どぉ~も守屋です。
イイ感じにブログ更新しております。
毎日はちと無理かもだけど。
別に暇な訳じゃ無いんだけどねー。
次に取りかかる案件が結構大変ぽいので色々妄想する必要がありそうなので
妄想の合間をみてブログ書いてます。
ここんとこ、ワタクシ個人で請けてるお仕事を、本業の仕事が終わってから
ゴソゴソ晩くまでやっとんやが、どんなお仕事かっちゅーたら、舞台演劇のセットで使われる
装飾品を造ってます。
誰や知らん外人の胸像。1メートルくらいのデカイやつ。
スチロール造形なんやけど、やっぱ人物像を彫るのは物凄く神経擦り減ります。
作業終えて晩飯喰い終わると大概意識飛んでて白目向いてヨダレ垂れかけて目を覚ます感じ。
風呂入ってても同じく。
やっと今日、完成出来そうなんでホッとしてますの。
こうやって個人でお仕事頂けるのは有り難いんやけど、何故ワタクシなどにお仕事回って
来るのかと申しますと、
①まず予算が無く、普通に造形会社にはお願い出来ない場合。
②あり得ないくらいに納期が迫っている。いや普通じゃもう間に合わない。
って場合にお仕事が頂けます。
ご想像が付くと思いますが今回も例外に無く①と②がガッツリ私にのしかかった状態で
請けております。
なので白目むいてヨダレ垂れて廃人寸前なのデス。
ガンバロ・・・。
さてヘロヘロながらもブログ頑張って書いてるので、もうちょっとお付き合いを。
前回のブログでワタシが珍獣好きについて書きましたが、そんな匂いを嗅ぎ付けて
来られるのか、ペット関係や動物園関係のお客様からのご依頼やご相談が
最近多い気がします。
実際、動物関係の造作物で打合せに来られたお客様のほとんどが、ウチのサイトの
ワタシのプロフィールを見られ「守屋サンならこの動物お願いしても安心ですゎ・・」
と仰って下さりますので有り難いのです。
今回ブログに書きますのはペット好きな方なら一度はお世話になってると言っても過言ではない
ペットフード界の重鎮的存在 「ドギーマン」 様からのオーダーで御座います。
今回も例外に無く頂いた資料はこれと別ポーズ数種のみ。
前後左右の資料は無くても全然大丈夫。
この資料を基に製作開始!
犬の「ドギーちゃん」 猫の「キャティーちゃん」の2体。
一昔のワタシなら左手でドギーちゃんを彫り、右手でキャティーちゃんを同時に彫って
いたであろうが、さすがに初老と呼ばれる域に両足を突っ込んでおりますので
ウチの信頼できる若手ナンバーワンの垣内サンに一体をお願いしました。
「手伝ってやる代わりに牛丼おごれ」 と言われましたので特盛りをご馳走させて頂き
快諾いただきました。
犬と猫のどちらを担当するかは厳正なるあみだくじにて決定。
ワタシが犬、垣内サンが猫ちゃんを担当することに。
犬の頭部からスタート。
垣内サンも頭部からスタート
ワタシが犬の頭部をチンタラ切り出している間に彼女はもう猫の頭部を丸め始めております!
あまりの速さで手が残像と化しております! 早し!
追い抜かれた焦りから頭部をほったらかしてボディに着手のワタシ。 汗汗
何とか気を取り戻して頭部完成。
あ~っっ!!もう胴体出来とるがな!!! ひぃ~っっ!!
何だかんだで同時に完成・・・。
若手の追従恐るべし・・。
あ、上の画像良く見てください。
他人同士で別々に違うものを彫った場合、どうしてもその人の「クセ」や表現の仕方に
違いが出てダメになる事が多いですが「犬」と「猫」の雰囲気がバッチリ合っているの
解りますか??
全体の柔らか味、このキャラクターのデザイナーさんの雰囲気などを、両者壊す事なく
表現しています。
阿吽の呼吸とでも言いましょうか?
牛丼の並盛りをおごる程度では絶対に息が合わないでしょう。
特盛り効果。
しかも犬は雄なので雄雄しく力強く、猫は女の子なので柔らかく優しい雰囲気もしっかり
イラストから汲み取り、表現しないといけません。
腕や指が微妙に逆関節状に反っていたり、ちょっとした胸や首の角度など、
そうゆう細かな部分でハツラツとした元気な雰囲気や柔らかい気品などを表現します。
大変でしょ?造形屋さんって。
いつまでも自惚れていてはいけません。
さっさと次の工程FRPコーティング、パテ研磨を済ませます。 ↑↑
ここまで来ればもう若手にバトンタッチ。
ワタシは原型で息切れしておりますが彼女の体力は天上知らず。
塗装は素直にお任せします。
身長150センチほどの小柄な彼女のどこのこんなスタミナがあるのでしょう・・
ガンガン塗っていきます。
塗料の調色も安心して任せられます。
ちなみに彼女はウチに来てまだ3年足らずなのです。
なのにもうこの程度の造形なら原型から塗装仕上げまで一貫してこなして
しまいます。
ハイ!完成!!
と、思いきや、ここからが拘りの工程。
「ツヤの調整」 を行ないます。
普通の遊園地や店先なんかに置いてあるキャラクター人形は上の画像の様にツルツルテカテカの
「ツヤ有り塗装」が一般的。
ディズニーランドなどに置いてあるクオリティーの高い人形を見たことがあると思いますが
それらは巧みにツヤの調整が行なわれています。
例外なくウチもちゃんとやってます。
上の画像見たらお解かり頂けるかな?
目は濡れた様にツヤツヤ、肌は艶消し、鼻は半光沢・・・
これらの塗り分けは作業の手間も増え大変ですが、完成品のクオリティに大きく差が出ます。
キャティーちゃんも然り。
最後は二つ並べて記念撮影。
努力の甲斐ありまして納品後、ドギーマン様からお喜びのお声を頂きました。
展示会や本社受付カウンターサイドに置いて頂いたりと大活躍しているとの事。
こーゆーお声を頂けるのが我々スタッフが一番ウレシイところ。
お喜びのお声を頂いた所はほぼ必ずと言っても過言では無い位、再び弊社をご用命
下さいます。
ホント毎日拘りを持って頑張って仕事やってて良かったと思う今日この頃。
次は何書こうかなぁ・・
ではまたーーー!