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粘土コネコネその5

朝晩、だいぶ涼しいというか、もう寒いくらいやなぁ・・

ここ最近の秋、温暖化やら何か知らんけど、なんかシックリ来ない秋の様な気がして仕方ない。

紅葉もなっかなか来ないかと思ったら一瞬で散ってしもたり。

でも食欲だけは温暖化もへったくれも関係無く、きっちり秋に訪れる・・・・。

旨いモンは旨い!秋は色々旨い!

 

粘土コネコネシリーズ、お人形さん自体はあと塗装を残すのみやけど、その前に人形さんを取り付けるベースの板の製作を。

今回のベースはごく普通の木の板なんやけど、設計様の方から、ベースは木板ですが本体と同じくFRPで製作して下さい、との事でしたので、それに従いFRPで。

こだわりなんでしょな。

 

形状は普通の板なんで、製作の過程は省かせていただくとして、塗装を説明しよかな。

「木目の塗装」

これは木目の種類によって色んな技法があるし造り手によっても違うけど、今回はいつもワタシがやるやり方で。ごく一般的な難しくないタイプの木目です。

まず、ベースの色となる方の色(薄い色の方)を塗ります。塗料はウチでは2液性ウレタン塗料を使います。完全に硬化したら木目(年輪のスジ)を描き込みます。

その木目を描き込む方の塗料はベースのウレタン系では無く、エナメル系とかの塗料がイイです。

ホームセンターに売ってる普通の塗料(水性、ラッカー系はダメ)でもOK。ペイントうすめ液使うヤツ。

ベース側にウレタン系塗料を使うのは、上から描き込む木目の塗料で溶けないというか侵されない様にするため。

まず、適当(ホンマに適当)に筆でおおまかな木目をスラスラ~と描いて、布にシンナーを含ませ、それらしくボカシたりスジ目を際立たせたり・・・  ただそれだけ。

福島氏ベース1.jpg

今回の板のサイズは50×40センチ。

これくらいのサイズだと、ものの15分くらいで描きあがります。

今回の木目は一般的な普通の木目なので、資料とかは一切見ないで勘で描いてしまう。

福島氏ベース2.jpg

ベースと違う性質の塗料を使っているので、仮に失敗しても大丈夫。何回でも拭いて描き直しは出来るから。

で、完全に乾燥したら、描き込んだ木目をクリアー塗装でコートして完成。

指定の文字やらを入れて出来上がり♪

福島氏ベース3.jpg

でもほとんどが上から貼るお人形さんで隠れるんやけどね・・

今回のは小さな板やったから、本来ホンモノの板を使った方が安いと思うけど、屋外で使う大きな銘板なんかはFRPで造るとメリットがいくつもあるんですわ。挙げてみると・・・

①まず、軽い。これは施工する人にとってかなり重要なこと。

②次に風雨にさらされても腐らない、割れない反らない。皆さん、張り込んでゴッツイホンモノの高額な板を使って看板作られていますが、たった数年でものの見事にニスが剥がれて黒く変色して割れて台無しになってるのをよく見かけると思います。勿体無い・・・。

③安い。安いと書いたけど、正直、小さい板だとホンモノの板の方が安い場合があると思うけど、大きな板だと、同等、それ以上にFRP板の方が安い場合もあります。第一、経年劣化の事を考えると断然お得。

その他、細かいコトを言い出したらきりが無いのでこのへんで。

これも以前造ったFRP板です。どうですかイイ感じでしょ?ココも例外に無く、酷く腐ってしまっていた板をFRPでリニューアルした例です。コレも資料を何も見ずに妄想で描いた。

木調1.jpg

木調2.jpg

木調3.jpg