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めさましテレビ 3dキャラクター

先日放送されためさましテレビで 作ったキャラクターです

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=664847880253508&id=479105018827796

 

スチロール加工に水性塗料塗装です

製作時間は スチロール原形に5時間 塗装に3時間と2日に分けて撮影が行なわれました

撮影は定点カメラで最初から終わりまで連続撮影でした

いつものテレビ取材などは時間の関係上 前造りしたりして気楽にしてましたが

今回は それが出来ず 少し大変でした

五月、短期アルバイト募集! してます。

五月、短期アルバイトさんを募集します。

若干名。

 

作業内容はキャラクター人形製作や造形作業の補助全般。

器用な方は原型でも何でも挑戦してもらいますのでイイ経験になるかもです。

ゴールデンウィーク明けくらいから勤務できる方希望します。

出来るだけ毎日入っていただける方。(9:00~18:00くらいで)

基本、土日はお休みです。

 

年齢男女問わず。

時給1000円~  (経験により優遇)

 

お電話の上、履歴書持参でお願いします。

ご不明な点はお電話ください。

 

元気で笑顔のイイ方、お待ちしておりますよ~!

 

担当:守屋 マデ。

テルマエロマエⅡ ルシウス像除幕式

どーも 守屋です。

先日、このブログで紹介しました映画「テルマエロマエⅡ」のPRで製作させてもろた

阿部寛氏演ずるルシウスの等身大石像が大阪、あべのハルカスにて

期間限定(4月20日まで)で展示される(通常東京都内展示)ことになり

その展示式典の除幕式にワタクシ守屋も招待頂くことになりました。

ぬぁんと阿部寛氏本人が出席との事。

 

東宝さまより事前に式典の台本やら進行表やら頂いてたんやが

ゲストに  「あべのべあ」  「守屋徹志」

と書かれてるのみ。

おいおい、そんな大事な式典のゲストにワタシだけ って。  エエんかいな・・・。

最初はそのお話を東宝様に頂いた時、ワタシは緊張から全ての臓器を吐き出す恐れがあるので

やんわりお断りしていたんやが、是非是非 出席してください!と仰って下さったので

「これも何かの御縁だ・・」と自分に言い聞かせ、出席させて頂く事に。

 

 

4月15日、式典の2時間前にハルカス入り。

 

控え室にて司会者の森川みどりさん(シネマコミュニケーター)と進行の打ち合わせ。

本番前に一度式典の現場を視察しましょう・・て事で58階の会場へ。

 

会場をザ~と見渡すとワタシの妖怪アンテナがピコピコ反応!

 

なななんとマスコミ席のド真ん中にはあの浜村淳様がお掛けになっているではないか!

ゲゲゲ!

 緊張MAX!!

 

もう最上階から飛び降りて逃げ出そうかと思ったが全面ガラス張りなのでそれも無理。

もう逃げられません。周りも多くの東宝クルーによって厳重に包囲されております。

指定のマスコミ席に座らされ阿部氏の登場を待ちます。

 

当時800人の入場者がザワザワし始めます。。

 

テーマ曲が流れ始めいよいよ阿部氏が入場してまいりました。

 

おもむろに登場する阿部氏。

 

    やはりデカい。

 

    やはり「濃い」

 

ド派手なスーツに身を固めた巨人。

 

もうこの巨人に喰われてもイイや・・・。  と思った瞬間、緊張から開放され

進行を楽しめる気持ちに。

 

次にあべのハルカスのキャラクター、上から読んでも下から読んでも「あべのべあ」が登場。

会場のムードも和やかに。

ちなみにこの あべのべあ、ハルカスの展望階の記念撮影場所にはウチで製作した

お人形がありますよ。    コレ↓↓

 

あべのべあ.jpg虹はLEDにて光らせてあります。  キレイだよ。

 

そして阿部氏による像の除幕が 3!2!1! で行なわれ、

 

阿部氏が一言

 

    「やっぱり 裸か・・・」

 

で会場 爆笑。

 

そりゃそうでしょ。テルマエっつーたら阿部氏の見事な身体も見ものの一つ。

パートⅠよりはるかにビルドアップされたパートⅡ。

まさに彫刻な身体。

 

 

102575.jpegそこへ司会者が

 

本日は特別にこの石像を製作したポップ工芸の守屋徹志さんを

ゲストにお招きしております!!  と。   

 

さぁこのワタシを喰え! 阿部氏!

 

と身を捧げると 阿部氏、やさしい瞳で見つめるわけですよ。

もうワタシもメロメロです。

 

  ・・・・抱かれてもイイや。  て気持ちになりますよ。 老若男女 誰でも。

 

 

「抱かれてもイイや」 の図  ↓↓

102576.jpeg阿部氏、石像を舐め回す様に鑑賞。

石像のヒゲの部分をやたらと撫で回し低~い声で、「よく出来てる・・」 とご満悦。

 

その後、目線は腰のタオルへ・・。

 

 「大丈夫?めくれて中が見えたりとか無いですか?」

 

  ・・「ちゃんとタオルは樹脂でガチガチに固めてあります」

 

次に阿部氏、足の指をガン見!

 

「凄い!足の指の長さまでちゃんと私の形に表現されてるじゃないですか!」  と驚きの様子。

 

何故そんな所まで解ってらっしゃるんですか? と。

 

「全て調べさせて頂きました。 日本で一番、阿部さんの身体を知る男です」

と述べさせて頂きました。

 

そのあと少しトークさせて頂き、無事に式典終了。

 

 

 

いやー、ホントにイイ経験させて頂きました。

どんなお仕事でも、長いことやってますと色々な事と遭遇する事になりますなぁ。

お蔭さんで新聞、テレビやら顔や名前出まくりですわ。

今朝も遠い友人から電話がかかってきて、「めざましテレビ出てたやろ?」とか。

 

ワルイ事はできまへんで!そこの旦那!

明日はアナタがクローズアップされまっせ!!

気ぃ付けなはれや!!

 

 

映画「テルマエロマエⅡ」は4月26日(よい風呂の日)に公開です!!

前作で興行収入59.8億円を記録した大ヒット作!

是非、皆様御誘いあわせの上映画館へGOGO!

 

 

ではでは。

 

 

 

 

 

 

テレビ放送 本日確定

どーもどーも守屋です

やっぱり昨日お知らせしましたキモ怖河童のテレビ放送、STAP細胞ネタで

見事に跳ね除けられ流れました。  

が、しか~し!!

本日(4/10)放送確定との事。

期待して待っててくれたマニアの皆様、本当にゴメンナサイ。

 

関西テレビ 4月10日放送

スーパーニュースアンカー

18:37頃からのスタートらしいです。

 

STAP細胞の小保方さんがセミヌード写真集でも出版せん限り

放送は有ると睨んでおります。

 

お楽しみに♪

今日こそテレビ放送!?

ども。守屋です。

 

先日お伝えしました河童造形のテレビ放送なんやが、

今日、担当の方から連絡があり、本日の放送を予定しております、  との事。

 

今日か・・・・。

 

今日放送も怪しいな。  多分。

 

だって本日、あのSTAP細胞の小保方さんの反論会見の日やんけ!!

どう考えてもまた後日に流れるんちゃうかな?

 

まぁ、日本を、いや世界を震撼させたSTAP細胞の研究なんやから仕方ないと言えば

仕方ないんやが・・。

 

いやいやアカンアカン!!

 

今回テレビで取り上げられる予定の河童クンも日本中を震撼させる(であろう、多分。)事、間違い無し!

兵庫県福崎町に安置されるこの河童。

この河童には福崎町2万人の明日が懸かっておるのだよ!!

住民にしたらSTAPよりもSMAPよりも大切な存在なのだ!!

 

       だからお願い、関テレさん。

           今回何とかしておくれ・・・。

 

じゃないとワタクシ守屋もエエ加減、狼老人と呼ばれちゃう。  凹む。

 

 

      はよ放送せんと しりこ玉抜いたるゾ!

陸上型河童 (3).jpgと、河童クンもカンカンです。

 

でもコレだけはワタシにはどうする事も出来まへん。

皆で祈りましょう・・・・・。

皆様、あまり期待はせずに鼻ほじってせんべいでも齧りながらテレビをご覧下さい。

 

        「抗議の電話は受付いたしません。」

 

   ではまた。

 

 

 

スミマセン!!テレビ放映日の変更です。。。。。

さっき告知しましたスーパーニュースアンカーの放送ですが、

兵庫の方で大きな事故があったらしく(大丈夫かな・・・)、その報道の影響で河童クンの放送が

来週へ延期となりました。

楽しみにしてらした方、ごめんなさい。

 

また詳しい日時が確定しましたら連絡いたします。。

緊急告知!!本日テレビ放送ありまっせ! 多分。。

毎度!守屋です。

 

急な告知で申し訳ないんやが本日(H26.4/3)、ウチで製作した

リアルキモ河童の造形(1月25日ブログ参照)がテレビで

取り上げられます。

 

関西テレビ

「スーパーニュースアンカー」

18:15~19:00の間のどこかです。

(報道番組なので急な内容の変更あるかも知れませんが)

 

関西ローカルですが、お時間のある方は是非!!

 

      コイツだ!!!  キモ過ぎるぜぃ!!

河童植毛 (2).jpg

この河童の詳しい製作の様子は近日ブログで紹介しますわ。 

興味ありますやろ?

 

ではまた~♪

テルマエロマエ2 ルシウス像

どーもどーも。  守屋です。

ドタバタドタバタしてますぅ~!!ってばかり書いて製作日記らしいブログを

暫く書いてなったんで今回は真面目に製作日記です。  製作の日記。

なので潔く前置きは無し!(思いつく面白ネタが無いだけ)

 

よって、いきなり本題へ。

もう製作日記のネタは山ほど腐るほど溜まってるんやが、タイムリーなやつを。

タイトルにあります映画 「テルマエロマエ 2」 (http://thermae-romae.jp/)が公開になるにあたって天下の「東宝」様より阿部寛演ずるルシウスの像のオーダーを頂きました。

パート1では確か直立したダビデ像を模したルシウスが宣伝に使われていたと思うんやけど

パート2では円盤投げ像のタイプ。

        
    

           コレね   ↓↓

テルマエ資料.jpgコイツを等身大で、って事で。

ぬはっ! 難しそうじゃん。!

彫刻系のお仕事は数年ぶりなのでドキドキです。

しかも顔は知らぬ人も居ないくらいの有名人。

ここんとこ、等身大のお仕事がやたらと多です。

恐らくキン肉マンを製作したあたりから妙に増えてきた気がしまする。

あれが世間的に評価頂いた結果なのかなぁ~、、なんて思ったり。

まだブログには書いてないけど先月も等身大のチャーリー浜さんを造ったばっか。

来月も人物ではないが超有名な怪獣の等身大(人間大ですが)のお仕事も頂いております。

有り難いおはなしで。

クライアント様から身体のポーズについての資料は上のイラストのみ。

顔などは撮影時のショットを複数頂きました。

ルーブル美術館に行けばミュロン作:「円盤投げ像」を見て資料を集める事は出来るんやが

そんなお願い社長にしたら、社長は「私は貝になりたい・・・」といって深い海の底へ沈んで帰って来なくなるので遠慮しました。

円盤投げのポ-ズの資料が乏しい中、困窮しているワタシに女性スタッフが一言、

「守屋さん、全裸になって写真撮って資料にしたらエエやん」と。

   ・・・バカかお前さんは。

人生折り返し地点を過ぎた初老と呼ばれる域に属するこのワタシに脱げだと?

つーか大体誰が撮影すんねん。  恥ずかしいにも程があるわい。

 

でもこのポーズの資料は日常生活の中でその辺にいくらでもあるはずも無い。

こんな時、ワタシが頼りにしている施設があります。

「ルーブル美術館」ならぬ「ルーブル彫刻美術館」 てのが三重県にひっそりとあるのです。

そこには有名な彫刻のレプリカ(レプリカといっても本物から型取り複製した確かなモノ)が

ズラリと並んでいます。 ミロのビーナスだって有るんだゾ。

そこは撮影も自由。  しかも、貸し切りか!ってくらい空いてます。

そこへウチのスタッフを派遣してガッツリ撮影してきてもらいました。

なぜ、ワタシ本人でなく若手スタッフKさんにお願いしたかと申しますと。。。

今回の案件、ボディ部分をその若手スタッフKさん(ウォーキングウィズダイナソーのブログで小さい恐竜造ってた女子)にチャレンジさせてみようと思ったから。

本人に納得いくまでその像に触れ、資料を撮り、早速トライさせてみました。

本人も最初はこの案件を受けるかどうか悩んでいたんやが「私、やってみます!」と

言ってくれたので大変嬉しかったのを覚えています。

最近の若いのはチャレンジ精神も無ければ上手くなりたい欲も無い。

ホンマにアカンのばっかりなんやが彼女は違う。

この貪欲さ、皆 見習うべし。

アウトラインをスチロールブロックに描きニクロム線でカット。

バランスを考えながら余分な部分を落として行きます。

テルマエ製作工程.jpgしまった・・  画像回転させんの忘れてた。  スマン。

スチロール造形は度胸も必要。

ビビッてチマチマ削っていては日が暮れます。

大胆に行きましょう。  でも。  その ひと削りが命取りになる場合も。

粘土の様に「盛る」事は出来ないのだから。

頭の中にしっかりデッサン図がイメージ出来てないと手が止まります。

 

DSCN4789.jpg出来るだけ彼女には声をかけないでソッとして彫って頂きました。 

でもさっき書いた様にスチロール造形は彫刻。  盛る事は基本出来ないので

要所要所で確認をしました。

丁度、上の画像の段階で、ワタシ的に少しデッサンに狂い(彫り過ぎ感)を感じレフリーストップ!

左肩(向かって右肩)とバスト部が数ミリ削り過ぎてしまっているので急遽交代。

 

彼女もかなり悔しかった様です。

でも物凄い勉強になっであろうと思います。

皆さん、彼女に大いなる拍手を送ってあげようではないか!!!

これをバネに大きく躍進するであろう! Kさんガンバレ!!

 

さてワタシに交代です。通常あまりしないんやが削りすぎた部分(首左からヘソを結ぶライン)をバッサリ切り捨て、新たなスチロールブロックを貼り付け、再度彫刻。

胸に縦にズバッとその傷が見えるかな?

右大胸筋も板を貼り足し彫り直し。

テルマエ製作工程 (1).jpgスタッフKさんが撮ってきてくれた資料のお陰で難しい部分の彫刻もクリア。

足などはこの後の工程でFRPを多く(厚く)コーティングするので

それを逆算し数ミリ細くしています。

その辺りも経験がモノをいいます。

テルマエ製作工程 (2).jpg完成し、東宝様の監修を受けます。。。。

テルマエ製作工程 (3).jpg

無事に監修、一発OK頂きました。

頭部と手足首は細かなクオリティが要求されるので別で製作します。

手首は一度石膏に置き換え細部を再彫刻。

テルマエ製作工程 (4).jpgその後再びシリコンで型取りし、FRPに置き換えます。

 

テルマエ製作工程 (5).jpg

 

ここから肝心な頭部の製作。

今回は彫刻の石像風の表現という事なので毛穴などのあまりに細かな表現を必要としないケースなので水粘土(陶器などで使うアレ)で製作しました。

もっと細かなディテールを要求される場合は油粘土やNSPという粘土を使うこともあります。

先ずはベース盛り。

まだこの段階では松田優作がミイラ化した様な感じです。

阿部氏頭部.jpgまだまだ阿部寛氏には程遠いお坊さん。  ↓↓

この段階あたりの進捗画像をクライアントに送りますと、たいがい心配されます。

「ホントに大丈夫かなぁ・・・。」 て。

阿部氏頭部 (1).jpg何となく見えてきた感じもしますがまだ微妙・・・。ヒャダイン氏の様

 

阿部氏頭部 (2).jpg

         

 

          ホイ!完成♪  どーよ?  阿部阿部しとるでしょ?

 

阿部氏頭部 (3).jpg髪は石像なので少しペタッとさせて。

阿部氏頭部 (4).jpg

 

阿部氏頭部 (5).jpgで、頭部も東宝様へ監修送り。

有り難く一発OK頂きました。

阿部氏頭部 (6).jpgさてさて、ボディ、頭部共に原型の監修頂いてウカウカ喜んでてはアカンのです。

なにを隠そう、この頭部、ボディ製作をスタートする直前にワタシの親父が病気で入院後亡くなり

10日ほどスタートが遅れるアクシデントがございまして。。。。

クライアント様には大変ご心配をお掛けする事態となりました。

東宝様、クライアント様の恐ろしいくらいの迅速なご対応のお陰でこの遅れを

取り戻す事が出来ました事、心より感謝いたします。

通常、監修や、一つの質問に対し返事が戻ってくるのは1~2日前後かかります。

ですが今回、ほとんど数時間で回答頂けました。驚きです。

 

早速ボディ部をFRPでコーティングします。

若いお姉さんにこねくり回され、阿部氏もご満悦な様です。

テルマエ製作工程 (6).jpgその後右足をスパッ!とタテに切断し、内部金物を作ります。

この円盤投げのポーズ、凄く不安定な格好なのでしっかりパイプを仕込んでおきます。

膝までパイプが入り太ももの付け根までアングルが溶接で入ります。

ほぼ右足1本で支えられる格好です。

テルマエ製作工程 (7).jpg       

 

         別々に造っていた手足首と頭部を接合。

テルマエ製作工程 (8).jpgこの後、全体の表面をパテ処理し研磨したり血管や筋など、細かな部分のテクスチャーを

入れていく。

あまりに色白なので屋外に出して日光浴させます。  ↓↓

屋外に出し、屋内の照明とは違う環境の下で細部のチェックをします。

照明や光の強さが違うと凹凸の見え方も大きく変わるので色々なシチュエーションでチェック

します。

 

テルマエ製作工程 (9).jpgOKな感じなので備品の仮付けをして再チェック。

これらの備品は塗装後に取り付けるのでこの段階で仮付けし、また外しておく。

ケロリン桶とタオルは本物を取り付け。

タオルは装着後、樹脂でガチガチに固めます。

じゃないと風に吹かれてギャランドゥ丸出しになっちゃう。

テルマエ製作工程 (10).jpgさぁ、やっと塗装ですわ。

さっき日光浴したので、すっかりガングロに日焼けしました。

先に影となる部分から塗っていきます。

通常とは逆の塗り方ですな。

指と指の間やシワなどの隙間に黒い色を入れる為。

テルマエ製作工程 (11).jpg

 

それから凸部となるところへ明るいホワイト系を重ねる。重ねる。重ねる。

テルマエ製作工程 (12).jpg

 

最初に入れた黒が唇の間や鼻の穴、眼球の淵などにイイ感じに残ってるの解るかなぁ?

テルマエ製作工程 (13).jpg今回の色味は東宝様より頂いたイラストに準じる指示だったので少しグレーがかった暗い感じ。

個人的にはもう少し明るめのアイボリーぽい系統の大理石調で塗ってみたかったなぁ。

まぁ、これだけは好みの問題ですな。

 

 

屋外に設置され、水垢などでスジ状に汚れた石像の雰囲気も塗装で表現します。

左足のくるぶしあたり、よく見てもらうと解るけど、大理石が欠けて細かなボツボツした

窪みもちゃんと表現しておきました。

テルマエ製作工程 (14).jpg

 

ケロリン桶は取り外せる様、ビス2本で固定。出来るだけ目立たない場所に。

テルマエ製作工程 (15).jpgタオルもバッチリ固まってやっと完成!!

 

テルマエ製作工程 (16).jpg

 

テルマエ製作工程 (17).jpg

 

      日光が強く当たると陰影も違って見える。

      何かホンマに動き出しそうな気になる・・・。

      白塗りの大道芸のパフォーマーの様である。 

テルマエ製作工程 (18).jpg

 

テルマエ製作工程 (19).jpg

テルマエ製作工程 (20).jpg

 

テルマエ製作工程 (21).jpg骨格や筋肉、筋の通り方などちゃんと調べておかないと全体はまとまらないです。

どのアングルから見てもおかしな部分があってはなりませぬ。

本当に人体の造形は神経をつかう。

だって誰が見てもおかしな部分はすぐに解りますもの。

 

 

最終の監修も無事にパスし、いつもの運送屋へチャーター便の手配の電話を入れる。

「3月の25日に東京へ人形一体送って欲しいんやけど?」

運送屋 : 「無理ですわ」

「はぁ?無理って何が?」

 

「年度末と増税と月末が重なってトラックが一台も空いてませんねん」

 

こんなこと初めてである。

 

運送屋も初めてだそうな。

 

仕方ない。自分で運ぶ事に・・。

ハイエースに寝かせて載せ、片道7時間の阿部氏とのドライブです。

まだ公開前なので顔や身体は隠して積載したんやがつま先が少し見えてて、

まるで遺体を運んでるかの様な気分でサービスエリアでは妙に緊張した。

 

無事に配達も終え、翌26日(風呂の日)に六本木ヒルズの特設会場でお披露目となりました。

 

              見よ、この豪華なキャスティングを!!

 

テルマエ製作工程 (22).jpg何やろ・・両サイドのジジィが気になってしょうがないんやが・・・。

完全にこのジジィらに目線持って行かれとるがな。  アカンやん、負けた。

 

もっと彫刻勉強してジジィに負けない造形品、世に贈れる人間になりたい・・・。

 

そう思う次第。

 

 

次回も等身大フィギュアネタ書きます。  

ではでは。

 

 

 

 

 

忙しいがな。年度末やから。

アカーーーーン!!

もうアカーーーン!!!

 

ブログ更新できまへん。  忙し過ぎて。

もう逆ギレです。

マメに更新します、とか言いません。

時々更新します。

 

 

ども。 守屋です。

 

だって年度末やもんね。

こんな時期ゆっくりしてる造形屋あったら教えて欲しいわ。

そんな造形屋、アカンですわ。

技術悪くて終わってる造形屋ですわ。

もしくは物凄い高い単価で仕事してる会社ですわ、  多分。

 

どこの造形屋もドタバタしてますわ。

USJの現場施工関係で死にかけている造形屋も多いです。

USJのハリーポッターも遅れに遅れ、まだ完成の目処もたってないとか。

  可哀想に・・。

 

もうウチもメチャクチャですわ。

仕様図面が遅れたり変更変更で作業がストップしたり。

テレビの取材が来たり、専門学校生が見学に来たり

吉本の芸人の銀シャリの鰻さんが個人的に勝手に来て

何かヘンなモン横で造ってたりして。

鰻氏.jpg

 

鰻氏 (1).jpgいつの間にか来て適当に作業していつの間にか帰って行かれます。

いつもテレビで見る芸人さんが真横にいても何も思わないくらいに忙しい、、、

という事です。

今はそんな感じです。

 

もうチョイしたら少しは落ち着くかなぁ~  て感じ。

多分ムリやろけど。

みんながんばろね。

 

ではまた!

 

近況!

ども!!

守屋です。

カレンダーを見て驚きました。

もう1月も25日ではないか!!

1月の4日にブログ書いて三週間も放置です。

マメに更新します・・・ と宣告してこの有り様ですわ。

「何しとんねん、守屋。さっさと書け!!  死ね!」

と言うて頂いて結構です。

毎日、このブログ楽しみに覗きに来て下さっている数百人の皆様、今回は受け止めます。

各自一回のみとさせて頂きますが「守屋、死ね!」と言うて下さい。

二回はやめてくだされ。

疲れて身体弱ってますんで・・。

 

何を隠そうこのワタシ、今年に入ってからまだ一日も休みを取れておりません。

毎晩、晩飯は日付が変わる頃です。

だから許してとは申しませんがホンマにドタバタしております。

二月も、三月も某有名人の等身大が各一体、その他大小様々な発注頂いており、神経はピリピリMAXです。

 

昨年末、最後のブログで紹介した製作途中だった河童君、先日無事に完成しまして現場に設置に行ってきました。

 

 

かっぱ.jpg
怖いっすなぁ~っっ!!

髪の毛なんか植毛でっせ。

FRPに植毛。   ありえへん。

でもやりました。 どうしてもやってくれ言うので。 朝の3時までかかって。

この河童は某町の役場からの直接発注です。  これまた ありえへん。

工事完全に終了したら、どこの町のどの場所でどんな担当者かはキッチリ

説明いたします。

仕掛け人である、ココの某役場の地域振興課の某担当者、アンチゆるキャラさんです。

汚いですが糞が付くほどアンチゆるキャラな方でして、本人曰く、あんなゆるキャラブーム、

もう2~3年、いや1~2年で終わりや。  これからはコレの時代や!!

言うてフガフガしてはります。

さぁ、このリアル怖キモキャラブーム、吉と出るか凶と出るか・・・・。

アナタはどう思う???

と言いつつ、この役場にも、すでにカワユイ河童ちゃんのゆるキャラ?(ゆるキャラ風?)は

居てますし、着ぐるみも
存在してるのですが・・・。

これまたオモロい話ですな。

 

この河童クンの製作の模様も、追って詳しく解説いたしますがな。

迄うご期待!!

 

ではーーーー!

 

2014年 馬馬馬!!

新年明けましておめでとうございます!

旧年中は皆様、大変お世話になりました。

本年もよろしくお願いいたします。

 

どーも守屋です。

おめでとうございます!!

 

年末年始、皆様如何お過ごしでしたか?

ワタクシ守屋、何だかんだ言うて、やっぱり大晦日も仕事してました。

小心者なのでダメですわ。

少しでも仕事進んでないと落ち着いて正月迎えられんと思いまして。。。

でもまぁ。ガキ使を観てゆっくり年越しできましたけど。

 

本日よりポップ工芸は始動しております!!

今、朝の九時過ぎですが工場ではスチロールを削る職人の音が心地よく響いております。

今年もバタバタと良い年になりそうです。

ワタシも今からパテをコネコネいたします。

 

それでは皆様、今年も頑張って景気回復させましょう!  ヒヒーンっ!と馬並みに。

 

 

今年もお世話になりました!

どーも守屋です。

もう今年も残すところ あと1日。

どーでした皆様?

ポップ工芸、お陰様で今年もドタバタドタバタ息つく暇もないくらいの一年でした。

これもひとえに皆様のお陰であります。

本当にありがとうございました。

 

でも・・もうちょっとゆっくり腰を据えて作業したいものです。

体調がねぇ・・・。

後半はもうスタッフ達(特に女子チーム)、ボロボロでした。

ここはさすがに来年の課題であります。

更にストイックに鍛え上げて乗り切れるパワーを付けるか、現状維持でいくか・・・。

そのあたりは各個人に考えて頂きましょう。

ワタシの見る限り、若手達はメンタル面でも細い部分があるので、どんな逆境にも耐えうるズ太いポジティブな心を作って頂きたいです。

でもまぁ、コレだけは個人差もありますし経験がものを言うものですし、だんだん彼女達もスゲー職人に育っていくのでしょうねぇ。

 

年内はスタッフ達はもうお休み入らせて頂いており、ワタクシ守屋のみ作業に追われております。

明日、大晦日も仕事をしようかどうしようか、物凄い葛藤しております。

 

ちなみに今は等身大の「河童」を2体同時進行で製作しております。

この河童君、あり得ない感じですがお堅いお役所のお仕事であります。

 

DSCN4529.jpg

 

ポップ工芸、年明けは4日からボチボチ活動始めます。

 

 

 

本年は数ある造形会社の中から弊社をご用命頂き、本当にありがとうございました。

来年もスタッフ一同、更に技術に磨きをかけ、皆様の心に残る作品造りに精進してまいります。

 

こんな更新されないふざけたお馬鹿ブログでも懲りずに毎日覗きにきて下さる物好きな数百人の皆様、来年こそ頑張って更新いたしますのでお許しくださいまへまへ。

 

    では皆様!  よいお年を~!!  (大晦日休む気満々なり)

 

映画 ウォーキングwithダイナソー!!! その②

どーも。

何だかんだ言うてやっぱり2週間ぶりの守屋です。  アカンなぁ、ホンマ。

お詫びに今日はいっぱい書きますんで許して。

 

 

 

わたくし事ですが 先日、丸五年間お付き合いしていた子とお別れいたしました・・・。

 

 

 

       この子なんですけど    ↓↓↓

 

 

 

 

 

 

 

 

アド.jpg五年前、通勤の為に新車で購入。

スズキ アドレスv125リミテッド

ホンマにエエバイクでしたわ。

ハンドル部分とシートにヒーターが内蔵された冬最強モデル。

原チャリほどの車体に良く走る125ccのエンジン。

巷では通勤最速バイクとも言われ、その小柄なボディの為、スリ抜け楽チンで最速と言われてる。

街中の通勤のバイクよく見てください。

物凄い数 走ってますから。

トヨタのプリウス並に。

アクセル全開で100キロは出るし、燃費もリッター40キロほど走る。  凄いやろ?

 

でも・・・。

 

ワタクシ守屋、家から会社の往復で毎日 約50キロほど走る。

当然ながら見る見る走行距離は増え、5年で走った距離、約7万キロ。

もうチョイ頑張ったら地球2周走るとこでした。  ワォ!!

でも一ヶ月前くらいからバッテリーの電圧が徐々に下がり始め、バッテリー交換。

新品バッテリーなのにまた何故か徐々に電圧が下がる。

まるで昨今の東京の猪瀬知事の如く日々弱々しくなっていく・・・。

 

「コリャどっか壊れとるな。。」

 

行きつけのバイク屋へ。

 

店主: 「あぁコレ、もうアカンわ、寿命やで。」

    「ジェネレーター(発電機)逝ってる。」

 

   マヂかよ・・・・。

 

修理代聞いたら数諭吉。

しかも、そこ直しても他ももうガタガタ。

今度はエンジン内部が来るやろ  との事。

  「断念・・」  バイク新たに買うわ。

となって新しいの買いました。

 

         今度こそ地球2周 周ります。

 

さて、前回のブログで書きました、映画「ウォーキングwithダイナソー」の続編ブログです。

前回は主人公のパキリノサウルスの子供パッチちゃんでしたが、今回はそのお父さんです。

なのでデカい!  6.5メートルだで。

全長10メートルのトラックの荷台へ積むのですからねぇ。

トラックに積んだイメージこんな感じですわ。

パキ父ブロ.jpgで、このミニチュアを元に必要なスチロールの数を計算してビックリ。

1.8×0.9メートル、厚み40センチの冷蔵庫のお化けの様なスチロールのブロックが約20本必要。

どんだけやねん ホンマ。

スチロール屋さんに注文。

「まいど!スチロール20本注文しますわ」

「そんな本数、何造りますの?」

「内緒!」  (ガチャン)

スチロール屋さんもビックリやろね。

 

早速 頭部から製作。

何や解らんでしょ?  ↓↓

塊の中心部にペンで描いてある線はちょうど目の位置です。

このまだ平面構成の時に目の位置をしっかり決めておかないと

カドを丸めていくと位置関係の採寸が出来なくなるのである。

よってココで決めた目の位置は完成までずっとこの位置です。

造形やりはる人なら解ると思うけど、この目の位置のシンメトリーを取るのは

非常に難しいのです。

特にこの様な等身大の時は。

あ、この塊の隅に置いてある緑色の小さなものはさっき紹介したミニチュア粘土モデルの頭部です。

1/20スケール。

コイツを見ながらこの塊をさばいていきます。

パキ父ブロ (1).jpg少し見えてきたかな?

この段階はニクロム線でカットしてます。↓↓

パキ父ブロ (2).jpgナイフに工具を変え、その後、ワイヤーブラシでジャリジャリ削っていく↓↓

常に先ほどの緑の粘土ミニチュアが置いてあるのがお解かり頂けますか?

パキ父ブロ (3).jpg大体の形が完成。

頭部は一旦これで止めて、お次は胴体部分。

パキ父ブロ (4).jpg  これまた訳の解らん塊であります。↓↓

  手前の尖ったところが尻尾の先端です。

パキ父ブロ (5).jpg頭部と同じくニクロム線でカドをバサバサ落として行き、ナイフで整える。

尻尾の付け根にナイフが刺さってるの見えるでしょ?

どれだけ大きな物も小さな物も、特別な機械などは一切使いません。

ニクロム線、ナイフ、ワイヤーブラシ、ナイロンヤスリ、サンドペーパー。

これだけ。

 

パキ父ブロ (6).jpg胴体も ある程度形になったら頭部を接着し、今度は細部の彫刻を始めます。

パキ父ブロ (7).jpg      コレは ある意味一番重要な作業  ↓↓

何しとるかと申しますと、トラックの荷台の入り口のサイズとの比較。

これを間違うとトラックに収まらないという大惨事になるからね。

ギリギリいっぱいまで大きくして欲しいという20世紀FOX様の意思を尊重します。

上下左右10センチのクリアランスで造ります。

パキ父ブロ (8).jpg原型が完成しました。

通常、このあとFRPをコーティングといった流れなのだが、今回は表面にウレタン樹脂を吹きつけてコーティングします。

何故FRPで無くウレタンかと申しますと時間の問題。

とにかく時間が無いというのと、FRPまでの強度が要らないと言う事でウレタンの吹付けをチョイス。

但し、これだけデカいとなると万が一の事を考え、力が掛かる部分には予めFRPを貼ります。

首廻りや取り付け金物が入る足など。

パキ父ブロ (9).jpgさぁウレタンの吹付けです。

このスプレー状に出ているのがウレタン樹脂。  ↓↓

ドラム缶にA液B液がありまして、それを圧送する機械でホースへ送り、先端のノズルの所でABが

混ざり合い 吹付け後、数秒でガチガチに固まります。

コレで人間に吹き付けたら・・・・。

ある意味 武器と言うか凶器です。コワイですな。

液体窒素で固まるターミネーター思い出します。 ・・ちょっと違うか。

パキ父ブロ (10).jpg必要な硬さが出るまでどんどん吹き付けます。

でも 調子に乗って吹き付けると綺麗に彫った模様も全部消えてしまうので必要最低限に。

なんだかんだでトータル 100キロくらいのウレタンを吹き付けました。

 

パキ父ブロ (11).jpgさぁ、ココからが本当の勝負どこです。

今までの工程は楽勝の部類。

一番の難所、皮膚のウロコの造作です。↓↓

パキ父ブロ (12).jpg

もうコレだけは手の抜き様がありません。

手の爪の大きさ程の6角形のウロコが全身にビッシリ入っています。

表面積で言うとどれくらいでしょ・・。

畳15畳くらいあるんちゃうかな?

胴体を4人チ-ムで一週間くらいかかった。

頭部はワタクシ守屋が担当。

この6角形をチマチマ造り込む作業、どれだけ大変かアナタもやってみるがよい。

ダイソーで粘土買ってきてヤリなはれ。

10人中7人は頭おかしなるから。

ただ6角形をダラダラ造っていてはダメ!

部位によってウロコの大きさは違うのだ!

いろんな資料を参考にしたりFOX社より頂いた未公開の動画なんかを見て細部を表現しました。

パキ父ブロ (13).jpgウロコが完成したら下地のサーフェーサーを吹付けます。

一旦ここで真っ白になります。

真っ白にするのには訳があります。

真っ白にする事により先ほど造ったウロコがハッキリ見え、ちゃんと綺麗に出来上がっているかのチェックをする為です。

ダメな所があると容赦なしにやり直し指示。

ナンボ若手らに嫌な顔されようと、ここは厳しく行かせてもらいます。

いつかワタシはストレスの溜まった若手に刺されて一生を終えると思います。

サヨウナラ・・・。  ガクっ。

パキ父ブロ (14).jpgツラいウロコ作業も終わり楽しい塗装の時間です♪

と言ってられない!!

納期があと3日と迫っているのだ!

通常 目の塗装は最後にまわすんやが一番最初にやってテンション上げまくって

アドレナリン垂れ流し作戦で行きました。

じゃないともう心身共にフラフラな状況だったので。

塗装だけは数人で共同作業・・ という訳には行きません。全くの個人プレイです。

孤独との戦いです。

 

先ずは目の虹彩の模様から描き込みます。 細い筆でしゅるしゅると。

パキ父ブロ (15).jpgそしてブラウン系で虹彩の色をグラデーションつけて塗り、瞳孔の周りとなる部分をイエロー系の

色で薄っすらボカし、最後に瞳孔を塗る。

パキ父ブロ (16).jpgんで最後にクリアを厚く吹いて透明感とか潤いを出し  完成。

今にもギョロっと動きそうな感じしない?

簡単にやってる様やけどホンマは難しいんやで。

ウソやと思たらダイソーで絵の具買ってきてアンタもヤリなはれ。

パキ父ブロ (17).jpg

 

 

 

 

何だか工場の周りでキーキーやかましい声が聞こえてきます・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

パキ父ブロ (18).jpgじぇじぇじぇ!!

気が付けば工場内に50人くらいのチビちゃん達が塗装中のパキリノを囲んでいるではないか!!!

さすがにこの間は塗装は出来ず つくり笑顔でイイお兄さんぶるのみ。  アハハハ言うて。

ま、ウチの会社、この様なご近所の幼~小学校の見学ツアーのルートになってる様で茶飯事です。

 

 

さ、気を取り直して再塗装!!

 

恐竜の色って、最近の研究で少しづつではあるが解明されて来たとか。

ワタシらが子供の頃の図鑑の恐竜なんか、みんなウ〇コ色でしたよねぇ?

でも最近のは違う!

かなりの極彩色で描かれている!

今回のパキリノサウルスも然り。  ↓↓

パキ父ブロ (19).jpg

 

パキ父ブロ (20).jpgこんな色、ホンマでっか!?

と思うアナタ。コレを見れば納得するか?

 

ウチで飼ってるフトアゴヒゲトカゲのパンちゃん。 ↓↓

 

パキ父ブロ (21).jpg

物凄い色ですやろ?

こんなのが実際に生きて今ココに居るんやから 恐竜も多分こんなはずじゃないのかな?

 

パキリノサウルスも 頭にこんな大きなフリル状の鎧があるんやから何らかのアピールでコレを

使ってたはず。

ただ身体を守る鎧ではなく敵や仲間がこの部分の色で何かを認識してたのでしょう・・・ 多分。

パキ父ブロ (22).jpg厳しい顔に仕上がりました。

パキ父ブロ (23).jpg

 

パキ父ブロ (24).jpg当然 親子での2ショット撮り。  ↓↓

 

はぁ・・・  早くこの瞬間を見たかった。  感慨無量。

 

何も言い残す事は無い。

ストレスの塊と化した若手スタッフ達よ、

さぁ、ワタシを好きなように殺るがよい!

 

    うっ・・・・  。

 

パキ父ブロ (25).jpg

アホな事言うて喜んでるワタシを無視して 外で若手達は撮影大会を始めてました。

パッチちゃんの産みの親、スタッフKさんも嬉しそうです♪  なかなか放そうとはしません。

パキ父ブロ (26).jpgそんな無邪気に喜ぶスタッフ達に時の流れは無情なもので、早速ドナドナトラックがやってきました。

イカツいアメ車トラックであります。

V8 7.4リッターのエンジンを積むバカデカいトラックであります。

ワタシも昔、バカが3つくらい付くバカデカいアメ車に乗っておりました。

なのでひとりテンション↑↑で舐め回す様にこの車を見ていました。

このトラックはアメ車カスタム業界では知らない人は居ない奈良のイメージクラフトさん所有の車です。

このお店、どんな改造でもやってしまいます。

車を電車にもしてしまいます。  いや、これホンマです。 ヤバい会社です。

パキ父ブロ (27).jpg荷台はこんな感じ。

どう積み込むか皆でイメトレ中・・・。

だって上下左右のクリアランスは10センチなので、少しでも間違うと ツノがバキッ!!とか

塗装がガリガリ~っとか充分有り得ますからね。

しかもこのパキリノサウルス、重量が300キロ近くあるのを6人で手積みですから。

緊張が走ります。

パキ父ブロ (28).jpg

スタッフ全員で積み込んだので 肝心な積み込みの瞬間の画像、一切無し! 男前っ!!

無事にトラックに吸い込まれるが如し、パキリノ親子は荷台に鎮座しております。

笑ってますけど心は泣いてます。↓↓

ホンマに完成して即、積み込んで持って行かれるんやもん。  悲しいわ、この仕事。

パキ父ブロ (29).jpgワタシと社長の2ショット。  ↓↓↓

「守屋君、今回は無理な物件投げつけてスマンかったなぁ。ホンマようやってくれた、ありがとう・・」

 

て 言ってくれると思ったら

 

「あー腹減った 早よ帰ろ帰ろ」  やと。

 

こんな人です。  ウチの社長は。

労いの言葉なんて入社以来、誰一人、一度も聞いた事が有りません。スバラシイ会社です。

 

パキ父ブロ (30).jpg 

 

後ろからのアングル、ヤバ過ぎますなぁ。

後続車、オカマ掘らぬ様 祈るばかりです。

 

パキ父ブロ (31).jpgこうやって見ると、ホンマに過激な企画であった事を痛感します。凄すぎます。

パキ父ブロ (32).jpg20世紀FOX社の方が言うてましたが、今回の企画、NHKを始め各メディア、専門誌などからの取材も多数ありました。

特にNHKさんはかなり濃い内容でした。スタッフ一同、仕事を止めて番組に見入ってしましました。

この映画の製作会社BBCもこの企画に対し「このトラック持って帰りたい・・」「他の国もこの企画に嫉妬するだろう・・・」  と舌を巻いたとか。

東京ー名古屋ー神戸ー大阪ー京都と廻り、今は再び東京に移動しております。

 

パキ父ブロ (33).jpgその後、再び大阪へ戻って一ヶ月ほど展示され、最終的には、ぬぁんとウチの会社へ戻ってきます!

その際の飼育責任者はワタクシ守屋になりそうです。責任重大であります。

 

ホンマにホンマに大変でした。

この一ヶ月で2キロほど体重減りました。

でも、毎日の様に公式サイト内の企画に写真投稿されてるの見たら、この疲れも吹っ飛びますなぁ。

20世紀FOX社の企画担当のO様からも毎日の様にお喜びのメールを頂きます。

O様、またこんな物凄い企画、お願いしますよ~!!

 

だって・・

 

 

世の中にはまだまだこのトラックに負けないくらいのスゴいトラックが居てますから・・・・(爆

 

 

 

 

 

イモ.jpg

 

ではまた~

 

 

映画 ウォーキングwithダイナソー!!! その①

ども!毎回ご無沙汰の守屋です。

皆様に、これからはマメにブログ更新します。 と誓ってから二ヶ月近く開いての更新です。

もう誰もワタシの言う事は信じてくれないレベルの嘘つきです。

ホンマにスンマセン。

11月は有り得ない納期でのお仕事が入ってしまい、どうしょうもない状態でした。

何とか無事に納品出来て、いまブログ書いてます。

 

あの~・・・

かなり昔から、ウチの会社の玄関前に不審なお荷物が時々置かれて、少々困惑しております。

    どんなお荷物かと申しますと・・・
パッチブログ.jpgゴミですわ。  プラゴミ。

こんな風にラーメンのカップやらトレーなんかの発泡系の素材のヤツ。

どうやらウチの会社が以前にTVチャンピオン「発泡スチロール王選手権」で優勝したの知っててですかね、こんな発泡プラゴミ置いて行きはるんですわ。

ナンボ、ウチら発泡スチロールの王様に輝いたからって・・・。

こんなプラゴミを子供の工作みたく一生懸命加工してお仕事してると思ってはるんかなぁ。

で、この張り紙、よく見たら素晴しく、全行に誤字のオンパレード。

もう、ちょっと解読が楽しくなっております♪

①強力洗済⇒強力洗剤

②最生リサイクル⇒再生リサイクル

③使用て⇒使って

④ネエルギー自元⇒エネルギー資源

 

④問目の解読が難しかったけど、何とか解読完了。 ネエルギーって。  ぷ。

 

しかも!この張り紙、こんな紙を使ってる!

パッチブログ (1).jpgヤバい!我々の教祖、ジャッキー様の「蛇拳」のDVDパッケージを惜しみなく使うあたり、

かなりのヤリ手とみた。  渋い。

この張り紙、勿体無くて倉庫の中に貼ってます。

 

こんなくだらん感じでストレス発散しております。  悲し。

 

では本題。

久々の恐竜であります。

12月20日より公開の

映画「ウォーキングwithダイナソー」 http://www.foxmovies.jp/wwd/

こちらに登場します主人公の恐竜、パキリノサウルスを冷凍してトラックに積んで

街中を巡航して映画の宣伝しましょう。  という、とんでもない企画です。http://www.foxmovies.jp/wwd/truck/

 

毎回20世紀FOXさん、粋な事しはります。

登場しますパキリノサウルスさん、全長6.5メートル(大汗)。

 

 

10月下旬、ウチの社長、突然この企画の打ち合わせに呼ばれ、青い顔して帰社。

「守屋君!この案件決まったで。出来るか?」

「何すか?」

「恐竜や。大人と子供を超リアルに等身大で一ヶ月で造りなさいやて。」

「はぁ?絶対ムリ!!」 

「いやいや、もう決まってしもとるんや。やらなアカンねん」

 

「ゲロゲロー」

 

ちょうどそれと同じ納期で3.5メートルの南蛮船の製作、ゆるキャラ3体、大きいチーズの造形40個、2メートルのフォークの看板、巨大な肉の塊、ビリケンさん、日本人形、マグロ、鯛、ヒラメ、アジ、ブリ、カンパチ、メダルゲーム機の武器パーツ塗装1000枚・・・全て同時進行。

これらをスタッフ5人、臨時アルバイトさん3人で。

 

最悪な事にワタクシ自身もちょうどその頃、親父が病気でマジ死にかけて入院やらで踏んだり蹴ったりで神経ピリピリで久々に本気で朝まで寝れない日々を過ごさせて頂きました。 おおきに。

 

おいおい、そんな納期で出来るはず無いやろポップさん、と各関係者。 確かに。

通常、このテの恐竜のボリュームなら他に何の並行物件が無くても最低2ヶ月は欲しいところ。

それを一ヶ月。

しかもその打ち合わせ段階での資料は紙切れ一枚の画像のみ。

まともにポーズすら決まって無い状態。

納期一ヶ月と言うても、この状態なら資料集めやポーズの決定、監修用のミニチュアの製作やら入れたら実質3週間てトコか。。。。

 

ウダウダ言うても仕方ないです。

でもさすがにワタシの手は2本のみ。阿修羅像では無い。

1人で恐竜の親子は物理的にムリなので、子供の恐竜(パッチちゃん)の製作をウチの若手ナンバー1のスタッフKさんに依頼。

でもまだKさんは恐竜の製作経験は無く、依頼を請けた瞬間から喋らなくなってしまいました。

でもやって頂きましょう。悩んでても納期は迫ります。

先ずはワタシがおおまかなスケール感とポーズを決め、粘土をこねて一次監修を受けます。

      コレがその大きさ。↓↓

トラックの荷台の大きさ一杯に納めて欲しいという要望のみで作業は進みます。。

このグリーン色の粘土のものが親の恐竜。6・5メートル。

その右わき腹あたりにいるのが見えるかな?子供の恐竜パッチちゃん。1・2メートル。

パッチブログ (2).jpgで、このバランスで監修OK出たので早速スチロール原型から。

ホントは恐竜とかの造形の依頼は滅多とないので骨格から粘土でコツコツ造って行きたい所なんやが、そんなことしてたら3ヶ月ほどかかるであろうから、いつも通りスチロールでサクサクと。

 

 二日目  ↓↓ 

パッチブログ (3).jpg三日目。↓↓ ほぼ完成。

細かな部分はあとからパテで造り込むのでスチロールの段階はこれくらいで完成。

パッチブログ (4).jpg今回はトラックの荷台に積むのでお客様が実際に手で触れたりは無いのでFRPでの補強は

足や尾などの一部のみ。

その他はかるく樹脂コートのみ。

早速細部の造りこみが始まります。

小さなウロコ、一つ一つの作業です。

ウロコ一つの大きさ、鉛筆の直径の半分くらいの大きさです。

気が遠くなる作業。

パッチブログ (5).jpgこんな感じでウロコの大きさも部位によって違います。  ↓↓

トカゲなどの爬虫類のウロコをよく見ると解りますが、

関節、目、口の周りなど、よく動く可動部分ほどウロコは細かいものになります。

逆に、面積の大きい、身体を守らなければならない部位のウロコは厚く大きくなります。

Kさんは自宅でヘビなんかを飼育しているのでその辺りはよくお解かりの様でスイスイ作業を進めます。

実に頼もしい後輩であります。

画像をよく見て頂けると解りますかな?

目の周り、ウロコ、頭のツノなんかでパテの色が違うのを。

これらは特性の違うパテ(硬さ、硬化時間など)でして、部位の形状により使いやすいパテをチョイスしているからです。

これも全て時間短縮の為なのです。

F1のピット作業並みと言えばオーバーやけど、それ位の感覚で進めないと納期が間に合わないのだ!

パッチブログ (6).jpgそんな中。。。 後輩が必死こいて作業を進める中、ワタクシ守屋はと申しますと・・・

 

パッチブログ (7).jpg極度の不眠から頭おかしなりまして製作中のビリケンさんの頭かぶって工場内乱舞。

 

 

真剣に後輩が作業してる時に先輩がこんな事してて社長が怒鳴りに来るかと思いきや・・

 

 

 

 

パッチブログ (8).jpg

パッチブログ (9).jpgわぉ!!!!

仕事一切ほったらかして自慢の小鳥といつまでも戯れとるやないかっ!!!!!

 

どんな会社やねん。。   こんな会社や。

文句あるなら手土産持って遊びに来なさい。

 

 

 

そんな上司など、どこ吹く風。

後輩のKさんは着々とリードして行きます。

すでにウロコは完成し、下地のサーフェーサーを吹き終わっております。

パッチブログ (10).jpgいよいよ塗装であります。

色味が濁らない様に重ねる色の配合や順番など慎重に・・。

コレで2色目。↓↓

パッチブログ (11).jpgココまできたら、もう何色重ねたか、本人すら解らないくらいです。

パッチブログ (12).jpg今にも動き出しそうです。

後ろに写っているのは高槻市のゆるキャラ「はにたん」

常に他の物件と同時進行です。

恐竜塗ったりゆるキャラ塗ったり、11月はまさに戦場でした。

パッチブログ (13).jpg公式サイトで確認して頂けると思うけど、この後輩Kさんが必死こいて造ったパッチちゃん、イベントの一等景品になっております!http://wwd-photo.jp/

 

パッチブログ (14).jpg皆さん、この後輩Kさんの我々上司に対する怒りの生霊が封じ込められたパッチちゃん等身大フィギュア、奮って応募しましょう!

 

では次回、本命の親恐竜の製作の様子をご覧頂きます!

お楽しみに!

ではーーーーーーーーーーーーー!

 

 

 

恐竜

塗装の開始です
ウレタン塗料で一番薄い色から3・4色重ねていきます


恐竜15.jpeg

色の違うところはそのつどマスキングします
こちの内部の塗装です
恐竜18.jpeg

 

恐竜21.jpg補足

この恐竜は大阪ミナミ アメリカ村の三角公園前に取り付けられていましたが

いつの間にか無くなっていて 行方不明になっていました

最近同業者の会社の壁面に取り付けられているのが解りました

 

この恐竜は 8年前の物ですが

2日(月)からは最新の恐竜の製作工程を掲示します

ご期待ください

チョットだけ予告公開

http://www.foxmovies.jp/wwd/truck/index.html

 

 

 

恐竜

鱗の表現

表面肌の加工
パテでうろこ状にしています

ヘラを使って溝を削っています

この鱗処理だけでまる1日 掛かります


恐竜12.jpeg

 

表面ウロコ加工(パテ加工)
下にあるのは牙で右下は前足の一部です

 

 


恐竜13.jpeg

恐竜

スチロール原型の上にFRPを積層していきます

強度てきにも2プライ(450番×2)で充分でしょう

この時点で取り付けよう金物も仕込みます

 

恐竜9.jpeg

 

恐竜10.jpeg

 

恐竜11.jpeg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恐竜

本日も スチロール原型の工程です

 

ティラノザウルスの上顎部分


恐竜3.jpeg

 

 

顔全体の合体です
この後に首がつきます


恐竜4.jpeg

 

 

首との接続

この恐竜は 壁から突き出てきた状態を再現します

よって頭部のみの製作になります


恐竜5.jpeg

 

 

 

 

 

恐竜

現在恐竜を造ってますが 今の時点で非公開です

そこで 公開までにの間に 以前(8年前)作ったモノを紹介します

2005年製作の恐竜ティラノザウルスです

 

スチロールで原形を作ります
顔だけで2500四方あります

 

 
恐竜1.jpeg

 

ティラノザウルスの下顎部分です

 


恐竜2.jpeg

アルバイト募集!!至急!!

どーも守屋です。

 

現在、弊社ではアルバイト募集(数名)しております!

出来れば明日からでもOKです。

期間は短期(2ヶ月前後希望)で、勤務期間や時間などはある程度相談にのります。

時給は、1000円~(経験により優遇)です。

特別な資格、経験、学歴、は不要ですが、他人よりチョット手先が器用かな~・・、

接客とかよりやっぱモノ造りの仕事がエエわ・・・て方なら大丈夫!

ポップ工芸いつもの事ですが、人見知りOK!!  笑顔のステキな方歓迎いたします。

先ずはお電話ください!!

弊社女性スタッフ多し。女性の方でも安心してお問合せください。

 

担当:守屋マデ。

無料造形教室

造形教室2.jpg
造形教室3.jpg振りかえて見ると 無料造形教室もかれこれ10年ほどやっています

特に社員や 外部の人からも  有料にしては とよく言われます

現在思案中です

ワタシ自信も無料の方が気楽に教えられますし 緊急の場合中止する事も出来る利点があります

 

 

最近の教室開催の時 全く写真をとって居ませんでした

昨日開催の教室風景久々に取りました ご紹介します

 

近隣の子ども会の親子約16名(小学生)の教室でした

スチロールを使っての造形教室です

 

造形教室1.jpg

 

 

女子キャラ

ども!  久々の守屋です。

サボってた訳じゃないよ!

社長の連載ブログが続いてたので間に入れずご無沙汰で。

 

台風きてますなぁ。  こんな時期に。

10月半ばやのに先週は30℃超えの日が続いたり、今週はメチャ肌寒いし。。

もうメチャクチャですわ。

作業してる側としてもこの季節の変わり目は面倒くさい。

FRP樹脂にも夏用や春秋用など種類があって気温に応じて使い分ける。

硬化剤の量や促進剤なんかで微調整したりで何かと気をつかうのよ。

寒いと塗装の乾きも遅いしねぇ。とにかく作業性が悪いデス。

ウチの会社はまだ都市に近いトコにあるけど山奥にある造形屋(ほとんどが山奥)は

一体どんなテクニックでこの寒さを乗り越えるんやろ?

溶剤プンプンの工場では火気厳禁なのでデカいストーブは焚けないし。

やっぱ気合で乗り切るか、ダ~ラダラのんびりやるんでしょなぁ。

 

さて、キン肉マンのネタばっか書いて普通ネタが腐るほど溜まっております!

ドンドン書いていかんとホンマに腐敗ネタになって記憶から消えていくのでジャンジャン紹介

していき(予定)ます!

今回は久々の普通キャラもの。

このテの(1メートルクラス)は毎月数体は必ず造っているので物凄い数のネタはあります。

ホームページのギャラリーの画像なんか大昔のおっ恥ずかしいのばっかなんでそちらも

早く更新せんといかんのですがね。。

 

今回ご紹介するのは某有名化粧品メーカーのキャラです。

でも、お上品なお姉さんが使う化粧品メーカーなのでペコちゃんみたく店頭に置く看板お人形さんでは無く、社内の研修センター内に置かれるお人形なので一般の方はまずこのお人形に遭遇することは無いと思います。

 

    こんなキャラです↓↓↓

 

img205.jpgかなりインパクト指数の高いキャラであります。

間違いなく、カワイイ!と コワイ!の二極化されるデザイン。

本社アメリカのデザインだと思います。

ポーズもこのままんまでお願いします。 との事でした。

資料はこの1枚のみ。(いつものことですが・・・)

簡単な様で結構難易度高し!

よって若手に任せるのはチョイト不安があるのでワタクシ守屋が今回は担当。

 

とりあえずスチロールをニクロム線でカット。

どんなデザインの物でもこんな塊からスタートですよ。

CCチャン.jpgそのあとナイフやサンドペーパーなどで形を整え原型完成↓↓↓

1メートルと小さいのでだいたい2日半くらいで完成です。

このあとクライアント様へ監修をお願いします。

CCチャン (1).jpg

 

CCチャン (2).jpg後ろ姿や厚みは全くの想像(妄想&空想&瞑想・・・)で造り出します。

こーゆー時に脳内の引き出し(資料のストック量)が多いか少ないかで作業時間、仕上がりに大きな差が出ます。

だからワタクシ普段からキョロキョロ挙動不審なわけです。

オネーちゃんのお尻ばっか見てる訳じゃないのよ。

勘違いせぬ様。 お勉強です。

CCチャン (3).jpg

そして無事に監修も終え、この原型を型取りします。

スチロール原型に直接FRPを貼りこむ(オーバーレイ)という方法もあるんやけど、

そのやり方だとFRPの厚みの分で細かなディテールがボケてしまうので

繊細な表情が要求される場合や細かなパーツは型取りします。

CCチャン (4).jpg首はかなり細いデザインなので中に鉄パイプを入れて補強します。

CCチャン (5).jpg

 

CCチャン (6).jpgこの様に小さいキャラクターほど手間が掛かり、正直、儲けが出ません。

本当にダメです。

じゃ、値段騰げりゃイイじゃん。 て意見もあるでしょうが騰げると確実に流れます。

そのへんは全体の売り上げで配分したいところ。

でも、大小バランスよくお仕事が入るはずも無く、小さいキャラの発注が大量に入った場合、全員

目が死んでおります。

でもこのテの1メートルクラスのお仕事はボリューム的、技術的にウチの若手の育成(教育)に大変重要で、お勉強代として我慢しております。

 

で、FRPの成型、組み立てが終わり、表面も綺麗に研磨し塗装へ。。。

CCチャン (7).jpg

 

CCチャン (8).jpg先ずは瞳から。

ブルーのグラデーションで瞳に吸い込まれるような奥行きを出します。

物凄くコワイですが。

唇もぽってり透明感を。

このあたりの表現は普段から街行くお姉さんを観察しないとダメです。

巧くバレない様に観察しましょう。

慣れればワタシの様にカメレオンの如く、両目別々に観察出来るようになりますから。

CCチャン (9).jpg毎回、どんなキャラも瞳の塗装中はヤバいです。↓↓

恐怖から幼い子供は夢を見ることでしょう。

CCチャン (10).jpgこのショット、個人的にスキです。  ↓↓↓

まるで寝起きの機嫌の悪いスッピンの様で。

寝起きはどんな綺麗なお姉さんも眉無し、目ヂカラ無しの麻呂さんです。

ブサイクであります。

    メイク恐るべし。

CCチャン (11).jpg   出た!今回一番ヤヴァいショット!  ↓↓↓

でもこんなキッツイおばはん、たまに商店街に居てるよなぁ。

CCチャン (12).jpg

よかったよかった。  無事完成♪

でもまだこの段階ではテカテカのオイリー肌なのでツヤを調整します。  ↓↓

CCチャン (13).jpgんでコチラがツヤを調整したもの  ↓↓↓

でも全体にツヤを消しまくってはダメです。

髪の毛、靴なんかは適度にツヤを残したり瞳や唇なんかはツヤを出してよりセクスィーにします。

この辺も普段から綺麗なお姉さんを眺めていないと出来ません。

観察が大事です。

捕まらない程度に観察しましょう。

CCチャン (14).jpg

 

CCチャン (15).jpgこのような肌の色の表現は大変難しいです。塗装するブースは蛍光灯の明かりのもとで行なう為、上の画像の様に少し顔色が悪いようなくすんだ色をしてるけど屋外の太陽光のもとで見ると、下の画像の様に健康的な色味に変わる。

そのあたりを逆算して塗料を調色しないとダメなんですわ。

しかし、この微妙な仁王立ちポーズは何の意味があるんやろ・・・。

何をしているポーズやろ・・・。

コレだけは造り終えてもさっぱり謎が解けなかった。

仕方ない・・。 そうゆう指示だったし。

 

CCチャン (16).jpgさすが大手化粧品メーカー。台座も品がありますなぁ。

描いてある通り、お肌にはとてもやさしい化粧品です。

皆さんもお姉さんになったら使ってみたい憧れの化粧品では?

CCチャン (17).jpg胸のCピンとボタンはホンモノです。

わざわざメーカーから取り寄せて頂きました。

 

CCチャン (18).jpgでもやっぱ、このポ-ズの真髄は解らず・・・・・・。

 

ではまた。

 

 

 

 

巨大まぐろ

 

まぐろ23.jpeg

補足

尻尾が境界からはみ出しているとのことで30cmほどカットして短くしました

また胸ビレも出ているとクレームが付き 仕方なく胴体に貼り付ける事になりました

 

そういえばベースの看板も 1mほど後ろに下げました

足場ステージに全て上げ終えて工事に掛かろうとしたときにベースを後退するよう

STOPがかかりました

1週間工事が終わるまで まぐろは足場ステージの上にを置いたままでした

でも 「まぐろの輪切」が並べてあるようで その姿は看板以上にインパクトがありました

 

まぐろ24.jpeg

 

完成です

巨大看板

築地まぐろ看板

巨大看板取り付け

まぐろ21.jpeg

頭部は全立体 下は(角地)通路になってます よって裏側からも頭だけが見えます

 

まぐろ22.jpeg

 頭から順次胴体をつけます この後未だ胴体2パーツと尻尾があります

巨大まぐろ

今日から現場取り付けの紹介です

現場ー東京築地

 

 

 

 

 

マグロ20.jpeg

バックのグレーの看板面に取り付けます まぐろ10m 頭部(両面)は右側看板面からはみ出します

 

 

 

 

 

 

巨大マグロ

ボディー部塗装

追加画像

 

マグロ19.jpeg

工場が狭いので1パーツごとの塗装になります

各パーツごと塗装なので 再度つなぎ目部分を合わせて調整しながら塗装します

また全体のバランスが解らないので 外に出して全体を並べてもう一度確認します

 

巨大マグロ

築地まぐろ看板

サーフェイサー塗布後いよいよ塗装に入ります
シルバーをベースに濃いグリーンでぼかしを入れます

写真は胴体の後部分です

 

 

マグロ15.jpeg

 

 

 

 

頭部塗装
取り付け場所が最短で20m離れた場所(反対側道路6車線)からでないと見えないので
リアルであってまたあまりリアルでなく ある程度ディフォルメが必要です 特にひれなどのスジの部分など色々と工夫しました
また目玉もリアルでなくイラスト風に工夫しました
近場で見るものと今回のように遠くから見るものとでは
表現方法を変えないとうまくいきませんこの辺が造形看板の急所だと思います
たとえば人形さんなどの造形物だと 下から見上げる位置に取り付ける時 頭など少し(結構)大きめに作らないとバランスが狂います


マグロ18.jpeg