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原形完了!!!!

めら原形.jpg

責任感から来る物凄い緊張はあったけど、原形彫る行為は普段と何ら変わらないので

いつもと同様、すぐ完成。1日半くらいで完成したかな。

で、あらゆる角度から撮った画像を送り、待つ事1日。

 

一通のメールが届く。   ・・・ぅぅ 緊張ぅ。

 

「バッチリです。このまま続行して下さい」

 

あ~よかった♪

シンプルなデザインのキャラの奥深さを改めて実感。

 

デザイン決定 ・・・・が、しかし。

めら確認資料.jpg

2案提出し、決定したのがこのデフォルメしたタイプ。

が、しかし・・・・

 

送られてきた書類の数、10枚!

そこに書き込まれるおびただしい数の注意書きや変更箇所。

これらたった1つでもダメなら絶対に次には進めません。

さすが乃村工藝社様、こんな小さなキャラ(120cm)でもお台場ガンダム同様、一切の妥協はありません。

しかも納期は変わらないので大変!

版権の都合でページ上にアップ出来ませんが、皆さんがテレビでよく見るキャラクター等をウチでも多く製作していますが、その時も、原形のや塗装のチェックは大変厳しいものがあります。

多い時は一度に5~6人来られて徹底的なチェックを受けます。

 

そして資料を入念にチェックし、物凄い緊張感の中、慎重に原形製作に入ります。

責任重大やけどこの緊張感、たまらんヮ~

 

 

プレゼン用ミニチュア

めらミニチュア.jpg

頂いた資料を基に10センチ程のプレゼン用ミニチュアを製作。

イメージを伝えるだけなので簡単にスチロールで。

向かって右側は資料のバランスを忠実に守って3D化したパターン。

左側は原図より大きくかけ離れますがよりデフォルメをしボリュームを持たせ、より一般的に「可愛くウケる」を狙ったパターン。

 

さて、どっちで決まるかなぁ・・・・。

 

18m等身大ガンダムの製作!  ・・?

お台場の等身大ガンダム

皆さんもう見ました?メチャよく出来てるでしょ。

あれ、ウチで製作しました。

と言いたい所ですがさすがにそれはウソ。大ウソ。(等身大ガンダムの見積もりは過去によくありましたが)

ヤフーのサイトで、それの設計から製作過程、そして設置までを細かく動画で配信されてたのを

見た人も多いはず。

設計から施工までを担当されたのは、かの有名な「乃村工藝社」。

動画見ててもよく分かるように、妥協無く徹底的にこだわり抜いたお仕事です。

 

今回の日記はその「乃村工藝社」様から発注頂いた物件です。

 

頂いた資料はこの1枚のみ。

このテの絵(頭部)、見た目は単純ですが、2Dから3Dにするとかなりイメージが変わったり絵的につじつまが合わない事も多いパターンなので、あらかじめミニチュアを製作し確認を頂きながら作業を進める事にしました。

 

 

めら資料.jpg

謎判明2

ナイトミュージアム 椅子2.jpg

これも判明

原西扮するリンカーンの椅子。

 

そー言えば以前、ナイトミュージアム1の時もウチで宣伝用の造型造ったわ。

その時はタムケンが全裸でウチで造ったティラノザウルスの獅子舞持って

モアイ像の前で暴れてた(爆)

謎判明

ナイトミュージアム 椅子.jpg

今朝、テレビ見てて判明!

 

工場に転がってた謎の造形物、映画「ナイトミュージアム2」の

宣伝に使うヤツやってんや

考える人(サバンナ八木)が座ってる椅子でした

何じゃコレ?1

CIMG1315.jpg

映画ネタもう一丁

 

ワタシが午前中現場に打合せに出ているあいだに造られていた謎の造形物・・・

何じゃコレ?

 

おっと!新聞に!

いけぼく掲載.jpg

家で新聞読んでたらいけちゃんが載ってるな~って思ってよく見たら

コレ、オレが造ったやつやん!

しかも原作者とツーショットで。

 

この仕事してて良かったなー  って誇りに思う今日この頃。

みなさんもイイ仕事してますか?

 

映画 いけちゃんとぼく

いけぼく原形.jpg

何でしょ  コレ。

先日公開された映画「いけちゃんとぼく」のいけちゃん。

必ず泣ける絵本として話題になったアレです。

実はこれで6匹目の製作!

 

スチロール原形にFRP貼り。

わらじ完成

わらじ完成.jpg

アッという間に完成

金のわらじでした。

4足製作

今回わらじの製作は中村シャチョーでした。

 

先日、工場見学に来られた方が「あの~日記のヘラクレスを見せて欲しいんすけど」と。

 

鋭い方はもうお気付きだと思います。

この日記、涼しい顔してその日の出来事の様に書いてますが、実は最大一ヶ月以上の

ズレが発生しております。すんません。

そのズレを無くすべく、いま猛チャージをかけて書いてますが、

毎月、大小あわせて平均5~6種類位の物件をこなしているので

追いつくかなぁ・・・

もし工場見学等でご覧になりたいものがありましたら事前にお問い合わせのうえ

いらしてください。

ちなみに今は3.5mの巨大伊勢海老を造ってます!

 

わらじ型取り

わらじ型.jpg

樹脂でコーティングしたわらじをシリコンゴムで型取り。

そこにFRPを貼っていきます。

薄い品物なのでイタズラで壊されるのを防ぐ為、中に約5ミリのフラットバー(鉄板)を入れます。

立体造形物の多くは常にこのイタズラの標的になりますので補強は万全に考えます。

まぁ、逆に言えば、それだけ立体造形物は「目立つ物」看板には最適と言えるでしょう。

 

わらじ!?

朝、社長が開口一番

「おい、家にわらじあるか?」

え?わらじって、あのわらじ?ワラで編んだぞうりの?

「そう」 

そんなの履いて通勤しはるんですか?

「ちゃうわ!造らなアカンの」

 

そんなの家にある訳も無く、ダメモトで検索。

有るわ有るわ。しかも迷うほど。

こんなの売ってるんですなぁ、今頃。

翌日到着。

便利な世の中で。

 

早速、社長がとりかかる。

 

今回はシリコンゴムで型取りをします。

そのままシリコンを流しては、わらじの繊維の中にシリコンがしみ込んでしまうので

それを防ぐ為、あらかじめ樹脂を塗り、しみ込みを防止します。

樹脂を厚く塗りすぎると肝心な繊維の目が消えてしまうし

少ないとシリコンが染みて型がちぎれますので

そこは経験がモノをいいます。

 

      わらじ原形.jpg

取り付け完了。

ヘラ取付完了.jpg

無事に取り付けが完了しました。

 

これは目立つ!

いつもそうですが、ウチで造らせていただいた造型看板、

大きいものはほとんどがテレビ局や新聞、雑誌等マスコミの取材があり、

オーナー様から喜びのお声を頂きます。

このヘラクレス君も近く、取材の対象になる事でしょう。

 

丸寅ファームS様

この度はほんとうに有難うございました。

次はオオクワガタ追加でお会いしましょう。

資料で頂いた生ヘラクレス君もまだ元気ピンピンです。

現場施工

ヘラ取付1.jpg

朝の4時くらいに新潟へ到着し、ほんの少し仮眠。

 

8時から取り付け開始!

どんだけ社長元気やねん・・・もう還暦やで。

社長のテンションにつられ気温もグングン上昇↑

日陰無しの34℃、壁からの輻射熱、ヘラクレスはもう素手では触れない熱さ。

それでも社長は冷静に取り付け。守屋はフラフラ。

 

はじめて現物を目にされたオーナー様、「おおっ!凄い迫力、めちゃリアル!色もホンモノと

全く一緒!」としきり。

 

嬉し。

働くヘラクレス

ヘラ展示会.jpg

完成後、オーナー様に無理を言って、先日南港ATCで行われたサインエキスポに

出店させて頂きました。

画像はブースの様子です。

異様な空間でしょ(笑)

ウチの展示会ブース、毎回こんな異様な感じです、わざと。

社長曰く、「小綺麗に飾ってもお客様へのインパクトは少ないんや!」て事で。

狙い通り、ブースは常時、大賑わい!

「スゲェ~!」とか「安ぅ~っ!」の連発です。

 

展示会は3日間行われ、最終日の展示会終了後、その足で夜中に新潟まで走り、

翌朝一番から取り付け、というウルトラハードな段取りを組んだ中村社長。

・・・「クソッ!鬼軍曹」

 

でもオーナー様が首を長~くして楽しみに待っておられます。

ここはひとつ頑張らなければ。

ついに完成!

ヘラ完成.jpg

やっと完成!!

 

どーでっか?この勇姿

エエの出来ましたわ。

 

今回、ヘラクレスの製作担当は守屋でした。

 

この翌日、このヘラクレス君は納品前に一度、展示会でのお仕事があります。

 

 

塗装4

ヘラ顔.jpg

塗装ネタひっぱりすぎ?(笑)

 

結構つぶらな瞳してますねん、ヘラクレスって。

茶髪の前髪もあって、珍獣度100%。ヘンな生き物。

 

ほら、テカテカに塗った瞳に、カメラ構える守屋が写り込んでるでしょ!

塗装2

ヘラ塗装2.jpg

守屋 一生懸命塗るの図

 

画像は塗装の最終工程のクリアーを吹いてる所。

部位によってツヤの具合も違います。

その「ツヤ」というのも出来栄えを左右する重要なポイント。

ただ単に全身テカテカにしてしまっては、ただのオモチャみたいになってしまう。

ツヤを控える部分は控え、テカテカの部分は顔が写りこむ位です。

ヘラ塗装

ヘラ塗装1.jpg

お待ちかね

楽しい塗装のお時間。

先ずは裏側から。

何かダースベイダーみたいやな。

色の微妙なグラデーション、分かるかなぁ。

裏は結構、赤茶色してます。

で、ホンモノのヘラクレスには産毛みたいなんがいっぱい生えてる。

それも塗装で表現。見えるかな?ちょうど目玉の上あたり(口の部分)の黄色っぽい

のがその産毛を表現した塗装。

そんな裏側なんか見えへんのやから凝らんでもエエやん!て言われそうですが、

そこは造り手のこだわりであり遊び心でもあるのです。

よく言うでしょ。 本当に洋服が好きな人は裏地にこだわる。って。

 

違うか・・。

仮組み2

ヘラ仮組み2.jpg

仮組みの後ろ姿。

 

アレ?翅の部分、エライ凸凹というかシワクチャでアカンやんか・・ と思ったアナタ。

甘いな。

このシワシワ感、分かる人には分かって頂けると思います。たまらん位に。

ヘラクレスの翅の部分は独特のシワがあるのです。

私も今回ヘラクレスを製作するにあたり、色んな造型屋が作ったヘラクレスを

サイトで見てみましたが、ここまでの造り込みをしておられる所がほとんど無かったのが

非常に残念でした。

ちょっとした事なんですが、それだけで出来上がりの完成度は全く

別モノになるのにねぇ。  勿体無い。

仮組み

ヘラ仮組み1.jpg

ボディ部もFRPの積層が済み、表面のパテも終わった所で一度仮組みをし、

全体に不具合等無いかチェック。

我ながらカッコよろし。

 

結構大変な脚部

ヘラ脚部.jpg

脚部初披露。

 

何せ6本もあるから結構大変!

海老やカニの造型造る時よりマシやけど。

細い部品だけに強度も必要。

中にも先っちょまで全部に鉄筋が入ってます。

鉄筋の曲げ加工、穴あけ、溶接・・・  半分、鉄工所みたいな作業。

何でも出来なアカンのです。

続ヘラ

ヘラ金物.jpg

小さい造形品なら脚部も一体化で造るのですが、さすがに3メートルにもなると脚部の幅も2メートル

位になるので分割取り外しが出来るようにあらかじめ金物を仕込みます。

大きな造形物を造る際、常に搬送の事も考えておかなくてはいけません。

その長~い足を支える為、金物も横に長く取り、一点にかかる応力を分散させ、

本体にクラック(ヒビ割れ)が出ない様にします。

早さ自慢その2

彫刻2.jpg

コレも私が彫ったヤツ。

これ位は朝飯前で2日で完成。や、厳密には1日半だったかも。

 

ポップ工芸は業界の中でも安い!と評判ですが、その安さのヒミツ、

こんな所にもあるんですよ。

立体造形品をお安く提供出来る様、我々造形師は日々努力してますねん。

 

あ、像の左後ろに写っているスチロールの塊、この造型品からくり抜いたモノです。

アウトラインでカットされているのがよくお解かり頂けると思います。

 

ポップ工芸早さ自慢

彫刻1.jpg

以前よりウチの会社、原形彫るのが早い早いとエラそうに言っておりますが、

どれだけ早いかプチ自慢をひとつ。

 

コレ、以前わたくし守屋が彫ったピエタ像。

大きさは等身大でスチロール製。

驚くなかれ、完成までたったの3日半!!

当然、残業なんて無し。

機械など一切使わず全て手作業ですよん♪

 

原形1

ヘラ原形2.jpg

口約通り、2日で原形の完成です。

ホンマに早いでしょ。

 

ホンモノのヘラクレスは大きさで価格が変わるそうで、ツノが曲がったり、小さい固体は数千円、

画像の様にツノが太く、巨大な固体になりますと数万、場合によってはン十万するとか・・

すごい世界です。

ヘタしたらこの造形のヘラクレス(3m!)より高いのもいると思ったら、世の中、

物の値段ってよくわからなくなります。