原形製作開始1日目でだいたいこれくらい進みます。
あと1日で胴体部分は完成予定。
全身スチロールまみれで雪男の様になります。
一箇所に集中し過ぎるとダメで、左右対称にも気をつけないと、
取り返しのつかないことになります。
昆虫も何でもそうですが、かなり複雑な曲線の集合体なので周りをウロウロ
しながら観察し、時には手を止めてわざと時間を空けてみると間違った部分が
よくわかります。
この「時間を空ける」というのがとても大事なんです。
決してサボッてる訳じゃないのよ社長ーっ!!
泣く子も黙るヘラクレス
そう!チビッ子永遠の憧れ、ヘラクレスオオカブト
中米~南米に生息する世界最大(最長)のカブトムシ。
新潟県三条燕のカブト、クワガタ専門店、丸寅ファーム様より直接製作依頼を頂きました。
専門店様からの直接依頼・・・
店主は言わずと知れたスーパーマニア。
造形のクオリティにはとことんこだわりを持っておられます。
そんな店主様、色々造形屋に問い合わせた結果、当社のクオリティと価格面で太鼓判を押して下さいました。
昆虫マニアでもあるわたくし守屋、発注書を頂きワクワクして打合せ。
そこは専門店、「あれこれ資料を集めて頂くのも何ですから実物を送ります」と一言。
翌日、当社に小包が到着。
開けてビックリ!「活けヘラクレスっ!!!」
てっきり死骸か標本を送って下さるものだと思っていたのでド肝抜かれました(汗)
さぁ、暴れる活けヘラ、どうやって落ち着かせ原形の製作に入るか・・
ケースに閉じ込めては細部が観察できないし・・
考えた結果、スチロールの棒(あくまでスチロール!)に餌のゼリーを仕込んでみた所、
これが大正解!朝から晩までモデル立ちで微動だにせず、ジックリ観察できるではないか!
原形が完成するまでの3日間、彼は頑張ってくれました。
次に破損した脚部を切断し、正しい姿勢で本体を固定したうえで
新たにスチロールで足を製作します。
3メートルもあるので全体のバランスをよく確認しながら作業を進めます。
次にFRPの積層。
これだけ大きな造形物を支える脚部ですので、当然、中には強固な鉄筋を
仕込んであります。
FRPは積層するガラスマットの枚数を増やす事で強度が上がります。
このクラスの造形物ですと5~7枚は重ねます。
厚さにして約5~10ミリに達します。
大変根気のいる作業ですが、手は抜けません。
この日の工場の気温33℃!
そこに通気性の悪いツナギを着ての作業です。
バケツで水をかぶったかの様な汗。
楽しそうな仕事に見えますが実は大変なんすよ。
楽しいですけど(笑)
長い間、製作日誌の更新が遅れてご迷惑をおかけしておりました。
今まで製作日誌の担当をしておりました代表中村は超多忙の為、代わりに現在
現場にて製作を担当しておりますわたくし守屋が書き込んでまいります。
毎日更新(多分)しますのでご期待下さい!
記念となる第一回目は、以前当社で製作させて頂きました男前豆腐店の
「ジョニー像」の修理です。
画像で解る様にかなり派手に破損してますなぁ・・・。
壊れた詳しい原因は聞いておりませんが、担当の方から何とか修理
お願いします。。。。という事なので、ここはひとつ、ポップ工芸の技術により
再び男前にさせて頂きましょう!!
修理後、夏のイベントで使用されるということでかなりタイトなスケジュールで修理は進みます・・・・