今年の10月に設置しました、福崎町妖怪造形コンテストの最優秀作
作品名 「怪しい抜け道」
妖怪の種類は「砂かけ婆」です。
非常にストーリー性を感じる作品ですなぁ。 スバラシイ。
今回はこの作品を等身大ブロンズ風FRP像にします。
でも、我々造形屋に言わせると、この様な1つの作品に
複数の人形や部品が混在している物は
非常に手間が掛かる=「高額な見積もり」になってしまう。 という事。
当然、お役所様からのお仕事であるので ある程度の予算の上限というのが
ある訳で、その範疇で見積もりを提出せにゃアカン訳です。
相当な忖度の元、見積もりを出す訳やがここん所の妖怪造形コンテストの
優秀作が、どうしても今回の様な複数体や大量の細かな付属パーツから
構成されたジオラマ感の高い物が入選し、非常に頭を悩ませている所であります。
シンプルな妖怪単体で「おおっっ・・!!」と言わせる様な作品で
勝負出来る物は出てこないんですかねぇ。
個人的には毎回このコンテストのジュニア部門の作品が
非常にシンプルで面白い。
明らかにお父さんお母さんに手伝ってもらった感のある
出来過ぎモデルもありますがー。
ジュニア部門の優秀作品を等身大FRP像にしてみたいなぁ、と
毎回思ふ。
先ずはスチロー原型の製作から。
それを石膏型取りしてFRP成型ですわ。
組み立て組み立て。
こーゆー完全な人の形をしたものが作業場にあると、毎回分かっているんやが、
横を通る度にドキッ!とする。 本当に人が居る気がして妙~に気持ち悪い。
少なからず何かしら憑依してるのかも。 あー怖い怖い。
加熱乾燥用のライトを当てると怖さ倍増。
毎度の事ながら眼球から塗装。
妖怪コンテストの等身大ブロンズ像は眼球のみ、ちゃんと彩色という謎ルールがあります。
目以外はブロンズ調塗装なので気楽です。
銘板を取り付けて完成。
無事完成し設置。
今回の作品は福崎町ブロンズ像の中では小型の分類。
ギリッギリ、ハイエースに載る大きさです。
でも応力強度を考えた内部金物の全体の組み立て構成は難しかったなぁ。
このブロンズ像の完成後、間髪入れずに福崎町妖怪ベンチシリーズの発注で
現在ワタシが妖怪ゲロ吐き男と化しておるのですが、ちゃんとお仕事は
こなしておりますので皆様ご心配なく。
現在製作中の妖怪ベンチシリーズはこちら↓↓
えー皆様、本年も数ある造形屋の中より株式会社ポップ工芸を
ご贔屓頂きまして誠に有難う御座いました。
今後も、皆様に感動、衝撃、安心を感じて頂ける商品の
製作にスタッフ一同精進して参りますので
今後とも宜しくお願いいたします。