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大きい事は良い事だぁ。  その1

どーも守屋です。

 

珍しく今、工場のスタッフは全員、スチロール原型を彫ってます。

大概普段は誰か1人だけ彫ってるくらいなんやが。

こーゆー時は樹脂や塗料の資材屋さんが慌ててやって来る。

何故なら、全く樹脂やらを使わないので発注をもらえなく、まさか他社で購入しとるんかと

思ってドギマギしながら営業マンが来られます。

その姿が面白いので「よそが安かったので最近はそっちで買ってるョ」と言ってやると

抹茶ソフトの様な顔色に変色します。  実に楽し。

な事してストレス発散しております。

 

話は変わり、久々に小さいサイズ(20センチ)の卓上フィギュアのお仕事が入ってきました。

皆さん、このミニサイズのフィギュアは安く作れると思われるのか値段を聞いてビックリされる

方が多いです。

皆さんは市販の数千円のフィギュアの価格帯が相場だと思っておられる様で・・。

ましてやUFOキャッチャーで運が良ければ数百円でゲット出来るんだから。

そんな値段で単品のフィギュアは作れません、 絶対に。

数千個やら量産してはじめて出来る価格ですよ。

 

皆さん知ってはります?

市販フィギュアの原型は、実力派の売れっ子原型師などで一体40~60万円(例)とかで製作してます。

それを1~3ヶ月ほどかかって作るのですから日割りで計算すると大した金額では無い

事が解りますよね。

個人で請けているような造形師さんならまだイイですけど、我々の様な会社組織ですと

人件費や諸経費を差し引くとトントンどころかヘタすると大赤出ることもある

恐ろしい案件なのです。

 

ハッキリ申します。

 

「小さいのは儲けが無いです」

 

夢を潰したくないですが、いまフィギュアの原型師を目指して頑張ってるキミ。

 

   「大変やぞ、この世界は」

 

上記の様な一体60万ほどで請けれる造形師は、例えるなら

南極の氷山の上にピラミッドを乗っけて、その上にスカイツリーを立て、

その先端の避雷針の先っちょにしがみ付いてる方々のみです。

フィギュア原型でまともに食べていられる方はそれ位の確率と言っても過言では無いです。

 

    「趣味で楽しくやりましょ、フィギュア製作は。」

 

正直、小さいのはキライです。

だから今回の製作日記はデカイのを紹介します。

 

少し以前、結構立て続けに巨大化シリーズがあったので書きます。

 

 

第一弾は「古洋書」の巨大化です。

実物の何倍でしょ、6倍くらいかな?  体積は何倍かな?

計算するの面倒なので割愛。

 

         スチロール原型↓↓

古洋書ブログ.jpgあ、今回のこの巨大洋書の製作は、前回のブログで紹介しました若手ナンバーワンの実力の

垣内サンです。

しばらく垣内サンの作品紹介しようかと思います。

この垣内サンは舞台美術関係の専門学校卒でして、それまでは舞台のパネルの絵を描いたり

木工やらが多い世界で活躍してはったんですが、ど~しても二次元より三次元がやりたい、

言うてポップ工芸に「給料いらんから仕事おしえてくれ」と武者修行から始めた変わり者。

その実力が認められ、いまや立派なウチの社員としてワタシを追い越す勢いで四次元の世界へ

行ってしまうのではないかと焦っております。

 

スチロール原型にFRPをコーティング。

古洋書ブログ (1).jpg三冊あるので1個原型を起こして型で量産もアリなんやが、この様な平面の構成の造形物は

面の凹みや反りなどが出やすく、それを防ぐ為に内部に補強の板などを入れたりする事が多いんやが、その分、意外と重量が重くなる事がある。

なので今回はオーバーレイ(スチロール原型に直接FRPを貼る事)にて製作。

 

FRPを貼ったあと、表面にパテを入れ研磨。

 

 

その後塗装へ・・

先ずは本のページの部分から。

紙のベース色を入れてから細い線状のマスキングをし。濃い目の色で濃淡をつけます。

古洋書ブログ (2).jpg

 

 

 

古洋書なので何十年経たような色褪せ古ぼけた色味にします

ディスプレイ品なので実際より少しオーバー目にやるのがコツ。

このあたり、彼女の舞台美術で得たセンスが垣間見れます。

手放しで放っておいてもジャンジャン塗装してくれます。

古洋書ブログ (3).jpg  

 

 

お次は表紙と背表紙の塗装。

自ら適宜デザインしたマスキングを製作しエエ感じに塗装。

これらの文字やマークやらもベッタリ塗らず少しかすれた感じにボカシて塗っています。

古洋書ブログ (4).jpg

 

 

シボ加工された皮の表紙の感じも忠実に再現しないといけません。

マーブル状の塗装も。

あと、本のカドの擦れて色が剥げた感じも塗装で表現します。

古洋書ブログ (5).jpg前回のブログにも書いたが、彼女の作業中の資料画像のほとんどが上記の様に残像化してるのばっかりです。

どんだけ素早いスピードで作業しとんのや!?

古洋書ブログ (6).jpgこの古洋書はアリスの不思議な国をイメージした撮影スタジオのセットとしてディスプレイされます。

よってお客様が直接触れたり、座ったりするのでキズが付きにくいようにクリアー塗装を厚く吹き、最終的に艶消しに塗装し、三冊重ねて接着し完成。

古洋書ブログ (7).jpg

近くでみても、とても1メートル以上ある本には見えないね。

ホンモノみたい。

古洋書ブログ (8).jpg重厚な感じ出てるけど、物凄く軽いです。

二人でヒョイ!と持ち上がる軽さ。

スチロール造形の良い所。

 

さぁ、お次も垣内さんマジックを紹介しまっせ~!!

 

ではマタマタ。

 

 

 

 

 

 

 

♪ペットフードはドギ~マン♪

どぉ~も守屋です。

 

イイ感じにブログ更新しております。

毎日はちと無理かもだけど。

別に暇な訳じゃ無いんだけどねー。

次に取りかかる案件が結構大変ぽいので色々妄想する必要がありそうなので

妄想の合間をみてブログ書いてます。

 

ここんとこ、ワタクシ個人で請けてるお仕事を、本業の仕事が終わってから

ゴソゴソ晩くまでやっとんやが、どんなお仕事かっちゅーたら、舞台演劇のセットで使われる

装飾品を造ってます。 

誰や知らん外人の胸像。1メートルくらいのデカイやつ。

スチロール造形なんやけど、やっぱ人物像を彫るのは物凄く神経擦り減ります。

作業終えて晩飯喰い終わると大概意識飛んでて白目向いてヨダレ垂れかけて目を覚ます感じ。

風呂入ってても同じく。

やっと今日、完成出来そうなんでホッとしてますの。

こうやって個人でお仕事頂けるのは有り難いんやけど、何故ワタクシなどにお仕事回って

来るのかと申しますと、

①まず予算が無く、普通に造形会社にはお願い出来ない場合。

②あり得ないくらいに納期が迫っている。いや普通じゃもう間に合わない。

って場合にお仕事が頂けます。

ご想像が付くと思いますが今回も例外に無く①と②がガッツリ私にのしかかった状態で

請けております。

なので白目むいてヨダレ垂れて廃人寸前なのデス。

 

     ガンバロ・・・。

 

さてヘロヘロながらもブログ頑張って書いてるので、もうちょっとお付き合いを。

 

前回のブログでワタシが珍獣好きについて書きましたが、そんな匂いを嗅ぎ付けて

来られるのか、ペット関係や動物園関係のお客様からのご依頼やご相談が

最近多い気がします。

実際、動物関係の造作物で打合せに来られたお客様のほとんどが、ウチのサイトの

ワタシのプロフィールを見られ「守屋サンならこの動物お願いしても安心ですゎ・・」

と仰って下さりますので有り難いのです。

 

今回ブログに書きますのはペット好きな方なら一度はお世話になってると言っても過言ではない

ペットフード界の重鎮的存在 「ドギーマン」 様からのオーダーで御座います。

 

ドギーマンブログ.jpg今回も例外に無く頂いた資料はこれと別ポーズ数種のみ。

前後左右の資料は無くても全然大丈夫。

 

 

 

この資料を基に製作開始!

犬の「ドギーちゃん」 猫の「キャティーちゃん」の2体。

一昔のワタシなら左手でドギーちゃんを彫り、右手でキャティーちゃんを同時に彫って

いたであろうが、さすがに初老と呼ばれる域に両足を突っ込んでおりますので

ウチの信頼できる若手ナンバーワンの垣内サンに一体をお願いしました。

「手伝ってやる代わりに牛丼おごれ」 と言われましたので特盛りをご馳走させて頂き

快諾いただきました。

犬と猫のどちらを担当するかは厳正なるあみだくじにて決定。

ワタシが犬、垣内サンが猫ちゃんを担当することに。

 

  犬の頭部からスタート。

ドギーマンブログ (1).jpg

 

 

 

垣内サンも頭部からスタート

ワタシが犬の頭部をチンタラ切り出している間に彼女はもう猫の頭部を丸め始めております!

あまりの速さで手が残像と化しております!  早し!

ドギーマンブログ (2).jpg

 

 

 

追い抜かれた焦りから頭部をほったらかしてボディに着手のワタシ。  汗汗

ドギーマンブログ (3).jpg

 

 

何とか気を取り戻して頭部完成。

ドギーマンブログ (4).jpg

 

 

 

 

あ~っっ!!もう胴体出来とるがな!!!  ひぃ~っっ!!

ドギーマンブログ (5).jpg

 

 

 

何だかんだで同時に完成・・・。

      若手の追従恐るべし・・。

ドギーマンブログ (6).jpgあ、上の画像良く見てください。

他人同士で別々に違うものを彫った場合、どうしてもその人の「クセ」や表現の仕方に

違いが出てダメになる事が多いですが「犬」と「猫」の雰囲気がバッチリ合っているの

解りますか??

全体の柔らか味、このキャラクターのデザイナーさんの雰囲気などを、両者壊す事なく

表現しています。

阿吽の呼吸とでも言いましょうか?

牛丼の並盛りをおごる程度では絶対に息が合わないでしょう。

      特盛り効果。

しかも犬は雄なので雄雄しく力強く、猫は女の子なので柔らかく優しい雰囲気もしっかり

イラストから汲み取り、表現しないといけません。

腕や指が微妙に逆関節状に反っていたり、ちょっとした胸や首の角度など、

そうゆう細かな部分でハツラツとした元気な雰囲気や柔らかい気品などを表現します。

大変でしょ?造形屋さんって。

 

ドギーマンブログ (7).jpgいつまでも自惚れていてはいけません。

さっさと次の工程FRPコーティング、パテ研磨を済ませます。  ↑↑

 

 

ここまで来ればもう若手にバトンタッチ。

ワタシは原型で息切れしておりますが彼女の体力は天上知らず。

塗装は素直にお任せします。

ドギーマンブログ (8).jpg

 

ドギーマンブログ (9).jpg身長150センチほどの小柄な彼女のどこのこんなスタミナがあるのでしょう・・

ガンガン塗っていきます。

塗料の調色も安心して任せられます。

ちなみに彼女はウチに来てまだ3年足らずなのです。

なのにもうこの程度の造形なら原型から塗装仕上げまで一貫してこなして

しまいます。

 

 

 

     ハイ!完成!!

ドギーマンブログ (10).jpg

 

ドギーマンブログ (11).jpgと、思いきや、ここからが拘りの工程。

    「ツヤの調整」  を行ないます。

 

普通の遊園地や店先なんかに置いてあるキャラクター人形は上の画像の様にツルツルテカテカの

「ツヤ有り塗装」が一般的。

ディズニーランドなどに置いてあるクオリティーの高い人形を見たことがあると思いますが

それらは巧みにツヤの調整が行なわれています。

 

 

例外なくウチもちゃんとやってます。

 

ドギーマンブログ (12).jpg上の画像見たらお解かり頂けるかな?

目は濡れた様にツヤツヤ、肌は艶消し、鼻は半光沢・・・

これらの塗り分けは作業の手間も増え大変ですが、完成品のクオリティに大きく差が出ます。

 

 

 

      キャティーちゃんも然り。

ドギーマンブログ (13).jpg

 

ドギーマンブログ (14).jpg

 

 

最後は二つ並べて記念撮影。

ドギーマンブログ (15).jpg努力の甲斐ありまして納品後、ドギーマン様からお喜びのお声を頂きました。

展示会や本社受付カウンターサイドに置いて頂いたりと大活躍しているとの事。

 

こーゆーお声を頂けるのが我々スタッフが一番ウレシイところ。

お喜びのお声を頂いた所はほぼ必ずと言っても過言では無い位、再び弊社をご用命

下さいます。

 

 

ホント毎日拘りを持って頑張って仕事やってて良かったと思う今日この頃。

 

次は何書こうかなぁ・・

 

ではまたーーー!

 

中日ドラゴンズのドアラ君

どお~も守屋です。

またブログ放置癖が出ております。

色々忙しくてねぇ・・

もちろんお仕事は相変わらずドタドタだし個人で請けた造形やら仕事終わってから

チョコチョコやってたりでね。

ストレスの申し子と化しております。

なモンでストレスでハゲ散らかさない様に忙しい合間を縫って色々コソコソやっとります。

ワタクシ守屋にとってのストレス解消は やはりペットの飼育。

思い起こせば物心付いた頃から今日に至るまでの40ン年間、

1日たりともペットを飼育してない日は無いです。 マジで。

ホント様々な生き物(珍獣ばかり)飼ってきたなぁ。

自分史の中で一番スゲーと思うのは学生の頃飼ってたアオウミガメ。

(今はワシントン条約で保護されているが当時は合法でした)

夏休みガッツリとバイトをして40万くらい貯め部屋の床を補強工事して

部屋のド真ん中へ1・5トンの水槽を設置し、そこで飼ってた。

最終的には3~4メートルくらいの水槽作ってそいつを飼おうと思ってたんやが

アパートへ引っ越す事になり泣く泣く須磨水族園に寄贈しました。

いま考えたらかなりクレイジーな思考回路を持った変態だったと思う。

いや、それを許してくれてた両親が一番クレイジーなのかも。

アオウミガメのアオで思い出したけど、いま工場にも青い小鳥がいます。

マメルリハというインコの「ピーコちゃん」スタッフに丁重にお世話され、

超ワガママの噛み付き小鳥です。

 

1434163206309.jpgでも甘えたさんでとても可愛い。呼び鳴きハンパないです。

さすがに今は工場のあまりの暑さにバテてしもて、スタッフが家で面倒をみてくれています。

 

「青」繋がりでもうひとつ。

 

ワタクシ守屋も青いペットを最近飼い始めてる。

「コバルトツリーモニター」ってオオトカゲ。

全長1メートル以上になるトカゲ。

まだ手のひらサイズのベビーだけど。

 

ドアラブログ.jpg飼育始めてからまだ一週間。

兎に角 臆病な性格でずっと木の穴から出て来ない。

いつの間にか餌だけはチャッカリ完食しとる要領の良いヤツ。

全身 真っ青な素晴しいトカゲ(コバルトツリーモニターでググッてみな)なんやがウチに来てから全身

の姿はまだ1回しか見た事が無い。

     マボロシ~♪

ショップに居る時はウロチョロ動き回って餌をねだっていたんやが・・

コイツの(まだ命名してない)の成長具合も時々ブログで紹介します。

 

青繋がりでもういっちょ!

つーか、ここからが本番、製作日記。

 

タイトルに書いとるが先日、青いスーパー珍獣の等身大モデルを製作しました。

   「ドアラ」

知っとるかね?ドアラっていうコアラと人間のハイブリッドを。

中日ドラゴンズのマスコットキャラクターのドアラ。

 

ドアラブログ (3).jpgコレは珍獣中の珍獣でしょ?

身体は完全に普通の細身の人間です。

こんな大きな頭と靴なのに球場のグランドを縦横無尽に走り回り、バク転でもバク宙でも

楽々こなすスタントマン。 いや珍獣。

この「ドアラ」くんのカフェが、ナゴヤドーム3階、1塁側にあるんだけど、そこに記念撮影用に等身大のドアラくんを設置したい、とご依頼いただきました。

 

ドアラブログ (1).jpgあ、このカフェには美味しいドアラカレー、ドアララテなどドアラ君がデザインされた色々な美味しそうなのが沢山ありますヨ~!

観戦の際は是非是非!!!

 

ドアラブログ (2).jpg

 

 

さぁ、早速製作開始!

            クライアント様から頂いた画像。このポーズでのご依頼です。

 

ドアラブログ (3).jpg

その他自分で参考になりそうな画像検索して使えそうな資料をドッサリかき集めます。 

ドアラブログ (4).jpg

本来、身体と頭のバランスを考えながら全体的に彫り進めて行くんやが、頭部は難しいので

頭の中で完全なイメージが湧いてくるまで放置。

こんな滑稽な彫り方、良い子は絶対マネしない様に!!必ずバランス崩れちゃうよ。

ドアラブログ (5).jpgでも、いつまでも放置していては納期が迫るだけなので大量に集めた資料を基に頭部を彫る。

 

 

    クライアント様に名古屋から遥々監修に来て頂きバッチリOK頂けました↓↓↓

 

ドアラブログ (6).jpg

 

 

 

次の工程の「FRPコーティング」の写真撮り忘れちゃった(汗

よってこれは一回目の研磨が終わり一回目の

サーフェーサー(下地剤)を吹いているところ  ↓↓↓

(両腕と帽子は研磨作業の邪魔になるので後から合体させます)

ドアラブログ (7).jpg  

 

一回目の研磨が終わると細部のディテールをパテなどを駆使して製作します。 ↓↓

(ベルトのバックルや服の縫い目など)

ドアラブログ (8).jpg 

 

 

仕上げの研磨が終わり塗装開始!!

この塗装中に弊社に打合せや見学に来られたお客様が部位をマスキングされた

この状態のドアラを見て

 

「おおっー! これは有名な阪神の ” トラッキー” ですな!」 と言われたり

 

「あー解った!! オリックスの球団キャラクターでしょ?コレ。」とか言われ

散々な目に遭ったドアラ氏。

 

意外と知名度低いのか!?

 

仕方ないよドアラくん、キミは決して悪くない。

       ここは大阪のド真ん中だから許しておくれ・・・・。

 

 

ドアラブログ (9).jpg

 

 

     ロゴやスポンサーなども正確に塗装にて再現。

ドアラブログ (10).jpg

 

 

こんなデカい靴履いてよくあんなアクション出来るもんだなぁ。。。。。。。

ちなみにこの靴のサイドのマークはドアラの「ド」を現したデザインです。

そう!自分大好きドアラ君。

ドアラブログ (11).jpg

 

 

スポンサーロゴは色の指定もシビアです。

キッチリ色品番の指定があります。

ドアラブログ (12).jpg 

 

 

あ、コレはドアラの尻尾。野球ボール状なのです!

初代のものは、この縫い目がただの白い1本のラインだった様ですが二代目はこの様に

縫い目状に造られていたのでキッチリ再現。

見えない背中側だと言って、こーゆー部分こそ手を抜いてはいけない箇所だとワタシは思ふ。

塗るのは大変だけどねー。

きっとクライアント様が喜んでくれるはず・・・って思いながら塗ります。

ドアラブログ (13).jpg

 

 

 

いよいよ完成。制作期間約20日弱てとこかな。  あー大変、こーゆーの。

最近、この様な等身大のお仕事ホント増えてきましたわ。

先々月も具志堅用高さん造ったとこやし。

何でだろ?

 

ドアラブログ (14).jpg

 

 

 

名古屋へ納品後、ドアラ氏本人による除幕式が有ったようです。

身体のラインもバッチリ同じに出来てるな。  よしよし。

我ながらアッパレ!

 

ドアラブログ (15).jpg

 ドラゴンズファンの皆さん!ドーム行ったら是非ドアラカフェで彼に会ってあげてくださいな!

よろしく~♪♪

 

ではまた!  次は何ネタ書こうかなぁぁぁ・・・

 

ちょっちゅねーの具志堅用高さん

ども幻の守屋です。

お元気ですか?

ワタシは2日前謎の発熱(39℃!)がありオマケにピーピーで。

でも昨日奇跡的に完治。

その間、食欲は普通~にMAX。

肉もチョコもアイスも平気  みたいな。

何じゃ?

疲れとんかな?

 

今日、大阪は物凄い嵐。

台風並みの突風が吹き荒れております。

桜もコレで完全に葉っぱに変身やな。

 

皆さんお花見は行かれました?

ワタクシ守屋は桜の頃は毎年、年度末の駆け込み需要から猛烈に

忙しく、ここ数年、いやこの会社に入ってからまともに花見なんて

した覚えが無い様な・・。

でも今年は何とか仕事の合間に強行。

会社の最寄り駅、近鉄高安駅から隣駅の山本駅までの間に

小川が流れてて、そこがず~っと桜並木になっておる地元有数のお花見ポイント。

入社当時から一度は見たくて計画してはいたものの結局一度も行けず。

やっとこの日が来ました。

 

その桜並木まで会社から徒歩8分。

3分の所にファミマがあるので意気って焼酎買って桜見ながら呑んでやろうかと。

ストレートの黒霧島を握り締めレジへ。

Tポイントカードございますか?なんてレジのおばちゃんに言われても当然無視や。

つり銭が財布に投入される時にはもう黒霧島は開封済み。

早よ呑みたいねんこっちは!

どんだけやねん、ホンマ。

だってワタクシ守屋、ン十年バイク通勤しとるので帰途に一杯ヤルなんて皆無。

夢にまで見た帰途の呑みながらのお花見。

許してあげて。

 

現地まであと5分。

ただの古ぼけた駅前商店街を抜け、やっと到着。

黒霧島は・・・ 

当然カラッポ。

アルコール度数25度。

ものの3分程で飲み干すんやから、そりゃもう桜が5倍くらいに見える訳ですよ。

待望の花見がフライングで商店街の買い物ヒョウ柄ババァ見ながらの焼酎かよ・・・。

初体験がババァか。。

エエ歳こいてしっかりせにゃ  守屋さん。

 

でもねぇ、ホンマに綺麗やったでよ。

 

1428913424093.jpg

さぁ!

春が来て草木もモコモコ生い茂ってきました!

アフロヘアーの如く。

そう!アフヘアーと言えばこの方、表題にあります

   「具志堅用高」

無理矢理な持って行き方ではありますが、この具志堅氏を

先日製作しましたんで、その様子を書こうかな。

 

毎年、2月頃、名古屋の商業施設 LACHIC (ラシック)様からのご依頼で

バタバタさせて頂いております。

このラシック、今年で10周年を迎えます。

毎年、ここではその年にちなんだ駄洒落的な感じで催しされます。

一周年は一歳なので動物のサイをモチーフに。

二周年は二歳、2サイだー!て事で2本の巨大なサイダーの瓶を展示。

ウチの会社では五周年からのお付き合い。

五歳⇒ゴサイ⇒ゴーサイ⇒西郷(業界用語的に逆読みで)

    で西郷隆盛像を製作。

六周年⇒6だ!⇒ラクダ

    で等身大ラクダ像

七周年は⇒ニャニャ周年

    で二匹の巨大な招き猫像

八周年は他社。

九周年は9歳⇒9サイ⇒ごめん9さ~い!

    で吉本新喜劇のチャーリー浜像。

今年はちょうど10周年!つーことで・・・

ちょうど10ねん⇒ちょっ10ね~ん!   

    で「ちょっちゅね~!」でおなじみの

具志堅用高氏という事です、 ハイ。

この10年、泣く子も黙るかなり強引な手口であることは間違いない。

毎年お仕事を頂いていて言うのも恐縮だが、「強引」。

何回も言うが「強引」  もーエエか(笑

もう、ここまできたら主催側も普通~には戻れないはず。

どんどんベタ路線突っ走って頂きましょう!

上記の造形は昔のブログに書いてあると思う。

暇で暇で仕方ない人のみ、遡って探してくれたまえ。

 

さて長過ぎる事で有名なワタシのブログ。

ようやく本編、製作の様子を書きます。

 

今回、製作にあたり、具志堅氏本人に製作期間中(約1ヶ月)、飲まず喰わずで

ずっと同じポーズでワタシの横に立っておいて欲しい。。とお願いしたが

さすがにそれは無理らしいので、大量な本人画像がワタシ宛てに送り付けられました。

ちょっちゅちょっちゅちょっちゅっっ!って感じで。

その画像をしっかり見ながらちょっちゅずつスチロールを削ります。

       中にはこんな巨大なちょっちゅ君画像も。 ↓↓

 

具志堅工程 (12).jpg       削り出し初期はまだこんな箱型のロボちょっちゅ!  ↓↓

 

具志堅工程 (1).jpg        彫り出し一日目で大体こんな感じ。  ↓↓

 

具志堅工程 (2).jpg像の後ろに資料の画像が貼り付けられているが、これはほんの一部。  ↑↑

コレの何倍もの画像が送られてきました。

撮影も大変やったやろなぁ。

 

 

彫り出して約4日くらいかな。 ほぼ完成。

身長、スリーサイズなど細部の情報も頂いているのでそれに合わせる。

んで、クライアント様にチェックをお願いする。

具志堅工程 (3).jpg無事OK頂きお次の工程、FRPコーティング。

 

具志堅工程 (4).jpgFRPの色の濃い所と薄い所があるの解るかな?  

展示時、大きな力が掛かる所は予め予想しFRPを複数重ねて強度を高めます。

これはポーズの形によって毎回様々。

像にどのような応力が掛かるか、像に悪ふざけをするお客様がいた場合、どのような攻撃を

して来るか想像し、それに対処した場所を強化します。

ここは経験がものを言うところ。

ただやみくもにブ厚くFRPを貼るとせっかくOKを頂いたスチロール造形のディテールが崩れたり

物凄く重たくなったりイイ事は無いので。

逆にFRPを厚く貼る必要がある所は予め逆算し、スチロール造形を細くなる様に彫ったり

エッジをよりシャープに彫ることもあります。ちょっとマジメなお話よ。

 

 

お次はお顔。

さすがにお顔はスチロール彫刻では限界がありますので粘土で。

 

具志堅工程 (5).jpg今回クライアント様が大変気にしておられたのが「アフロヘアー」の表現。

モッサリした粘土から、どこまでチリチリフワフワ感が出せるのか?と

心配されてました。

我々造形師もこのテの毛質の表現は大変難しい所がある。

幾度と無くクライアント様とのセッションの後に両者納得行く所まで辿り着けました。

何で世の中にアフロヘアーなんかあるねんっっ!

とかブツブツ心で叫びながら。

とか言いながら、ワタクシ守屋も若かりし頃、アフロヘアーしたことがあります。

宇宙兄弟みたいな。

自分で言うのも何やが意外と似合ってて違和感無かったわ。

具志堅工程 (6).jpg頭部もクライアント様からOK頂き、早速この頭をシリコンゴムで型取り。

顔面にシリコンシャワーを浴び嬉しそーなちょっちゅ君♪ 最高~っちゅね~!

具志堅工程 (7).jpgあ具志堅さんの顔、反転したら寛平ちゃんみたいにはるんやなぁ。ア~メマ~!

具志堅さんがテカテカに脂ギッシュなのは粘土原型にシリコンが付着するのを防ぐ為に

ラッカー塗料を塗っているため。エロさ倍増しとるがな。

具志堅工程 (8).jpgさぁ、ボディの方も仕上げのサーフェーサーを吹き付けてほぼ完成。

具志堅工程 (9).jpg頭部もさっきのシリコン型を用いてFRP成型。

ここで初めてボディとの仮組みです。  ↓↓

首廻りと襟の形状、幅、長さ、横から見て首から背中へかけて脊椎のラインのズレがないか

ここで初めてチェック出来る訳です。

全くの机上の空論、目測のみで進めて来ましたが、バッチリ一発で合いました。

ファミマで焼酎呑んでるオッサンですがヤル時ゃヤリます。

具志堅工程 (10).jpgいつまでも喜んでいられない!

早く塗装せねば!!

具志堅工程 (11).jpg

今回、具志堅さんは自前のアロハシャツで資料撮影されました。

これがまた大変!!全身ヤシの葉柄のシャツ。

マスキングだけで一日かかりそうでした。

 

その間にワタシは頭部の塗装。

先ずは目ん玉から。

ちょっちゅ君、相変わらず笑ってます。

具志堅工程 (13).jpg具志堅さん塗装初期はマンデラ氏であることが発覚!

具志堅工程 (14).jpgアフロヘアーも塗装初期はコロッケの様。揚げ物系。

あ、そういえば商店街で焼酎の呑みながら見たヒョウ柄オバチャン、こんな感じ。

具志堅工程 (15).jpgメガネを着けてチェック。

このメガネ、具志堅さんご本人の着けてるヤツと同じモデル。

値札見たら五万ナンボやった・・・・。

さすがゲーノー人。

こだわってエエの着けてはりますわ。

具志堅工程 (16).jpgボディも塗り終わり。

それでもまだ笑ってます。 このアングルはさすがにキモい。

塗料乾燥の為、この状態で一晩放置。 

絶対夜中喋ってるはず・・・  ちょっ10ね~ん!  言うて。

具志堅工程 (18).jpgやっと首を接着。

具志堅工程 (19).jpg沖縄の人だから屋外に出して日光浴。

太陽光でチェックして肌や服の色が自然か、くすみが無いかチェックします。

具志堅工程 (20).jpg頑張って造っても完成すれば当然引渡しが有る訳です。

この時に、自分の中で引渡しするのが惜しい・・と思えば合格ライン。

反省点が多く悔いが残って違う意味で引き渡したく無い・・と思わない様に

頑張る今日この頃。

具志堅工程 (21).jpgさっきまで工場に有った具志堅君が台座に組み込まれ、ワタシの手元から離れます。

嗚呼、悲し。

 

 

製作前、ガッツリ資料を頂いておきながら、現場にて納品、取り付け後に初めて、何故今回

この人が選ばれたかの内容を知る事になる。

こーゆー事らしいですわ。   ↓↓

 

具志堅工程 (22).jpgなるほどね~・・・  。

 

 

この様に記念撮影するのが正しいそうです。

具志堅工程 (23).jpg

 

 

画像悪くてスミマセン。(設置が夜間の閉店後なので暗いのら)

設置後の全容はこんな感じ。

バックパネルにあるゴング型のボタンを押すと具志堅さんの声で

色々なセリフが流れます。(季節に応じてかなりのパターン有り)

多分バックパネルの裏に一年間本人さんがバイトで入ってると思うよ。

具志堅工程 (24).jpg名古屋へお寄りの際は是非会いに行ってあげて下さいな。(場所は栄、名古屋のド真ん中だがや)

 

ではまた!!!

 

 

 

造形教室

無料造形教室ですが 今年に入ってからも なかなか一般募集が出来ません

1・2・3月と 既に団体さんの予約が入っていて居ます

今のところ多分4月は 一般募集できそうです

 

造形教室ではありませんが 地元の中学校の 『職業体験学習 2~3日間』 というようなものが

年間3回ほど行なっています

また夏休みになると子供会等による予約も入ってきますので

一般募集できないのが現状です

 

IMG_1702.jpg加工.jpg

 

18~20日に行なった 職業体験学習で マグロ作りをしてもらいました

3日間なので 色付けまでできませんでした

 

 

TVスタジオ

先週 j:comのスタジオに行きました

生放送での撮影でした

いつもは録画なのであまり緊張しませんでしたが 今回はナマなので

とちらないかと気をもんでましたが たいした事有りませんでした(場慣れしたのかな)

 

IMG_1682.jpg

 

放送内容は いつものパターンとほぼ同じでした  (スタジオ録画 今回で3回目)

でもケーブルテレビなので見ることが出来ませんでした

 

 

お子様の教育に感心のある方に

下記は余分な事ですが思い出深いのですこし書きます

スタジオの同じビル内で 懐かしい参考書が飾ってあるのを見つけました

奨学社の『最高レベル シリーズ』の参考書です

コレは24年前 息子に与えて いっしょに取り組んだ参考書です

この本のお陰で 息子は 国立から商社へ勤めるようになり現在ロンドンで働いています

当時の参考書選びは とりあえず書店で1科目4.5点買い込み そのあと家で1冊に絞り込みまし

た  残りは廃棄です

『最高レベル シリーズ』 コレお勧めです 絶対に賢いお子さんになります

 

 

スタジオ録画が午後5時過ぎに終わりました

ココは 芦屋なので 帰りに 長田まで出かけました

もちろん 『鉄人28号』を観る為です

前から行きたいと思っていましたが 神戸方面へ行く機会が有りませんでした

 

IMG_1685.jpg

 

この作品は FRPでなく 金物で出来てます

さすが実寸大 迫力がありますね

 

 

 

 

 

 

 

ご無沙汰です(4?年ぶり) 恐竜

中村です

ブログ 守屋君に任せて4年ほどたちます

守屋君も忙しく ブログどころでは無いようです

そこで これから せめて1週間に1度ぐらいは顔を出すように

勤めたいと思ってます

 

 

恐竜

 

 

来週TV出演の為 資料をあさっていると 1枚の写真を見つけました

工場倉庫内での写真です

バックに色々と作品が移っているように 倉庫内に沢山の作品があります

近くに来た時には どうぞ足を運んで 見学にでも来てください

 

未発表の作品も沢山溜まってます

少しずつUPしますのでご期待ください

中村雅英

 

 

 

    何でやの?

ども守屋です。

 

昨日、ヤフーのトップページにウチで製作させてもろた「河童」が載ってると

ブログで書いたんですね。

ほんでもって昨日のアクセス数、ナンボくらい上がったんかなぁ~?て思って

調べたんですわ。

そーしたらね、昨日(1/29)ヤフーに載ったのに、3日前の1月の26日からウチのアクセス数が

既に通常の7倍くらいに跳ね上がっとるんですわ。

7倍やで!

グイグイやで!

 

    何でやの?

 

ウチの会社、よくテレビの取材を受けて放送されるんやが、そんな時でも

アクセス数は通常の3倍程度上がるくらい。

26日は別に何の放送の予定も無かったし、普通~にハナクソほじって仕事してたんやけど。

 

誰か有名処の方が紹介してくれたんかなぁ・・・。

全く謎やわ。

 

26日からこのブログを読んで下さっている皆さん、何処でウチのサイトを

お知りになったか教えてください!!

教えて下さった方の中から抽選で1名様にワタシのサイン入り発泡スチロールの破片クズを

プレゼントしちゃいます!

奮ってご応募くださいませ!

 

いや、冗談は抜きにして、ホンマに教えて下さい。

お電話でも掲示板に書き込んで下さっても良いですので。

お願い致します。

 

ではでは宜しく。

 

 

 

 

yahooトップページに河童が!

ども!  守屋です。

本日(1/29)のヤフーのトップページに前回ブログで紹介した兵庫県福崎町の「河童」が

載ってました!

 

それだけなんスけど・・。

ウチのアクセス数上がるかな?

yahoo河童.jpg

2015 明けましておめでとうございます!

ども!

明けましておめでたい守屋です!

2015年ですよ。

早いねぇ・・・  ノストラダムスが人類滅亡言うてから15年以上経つんやで。

不況や天災やら色々あった世の中だけど、何とかちゃんと生きてるもんな、ワタシ。

ありがたいね。

一日3回キッチリ腹が減って、一日1回寝る。

当たり前だけど、この一連の動作の有り難味が段々解って来たよーな気がする。

健康の有り難さ。

もうジジィやな、ワシも。

煮物やらが旨いと感じたり、シナモンや山椒やらが効いた物が旨いと感じる瞬間があったり。

許せない人が許せたり。。。

いま、平均寿命の半分を越えたトコらへんやけど、どんな爺さんになるんやろ?

子供の頃、歳をとったらゾウガメになりたいと真剣に思っていた病んでたよーな時期もあったけど

今は自分の老後のイメージが全く湧いてこない。

考えたくないのかな・・・?  こんな世の中やもんなぁ。

 

さて、今年の干支は未。

テレビみてたら羊とヤギの鳴き声違いのものまねしとるヤツがやたら多いな。

全然オモロないのに。

そんもんワタシは幼少の頃からやっとるわ。

羊の造形の記事書こうかと探したけど見当たらないので独断で河童にします。

つーか、ちょうど一年前のこの河童(兵庫県福崎町の)を必死で作ってましたので。

一年も書こうと思って放置。  アカンがな。

 

ではスタ~ト!

 

兵庫県福崎町の地域振興課の職員さんから「カッパの人形を造りたい。」と相談がありました。

また後ほどイメージの人形の画像送りますんで見といて下さい。  と。

 

「あぁ、またご当地ゆるキャラかいな・・」 と思い添付ファイルをクリック。

 

k1.jpgなな何ぢゃっっ!!!!

妖怪大辞典とかに載ってそーなカッパやん!

しかもNSP(造形の上級者とかが使う粘土)で造っとるがなっ!

この地域振興課の職員、タダモノでは無いな・・。

 

お会いして打ち合わせ。

 

「やっぱり。」

 

ガッツリ趣味の範囲を超えたプロでした。

内心、「正直こーゆー方、厳しいから苦手なんよなぁ」

と思ってお話してると、まーオモロイ人。

同世代もあってか盛り上がる盛り上がる。

打ち合わせか何か解らんくらいに。

でもまぁ、お堅いお役所の人なのでキメるところはビシッ!と妥協無しに

求めて来られます。  オ~怖っ!

k1 (1).jpg幾度と無く月例会議を繰り返し、機械設計や土木工事業者とのすり合わせが行なわれます。

会議の半分は、下ネタ会議なのですが。。。。。。。。。。。。

ウソですよ。  ホンマにガッツリ真剣に打ち合わせをし、各寸法、工程協議を行ないました。

全く違う業者同士、ましてや造形屋という、彼等には経験の無い業種を挟んでの会議です。

キッチリ機械設計してもファジーな造形物が絡むと計算が全て狂う様です。

バッチリ計算していても、「やってみな解らんなぁ」という言葉が最後には出てきます。

 

悩んでいても納期は迫る。

例のミニチュアを基に原型の製作開始。

k1 (2).jpg今回、池の中に(水中)設置するタイプと陸上に設置するタイプの2体の発注を頂きました。

陸上タイプで原型を造り、水中タイプはそれを改造して使う事に。

k1 (3).jpgコレが陸上タイプのポーズ。 ↓↓

右手に握るのは「尻子玉」

カッパが人間から抜き取ると云われる架空の臓器。

k1 (4).jpg

この原型を型取りします。

 

k1 (5).jpgその型を使って各パーツを2個ずつFRP成型する。

 

k1 (6).jpg     コレが上記の原型から改造された水中バージョン。  ↓↓

    同じ型から造られたとは思えないくらいの違いでしょ?

k1 (7).jpgその後、ツメや皮膚のディテールを造り込んで行く。

「ワニ皮」をイメージしてくれ。  と打ち合わせで言われましたので、こんな感じで。

k1 (8).jpg全体のフォルムが完成したところで一旦、装置に組み込み特設プールにて昇降テスト。

知らない方もおられるといけないので申しますが、このカッパ、水中(池)からガバッと突然現れ

静かに沈んでいく・・  というものです。

カッパの台座に青い鉄アレイが置いてあるのがお解かり頂けると思う。

前後左右の重さバランスを出して常に水平を出すデータを取ったりする。

スライド部は機会屋さんが設計したものやがコレがなかなか上手くスライドしない。

机上の空論では片付かないのがこの手のお仕事の定石。

ホームセンターに何度も走り、仮の冶具を製作したりして、極寒の中水浸しになり

それはもう大変でした。

大の男達が何人も寄ってたかってカッパごときに真剣にやってる姿、ちょっと感動した。

k1 (9).jpg何とかデータも取れ、河童は再びポップ工芸に運ばれ、最終の仕上げを始めます。

先ずは眼球の塗装から。

イエロー系の猫目で、とう事なのでこんな感じに。

k1 (10).jpg塗り終わった目玉をマスキングしてボディの塗装。  ↓↓

基本的にプレデターの様な配色で、とう言うことなのでそれを参考にしながら・・

k1 (11).jpg設置する場所は目線から数メートル離れた所なので細かな部分は見えないんやが、

発注主が妥協を許さない男なので、それはもう、細かな所まで塗装してあげました。

皮膚の透け感とか毛細血管とかも。

k1 (12).jpg

 

 

k1 (13).jpg今回、担当の職員がどうしても譲れない条件だったのが「毛の植毛」。

通常シリコンゴムなんかで造られた造形物には植毛は比較的簡単に(大変な作業だけど)行なわれるんやがゴリゴリのFRP造形に植毛なんぞ聞いたことが無い。

屋内のお化け屋敷なんかではヅラを被せりゃ簡単に出来るんやが、そんなヅラ、屋外の水中でどれだけの耐候性があるかなんか容易に想像がつく。

すぐに抜け落ちてハゲ散らかすことになる。

布地屋で糸を探したり、釣具屋でテグスなんかも探した。

コスプレ用のヅラなんかも比較したり・・・・

散々探し回り見つけたのがコレ。

工事現場なんかでよく使われる黄色と黒の虎ロープ。

この素材なら屋外、水中でもバッチリ。

コイツを購入し編まれたロープを1本1本まで解いていくと

これまた、ちぢれ具合も理想的。

   ただ・・・コレに効く接着剤は無い。  皆無。

仕方ない、頭部に穴を無数にあけ、ロープ状のまま通し

毛先を1本1本解いていくという、目眩がしそうな作業でしか取り付け不可。

あざ笑うかの様なカッパの表情にイラッときたので植毛前にチョンマゲリボン付けて

記念撮影。   ↓↓

k1 (14).jpg          要はこーゆー感じね。  ↓↓↓

 

k1 (15).jpgロープ同士は頭部内にてステンレスの針金で結んであります。

数年、数ヶ月後にこの頭髪も植え替える事を想定してある為。

 

 

とりあえず全てのロープを解いた状態。  ↓↓

ワッサ~ッ!! て感じなのでコイツをキレイに散髪します。

 

k1 (16).jpg

こう見えてワタクシ守屋、美容師経験が3日ほどあるのでチョキチョキ楽しくカット♪♪

 

k1 (17).jpgつーのはウソ!

楽しいはずが無い。

この時、夜中の4時!!

ロープを解く作業があまりにもあまりにも大変で時間がかかり、納品ギリギリでこの有様。

この時ばかりは福崎町の池にに隕石でも落ちてくれないか祈ってました。

 

 

 

      キレイサッパリ男前にキモ可愛くなりました。

k1 (18).jpg無事、納期に間に合い、例のテスト用特設プールに持ち込み最終チェック。

 

k1 (19).jpg

このカッパの下の茶色い丸い台座にエアーが送り込まれ、その浮力で昇降する仕組み。

この方法が一番安上がりでシンプルな構造。

まともに機械式のメカ駆動にするとレクサスどころかベンツあたりも新車で買えるくらいになりますから。

でも、エアーを送って浮き沈み・・  とか簡単に言ってますが、こんなコントローラーを製作し

エアーの供給量やタイミングなんかをプログラムしてんだゾ。

k1 (20).jpgんで、肝心な設置の画像とか動く動画やらは?  言いたいところでしょう?

 

   無いんです。 取り付け作業で必死でしたので撮れてません。。

 

 

ご心配なく。

 

このカッパ、物凄く話題になりメディアに取り上げられ、超有名になってますんで

      「福崎町  河童」  なんかでググッてみて下さい。

腐るほど画像やら動画あがってますから。

 

新年一発目の製作日記、長々と綴りましたが最後まで飽きもせず

お付き合いくださりありがとう。

がんばって二発目、三発目と続きます!  多分。

乞うご期待!!

では!!