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丹波篠山の巨大いのしし! その4 塗装-みんな大好き目の塗装の仕方編

まいどです。

 

イノシシ編も大詰めです。

前回は表面加工までやりました。

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こんな感じで毛並みが出来たわけです。

 

今日はこいつに色を塗っていきます。

色の塗り分けが必要な時は、マスキングをして塗装しない部分を隠す必要があります。

大きい部分をマスキングするのは大変なので、基本は小さく細かいところから塗っていきます。

ということで、目から塗ります。

 

 

目の塗り方は超簡単です。

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まずは下地の真っ白。

 

 

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続いて黄色。

 

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虹彩をちょちょっと書き込んで。

 

IMG_6252血管描いてみちゃったり。

 

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エエ感じに色を重ねて。

 

 

 

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こうなる。ね、簡単でしょう。

 

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そろそろ瞳も黒く塗っちゃいましょう。

 

 

目の周りも同じように黒く塗ったら、

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目頭あたりは充血させてみる。

 

 

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白目にも血管なんて入れてみたりして最後まで凝ってみる。

 

 

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そうして塗装完成。ね、簡単でしょう。

 

 

でもこのままだと乾燥お目目になるので、クリアを分厚く吹きかけてウルウルお目目にさせます。

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はい、完成。

 

つづく

 

丹波篠山の巨大イノシシ その3 表面加工編

まいどです。

 

前回はイノシシをFRP加工するところまででした。

いのしし12

 

ここから表面加工にはいります。

FRP加工を施しただけでは表面はガタガタしていて粗があります。表面加工とは、それを研磨やパテなどで綺麗にしていくこと。

なんですが、今回はあえてそれをせず、もうひと手間かけて表面に細かい毛並みを造っていきます。

 

 

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樹脂を混ぜた特殊な泥を、竹串を使って表面に毛並みを再現していきます。

毛の流れを考えて一つ一つ丁寧に。

本来はそんなに大変な作業ではないものの、なにせ3mを超す巨体なので非常に手間がかかりました。

 

いのしし14

そして細かい毛並みまでが綺麗に再現されたイノシシになりました。

だんだんとリアルになってきましたねー。

 

つづく

丹波篠山の巨大いのしし! その2 FRP加工編

まいどです。

 

前回のイノシシの続きです。

 

前回はイノシシの原型製作まで完了しています。

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こんな感じで仕上がっています。

 

原型が出来上がると次に行うのが、FRP加工です。

どれだけカッコよく出来上がっても所詮は発泡スチロール。これだとボロボロと欠けて壊れてしまいます。

そこで行うのがFRP加工。

FRPは特殊な樹脂にガラス繊維を混ぜたもので、表面にFRPを吹き付けていくことで軽くて超丈夫な表面になります。FRPはモーターボートなんかに使われたりもするので、その丈夫さは折り紙つき。

 

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これがガラス繊維。

繊維状になっているのでウールのような感じですが、やっぱりガラスなのでこいつが肌に触れるととてもチクチクして鬱陶しい。

 

 

 

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こいつを樹脂とまぜて表面に張り付けていきます。

 

あとはこれをひたすら繰り返し、

いのしし12

全身FRP加工された、鋼鉄のような素肌をまとったイノシシが出来上がります。

 

つづく

丹波篠山の巨大いのしし! その1 原型製作編

まいどです!

 

 

久しぶりの製作日記です。

 

今回ご紹介するのはイノシシ。

ただのイノシシではありません、縦、横、高さともに3mを超える超大作です。

大きすぎて工場の天井にぶつかって天井を破壊するなんてハプニングがあったりと、本当に大変でしたが、そんな巨大造形が出来上がるまでの一部始終を書いていきますよー。

 

先ずは原型製作から始まります。

原型製作とは読んで字のごとく、造形物の形を作りあげること。

何をするかと言うと、発泡スチロールをイノシシの形に削り上げていくのです。

3mを超える発泡スチロールなんてないのでまずは発泡スチロールをくっ付けて並べていきます。

大きすぎて発泡スチロールを並べていくだけでもこんな感じです。

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発泡スチロールの巨大な壁です。

これでもまだ全体の1/3もないです。

 

上で発泡スチロールと天井に挟まれている彼に、このイノシシの製作全部一人でやってね♡と頼んだら笑顔で躊躇なく了解ですと言ってくれました。頼もしい限りです。

 

 

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有る程度並べていったら、おおよその輪郭を描いていきます。

 

その輪郭のとおり熱したニクロム線でカットすると、

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横からみると輪郭だけはしっかりイノシシが浮かび上がってきます。

 

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ここまできたら後は職人の腕で形を削りだしていきます。

 

 

いのしし5半日くらいでここまでアッという間に完成しました。

 

 

 

いのしし6耳、目、毛なみなど、細部を削り出していきます。

上に乗ってる職人を見てもらえたらどれだけ大きいかわかってもらえるんじゃないかなと。

 

 

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細かすぎる毛はあえて再現せず、太い毛束で毛の流れを作ります。

 

 

そうして出来上がったのがこちらの原型。

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かっこよく出来てます!

 

つづく

 

今日はテレビ撮影

こんにちは!

 

本日は某テレビ局のテレビ撮影がありました。

何回目でしょうこれで。

大昔に出たTVチャンピオンに始まり、隣の人間国宝、ウラマヨ、、、、と数えたらきりが有りませんが、そのおかげで弊社も少しずつ有名になりました。

ありがたいことです。

 

詳細を発表できるようになったらまた告知しますが、撮影風景の写真だけいくつか挙げておこうと思います。

 

 

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テレビクルーの到着。

弊社のオフィス、お菓子の家に荷物を置いてもらい、撮影準備。

 

 

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ピンマイクを装着する社長。

 

 

今日は一つの作品を完成させるまでの一連の製作風景を撮影。

 

まずは原型製作から。

普段は隠居モードの社長なので、普段はまったく社長の製作の様子をみることができませんが、今日は久しぶりに社長の製作を見る事ができます。

 

テレビチャンピオン、発泡スチロール王選手権優勝の技術を目の前で拝見して技術を盗むぞー!っと思ったら、

社長「矢野さん原型お願いね」

っとまさかの原型全振り。それも今年4月に入社したばかりの新人に。

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プレッシャーで押しつぶされるんじゃないかと心配して見ていましたが、こちらの心配をよそにあれよあれよという間に原型を仕上げてしまった。

社長より上手いんじゃないか。。

 

 

 

続いて塗装。

今度こそ社長の塗装テクニックが見れるぞと思ったら、

社長「清水さん塗装やっといてね」

 

任されたのは、これまた4月入社の新人さん。

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何の製作かわからないように隠してますが、とても綺麗に塗ってくれました。

はたから見ていてもわかるくらいに緊張しているのが分かりましたが、よく頑張ってくれました。

 

 

そして無事完成!社長は一切製作せずに!笑

 

こうなるとテレビ的に問題あるんじゃないかということで、急遽コンセプトをチェンジ。

「この道20年、造形看板の熟練職人の製作風景」改め、「今年4月に入社した頑張る新米職人たちの製作風景」

 

 

ということで弊社の最後の4月入社の新人である直田君にも出演してもらいました。

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製作風景の後のインタビュー風景。

直田君「道頓堀のような造形看板がいっぱいある場所を他にも作りたい。そしてそこを自分の作品で埋め尽くしたい。」

と熱く答えていました。

 

熱意とやる気に満ちた新人のインタビューの間、社長は何をしていたかというと、2階の事務所でお昼ごはん食べていました(笑)

 

そして社長の出番なく撮影終了。

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ピンマイクの装着までした社長。

一言も話さないまま終了!!!

まさかの撮影の日まで隠居モードとは!

 

 

 

一応社長の名誉の為にいうと、普段は社長が新人の教育担当をしています。社長の技術を毎日叩き込んでいます。

今日分かったことは、しっかり新人たちが育っているということ。

技術を持った職人を見つけてくるのは難しいですが、新人を育てるのはもっと難しい。

コロナで厳しい状況ですが、しっかり人には投資をしていく必要があるなと改めて思いました。

 

 

本日撮影の放送日や詳細はまた告知しますので、お楽しみに!!