大事です。
捕まらない程度に観察しましょう。
このような肌の色の表現は大変難しいです。塗装するブースは蛍光灯の明かりのもとで行なう為、上の画像の様に少し顔色が悪いようなくすんだ色をしてるけど屋外の太陽光のもとで見ると、下の画像の様に健康的な色味に変わる。
そのあたりを逆算して塗料を調色しないとダメなんですわ。
しかし、この微妙な仁王立ちポーズは何の意味があるんやろ・・・。
何をしているポーズやろ・・・。
コレだけは造り終えてもさっぱり謎が解けなかった。
仕方ない・・。 そうゆう指示だったし。
さすが大手化粧品メーカー。台座も品がありますなぁ。
描いてある通り、お肌にはとてもやさしい化粧品です。
皆さんもお姉さんになったら使ってみたい憧れの化粧品では?
胸のCピンとボタンはホンモノです。
わざわざメーカーから取り寄せて頂きました。
でもやっぱ、このポ-ズの真髄は解らず・・・・・・。
ではまた。