はいどーも 守屋です。
嫌な雨が続きますなぁ。
こんな湿度の高い時は塗装に悪いのでタイミングを見計らって一気に塗ってしまう事が多い。
湿度が高いとカブりと言う現象(塗装した面が結露の様に白く曇る)が出て困る。
でも雨が続くから、、と言っても納期は変わるはずもなく。。。。。。
よって出来るだけこの時期は前倒しで進めにゃならん。
よってチョイとバタバタしてる所に、今年もやってきました「SIGN EXPO」の時期が。
説明しよう。 読んで字の如くSIGN(看板)のエキスポ。 要は看板業界の展示会。
今年もポップ工芸は出展いたします。
日時は来る6月15、16、17日の3日間。
場所は大阪南港ATCホールです。
ここは毎年出展させてもらってるんやが、毎回、展示ブース内に何を展示するかを考えるのが
大変で、過去には巨大な自由の女神の顔面を置いたり、3メートルもあるヘレクレスオオカブトの
造形物を展示したりと、ドデカイ系で会場の視線を集めて来た。
でもやっぱドデカ系は準備と搬送&設置がかなり大変で、去年あたりから小物をゴチャゴチャ置いた
数モノ系でやってます。
今年は・・・・・正直、何も決まってなくコレといった目玉が無い。。
とりあえず過去に仕事で製作したモノの型を使って、それを展示しよか、って事に。
でもあんまりにも普通なので、何かオモロいもん無いか考えてて、辿り着いたのが社長の「顔」。
社長の顔を型取りして量産して壁にでも貼っとこか?って事に。(エエ加減な)
個人的にはもっと時間あったらその顔にラジコン組んで会場走らせたり、茶運び人形もたいなのを造ってお客さんにお茶をお配りしたり、会場中を社長の顔だらけにしたかった。
ま、何はともあれ、先ずは社長の顔の「型取り」の様子を紹介しよか。
何が何だか知らされ無いまま社長を椅子に固定。
「な、何するんや?散髪でもしてくれんか?」
スタッフから事情を説明され一時は暴れ回っていた社長を説得。
ようやく堪忍したのかハゲヅラキャップを被せられ、無我の境地へ誘います・・
このまま即身仏となり残された我々スタッフ達を幸福の道へと導いてくれるのか?このオッチャンは・・・
社長もこの仕事、何年もやっててまさか自分が型取りされるなんて思ってもみなかったでしょう。
もう完全に瞳孔が開いております。微動だにしません↓↓↓
スタッフからの呼びかけにも完全に無反応。
とりあえず119番の準備だけはしておきます。
顔の型を取る素材がコレ。
「アルギン酸」を主成分とした型取り素材。
歯医者さんが歯型を取る時に使うアレですわ。
そのアルギン酸とは、要は昆布に含まれるネバネバ成分。
天然素材なので比較的お肌には優しいのです。
社長は、「俺は何年FRP扱ってると思ってんねん!そんなモン使わずに直にFRPで型を取れ!」
と言っておりました。 死ぬわ、そんなことしたら。
でも本人の意思を尊重して次回はFRPで。
つべこべ言わせずさっさと固めてしまいましょう♪
呼吸は口にくわえたストローのみ。
鼻にストローを挿す場合もありますが、あまり呼吸を楽にさせると、また社長が暴れ出すといけないのでギリギリの呼吸で仮死状態にさせます(笑
恐ろしい・・ ゾンビや
で、アルギン酸の型だけではフニャフニャなので、この石膏包帯でバックアップします。
これはガーゼに石膏を付着させたもので、軽く水に浸し型にペタペタ重ねていきます。
石膏で固められ、もう身動きは出来ない。
このまま放置してみんな帰ろうか?とスタッフ一同。
でもそれはさすがに可哀想なので脱型します。
・・・・「カパッ!」
中から出た来たのは悟りを開いた仏なのか?ただの60過ぎのオッサンなのか?
・・・・本人のみぞ知る。
開口一番「しんどい。喉渇いた!」
出てきたのは仏では無くただのオッサンでした(沈
お茶飲んで生気を取り戻した社長。
見よ!このどや顔を。 「俺は型取りに打ち勝って生還した!」みたいな。
俺はアルギン酸に勝った!とブツブツ言ってやかましいので社長は事務所に押し込んで
次の工程へ・・
はがした型にすぐに石膏を流し込み、成型する。
で石膏が硬化したら型を剥す。
この型は使い捨て。
ストローをくわえ喉カラカラな表情がリアルに取れてます。 ヒヒヒ成功。
ストローや不要な部分を削り取り、綺麗に修正をし、お次はシリコンゴムにて再び型取り。
結構 面倒なんやで。
んで これにもバックアップで補強する。
今度は石膏ではなくFRPにて。
やっと型が完成。
型の内側から覗くと誰やらさっぱり解らず。
ここからは普段通り、この型にFRPを貼って次々量産。
おっと!銀の社長!
金なら1枚銀なら5枚集めてポップの缶詰をもらおう!!
スタッフ達はここぞとばかりに社長の顔で遊びます。
社長のキスシーンってこんなんか・・・・ キモッ!!オエッ!!
しまいに怒られるわっっっ。
樹脂の色のままやったらあんまり誰か解らんなぁ。
で、下地の白を吹いてみた・・・ おおっ!やっぱ社長や!
この下地が塗り終わった顔を見て社長が一言・・・「オヤジにそっくりや・・」
オレ、こんなにシワあるんかぁ?と執拗に聞いてくる。
「あ、メッチャありますョ♪」と女性スタッフ。 冷酷スタッフ。 女は怖い。
結局、この量産された顔を何色に、どんな風に展示するのかもハッキリしないまま、ただただ量産されていくクローン社長。
果たして使い道はあるのか・・・・・・・・・・・・・誰か欲しい?
一枚2000円で好評発売中。 ワタシは買わん。絶対に。
では南港ATCでお逢いしましょう・・・。