ブログ

兵庫県 福崎町シリーズ その④

さてさて、前回福崎町シリーズも「その③」で、天狗がベンチに座ってパソコンやっとる

造型を紹介しましたけど、今回もそれ同じ様な「ベンチシリーズ」で御座います。

 

今回のデザインはコレ  ↓↓↓

1472028904412

またまた資料として頂いた画ははコレ1枚のみ。

福崎町役場、地域振興課の小川サンによるラフスケッチ。

多分5分も掛からずにスラスラ~っと適当に描きはったと思うんですが、

普通の造型屋ならば、もっと資料をください!と激高すると思うんですが、

そこは永い付き合いです。   我々も慣れたモンです。

細かい仕様を確認する事も一切無く、黙々と製作開始。

もう、あっという間に形にして塗装まで始めております。

河童ベンチブログ (3)

実はこの将棋をする河童、歴代の池から出てくるガジロウ河童の改造品になります。

この河童にはマスター型がございまして、その型から再度複製し、大改造を施し製作しています。

 

大元の形状はコレです↓↓↓

DSCN4686

な、な、何やねん!全然形が違うやんけ!!  と仰る方もいるでしょうが本当のお話です。

このしゃがんで尻子玉を見せ付けるポーズが次はこうなって ↓↓↓

子河童ブログ (1)

んで、その次がこうなって・・・  ↓↓↓

子河童ブログ (2)

先に完成をお見せしますが、今回こうなる・・・・。  ↓↓↓

河童ベンチブログ (8)

改造とは簡単に申しておりますが、切った、貼った、削った、盛ったを永遠に繰り返し、

高須クリニックもビックリのYes!!な整形手術でございます。

ポーズはおろか、顔の表情も4体とも全て違う事がお解かり頂けると思います。

この辺りの流用改造、ワタクシ守屋の結構得意とするジャンル。

大変な作業ですけど。。

 

で、話を戻して製作風景を。

塗装の工程ですな。

先に目玉を塗って、その次に身体のベース色を入れます。

河童ベンチブログ (4)

それからはドンドン柄をエアブラシで描いていきます。

河童ベンチブログ (5)

どんどん・・・・。

河童ベンチブログ (6)
まだまだ・・・・・

河童ベンチブログ (7)

組み立てて完成ーーー!!

河童ベンチブログ (8)

 

 

 

で、早速現場に取り付け。

場所はJR福崎駅前。

河童ベンチブログ (11)

河童ベンチブログ (10)

河童ベンチブログ (9)

ちなみに駅の入口には福崎町のゆるキャラ 「フクちゃん、サキちゃん」 というのも居て、

それもウチで製作させて頂きました。

元々はこのフクちゃんサキちゃんが福崎町を代表するキャラクターでしたが、

地域振興課の小川サンの悪戯により、このグロテスクな河童のガジロウ

(ちなみにコイツもゆるキャラだそうです)が爆発的大人気となり、

今となっては影の薄っす~い可哀想な存在となっております。

個人的には「サキちゃん」がお気に入りです。

頭にスパゲティーを乗せているので。

あなたは常時、頭にスパゲティを乗せて過ごせますか?

さりげにクレイジー過ぎでしょ。

 

 

無事に設置後、直ぐの晩、小川サンから画像が送られてきました。

「何やろ?」 と思ってよく見ると・・。

河童ベンチブログ (12) 河童ベンチブログ (13) 河童ベンチブログ (14) 台がブッ壊されております。

「誤って車がバックで突っ込んで、縁台がバキバキなんよー!しかも当て逃げー!助けてー!」  って。

 

幸い、犯人はすぐ検挙されましたがー。

せっかくの河童も数箇所破損が見受けられ。

あと5cmズレていたら河童は粉々になっていた所でした。

 

何とか保険が適用されるという事で、早速修理して台も新しいのに交換。

河童ベンチブログ (15)

 

最悪な出だしでしたが、やはり大人気。

皆、楽しそうに写真を撮っておられる様ですよん。

サザエさんのとかでこんな感じのブロンズ像のがありますが、

やっぱりこんな風にリアルに塗装されてた方が絶対に写真栄えしますわな。

17553544_1302193476525501_7029790003224911414_n 17523637_1302193469858835_4033741705729954762_n 17458347_1302193473192168_2074788295906442967_n

 

 

このお盆も帰省のお客さんで大変な賑わいになっているであろう福崎町。

まだまだ妖怪は増殖していくので、本当に異様な街になると思われます。

この妖怪ベンチシリーズはイイ写真が撮れて個人的にもホント面白いと思いますわ。

残りの7体の妖怪も出来次第、設置されていきますよー。

嗚呼、、、製作急がねばぁぁぁ!!!

 

 

ではーーーーーーーーーーーー!

 

 

 

 

 

兵庫県 福崎町シリーズ!  その③

 

いま、ウチの工場の駐車場には、過去に造った巨大DEADPOOL像が業社さんから引き取られ

寝っ転がっております。

(当時の製作の模様はコチラ クリック⇒ 「映画 デッドプール アドトラックの製作」  )

身長7mもあるので、ほぼ車1台分のスペースを占有してる。

駐車場なので来客時なんかは結構、邪魔と言えば邪魔なんやが

そこはDEADPOOL様。

この像を目当てに関東から、わざわざ訪れる家族様がいたりと、

その人気ぶりは今でも衰える事は無い様です。

丁度、去年の今頃、この像は一ヶ月間の宣伝に使われたのちに

ウチに戻って来た訳なんやが、戻って来たら直ぐに工場の屋根の上に乗せて

ポップ工芸の看板として目立って頂こうと考えておりました。

社長に屋根の上に上げてくれ、とお願いする事、丸一年。

 

未だに屋根の上には乗っておりませぬ・・。

 

 

いつになったら乗せてくれるんでしょうか?

どうやら、像を乗せる土台は屋根に作ってくれた様なんですが、

ウチの社長、ここからが長い・・。

相当ジラします。

とにかく熱しやすく冷めやすい性格なので飽きてしまう様子。

過去にも、同じ様な事がありました。

社長がウチの会社の倉庫に、大きな「お菓子の家」を事務所代わりに

造った時もそうでした。

外観はすぐに(早い!)完成したんやが、それで満足してしもて、

入口の扉をいつまでたっても造らない。

その為、冬場は暖房が効かなくて凍えながら事務処理をする社長。

夏場はエアコンが効かないし蚊が入り放題。

来客時は、このお菓子の家で打合せをする場所になるにもかかわらず・・。

夏のある日、社長とお客様が打合せをしている時、

案の定、室内に蚊が入って来たようで、

社長がお客様の身体に向かって殺虫剤を思いっきりブッかけているのを目撃し、

打合せ後、「お客様に向かってキンチョール噴射とはど~ゆ~事や!!」と

社長をこっ酷く説教し、やっとの思いで扉を付けさせました。

 

お菓子の家が完成してから3年目にして扉が取付けられましたとさ・・。

めでたし めでたし。

 

この出来事が無かったら、多分今でも扉無しのワイルド生活をしているであろう

社長です。  ワイルドだろぉ~?

 

多分、もう夏が来て暑くなるとか言い出して、DEADPOOL像の移設は冬、いや来年になるであろう。

 

でも、この像が屋根に乗っかると、ちょっとした話題になるのは必至かと思われ。

SNSなんかでけっこう拡散されるやろね。

で、Googleでウチの会社、どんな風に映ってんのかなぁ??と検索したところ・・

げげっ!                 ↓↓↓

天狗ベンチブログ (1)

会社の前に飾ってある「せんとくん」に、ちゃんとモザイク処理がしてあるではないか!!

Google側もプライバシーの保護の為にわざわざモザイク入れてくれたんやろけど、

せんとくんである事がモロバレなんですけど・・。

一番隠さないとアカン、 「ツノ」 が これ見よがしに丸出しであります。

つーか、せんとくんの人形はモザイクで隠す必要があるのかい???

人形ですよ、Googleさん。

 

さてさて、毎度長~い前置きゴメンナサイ。

ついつい社長ネタは面白過ぎて人気があるので多く綴ってしまいます。

 

表題にございます、福崎町シリーズ、まだ有るんですわ。

飽きました? まだ次回も福崎町ですよ、  ぬははは。

 

今回でパート③です。

前回は池の河童を書きましたが今回は天狗です。

去年あたりでしたか。 福崎町の「飛ぶ天狗の」製作の様子をブログで

書きましたが、今度は例の福崎町地域振興課のクレイジー小川氏より

こんなラフ画がメールで送られてきました。

天狗ベンチブログ (2)

毎度の事やが、メールには特に説明も無く、

「コレ造って下さい」   のみ。

なので造り始めます。

ここまで来たら、もう 年配の夫婦のようなやり取りです。

氏の言いたい事、表現して欲しい事は、この1枚の画で

全て汲み取ります。

いや正確に言うと、汲み取らなアカンのです。

クレイジー小川氏は言わずと知れた真面目な町の公務員ですが 昨今、

テレビの取材とおねーちゃんと遊ぶのに忙しい人なので、

ホンマにこの画、1枚のみで製作開始です。

 

滅多に造らないが手のひらサイズのミニチュアを製作、イメージを掴みます。

天狗ベンチブログ (3)

で、何となくのイメージが掴めたら等身大にて製作します。

今回はボディ部分はスチロールにて、顔(頭部)は粘土にて製作。

天狗ベンチブログ (4) 天狗ベンチブログ (5)

 

 

 

天狗ベンチブログ (6)

時々ボディと合わせてバランスを確認。

天狗ベンチブログ (8)

天狗ベンチブログ (7)

 

 

原型が完成したらシリコンや石膏なんかで型を取ってFRPにて成型、

組み立てます。

別パーツになっている部品は先に塗装します。

天狗ベンチブログ (9)

天狗ベンチブログ (10)

天狗ベンチブログ (11)

 

天狗ベンチブログ (12)

 

天狗ベンチブログ (13)

 

今回、後から 唯一 クレイジー小川氏より指示が有ったのは、このパソコンに映る内容。

天狗ベンチブログ (15)

 

写真では分かり難いが、この天狗 仕事サボって公園のベンチで

「河童の弱点」 というのをGoogleで検索しております。

ライバルの大人気である福崎町の河童を、何としても打ちのめして

福崎町ナンバー1の妖怪の座を狙っているのでしょう。。

 

このパソコンに映る内容は、今後 ネタの宝庫 小川氏の案で色々と変化するであろう・・。

天狗ベンチブログ (14)

 

実はこのベンチ天狗、 「妖怪ベンチ」としてシリーズ化される予定です!

福崎町のあちこちに、色んな妖怪が設置されフォトスポットとして皆様を楽しませてくれる事でしょう!

 

次回のブログ、「兵庫県 福崎町シリーズ その④」では

早速、次の妖怪ベンチを紹介しますぞよ。

お楽しみにーーーーーーーーーーーーーーー!

 

では!

 

兵庫県 福崎町シリーズ!  その②

前回に引き続き、兵庫県福崎町の妖怪シリーズのネタを書きますよ。

今回紹介するのは、言わずと知れた福崎町を一躍有名にした、

池から出没する河童の「ガジロウ」。

このガジロウは実は今回のを含め、計3回リニューアルしています。

最初のはコレ  ↓↓

子河童ブログ (1)

我々は「初号機」と呼んでいます。

サンドベージュを基調としたプレデター風の塗装を施したもの。

この初号機の貢献は凄まじく、知名度、訪問者数の乏しかった福崎町を

一気に有名にした名器であります。

全てはこの初号機から始まりました。  今見ても恐ろしい顔をしとります。

 

その後、塗装の劣化を理由に(水中では物凄く塗装が痛みやすいのです)、

スペアのマシンとして製作したのが、この2号機。  ↓↓

子河童ブログ (2)初号機をそのまま複製してはつまらない、って事で全面リニューアル。

日本民俗学の父、柳田國男の著書「遠野物語」に記されている河童に基づき

全身 真っ赤に変更。

オマケに尻子玉(河童に抜き取られるという架空の臓器)を食べようとする、

これまた恐ろしい仕様に変更。

(ちなみに、この「ガジロウ」が出没するこの池は柳田國男氏の生家のすぐ横に位置します。)

この「赤い河童」がまたまた噂になり、各メディアで取り上げられ、この池を訪れる観光客は益々増加!

その勢い、海外にも及びます。

 

その後、数年間何度かメカトラブルに見舞われましたが、人形本体の劣化は少なく、

この2号機は一日8時間の勤務を休まず遂行してくれました。

ホントご苦労様でした。

 

そして遂に福崎町の小川サンより第3形態の案が上がったと連絡が。

今度は尻子玉ダブルで喰って体の色はやっぱグリーンかなぁ・・とか思ってましたら

こんなフィギュアが送られてきました。 ↓↓

子河童ブログ (3)

んっ!?顔がまるで違う・・。。

「小川サン、コレ何ですの?」  と聞けば

「あ~、それ子供の河童なんよ」 と。

「既存のガジロウの両サイドにくっ付けようと思ってねー」

 

なるほど。 河童を繁殖させるつもりなんやな。

でもあまりにもガジロウと顔の表現が違うんでモヤモヤしながら製作開始。

子河童ブログ (5)

子河童ブログ (4)

違和感無いかガジロウの原型をヨコに並べ比較。

「どう考えても血縁の親子には見えない・・」

さすがにコレは違いすぎて小川サンに報告。

 

「小川サン、色々やってみたけどダメだわ、このデザイン。」

「赤の他人だわ」  と告げますと

早速別案が送られてきました。  ↓↓

子河童ブログ (6)

あ、コレなら違和感無いわ、って事で本番の製作を開始。

小川サンにしたら、ここらで一発、大きな革命的なデザインの変化が欲しかった様で、

斬新なデザインを起した様です。

常に1歩、いや 5歩くらいブッ飛んだトコで物事を考えてはる方であります。

なのでこの様に我々がブレーキを踏んであげないとテポドンに乗って銀河の彼方へ

飛んで行ってしまいます。  危ない危ない、今回は何とかセーフ。

 

このやり取りで、作業が2週間ほど遅れてしまったので急ピッチで原型製作。

子河童ブログ (7)

子河童ブログ (8) 子河童ブログ (9) ガジロウの左右に各一体設けます。

基本、左右対称で同じポーズとの指示でしたが、金剛力士像の「阿吽」に基づき

向かって左側は開口、右側は口を閉じる仕様を提案しました。

子河童ブログ (11)そして小川氏は今回も頭髪は「植え込み式」で、と熱望されおりますので下穴を開けます。

子河童ブログ (12)

いよいよ塗装です。

今回は幼い河童のイメージなので親河童のガジロウより優しく柔らかい色調で行います。

その前に眼球の塗装から・・・。

子河童ブログ (13)ベースのオフホワイトをしっかり塗ってから皮膚の模様をエアブラシで描いて行きます。子河童ブログ (15)薄い色から段々濃い色を重ねて・・。

遠山の金さんの桜吹雪のもんもんみたいです。

公衆浴場やプールは出禁ですな。

一生、池で暮らして頂きましょう。

子河童ブログ (14)

 

 

ほぼ完成。

もう少し濃い目のシャドーを入れて出来上がり♪

子河童ブログ (16)

色を入れ終え、最後に大量のクリヤー塗装を重ね塗りします。

それはもう、重ねて重ねて重ねまくってブ厚い層を造り、ドロ沼の水に耐えれる様にします。

子河童ブログ (17)

この作業を怠ると、強靭と言われるウレタン塗装でも、いとも簡単に剥がれ始めます。

 

更に灼熱のライトで焼き付けて強制硬化させます。

その姿、まるで地獄絵図。  分かっていても結構怖し。

子河童ブログ (18)

で、めでたく完成しました子河童ブラザーズ、早速福崎町役場、地域振興課へ納入です。

なぜ池の取付け現場で無く、役場に納入かと申しますと

原型のモタモタで2週間の遅れを取った代償として、小川サンが自ら「植毛」をして下さるとの事。

これは我々ポップ工芸チームにとっては願っても無い幸福。

だってあのガジロウの頭髪を全て植付けるのに2人掛かりで丸2日半かかるからなのだ!

いや~これはラッキーです。

植毛施術後、小川サンが一言、

「あんなモン2度と出来るか!大変にも程がある」

「こんな大変な仕事、もう頼まないから安心して」

と言ってましたが絶対ウソです。

次回のもガッツリ植えてくれ!と言ってくるのは目に見えてます。

鬼軍曹。

 

さ、いよいよ完成し設置です。

予め池の水を半分抜いて準備完了。

通常、池の底に沈んでいる二代目ガジロウが泥だらけで現れました。

子河童ブログ (19)

この二代目ガジロウは取り外され、赤く塗り直された初号機ガジロウと交換バトンタッチです。

子河童ブログ (20)

普通~に池に入って作業している様に見えるけど、実はこの池には物凄い量の泥が堆積しており、

リング型の金物が見えると思うけど、この下のみコンクリートの基礎が有り、

その範囲から一歩でも足を踏み外すと底無し沼に引きずり込まれ、冗談抜きで溺れ死にます。

ここだけは、ふだん冗談の集合体の小川サンも、一切ワタシとは目を合わせず

「守屋サン、悪いけど溺れても助けに行けない池やから有事は自己責任で・・」

と恐ろしい言葉を頂いて作業しておりました。  ひぃ~っっ!!

 

取付けが終わり、再び池に水を注ぎます。

その姿、ターミネーターのワンシーンの様。。

子河童ブログ (21)

 

その後、重量バランスのセッティング、エアー供給量の微調整も終わり、

改めて三代目Jソウルブラザーズガジロウに生まれ変った!!

子河童ブログ (22)子河童ブログ (23)

小川サンはこの子供河童、ガジロウの子供で既に名前も決めていたが、

それは一旦破棄し、新たな名前&誕生ストーリーを募集しているとか!

↓ クリック ↓

子供河童名前募集!!

締め切り間近なので、妄想癖に自信の有るアナタ!

面白い名前&誕生ストーリーを書いて応募して、何をやっても満足できない可哀想な小川サンを

笑わせてやってくれ!!!

 

いよいよゴールデンウィーク本番!

USJもイイけど死ぬほど混んでるよ!!

そうだ!皆で福崎町へ行こう!

 

ではまた次もパート③で福崎町妖怪を紹介しますよーー!

では皆様、よい休日を!

兵庫県 福崎町シリーズ!  その①

 

福崎町のネタを書きます。

兵庫県福崎町と聞けば、皆様 ピンッ!とくる方も多いでしょう。

ここ一週間でもTVで3~4本放送されてたんちゃうかな?

そう、池から飛び出す全くゆるくない、ゆるキャラのガジロウ。

先日、ヤフーのトップニュースにも紹介されてましたな。

gajiro

コイツね。もう有名すぎてお腹一杯の人も多いかな?

 

このガジロウの生みの親、福崎町役場地域振興課の小川サンが企画している

「全国妖怪造型コンテスト」なるものが毎年催され、今回で3回目が終わった所です。

優勝作品は、等身大のブロンズ風像で製作し、展示されるというもの。

毎回、お題の妖怪が指定され、そのお題に沿って全国からプロアマ問わず

物凄い作品が応募されます。

第一回目は「天狗」でして、それの最優秀賞の作品の等身大像を作った時のブログも

記憶に新しいところ。(知らない方はコチラ 「天狗まみれ」 )

そのコンテストの第2回の優勝作品がコレ ↓↓

DSC_3404

「山の神」であります。

正直、この作品だけは決まらないでくれ・・・と願っておりました。(作者様ゴメンナサイ)

だって見てよ。 ウジャウジャ子供が一杯ぢゃんか。

こーゆー、数で攻めて来るの、造型屋泣かせと言いまして、イジメ以外の何者でもございません。

でもしかし、世界感が凄いスバラシイ作品でありますなぁ。

 

つべこべ言わず、ワタシはこれを等身大にするのがお仕事。

コレでご飯食べさせて頂いておるのですから。

 

さっさと製作スタ~ト!!

先ずは胴体部分から。

DSCN9034

毎度の事やが、今回も例外にあらず超テキトーな下書きから製作が始まります。

適当に見えて適当では御座いません。

本当に適当にやってますと、沢山いる子供ウリ坊がまともに納まりませんので。

一応、キッチリ見本の人形を事細かく採寸して大きさや位置関係を出しています。

毎回、この福崎町シリーズはワタシ独りで行っていたのですが、今回はさすがに

納期も無く、また若手の育成の為にも、分業で行う事にしました。

 

DSCN9025

 

 

DSC_3509

DSCN9045

まぁ、それにしてもデカいですわ。

座高で2mの設定ですから。

DSC_3526

で、とりあえずスチロール原型完成。

その後、表面をFRPでコーティングしたり、型を取って複製したりと作業は進むむむむ・・・

ホンマにデカいですやろ、コレ。  ↓↓

DSC_3543

全てのFRPコーティング作業が終わり。

DSC_3555

その後、表面のディテールを樹脂で造り込んで行きます。

DSC_3559

お客様が乗っかって来たりぶら下がりそうな所には、原型を一度切り開き、中に補強の金物を仕込み、

ゴリゴリに補強します。

DSC_3570

 

ウリ坊のセットアップも終わり、やっと全体像を拝めます。

image1

DSC_3597

このウリ坊の間に、ドサクサに紛れて子供の河童もいましたが、

演出上、この子河童は少し離れた所に設置。

観光客の皆様方を、この子河童の居た所に入ってもらってウリ坊と一緒に記念撮影を

して頂く、といった狙い。

 

その後、塗装前に表面に黒いサーフェーサーを吹きます。

通常、白やグレーのサーフェーサーですが、黒いサーフェーサーを使うのは、

キズが付き、万が一塗装が剥がれたとしても、そのキズを出来るだけ

目立たない様にする配慮。

image2

目玉から塗装します。  先ずは白目になる部分から。↑↑

その後、瞳を描きます。   ↓↓

DSC_3678

何故かここ福崎町のブロンズ像は全て眼球はリアルに塗装します。

そーゆー指示だから。 実にミステリアス。

地域振興課の小川サンの拘りの部分です。  彼の脳内の構造は謎です。

 

 

目が塗り終わり、今度は全体をブロンズ色に塗って行きます。

先ずは下地色から。 image4どんどん色々な色を重ねてブロンズ像特有の金属感を出していきます。↓↓

かなりの色数が重ねられていますよ。  何色重ねか解るかな?

image6

その後、緑青(ろくしょう: 銅のサビた色)を入れ、エイジングし、完成~。

DSC_3702

銘板はこんな感じで。

DSC_3710

バックのデッドプール像が目立ち過ぎー。

DSC_3705

で、お約束の一枚。

 

こーゆー風に記念撮影してほしいそうです。  ↑↑

 

 

早速、現場に運び設置。

DSC_3878

DSC_3884

DSC_3887DSC_3885

西日で超逆光ですが、バックの柿の木が実にイイ感じに雰囲気を醸し出しております。↑↑

設置場所は例の河童の出る池のすぐヨコです。

池から河童が出没するわ、小屋から天狗が飛んでくるわ、妖怪のブロンズ像がゴロゴロ・・・

完全に妖怪パークに変貌しつつあるこの公園。

第3回コンテストの優勝作品のブロンズ像の制作も始まっております。

夏くらいにお披露目です。

これまた造型屋泣かせの力作。  どんだけ泣かせる気や。  おい!福崎町さんよ。

お手柔らかに・・。

 

実は福崎町、この時期に、この像以外に4種類、計6匹の妖怪を設置しております。

それら6匹をウチで同時進行で製作しておりましたので引き続きこのブログでお伝えいたします。

乞うご期待あれ!!

 

ではーーーーーーっ!!

 

明けましておめでとうございます!

新年明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

さぁ、明けましたよ。

と言っても、もう今日は1月の6日ですよ。

一年の1/60が既に過ぎ去ろうとしておるのだよ、そこの旦那。

そう考えながら時計を眺めると怖くなる。

時計で言う1秒が過ぎておるのですぞ。

なんと恐ろしい速さ。

歳をとると時間の経つのが早く感じると言いますが、

ここまで早いとは・・・。

去年の正月が、ついこないだの出来事の様に思い出されます。

お餅食って酒飲んでヤフオク見ながらゴロゴロしてても一日。

バリバリ頭と身体使って残業して働いても一日。

まぁ、どっちも生きていく上では大切な事なので

オンもオフも全力でやったほうがイイと思う今日この頃。

 

さて、今年は酉年です。

一般的には酉年は商売繁盛の年ともいわれてます。

どーなるんでしょね?

この人が暴れて上向くのかダメなのか・・

%e3%82%aa%e3%83%ab%e3%82%b4%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b0-4

良い意味で暴れて欲しいものです。

 

 

酉。

鳥ではなく酉だけど、年賀状とかで鳥の絵や写真が多くてテンションが上がります。

何故ならワタクシ守屋、色々と多趣味なのはご存知だとは思いますが、

鳥(小鳥~大型鳥まで)も大好物なのです。

鶏肉も好きですがー。

十数年前には、こんな鳥も飼ってました。

%e3%82%aa%e3%82%aa%e3%83%8f%e3%82%b7-5南国を代表するような有名なフォルムですな。

オオハシという鳥です。

オオハシも数種類おりまして、私が飼っていたのは画像と同じクリハシオオハシという種類。

まぁまぁデカイ鳥です。小型のカラスほどの大きさ。クチバシはドデカいですが。

飼っていた個体は最初は良く馴れて手乗り状態やったんやが、

突如、ある日を境にワタシの事を嫌いな人ナンバーワンに昇格してくださり、

それはもう、手の付けれない程の凶暴鳥に豹変しました。

理由は最後まで解らず。

鳥の飼育の難しさを痛いほど教えてくれた。

 

 

なので、もう大型鳥なんか難しいからやめとこ、と思っていながら

宝くじが当たったら(一枚も買ってないが)、先ずはこの鳥を飼うつもり。

 

 

 

%e3%82%b9%e3%83%9f%e3%83%ac

スミレゴンゴウインコ(ヒヤシンスマコウ)という鳥。

幼少の頃から最も憧れる鳥。

かなり大きな鳥です。尾の先まで1m近くはある。

かなり貴重な鳥でして、国内で買おうと思えば現在700~800万円とかします。

アホか。

でも欲すぃ・・。

個人的には高級車買うくらいなら断然こっちかな。

 

 

 

趣味の話はもうエエか。

 

鳥の造型のお仕事も、年間あたり数個は必ず造りますが、

4~5年ほど前にワタシが造ったこの某パチンコ屋さんの鳥キャラクター。

%e3%82%aa%e3%82%aa%e3%83%8f%e3%82%b7-1

実は最も人気がある(?)というか、発注やお見積の際、

お客様がホームページ上の、この鳥キャラの画像を指して、「こんな感じに仕上がりますか?」とか

「こんな感じのキャラクター人形をお店に置きたいんです」とか

仰られる程の人気ぶり。

キャラクター人形をお考えのお客様のほとんどが、この鳥さんに興味を示されます。

何ででしょ?

%e3%82%aa%e3%82%aa%e3%83%8f%e3%82%b7-4%e3%82%aa%e3%82%aa%e3%83%8f%e3%82%b7-2

%e3%82%aa%e3%82%aa%e3%83%8f%e3%82%b7-3

どーです?

なぜ、人気ナンバーワンであるのか解ります?

デザイン、色の構成、サイズ感、仕上がり具合・・・・

全てのバランスがイイのかなぁ?

無能なワタシには解析できないですが、こうして

ご指名を頂けるのは造型屋冥利に尽きます。

 

 

でも、日々造るものも こんな風に、お客様の心に響く造型、心に残る造型を目指して

頑張らなアカンなぁ・・ と 改めて思う訳で。

 

今年もポップ工芸、スタッフ一同 力を合わせて他社とは一味違う、

より良い造型を目指して頑張って参ります。

今後ともご贔屓の程、よろしくお願いいたします。

 

ブログも頑張って更新します(?)のでお楽しみに~♪

ではでは。