ブログ

10センチの重圧 その8

さて、いよいよ作業も最終工程、塗装でっせ!

デザイナーさんから色の指定を頂きます。だいたい色の指定はDICという色見本帳で番号を頂いて行うのが多いです。

今回は色数こそ少ないけど、色味がかなり鮮やかなので調色にはかなり気を遣う・・

色味を合わすのにあれこれ迷って色を混ぜていくと必ずと言っていい位に色が濁ってくるので、調色の時は慎重にかつ簡潔に。しかも室内の蛍光灯の光のもとで見る場合と屋外で太陽光のもとでみる場合でもかなりの違いがあるので、そのへんも考慮せんとアカン。

それと塗装の最後にクリヤーを吹くと、これまた色味が違って見える場合もあるので大変。

楽塗装1.jpg

あと、今回みたいな大きな面積の造形の場合、うまく塗らないと塗り始めの所と塗り終わりの所等でツヤがムラになってしまう事が多い。これは塗り始めた時に、霧状になった塗料が粉状になって、これから塗ろうとする所に降り積もり、表面がザラザラになる為。

サッサと塗らないと、それがどんどん酷くなるのでスピードもかなり要求される。

あと塗料の濃さもそれに大きく関与するんで経験がモノをいう。

楽塗装2.jpg

マスキングを剥す時はいつも緊張するわ・・

ちゃんと思い通りのラインが出てるか・・マスキングが浮いて塗装ハミ出てへんか・・とかとか。

でも全部剥し終えた時は何とも言えぬ幸福感というか安堵感に包まれます。

でも次に控えるクリアー塗装が何やかんやいうて一番気を遣う。

タレへんように、かつ綺麗なツヤが出るように、かつ塗装の保護を兼ねるので極力厚く塗る。

楽塗装3.jpg

塗り重ねる程に何とも言えぬ濡れた様なツヤが現れます。

気持ちイイ~♪

楽塗装4.jpg

さ、今日はこのへんで。

塗装に関しては、正直あんまり書くこと無いんよね・・

何せ勘と経験がモノをいう世界だけに解説のしようが無い・・・