ども!守屋です。
先日、通勤のバイクを買い替えましてね。
通勤だけで年間15000kmほど走る(1日約50km)ので、この8年で
3~4台くらい乗り継いだかな。
通勤で使うからデカいのはNG。
車の間をすり抜けなアカンので。
昔は結構デカいバイクで通勤してた時もあったけど、スリ抜けできないから
結局、車通勤と変わらないくらい時間が掛かってしまうのよ。
だから最近は125ccのスクーターで通勤してた。維持費もゴッツい安いし。
でも最近、打ち合わせなんかで京都やら他府県に行く事も多くなり、125ccではチョットしんどく
なってきたんで、高速も乗れる少ーしだけ大きいのに買い替えよかな、と。
どの車種にしようか悩んでると「中途半端な排気量やけど、155ccのスクーターが良いのでは?」と
バイク屋。
155cc?なんじゃその変な排気量は。 普通125ccの上は250ccでしょに。
おもむろにバイク屋がカタログを提示してきたバイクが、YAMAHAの「マジェスティS」てバイク。
あ~これか。2年前に発売開始されたヤツやな。知ってる知ってる。
個人的にはこんな中途半端な排気量のバイクは大嫌いなんやけど、車体の大きさ(適度に小型)やし
積載量もまぁまぁ。
でも何か、欲しい!て気は起こらなかったんやけど、バイク屋がもう1枚、同じマジェスティSのカタログを
持ってきた。
「今年、YAMAHAが60周年で特別カラーのマジェスティを販売してますねん、テヘ。」 と。
見てみると・・・
「ゲゲっ!!大好物の黄色やんか!」
YAMAHAで言うところの「インターカラー」というヤツ。
三度の飯より黄色が好きなので
即オーダー。
何を隠そうこのワタシ、泣く子も黙る黄色大好き人間である。
多分、脳ミソも黄色かと思われ。
ヘルメットは高校生の頃からこのインターカラーのタイラレプリカ(往年のライダー、平忠彦モデル)を
代々被り続けている。
これで何個目やら・・。
このヘルメットもそろそろ寿命なので、またこのモデルの最新版買います。
どれだけ黄色好きと聞かれると困るんやが
昔乗ってたアメ車、シボレーブレイザー シルバラード。
どやさ。
最近ではもう絶滅したかと思われる、この様なラジコンの様な大改造車。
ボンネットの高さはワタシの身長と同じ高さの180cm。
タイヤの直径1.1m。
車幅は10トンダンプと同じ2・4メートルもあったバケモノ車。
運転席からの視線は観光バスの乗客と同じ高さ。
こんなオバカな車が大流行した時代もありました。
この車、カリフォルニアから輸入(空気の乾燥したカリフォルニアの車は程度が良いのが多いのだ)して、
自分独りでコツコツ改造した。
最初は真っ黒の糞ノーマル車だったけど足回りを大改造して最後に
お約束の黄色にペイント。
どんだけぇ~。
もう15年程前に手放したが今でも誰かが大切に乗り継いでくれているようです。
現在は京都市内に潜伏している模様。
上の画像も、友人が とあるイベントのパーキングで見つけてきて画像を送ってきてくれたもの。
あー懐かしや懐かしや。
身の回りの物を売りたい時、黄色く塗れば守屋が飛びつきます。 是非お試しを。
さてと。
色のお話しでしたので、今回の製作日記は塗装のお話しを。
え~・・
FRP造形の寿命は何年くらいですか?
という質問をお見積時に時々耳にします。
難しい質問なんやが、FRP自体は数十年経っても健在で、古い遊園地などの遊具などで
よく見かけます。
でもそれらの長期ストックされている物は定期的にリペイント(再塗装)が行なわれています。
結局の所、表面の塗装が風雨や紫外線等により侵され、それをさらに放置していると
塗装が剥がれ、FRP自体が紫外線等のダメージを受け、劣化します。
何年で塗り直し?と質問も多いけど、こればっかりは「解りません」というしかない。
造形物の置かれる環境が大いに影響するから。
日向、日陰、風雨、子供のアタック、イタズラ、使用する色味など状況は様々。
でもだいたい平均して5年前後に塗り直しで帰ってくるのが多いかな。
ほとんどが子供がよじ登って靴で付けたキズだとか強風でひっくり返してしまったとか
誤って収納時に壁にガリッ!とやってしまったとか。
でもご安心を。
バッチリ塗り直せば新品時の輝きが取り戻せますんで諦めないで下さいな。
この造形物さん達も上記の最もたる状況でボロボロに。
コリャ酷いわ。
(ビフォー)
設置場所は海遊館の隣のマーケットプレース入り口。
水族館に連れて来てもらってテンションMAXのクソガキ様が最初に目にする場所に設置されております。
当然、ヤツらの標的はこれらのお人形さん。
まぁ、面白いくらいにまとわり付きます。よじ登ります。
グーで殴りたくなるんやけど、実はコレが造形師としての誇りとなります。
我々の造る造形物はお子さんに気に入られてナンボの世界。
クライアント様もハラハラしますが、望んでおられた光景。
仕方ありません。
登りなさい。
気の済むまで舐め回しなさい。
物言わぬ造形物。
嗚呼・・・可哀想に。
キレイキレイしてあげましょ。
(アフター)
古い塗膜は全て削り落とし、傷は全てパテで補修。テカテカ。
これらの全塗装の作業は比較的難しい作業では無いのでアルバイトや若手スタッフさん達にさせます。
さて、次が問題やがな。
先ほどは長い年月が経ち、全体の塗り直しやが、お次は最も難しいとされる
「部分補修」 という作業。
比較的新しく、全体のキズは無いのに誤って移動中に一箇所だけ擦れてしまったりした場合の補修。
先日ブログでも書いたドギーマン様の等身大フィギュア、大好評で全国各地のイベントに
ひっぱりだこらしいんやが、先日トラックの荷台でケースに擦れてしまったらしく、哀れな姿で
戻ってきました。
最悪な事に一番目立つ所に最大のキズが。。
全身至る所に傷が付いてしまっていたので全塗装を勧めたんやが、さすがに予算的に厳しいので
部分補修コースでオーダーを頂きました。
ただ、この部分補修てのがやる方としてはかなり厄介で、キズ部分の色に調色した塗料をただ塗っただけでは逆にキズが目立ってしまう事もあります。
よく、オートバックスなんかでタッチアップペイントを買って塗ってエライ事になっている車をよく見かけます。
塗らない方が目立たないのに・・・ とか思うくらい。
プロの板金塗装屋さんでないと難しい世界です。
実はこのワタシもこれだけのキズ(しかもツヤ消しなので調色が難しい)なので綺麗に直せる自信は無く、
クライアント様には「完全には直せないかもですよぉー。。。」と予め伝えておりました。
このフィギュアはウチの若手ナンバー1の垣内サンが以前塗った物なので、
何色と何色混ぜてこの色作った?と聞くと、、「ワタシが責任持って直してみます。」と神対応。
でも、さすがに難しい作業なので心配になり、工場の隅から覗いたり横で写真を撮ったりしていると、
「塗り終わるまで見んといて下さい!!」と
まるで鶴の恩返し状態でカーテンを閉められました。
ものの30分後、カーテンは開けられ・・・・・・
じゃーん!!
かかか完全に跡形も無くリペイントされているではないか!!!!!!!!
なんじゃこの娘は・・・。
恐ろしい技術の持ち主、いや何か特殊なハンドパワーを持った超能力者か、いやいや宇宙人か、
あ!サイババのお弟子さん!?
結局、どーやって塗ったかは教えてもらえず。
やはり怪しいぞ・・・・
サイババのお弟子さん説が今の所有力説。
ではまたーーーーーーー。