ども!守屋です。
梅雨も明けましたねぇ。 いよいよ夏本番。
常時作業場の気温は35度前後です。 2階の作業場は45度を軽~く超えとります。
こんな暑い時でも研磨の作業やFRP貼る時は使い捨ての長袖ツナギを着て作業する。
これがまた蒸れて暑いんやわ。
数十分着て作業したらもう下に着てるTシャツはズクズクの乳首スケスケ。 イヤ~ん♪
オマケに常に身体に悪い有機溶剤を扱うので活性炭の入った防毒マスクしてるので体感温度的には
サウナ状態。
八月になったらもういっちょ暑くなります。暑いというより熱い感じ。
こまめに水分補給せにゃマジで命が。。。
こうやって事務所でブログ書いてる時はエアコン効いてるからイイんやが汗かいた後なんか
逆に身体冷えたり、作業場と事務所出との入りが激しいと今度はその温度差でしんどくなる。
去年くらいまでは「ワタシゃ冬より暑い夏が好きやわ」とか言ってたんやが今年から訂正。
「やっぱ春秋が好き」
だってもう人生折り返し地点過ぎた初老ですもの。 許して。
さて等身大キン肉マンシリーズ第一弾のウォーズマン、前編と後編でまとめるつもりやったが
いらん事を書き過ぎて塗装工程を後編に入れれず「塗装編」てことで書いてます。
前回の「後編」で見事ガチガチの凶悪FRP製に変貌したウォーズマン、このままでも
大理石の彫刻みたいで気に入ってたんやが塗らん訳にゃいかんので塗装。
お預かりしている1/10フィギュアをそのまま参考に塗ると、どうしてもオモチャっぽくなります。
等身大の造形はこのあたり、大変苦労します。
1/10のフィギュアだとそのままの色でもかなりカッチョ良く見えるのですが、いくらその色味がカッチョ良いからといって、まんまその色で塗装すると所詮巨大フィギュア。。。って感じになります。
ポップ工芸が造る(目指す)のはミニチュアをそのまま大きくした「巨大フィギュア」ではなく、
あくまで「等身大造形」。
コレ、意味は似て非なるモノです。
当然、参考にせにゃならんのは下のムキムキおっさんの様な、実在する人物。
しかし個人的にボディビルダーって妙な気がしてならない。
何なんでしょ?この競技。
下のオッサンなんかひっくり返ったカブトムシに見えてしまう。
手のひらサイズやったら虫カゴで飼ってみたい ↓↓
でも今回のウォーズマンはこのあたりのオジサンの肌の色味を参考にさせて頂きやした。
一口に黒人さんの肌の色といっても千差万別。
薄い褐色の方もいれば上のオッサンみたいな黒光りさんもいる。
色々考えたが今回の等身大ウォーズマンは後者の「黒光り」系で行こうかと。。
その方が恐怖感増しそうやし。。。
では塗装スタート!
先ずは肌以外の部分を先に塗りマスキング。
今回の等身大シリーズは全て「原作カラー」での指示。
こんなブラック肌で黄色のマスキングテープのラインの「アニメカラー」風の方が皆さんには馴染みがあるでしょね。 ↓↓
でも今回は原作カラーの白ラインです。
で、細部を塗り終え全てマスキングした後、肌のベース色を入れます。
下地はこんなベージュ色が入ります。
レア画像! 白人ウォーズマン。
何か弱そ・・・
そのベース色の上に少し赤みがかったピンク色系を入れブラウン系を入れる。↓↓
太もものあたり、見えるかな?ピンク系の色がうっすら入ってるのが。↓↓
全体にブラウン系を何色も重ねて行き、気に入らない色味っだったら容赦なくまた下地色を塗り
仕切り直し。↓↓
結構、このピンク系がキモだと判明。
どんどん重ね、深みを出して行く。
トータル6色くらいの構成でこの深い黒人特有の色味が出ます。↓↓
このはちきれんばかりの大胸筋なんかピクピク動きそうやな。
しかしデカいね・・・ 身長210センチですから。
ワタシ180センチあるけどリンゴみたいに頭を握り潰されそうや・・
我々のお仕事、常にどんな所に設置されるかを考えて色調しないとダメなんです。
基本、蛍光灯の下で作業するんやが、これが屋外の太陽光の下だとどんな色味に変化するのか逆算しなアカンのです。
この上下の画像でどれくらい違って見えるかお解かり頂けるであろう。。
上の画像は深夜1時くらいの写真。(蛍光灯の影響で緑っぽいというか青っぽい)
下の画像は翌朝9時。窓から太陽光が降り注ぐと、この様に赤褐色に見える。
この平均をとるのがかなり難しい。
そしてマスキングを剥がし、最後の工程、クリアー塗装をします。
今回の様なエアブラシによる塗装は塗膜が比較的薄いのでキズ付やすいのでこのクリアー塗装は
結構厚めに吹く。
でもそのままだとケンタッキーのカーネルおじさんみたいにテッカテカになるのでツヤの調整をします。
部位により全ツヤ有、7分ツヤ、5分ツヤ、3分ツヤ、全ツヤ消しなど調整する。
下の画像で解るかな??
ヘルメット、肩プロテクターなどは全ツヤ有。
肘の白いパッドは全ツヤ消し。
手首のレザー風のリストバンドは7分ツヤ。
肌は部位により3~5分ツヤ。
パンツは5分ツヤ。
ざっとこんな感じで調整してます。
ツヤ調整もいちいちマスキングしないといけないのでマジ大変。
黒人の方は手のひらや足の裏はかなり色が薄いのです。
その辺もしっかり再現。
でもやっぱこのアングルが最高♪ ↓↓
最近のフィギュアで顕著に見られる「S字ライン」です。
皆さんも最近のフィギュア、横からよく見てください。
み~んな、こんなS字ラインしてますから。
こ、こ、この首のシワ具合がエエやろ(笑
このアングルもエエな。 ↓↓
リング上で対戦相手にらんでるみたいで。
恐い目やろーーー!!
ちなみに目にもグレーでグラデーション入れて目ヂカラアップさせてます!
こーゆー部分も手は抜けません。
ステージで照明当てるとこれまたヤバ杉 ↓↓
リングに向かう花道みたい。
前編、後編、塗装編 と続いた等身大ウォーズマンのブログ、どーでしたか?
今現在このウォーズマンは通天閣商店街のマッスルショップというキン肉マングッズのみを
扱うショップに展示してあります。
この週末28日は通天閣下の特設広場にゆでたまご嶋田先生やキン肉マン声優の神谷明さん、ガリガリガリクソン氏などが集まり楽しいイベントがある様なので是非!!
でお次はギャルに人気のロビンマスクの製作日記でも書こうかのぅ・・・。
ではまた!
守屋でした。