責任感から来る物凄い緊張はあったけど、原形彫る行為は普段と何ら変わらないので
いつもと同様、すぐ完成。1日半くらいで完成したかな。
で、あらゆる角度から撮った画像を送り、待つ事1日。
一通のメールが届く。 ・・・ぅぅ 緊張ぅ。
「バッチリです。このまま続行して下さい」
あ~よかった♪
シンプルなデザインのキャラの奥深さを改めて実感。
2案提出し、決定したのがこのデフォルメしたタイプ。
が、しかし・・・・
送られてきた書類の数、10枚!
そこに書き込まれるおびただしい数の注意書きや変更箇所。
これらたった1つでもダメなら絶対に次には進めません。
さすが乃村工藝社様、こんな小さなキャラ(120cm)でもお台場ガンダム同様、一切の妥協はありません。
しかも納期は変わらないので大変!
版権の都合でページ上にアップ出来ませんが、皆さんがテレビでよく見るキャラクター等をウチでも多く製作していますが、その時も、原形のや塗装のチェックは大変厳しいものがあります。
多い時は一度に5~6人来られて徹底的なチェックを受けます。
そして資料を入念にチェックし、物凄い緊張感の中、慎重に原形製作に入ります。
責任重大やけどこの緊張感、たまらんヮ~
お台場の等身大ガンダム
皆さんもう見ました?メチャよく出来てるでしょ。
あれ、ウチで製作しました。
と言いたい所ですがさすがにそれはウソ。大ウソ。(等身大ガンダムの見積もりは過去によくありましたが)
ヤフーのサイトで、それの設計から製作過程、そして設置までを細かく動画で配信されてたのを
見た人も多いはず。
設計から施工までを担当されたのは、かの有名な「乃村工藝社」。
動画見ててもよく分かるように、妥協無く徹底的にこだわり抜いたお仕事です。
今回の日記はその「乃村工藝社」様から発注頂いた物件です。
頂いた資料はこの1枚のみ。
このテの絵(頭部)、見た目は単純ですが、2Dから3Dにするとかなりイメージが変わったり絵的につじつまが合わない事も多いパターンなので、あらかじめミニチュアを製作し確認を頂きながら作業を進める事にしました。
アッという間に完成
金のわらじでした。
4足製作
今回わらじの製作は中村シャチョーでした。
先日、工場見学に来られた方が「あの~日記のヘラクレスを見せて欲しいんすけど」と。
鋭い方はもうお気付きだと思います。
この日記、涼しい顔してその日の出来事の様に書いてますが、実は最大一ヶ月以上の
ズレが発生しております。すんません。
そのズレを無くすべく、いま猛チャージをかけて書いてますが、
毎月、大小あわせて平均5~6種類位の物件をこなしているので
追いつくかなぁ・・・
もし工場見学等でご覧になりたいものがありましたら事前にお問い合わせのうえ
いらしてください。
ちなみに今は3.5mの巨大伊勢海老を造ってます!
朝、社長が開口一番
「おい、家にわらじあるか?」
え?わらじって、あのわらじ?ワラで編んだぞうりの?
「そう」
そんなの履いて通勤しはるんですか?
「ちゃうわ!造らなアカンの」
そんなの家にある訳も無く、ダメモトで検索。
有るわ有るわ。しかも迷うほど。
こんなの売ってるんですなぁ、今頃。
翌日到着。
便利な世の中で。
早速、社長がとりかかる。
今回はシリコンゴムで型取りをします。
そのままシリコンを流しては、わらじの繊維の中にシリコンがしみ込んでしまうので
それを防ぐ為、あらかじめ樹脂を塗り、しみ込みを防止します。
樹脂を厚く塗りすぎると肝心な繊維の目が消えてしまうし
少ないとシリコンが染みて型がちぎれますので
そこは経験がモノをいいます。
完成後、オーナー様に無理を言って、先日南港ATCで行われたサインエキスポに
出店させて頂きました。
画像はブースの様子です。
異様な空間でしょ(笑)
ウチの展示会ブース、毎回こんな異様な感じです、わざと。
社長曰く、「小綺麗に飾ってもお客様へのインパクトは少ないんや!」て事で。
狙い通り、ブースは常時、大賑わい!
「スゲェ~!」とか「安ぅ~っ!」の連発です。
展示会は3日間行われ、最終日の展示会終了後、その足で夜中に新潟まで走り、
翌朝一番から取り付け、というウルトラハードな段取りを組んだ中村社長。
・・・「クソッ!鬼軍曹」
でもオーナー様が首を長~くして楽しみに待っておられます。
ここはひとつ頑張らなければ。