ブログ

等身大ロビンマスク  その2

どおも。

またご無沙汰です。いつもゴメンナサイの守屋です。

また忙しい!

9月は大型物件が2件、量産モノが2件、単品も数件・・・・

また休みナシや。

 

さ、前置きナシで本題いきまっせ~!!

前回は型取りまで書いたんやったかな?  忘れてしもた。

多分そのはず。

スチロール原形から直接FRP樹脂で型取りし、型の中に閉じ込められていた原形を

引っこ抜くとこうなる↓↓↓

ロビンマスク塗装.jpgあれだけ凛々しかったロビンの原形も役を終えるとこの有り様である。。

時の流れとは無情なもので。

こんなの犬も喰わない。

よってリサイクル業者のもとへ引き取られます。

さてこのスチレン樹脂は次は何に生まれ変わるのでしょう?

このロビンの原形だった時がこのスチレン樹脂の一番のモテ期っだたとワタシは考える。

ま、そんなのどーでもエエわ。  次いこか。

ただのゴミと化した原形も次世代に素晴らしいものをちゃんと残してくれていた。

FRP樹脂に置き換わりこの後何十年と全国の肉ファンをドキドキさせてくれるであろう!

ロビンマスク塗装 (9).jpg目の上の直線部の所、パテで修正が入っているのがお解かり頂けるかな?

白いスチロール原形の段階ではあまり気にならなかったんやが、個人的に何かこう、目ヂカラが

弱い気がしたので目の上の鎧の部分を3ミリほど下へ延長。

その分、瞳の上側が少し隠れ、より目ヂカラが出る!という計算。

この様なロボットぽいヤツは目に黒目(瞳)の部分が無い事が多く目の表情を出しにくいから

目の周りのパーツの位置関係や、身体や首の角度で喜怒哀楽を表現せにゃならんから大変。

人形は目が命、と昔から申しますが、ホンマにその通り。

ミリ単位で大きく変化しますから。

 

原形の型取りの為、腕や手首などがバラバラになっていたものを接合。

ベルトのバックルの球体や謎の膝パッドもこの段階で取り付ける。

この謎の膝パッド、ロビンマスクは一体どうやって膝に貼り付けているんやろ・・・

昔流行ったヌーブラみたいに試合前に貼り付けるのか。。

ロビンのそんな姿、見たくない・・・・。  やめてくれ ロビン。

ロビンマスク塗装 (10).jpg早く首を取り付けなければ!!

ロビンマスク塗装 (11).jpg何のんびりしている!急げ!

ニヤニヤしてんじゃねぇ!!守屋!

ロビンマスク塗装 (12).jpgやっぱ頭が付くとテンション上がるなぁ!

ロビンマスク塗装 (13).jpg飼い主に似る とよく言うけど、何か似てない?背中のライン。  ↓↓↓

サーフェーサーを吹いて下地を整えます。

ロビンマスク塗装 (14).jpgサーフェーサーが硬化したら全体を再びペーパーで磨く。

この白い石膏像の様な感じ、好きカモ。

ロビンマスク塗装 (15).jpgとにかく時間が無い!早速塗装!

塗料の入りにくいと想定される場所(スキ間など)にあらかじめブラックを入れる。

スキ間が白いのは変だから。

面倒でもこーゆー所、手は抜けない。

だって全国の肉ファンの期待を裏切る訳にゃいかんから。

ロビンマスク塗装 (16).jpg肌の下地色。

白人の設定のはずやから本来、こんな感じなのかも知れない。

でもかなりナヨい感じ。

CCPさんより見本に預かっているミニチュアのソフビ人形はもっとオレンジぽい褐色です。

ゆでたまご先生による書き下ろしの原作画もかなりメリハリの効いたパンチのある肌色。

それらの良いところをピックアップして自分なりに調色します。

ロビンマスク塗装 (17).jpg上の肌色に1~2色重ねたのが下の画像↓↓

一般的な市販量産品の等身大人形ならこんな程度だと思う。

こんなのダメダメ。 まだまだ重ねます。

ロビンマスク塗装 (18).jpg   コレで5~6色重ねたところ。↓↓

見本フィギュアの色合いと、原作画の独特のタッチを表現。  解る人には解る。それで良し。

ロビンマスク塗装 (19).jpgミニチュアフィギュアでは表現に限界の有る原作画タッチの筋肉の繊維感&色の深み。↓↓

等身大モデルはこーゆー部分まで凝らないとダメなのです!

大変なお仕事です。

ロビンマスク塗装 (20).jpgんでお次は鎧の部分の塗装。

さすがに220センチの身長はデカ過ぎ。

素直に寝かせて塗ります。この方が絶対に綺麗に塗れますから。

ロビンマスク塗装 (21).jpgCCPさんよりロビンの鎧の色は特に注意してくれ!との事だったので慎重に色をチョイス。

絶対的な金属感を求められておられたので。

ギラ付き過ぎてもオモチャぽくなるしメタリック感を抑え過ぎると金属感は損なわれる。

メタリックの粒子の選択と塗り方がキモ。  あたりまえか。

当然この部分にも数色重ねて質感と深みを出す。

単色塗りでは絶対に出ない色味です。

ロビンマスク塗装 (22).jpgそして以前紹介したウォーズマン同様、各所で違うツヤの調整をし、ようやく完成。

ロビンマスク塗装 (23).jpg鎧のメタル感もバッチリ出せた。

ロビンマスク塗装 (24).jpg    見よ!!  このギュ~ンっなおケツを!!

ケツ好き女子必見!!!

ロビンマスク塗装 (25).jpgなんでも噂によるとこのパンツ、今回は普通の柔らかいパンツ風に造ったが、ゆでたまご先生の設定ではバキバキの鎧だそうな・・・

それホンマでっか!?

日本橋にあるジャングル(フィギュア屋さん)の浜田氏が教えてくれたから信憑性アリ。

そんなバキバキパンツではたして試合ができるのか?超人だからできるのか・・・

宇宙刑事ギャバンみたい。 て事か。    なるほど、少し納得。

ロビンマスク塗装 (26).jpg完成して喜んでる暇もなく、間髪いれず取り付け屋のオッサンが引き取りに・・・・。

もうチョット持って行くの先にしてよ?  と必死にオッサンに交渉するも無視。

淡々と荷積みされるロビンとウォーズマン。

このお仕事やってて一番凹む瞬間。

ドナドナ♪の気分なり。

オッサンは無言で通天閣のある新世界へ運んで行った・・・。

ロビンマスク塗装 (27).jpg通天閣本通り商店街にあるキン肉マングッズ専門ショップ「マッスルショップ」に一時預けとなった

ロビンとウォーズマン。

いきなり店員に店で売ってるトンカチを握らされ店員にされてしまった。。

なんぼ何でもロビンに接客業は無理だっつーの。。。

ロビンマスク塗装 (28).jpg   と思いきや!!!

今現在、彼は通天閣の真下で呼び込みのバイトをしている模様であります!!

ロビンマスク塗装 (29).jpgロビン君、目ヂカラあるのはイイんだけど、そうお客様をにらみ付けなさんなョ。

イイ笑顔が出来るまで時給850円ね。

 

ではまた。

お次はテリーマンの記事でも書こうかの~♪