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10センチの重圧 その6

昨夜の台風、皆さん大丈夫でしたか?

時間帯的には夜中のエエ時間帯に通過してくれてチョット助かった。

バイク通勤のワタシには台風と積雪は命取りやしね。

 

さてさて、ひっぱりまくってる10センチシリーズ、そろそろもう飽きた、というお声も聞こえてきそうですが、そんなの完全に無視してまだひっぱるでーーーー!

いよいよ原型も完成したんで次の工程、FRPの積層。

この様な広~い面積の造形物は表面の歪みが出ない様にしないとダメダメです。

歪みがあると、塗装でクリヤーを吹いて表面がツヤツヤになったら物凄くよくわかります。

パテの段階でその歪みを綺麗に研き取るんやけど、そのツラい研磨作業を少しでも軽減させるには、このFRP積層作業の段階がモノをいいます。

コツはできるだけガラスマットの重ねムラを無くす事。可能な限り1枚モノで貼りたいところ。

但し相手は立体モノ。なかなか簡単には1枚モノでは貼る事が出来ないのよね。
楽FRP1.jpg

解るかな?広い面積の所は予めその形にガラスマットを裁断しといてから樹脂を含浸させる。

何故かと言うとモタモタしてたら樹脂が硬化してまうから先に裁断しとくんです。

理由はそれだけ。しょーもな。

樹脂に混ぜる硬化剤の量で硬化時間の調整はナンボでもできるんやけど、ウチはとにかくスピ-ド勝負!ギリギリの攻防戦です。この作業中に長電話かかってきたり、集金のオバハン来たらもうアウト!

楽FRP2.jpg

どうですか?ムラ無く綺麗に貼り込んでますやろ。

もう表面はFRPでカッチカチやで!カッチカチやで!

改めてこうやって見たら、凄い角度で彫り込んでるのが解るでしょ。

これくらいやらんと厚み10センチそこそこでは遠近感は出せないのよ・・

んで裏側がこんな感じね↓↓
楽屋金物2.jpg

例の金物が中に埋め込まれてる。

裏側はムラがあるの解るかなぁー。

別に表側みたいに気合入れてないのじゃなくて、色の濃い所ほどガラスマットをたくさん積層し、強度を上げてるんですわ。そう、風や振動、イタズラ等で無理な力がかかりそうな所に。

こういう見えないところにも気を遣わんとね。

さ、明日は朝から打ち合わせで早いから今日はこのへんで・・・。