ども幻の守屋です。
お元気ですか?
ワタシは2日前謎の発熱(39℃!)がありオマケにピーピーで。
でも昨日奇跡的に完治。
その間、食欲は普通~にMAX。
肉もチョコもアイスも平気 みたいな。
何じゃ?
疲れとんかな?
今日、大阪は物凄い嵐。
台風並みの突風が吹き荒れております。
桜もコレで完全に葉っぱに変身やな。
皆さんお花見は行かれました?
ワタクシ守屋は桜の頃は毎年、年度末の駆け込み需要から猛烈に
忙しく、ここ数年、いやこの会社に入ってからまともに花見なんて
した覚えが無い様な・・。
でも今年は何とか仕事の合間に強行。
会社の最寄り駅、近鉄高安駅から隣駅の山本駅までの間に
小川が流れてて、そこがず~っと桜並木になっておる地元有数のお花見ポイント。
入社当時から一度は見たくて計画してはいたものの結局一度も行けず。
やっとこの日が来ました。
その桜並木まで会社から徒歩8分。
3分の所にファミマがあるので意気って焼酎買って桜見ながら呑んでやろうかと。
ストレートの黒霧島を握り締めレジへ。
Tポイントカードございますか?なんてレジのおばちゃんに言われても当然無視や。
つり銭が財布に投入される時にはもう黒霧島は開封済み。
早よ呑みたいねんこっちは!
どんだけやねん、ホンマ。
だってワタクシ守屋、ン十年バイク通勤しとるので帰途に一杯ヤルなんて皆無。
夢にまで見た帰途の呑みながらのお花見。
許してあげて。
現地まであと5分。
ただの古ぼけた駅前商店街を抜け、やっと到着。
黒霧島は・・・
当然カラッポ。
アルコール度数25度。
ものの3分程で飲み干すんやから、そりゃもう桜が5倍くらいに見える訳ですよ。
待望の花見がフライングで商店街の買い物ヒョウ柄ババァ見ながらの焼酎かよ・・・。
初体験がババァか。。
エエ歳こいてしっかりせにゃ 守屋さん。
でもねぇ、ホンマに綺麗やったでよ。
さぁ!
春が来て草木もモコモコ生い茂ってきました!
アフロヘアーの如く。
そう!アフヘアーと言えばこの方、表題にあります
「具志堅用高」
無理矢理な持って行き方ではありますが、この具志堅氏を
先日製作しましたんで、その様子を書こうかな。
毎年、2月頃、名古屋の商業施設 LACHIC (ラシック)様からのご依頼で
バタバタさせて頂いております。
このラシック、今年で10周年を迎えます。
毎年、ここではその年にちなんだ駄洒落的な感じで催しされます。
一周年は一歳なので動物のサイをモチーフに。
二周年は二歳、2サイだー!て事で2本の巨大なサイダーの瓶を展示。
ウチの会社では五周年からのお付き合い。
五歳⇒ゴサイ⇒ゴーサイ⇒西郷(業界用語的に逆読みで)
で西郷隆盛像を製作。
六周年⇒6だ!⇒ラクダ
で等身大ラクダ像
七周年は⇒ニャニャ周年
で二匹の巨大な招き猫像
八周年は他社。
九周年は9歳⇒9サイ⇒ごめん9さ~い!
で吉本新喜劇のチャーリー浜像。
今年はちょうど10周年!つーことで・・・
ちょうど10ねん⇒ちょっ10ね~ん!
で「ちょっちゅね~!」でおなじみの
具志堅用高氏という事です、 ハイ。
この10年、泣く子も黙るかなり強引な手口であることは間違いない。
毎年お仕事を頂いていて言うのも恐縮だが、「強引」。
何回も言うが「強引」 もーエエか(笑
もう、ここまできたら主催側も普通~には戻れないはず。
どんどんベタ路線突っ走って頂きましょう!
上記の造形は昔のブログに書いてあると思う。
暇で暇で仕方ない人のみ、遡って探してくれたまえ。
さて長過ぎる事で有名なワタシのブログ。
ようやく本編、製作の様子を書きます。
今回、製作にあたり、具志堅氏本人に製作期間中(約1ヶ月)、飲まず喰わずで
ずっと同じポーズでワタシの横に立っておいて欲しい。。とお願いしたが
さすがにそれは無理らしいので、大量な本人画像がワタシ宛てに送り付けられました。
ちょっちゅちょっちゅちょっちゅっっ!って感じで。
その画像をしっかり見ながらちょっちゅずつスチロールを削ります。
中にはこんな巨大なちょっちゅ君画像も。 ↓↓
削り出し初期はまだこんな箱型のロボちょっちゅ! ↓↓
彫り出し一日目で大体こんな感じ。 ↓↓
像の後ろに資料の画像が貼り付けられているが、これはほんの一部。 ↑↑
コレの何倍もの画像が送られてきました。
撮影も大変やったやろなぁ。
彫り出して約4日くらいかな。 ほぼ完成。
身長、スリーサイズなど細部の情報も頂いているのでそれに合わせる。
んで、クライアント様にチェックをお願いする。
無事OK頂きお次の工程、FRPコーティング。
FRPの色の濃い所と薄い所があるの解るかな?
展示時、大きな力が掛かる所は予め予想しFRPを複数重ねて強度を高めます。
これはポーズの形によって毎回様々。
像にどのような応力が掛かるか、像に悪ふざけをするお客様がいた場合、どのような攻撃を
して来るか想像し、それに対処した場所を強化します。
ここは経験がものを言うところ。
ただやみくもにブ厚くFRPを貼るとせっかくOKを頂いたスチロール造形のディテールが崩れたり
物凄く重たくなったりイイ事は無いので。
逆にFRPを厚く貼る必要がある所は予め逆算し、スチロール造形を細くなる様に彫ったり
エッジをよりシャープに彫ることもあります。ちょっとマジメなお話よ。
お次はお顔。
さすがにお顔はスチロール彫刻では限界がありますので粘土で。
今回クライアント様が大変気にしておられたのが「アフロヘアー」の表現。
モッサリした粘土から、どこまでチリチリフワフワ感が出せるのか?と
心配されてました。
我々造形師もこのテの毛質の表現は大変難しい所がある。
幾度と無くクライアント様とのセッションの後に両者納得行く所まで辿り着けました。
何で世の中にアフロヘアーなんかあるねんっっ!
とかブツブツ心で叫びながら。
とか言いながら、ワタクシ守屋も若かりし頃、アフロヘアーしたことがあります。
宇宙兄弟みたいな。
自分で言うのも何やが意外と似合ってて違和感無かったわ。
頭部もクライアント様からOK頂き、早速この頭をシリコンゴムで型取り。
顔面にシリコンシャワーを浴び嬉しそーなちょっちゅ君♪ 最高~っちゅね~!
あ具志堅さんの顔、反転したら寛平ちゃんみたいにはるんやなぁ。ア~メマ~!
具志堅さんがテカテカに脂ギッシュなのは粘土原型にシリコンが付着するのを防ぐ為に
ラッカー塗料を塗っているため。エロさ倍増しとるがな。
さぁ、ボディの方も仕上げのサーフェーサーを吹き付けてほぼ完成。
頭部もさっきのシリコン型を用いてFRP成型。
ここで初めてボディとの仮組みです。 ↓↓
首廻りと襟の形状、幅、長さ、横から見て首から背中へかけて脊椎のラインのズレがないか
ここで初めてチェック出来る訳です。
全くの机上の空論、目測のみで進めて来ましたが、バッチリ一発で合いました。
ファミマで焼酎呑んでるオッサンですがヤル時ゃヤリます。
いつまでも喜んでいられない!
早く塗装せねば!!
今回、具志堅さんは自前のアロハシャツで資料撮影されました。
これがまた大変!!全身ヤシの葉柄のシャツ。
マスキングだけで一日かかりそうでした。
その間にワタシは頭部の塗装。
先ずは目ん玉から。
ちょっちゅ君、相変わらず笑ってます。
具志堅さん塗装初期はマンデラ氏であることが発覚!
アフロヘアーも塗装初期はコロッケの様。揚げ物系。
あ、そういえば商店街で焼酎の呑みながら見たヒョウ柄オバチャン、こんな感じ。
メガネを着けてチェック。
このメガネ、具志堅さんご本人の着けてるヤツと同じモデル。
値札見たら五万ナンボやった・・・・。
さすがゲーノー人。
こだわってエエの着けてはりますわ。
ボディも塗り終わり。
それでもまだ笑ってます。 このアングルはさすがにキモい。
塗料乾燥の為、この状態で一晩放置。
絶対夜中喋ってるはず・・・ ちょっ10ね~ん! 言うて。
やっと首を接着。
沖縄の人だから屋外に出して日光浴。
太陽光でチェックして肌や服の色が自然か、くすみが無いかチェックします。
頑張って造っても完成すれば当然引渡しが有る訳です。
この時に、自分の中で引渡しするのが惜しい・・と思えば合格ライン。
反省点が多く悔いが残って違う意味で引き渡したく無い・・と思わない様に
頑張る今日この頃。
さっきまで工場に有った具志堅君が台座に組み込まれ、ワタシの手元から離れます。
嗚呼、悲し。
製作前、ガッツリ資料を頂いておきながら、現場にて納品、取り付け後に初めて、何故今回
この人が選ばれたかの内容を知る事になる。
こーゆー事らしいですわ。 ↓↓
なるほどね~・・・ 。
この様に記念撮影するのが正しいそうです。
画像悪くてスミマセン。(設置が夜間の閉店後なので暗いのら)
設置後の全容はこんな感じ。
バックパネルにあるゴング型のボタンを押すと具志堅さんの声で
色々なセリフが流れます。(季節に応じてかなりのパターン有り)
多分バックパネルの裏に一年間本人さんがバイトで入ってると思うよ。
名古屋へお寄りの際は是非会いに行ってあげて下さいな。(場所は栄、名古屋のド真ん中だがや)
ではまた!!!