FRP積層後の補修です
パテでひずみ・ホール等修正します
本体パテ修正後白のサーフェイサーを表面に
吹き付けます
今回写真を撮り忘れました
本体の裏面には取り付けようとして
コンパネの上にFRPをかけました
どぉーーーーーー も。
覚えていらっしゃいますか? 守屋です。
エライ永い事ご無沙汰しておりました。
あまりにブログ書いて無いので守屋退社説や死亡説などが飛び交っているのでは?
大丈夫です。 元気です。 しかも涼しくなってかなり元気です。
最後にブログ書いたのが5月24日。
何しとんねん、ホンマ。
その間、社長が大昔のポップ工芸(まだ社長が独りでやっていた頃の)のブログを
引っ張り出して貼り付けてこのブログを繋いでいてくれました。
やっぱ皆さん最近のポップ工芸の作品のブログ見たいでしょうから、またがんばります!
「2020東京オリンピック」
開催決定しましたなぁ。。
内心、福島の原発冷却水漏れの問題やらで、もうアカンやろなぁ・・・と思っていたら、何が何が。
他に大きく差を付けて圧勝やん。最後のプレゼンが効いたんでしょうな。
でも・・・。
2020年だで。 2020。
あと7年後でっせ旦那。 永っっ!!
爺さん婆さん連中は「もう、ワシャその頃には死んどるかも」とか言うてるし。
何を隠そう、このワタクシ守屋も大阪万博年生まれ。
開催年には50歳の大台に乗っかるではないか!!!
あまりウカウカ喜んでられんな。7年先って。
皆さんも今の年齢に7も足してごらん?
微妙な心境にならへん??
その頃の自分ってどんなんやろ?って。
ま、未来の話はこの辺にして、今ワタシがせにゃならんのは等身大キン肉マンの塗装ブログを
書かないといけないのだよ!
5月24日にキン肉マンの原型の記事をかいてそのままだから。
お手数ですが5月24日の記事から、もう一回読み直してくださいませ。。
前回のまでの記事では原型までの完成。今回はそれを塗装し納品までを書きます。
では。
原型が完成し監修を無事に終えたキン肉スグル君。
早速塗っていきます。
眼球と歯にホワイトをいれます。
でもそれだけじゃ立体感に乏しいのでそれぞれに違う色をグラデーションで入れます。
目には薄いブルー、歯には薄いグレーをいれます。
どちらもあえて控えめに。やってるかやってないか位にやるのがミソ。
ディズニーのドナルドダックの目なんかは結構濃い目のブルーを入れてますねぇ。
お次は唇。
キン肉マンの顔で最も目立つ部分。
色味のチョイスは決してミスってはなりませぬ。
調色は慎重に。 しかし凄い色やな。
その唇をマスキング。
口をふさがれ怒っているかの様。
この腕で殴られたら頭飛ぶわっ!
そして、おパンツとブーツに赤を入れます。
同じ色の様ですがおパンツとブーツの赤は微妙に変えてあります。
どこの画像か解るかな ↓↓↓
さすがのキン肉マンも、この部分のどアップは恥ずかしいであろう・・
そう、おケツの部分です。
太ももと太ももの隙間の幅は約2ミリ!!
当然、指も入る余地もないのでピンセットでマスキング。
この2ミリの隙間、同じ造形屋なら解ってくれると思うが、この隙間を残して型取りするのは
かなりの技術を要します。
太もも同士をくっ付けてしまえば簡単な事やが、そこはこだわっています。
マニアはこういう部分、ちゃんと造りこまれているか覗きます。
ヘンな世界だ。 ヤダヤダ。
さてさて細かな部分の塗装は終わり、身体(肌)の塗装へ。
キン肉マンは黄色人種。
そのへんをよく弁えて。
同時にテリーマンも塗ってました。
テリーは白人なのでベースの色から微妙に違います。 解るかな?
コレで2色目 ↓↓
身体の色がある程度出来たら、お次はマスク。 ↓↓
同じ肌色系やけど、あくまで覆面の素材感を出さないといけない。
身体とは違い、ラバー素材の様な無機質な素材感を表現します。
色味、ツヤ感などを駆使し独特の風合いに持っていきます。
ゴムの様な伸縮性が有りそうな質感、解るかなぁ・・・。
硬いプラスチックで出来た本体を塗装で違う素材の様に見せなければなりません。
腕の見せ所です。
そして命とも言える「肉」マークに筆入れです。
少しの線ブレも許されません。
この時ばかりは息を止めて。
一分間の呼吸回数はおよそ5~6回か。
プチッ!と脳の血管が逝ってまいそうです。
そして全体のツヤの調整をします。
瞳は潤んだ様にツヤツヤ。
マスクは完全な艶消し。
身体はツヤ消しですがほんの少し汗でテカってる感を出す為に部分的にツヤを調整してます。
試合後みたいに、あえて汗かいたみたいにツヤ出すのもアリかな。
本来、人の身体いくら鍛えてモリモリになっても、こんな暗い影は出ません。↓↓
でも造形物として、それをそのまま真似すると、何かノッペリして迫力が出ません。
フィギュアはその辺り、デフォルメ(誇張)させる必要があります。
ちょっとヤリ過ぎかなぁ・・ てぐらいが丁度◎
自分で造ってて言うのも何やが、しかしエグい筋肉やな・・・。
何やねんこの太ももはボコボコして・・・ って思うかも知れんけど、
トップクラスのボディビルダーの筋肉はこんなのデス。 キモいねー。
こうやって見るとキン肉マンとテリーマンで体脂肪率の違いが造形で表現出来ているのがよくお解かり頂けると思う。 ↑↑↑
ここまで考えて造られているのだよ。
目の周りと歯の周りに1ミリほどのラインを入れました。 ↓↓
コレを入れるのと入れないのでは見え方が全く違ってきます。
うっとり眺めてる暇もありません。
間髪入れず目隠しです。
この状態でトラックに積み込み現場へ。かなり強引。
現場(通天閣そばキン肉マンショップMUSCLE SHOP)に到着!
この日、マスコミに初披露です。大勢のマスコミ関係者、ファンが殺到!
キン肉マン、テリーマン、ロビンマスク、ウォーズマンが怪しげにその時を待ちます・・・。
除幕はかのゆでたまごセンセイにより盛大に行なわれました。
あまりの人ごみで除幕の瞬間の画像、うまく撮れず(泣)
このあとどさくさに紛れ、ワタクシ守屋もこの中に乱入!
ドヤ顔で新聞に載りました。エエやん。産みの親や。関係者や!
なんだかんだで超大変だったキン肉マンプロジェクト。
製作に大幅な時間を割いた為、全く儲けが無く赤字の物件でしたが、お陰様でコレが色々な業種の方の目に留まり、
「通天閣のキン肉マンの出来栄えが素晴しくどこの造形屋さんが造ったのか調べて来ました・・」と
ホントにお仕事が舞い込んで来る様になって来ました。
社運をかけて造ったと言っても過言ではない。
頑張った甲斐がありました。
数日前に書いてます大昔(9年前)の社長のブログ見て頂いたらお解かり頂けると思いますが、
当時、小さなガレージでコツコツお店の造形看板を社長独りで造っていたウチの会社も、ここまで皆様に認めて頂ける様になりました。
これからも皆様の心、歴史に残る作品を造って参りますんで宜しくお願いいたします。
な事よりワタクシ守屋、マメなブログ更新を心掛けます・・・ほんまスミマセン。
ではまた!!!